OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

マリアンヌは霧の中♪♪~♪

2014-04-11 15:36:24 | 歌謡曲

霧の中のマリアンヌ / レオ・ビーツ (キングレコード)

昭和元禄の象徴のひとつ、GSブームにおいては有象無象幾つものグループがデビューし、夥しいレコードと楽曲が残されましたから、リアルタイムでも、その全てを楽しむなぁ~んてことは、今となっても夢のまた夢!

しかし、だからこそ、売れなかったり、特段のヒットにならなかった歌や演奏の中から、自分の好みにジャストミートの音源を後追いで発見する楽しみは、趣味に生きる道の冥利というものかもしれません。

例えば、その中でサイケおやじが好きな1曲として本日ご紹介するのが、掲載したシングル盤A面曲「霧の中のマリアンヌ」です。

演じているレオ・ビーツは福岡の出身、所謂実力派としての評価も高かったようで、渡辺プロに所属し、奥村チヨのバックバンドもやっていたんですが、きっちり自らのレコードも数枚出していて、この「霧の中のマリアンヌ」は昭和42(1967)年晩秋に発売されたメジャーデビュー曲と言われています。

もちろん、既に述べたとおり、決してヒットしたとは言い難い結果ではありますが、サイケおやじは当時、この歌を何かで聞いていたのは確かで、メロディーやラテンリズムを活かしたピート感が記憶の片隅に残っていた事が、後追いでレコードを中古ゲットし、針を落した瞬間に蘇ってきましたですよ♪♪~♪

と言うよりも、実はその記憶の断片を求めて、曲名も知らずに探索し続けた成果として、レオ・ビーツの「霧の中のマリアンヌ」に辿りついたのが真相です。

あぁ~、このイントロから躍動するリムショット多用のドラムスのリックは、ちょうどキャノンボール・アダレイがヒットさせたジャズロックの人気曲「Jive Samba」にクリソツで、こういうところからも、レオ・ビーツが上京前にラテンバンドだったというルーツを示すものと思います。

そして気になる楽曲を書いたのが作詞:橋本淳&作曲:すぎやまこういち、とくれば、日本人好みの哀愁を適宜塗した歌謡曲性感度の高さは言わずもがな、如何にものGSっぽさ、つまりガチガチのロックではない、良い意味でのダサいフィーリングが独得の面白さを表現しているんですねぇ~♪

ちなみにバンドメンバーは里見洋(fl,per)、西信行(vo,key)、古賀修(g)、中野健二(b)、中村伸次(ds)、東信行(per) の6人組で、演奏やコーラスワークの勢いやソツの無さは、如何にもハコバン出身の証でしょうか。

個人的にはイントロから強い印象を残すオルガンやムード歌謡一歩手前の雰囲気の作り方が、完全にツボですよ♪♪~♪

サビに入るや、リードボーカルが熱唱するあたりも良い感じ♪♪~♪

実は皆様ご推察のとおり、このレオ・ビーツは以降の紆余曲折を経て、今やプログレ演歌と称されるカルトなバンドに転身し、それが里見洋と一番星

とすれば、どこかしら枠に収まりきれない、分かり易さと破天荒さのバランスの妙が、発表当時では早すぎたという考察が可能という説も成り立ちます。

しかし。それでもレオ・ビーツの「霧の中のマリアンヌ」は最高のラテン歌謡ロックである事に変わりはありません。

どうか皆様には、サイケおやじの独断と偏見に満ちた戯言に惑わされること無く、この素敵な歌と演奏を虚心坦懐にお楽しみいただきとうございます。

ということで、アッという間に突入した新年度も既にスピードを増して過ぎゆく日々、新人歓迎会等々で気疲れ(?)しそうなのが、これからの予定……。

それでも怯んじゃ~いられませんよねぇ~。

本日のサイケおやじは、せめて「霧の中のマリアンヌ」を心の拠り所にして、過ごす所存であります。

コメント (2)
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