OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

人魚の夏への回帰

2013-07-10 15:07:17 | 歌謡曲

人魚の夏 / 小林美樹 (NAV)

芸能界には売れなくても、しぶとく芸名を変えたりして居残る人が少なくありませんが、現実的には、あっさり見切りをつけてのフェードアウト組が圧倒的に多く、本日の主役たる小林美樹も、アイドルとしては決してブレイク出来ませんでした。

ところが皆様ご存じのとおり、彼女は引退した後、学業に専念し、テレビアナウンサーや経済方面の解説者として立派に活躍したのですから、やはりある意味でのタレント性は持ち併せていたと思います。

なにしろ芸能界デビューの経緯には、あのテレビスカウト番組の「スタア誕生」出身という金看板がありましたからねぇ~~。

それが昭和48(1973)年の事で、翌年夏頃にはかなり派手にデビューしたらしいんですが、残念ながらサイケおやじは同時期、ある幸運から日本を離れていたので、リアルタイムの実情は知る由もありません。

しかし秋に帰国して聴いた彼女のデビュー曲「人魚の夏」は、妙になんとも懐かしい、まさに日本のポップス歌謡の原点が滲み出た名曲名唱として、心に滲みましたですねぇ~~♪

というか、実はこれが、ほぼ4ヵ月ぶりに祖国へ帰りついて、久々に聴けた初めての日本の歌!

それゆえに懐かしさを強く感じたと言えない事もありませんが、しかし都倉俊一の書いたメロディが、なにか往年の青春歌謡曲っぽい味わいに満ちている事は否めません。

また阿久悠の作詞も、それに歩調を合わせたかのような明るさがあって、親しみが強くなります。

そこで早速、件の「人魚の夏」をゲットしようとレコード屋の店頭で現物に接して、絶句……。

失礼ながら、ジャケ写に登場している彼女のルックスが、ど~しても自分の好みに合わず、小麦色に焼けた肌も、なんだかなぁ……。

もちろん歌は上手いし、その後にテレビで見た小林美樹の健康的な存在感も悪くはなかったんですが、結局は好みの問題という他はありませんし、そこでサイケおやじがレコードを買えなかったのは、御察しのとおりです。

ただし、この「人魚の夏」という楽曲だけは、ど~しても忘れ難かったので、数年を経て、中古で買いました。

そして今聴いても、やっぱり不変の懐かしさが広がるんですから、良いものは良いという真実は大切にするべきでしょう。

ということで、本日の掲載も体裁は夏の歌♪♪~♪

昭和歌謡曲の底力を楽しんで後悔しない、やっぱりこれは名曲名唱と思っています。

コメント (4)
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