OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

若草の頃に小川知子は

2014-04-09 15:02:52 | Movie

若草の頃 / 小川知子 (東芝)

世の中、一気呵成に春モード、若草萌える季節到来ということで、本日はサイケおやじが大好きな小川知子のヒット曲「若草の頃」を朝っぱらから聴いてしまいました。

とはいえ、これが世に出たのは昭和47(1972)年晩秋でしたから、必ずしも「春狙い」とばかりは決めつけられませんが、なかにし礼のお洒落な下世話さが良いベクトルを示す作詞と川口真のソフトタッチでおセンチな作編曲は秀逸!

ご存じのとおり、これは前作「別れてよかった」と同様、アンニュイな洋楽ソフトロック路線を歌謡曲のフィールドに導入継承したもので、それは共にフレンチポップスを所謂A&Mサウンドで味付けしたクロディーヌ・ロンジェやフランソワーズ・アルディあたりの系譜と言えば、都合が良過ぎるわけです。

つまり「別れてよかった」で成功したクロディーヌ・ロンジェ風味の「ささやき歌唱」が、結果的に小川知子の持ち味である芝居っ気のある表現にジャストミートしていた事により、この「若草の頃」はフランソワーズ・アルディの有名な持ちネタ「さよならを教えて / Comment te dire adieu?」のモロパクリでしょう。

う~ん、川口真先生も、やってくれますねぇ~♪

本音で嬉しくなっちまうですよ♪♪~♪

と書いたのは、実は件のフランソワーズ・アルディの「さよならを教えて / Comment te dire adieu?」は1966年のレコーディングでありながら、リアルタイムでは知る人ぞ知るの名曲でありまして、世界的に大ヒットしたのは、なんとっ!

1973年、つまりは昭和48年だったのですから、小川知子の「若草の頃」が、その直前に我国で流行った現実も、確信犯というよりは、必然の偶然と思いたいのですよ、サイケおやじは。

だって実際、初めて「若草の頃」をラジオかテレビで聴いた時、これほど素敵なお洒落歌謡曲があるのかっ!?

なぁ~んて、マジで歓喜していたのがサイケおやじの偽りの無い気持だったのですから、フランソワーズ・アルディの「さよならを教えて / Comment te dire adieu?」を、これまた初めて聴いた時には、思わずゲッ、と呻いてしまったほどです。

しかし、だからと言って、小川知子の「若草の頃」が嫌いになるなんて事は、決してありません。

むしろ彼女の熟女系フェロモンが静謐に発散されるが如き節回し、そして日本語の歌詞に馴染んでいく展開の妙、そんなこんなが昭和歌謡曲特有の雑食フィーリングで括られた仕上がりは、やはり素直に素敵だと思うばかりです。

ということで、最後になりましたが、ジャケ写に登場している小川知子の衣装も気になりますし、そのポーズの思わせぶりも、たまらないところでしょう。

いゃ~、春って、本当に心がスイングさせられますよ♪♪~♪

コメント (4)
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