OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ピンキーにセクシー歌謡は似合わないのか…

2015-04-05 16:01:21 | 歌謡曲

熱風 / ピンキー (キングレコード)

本日も行脚ゲットシリーズ、その第三弾として掲載したのは今陽子=ピンキーがキラーズと別れてのソロシングルなんですが、やってくれたのは発売された昭和47(1972)年当時の流行最先端であったブラスロック歌謡がど真ん中♪♪~♪

なんたってイントロがシカゴの「長い夜 / 25 Or 6 To 4」っぽいんですから、たまりません♪♪~♪

もちろんギターには強烈なディストーションがお約束ですし、ブラスセクションも痛快なんですが、何故か肝心のピンキーの歌いっぷりがイマイチ、煮え切っていない印象……。

ちなみにソングライターは作詞が山口あかり、作編曲が鈴木邦彦というコンビですから、楽曲そのものは悪いはずがないんでしょうが、失礼を承知で言わせていただければ、ピンキーの歌唱に切迫感が不足している感じです。

これは実際に聴いていただければ皆様にも納得していただけると思うんですが、かなりセクシー系の歌詞やウッ~ッという掛け声(?)が些か勿体ない気がするほどで、極言すれば同時期の山本リンダ、あるいはちょい後の夏木マリの路線を狙ったのだとしたら、あまりにピンキーの表現は「おおらか」過ぎるんじゃ~ないでしょうか?

また、演奏パートに用いられている流麗なストリングスも、そんなピンキーの余裕を後押ししてしまった気がしています。

しかし、大ヒットしたとは言い難い売れ行きだったのは記憶の彼方の出来事とはいえ、それから40年以上の時が流れた今、邂逅すればやっぱり手に取ってしまうのは、ピンキーという天才的なボーカリストの存在感ゆえの事でしょう。

なんだかんだと不遜な事を書いたって、現実的には何度も聴いてしまいましたよ♪♪~♪

ということで、何故かピンキーにはソロシンガーとして、代表的なメガヒットが無いと思うのはサイケおやじだけでしょうか……。

それはあまり下世話な歌が似合わないという彼女の個性かもしれませんが、まだまだピンキーは健在!

ここらでひとつ、爆発的な流行歌を望んでいるのでした。

コメント (1)
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