OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

覚えていますか、早世ひとみを

2014-04-18 14:43:29 | 歌謡曲

北の岬 / 早世ひとみ (CBSソニー)

ニューミュージックとアイドルポップスにすっかり食い荒らされていた昭和55(1980)年の我国歌謡界に登場した早世ひとみは、正統派歌謡曲の救世主でもあり、忘れ得ぬ美人シンガーのひとりでもありました。

なぁ~んてノッケから書いてしまうと、例によってサイケおやじの大袈裟か……!?

と皆様からは呆れられるかもしれませんが、いえいえ、このジャケ写どおりの歌声で上手い節回しを聞かせてくれたのが早世ひとみ、後の「はやせひとみ」でありました♪♪~♪

とにかく詳細は勉強不足で知らないんですが、確か何かのオーディション番組からデビューに至った経緯も含めて、微妙な翳りが滲む、その美しいルックスと歌謡曲保守本流の歌唱力は、忽ちサイケおやじを夢中にさせるのには充分過ぎたんですよっ!

で、肝心のA面曲「北の岬」は作詞:喜多条忠&作曲:三木たかし、そして編曲:竜崎孝路が歌謡ポップスと演歌の幸せな結婚のような仕上がりを狙ったのでしょうか、インパクトの強さよりは、ジンワリとした歌謡曲ならではの余韻も素敵な仕上がりになっています。

ただし、そういう「品の良さ」が、ある意味ではアクの強さを求める歌謡曲ファンにはウケがイマイチだったようで、リアルタイムではテレビやラジオ、雑誌やスポーツ紙の芸能面等々のマスコミに登場する機会が多かったわりには、大きなブレイクもなく……。

まあ、そのあたりが逆に彼女のコアなファンには、たまらない魅力のひとつかもしれません。

そして、ご存じのとおり、「はやせひとみ」と改名した彼女はデビューから5年を経て、「ちょっと待って大阪」をヒットさせ、またグラビアでは美し過ぎるヌードを披露したりと、なかなか嬉しい存在感を示したんですから、やはり歌謡曲の救世主だったと思うんですよねぇ~♪

つまり彼女のルックスと歌唱力があれば、アイドルポップスでもニューミュージックでも堂々の成果を残せたはずという推察は易く、しかし演歌系歌謡曲でメジャーデビューしたという現実こそ、昭和歌謡曲愛好者は大切にしなければならない宝物でしょう。

ということで、しかし残念ながら、早世ひとみのシングル盤は意外と中古が少ない現実もあり、それほど売れていなかった事に加えて、ファンが手放さないという真相もあるんじゃ~ないでしょうか。

また、未確認ではありますが、所謂オリジナルLPも作られなかったようですし、所属レコード会社の移籍も数回あったとなれば、音源の集成は困難かもしれません……。

しかし早世ひとみは、決して忘れられる存在ではなく、もういちど彼女の生歌をサイケおやじは聴きたいと願っているのでした。
 

コメント (2)
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