OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

ゆう子と一緒に月光のグルーヴ

2015-04-15 15:06:42 | 歌謡曲

ムーンライト・タクシー / 浅野ゆう子 (RCA)

1970年代中頃からのディスコミュージックは同時期にブームとなっていたジャズフュージョンと相関関係があり、そのシンプルに踊れないビートが逆に面白かったあたりは、やはり我が国のポップス歌謡にも積極的に転用されていました。

例えば浅野ゆう子が歌う本日掲載のシングル盤A面曲「ムーンライト・タクシー」も、まさにそのひとつとして、発売された昭和51(1976)年にヒットして以降も今日に至るまで、そのイカシたフィーリングはカッコE~~~!

その一言が全てという仕上がりです。

なにしろ作詞:橋本淳&作曲:筒美京平という黄金コンビからの提供は言わずもがな、アレンジに関わったのが筒美御大に加えて萩田光雄とレコーディングの現場で演奏を担当していたであろうサディスティックスであれば、テンションが高く、さらにスマートなイントロから中盤でのお約束のブレイク、そして全篇加速する流れの良さは最高の極みですよ♪♪~♪

とにかくギターのリズムカッティングやベースのブッ飛び、ドラムスやパーカッションの的確な暴れ、おまけにキーボードやコーラスパートの和声感覚のセンスは、まさにプロの技でありましょう。

ちなみに説明不要とは思いますが、サディスティックスとは加藤和彦が結成していたサディスティック・ミカ・バンドから分離独立したグループで、メンバーの変遷が数次あった後、この頃には高中正義(g)、今井裕(key)、後藤次利(b)、高橋幸宏(ds) という顔ぶれだったと推察しておりますが、もちろん各々は凄腕のミュージシャンですから、グループ活動と並行してスタジオの仕事や多くの歌手のバックメンバーに助っ人参戦等々、業界内での評価と信頼も高かったはずです。

サイケおやじは幸運にも当時の彼等の生演奏に何度も接することが出来ましたが、決められた譜面と柔軟なヘッドアレンジの使い分けが本当に上手く、それはアドリブ云々というよりも、暗黙の了解に基づくグループ表現だったとしか思えません。

ですから浅野ゆう子の歌いっぷりも迷いが無いわけで、結果的に「セクシー・バスストップ」「恋のハッスル・ジェット」と続いてきた所謂ディスコ歌謡三部作の最終頂点に相応しい傑作じゃ~ないでしょうか。

ということで、こ~ゆ~浮かれた調子の歌謡曲はサイケおやじの現状には必要不可欠!

皆様からのコメントにお返事も儘ならない不義理を反省しつつ、今しばらくは目の前の享楽に身を委ねる我儘をご容赦下さい。

 み~じかぁ~い 人生ぃぃ~
 楽しみたいのおぉぉぉ~

失礼致しました。

コメント
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