OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

歌謡ボサノバの季節には、これっ♪

2014-04-22 15:08:43 | 歌謡曲

髪がゆれている / 久美かおり (日本コロムビア)

GS全盛期、タイガースの主演映画で沢田研二=ジュリーの相手役を演じたことにより、今日でも嫉妬と羨望の対象になっているのが、久美かおりでしょう。

もちろん、それは彼女に対する一方的で、視野の狭い扱いであることも、間違いではありません。

しかしイヤミの無い独得のジャズっほいフィーリングを滲ませる歌唱力、爽やかで可憐なルックス、さらには恵まれた芸能センスと業界の期待度も高かった好環境の中にありながら、本当に短かったメジャーでの活動期間を思えば、実に勿体無いと思うばかりですからねぇ……。

掲載したシングル盤は昭和44(1969)年夏に発売された、公式にラストのレコードなんですが、とにかく「髪がゆれている」は歌謡ボサノバの傑作として、多くのリスナーをシビれさせ続けている名曲名唱になっています。

ちなみにジャケ写にもクレジットされているとおり、件の映画「ハーイ! ロンドン(東宝)」の挿入歌でもあり、それは作詞:山上路夫&作編曲:村井邦彦という、お馴染みのハイブラウなソングライターコンビによって書かれのですから、洋楽ソフトロックっぽい仕上がりが滲んでいる事は、あらためて述べるまでもないでしょう。

特に涼しいピアノがリードする演奏パートのお洒落フィーリングと意図的に棒読みしたような、これぞっ! ボサノバの典型のような歌い方を聞かせる久美かおり♪♪~♪

当然ながら劇中で使われたバージョンとは異なるわけですが、要所でデュエットする男性ボーカルは村井邦彦と言われています。

また、後に纏められた復刻CDには、久美かおり本人による二重唱の未発表バージョンが入っているので、嬉しくも要注意ですよ。

ということで、既に述べたとおり、このシングル盤を出した頃には引退を表意していた彼女の、これは素敵な置き土産♪♪~♪

ボサノバ歌謡の人気投票をやってみれば、必ずや上位にランクされであろう、秀作と思いますので、これからの季節には心の拠り所として活用するのも悪くありません。

もちろんサイケおやじは毎年、助けられているのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする