OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

原日出子は歌が上手いよ♪

2014-04-25 15:52:03 | 歌謡曲

約束 / 原日出子 (東芝)

今月から足を突っ込んだ職場がひとつ増えたので、若い者に連れられた、あっちこちっちを旅しながら、お百度を踏んでいるサイケおやじは、それでも行く先々で中古レコード屋を急襲するもんですから、周囲からの冷たい視線を感じる事も度々……。

しかし、長らく欲しかったブツに邂逅する喜びは何物にも勝るわけですよ♪♪~♪

本日掲載のシングル盤にしても、珍しいとか、そういうアイテムでは無いと思いますが結局、リアルタイムで買っていなかった事が今日までのシャクのタネという苦界でありましたからっ!

歌っている原日出子は説明不要、昭和52(1977)年頃の正式デビューから映画演劇、そしてテレビドラマ等々で、今や無くてはならない存在の女優として活躍中なんですが、当然ながら昭和の芸能界では、ブレイクすれば歌の仕事も必然として、これは昭和56(1981)年秋に発売された、おそらくは最初の1枚と思われますが、とにかく彼女は歌が上手いですよ♪♪~♪

そして肝心の楽曲が作詞:松本隆&作編曲:筒美京平という、まさに当時トップのヒットメーカーコンビが会心の出来かと、リスナーはすっかり思い込んでも、決してハズレとは言えないでしょう。

とにかく弾むメロディラインと軽いビートを活かしたアレンジは、当時のポップス系洋楽ヒットあたりと比べてもダントツの親しみ易さが顕著であり、しかもソツがありません。

さらに松本隆の綴った歌詞が、何かテレビドラマのワンシーンを積み重ねたようなシナリオ性感度に溢れているのですから、原日出子の歌唱も緊張と緩和のバランズが実に秀逸で、それも彼女の上手さゆえと思います。

それと特筆しておきたいのは、これは決してニューミュージックなぁ~んていうファジーなジャンルではなく、完全に歌謡曲保守本流に属している事です。

ところが、ここまで素敵な仕上がりながら、決して売れたとか、ヒットしたとは言えず、きっちり聴いていたサイケおやじにしても、リアルタイムでレコードを買わなかったのは、何かが足りないというよりも、他に欲しい&聴きたいものがどっさりあったわけでして、それなのにこんな文章を書いているなんて、いやはやなんとも、お恥ずかしい自己矛盾……。

ですから、いざっ、中古でゲットしなければならなくなった現実は厳しく、ようやく今回、巡り合えたのは僥倖でありましょう。

実はサンプル盤ではありますが、それもまた貴重な逸品として、納得して満足している次第です。

ということで、こんなに歌が上手い原日出子が、何故かレコードは知る限り、シングル盤が2枚っきりで、アルバムやカセット企画が出たという話も聞いたことがないのは残念無念です。

そりゃ~、確かに女優業が好調で、しかも時代が「スタアの歌」を求めない方向に進んだ頃とあっては、諦めが肝心なんでしょうかねぇ~~。

しかし出来得ることならば、もう一度、歌を聞かせて欲しい女優さんのひとりが、原日出子なのでした。

コメント
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