■Kinksize Hits / The Kinks (Pye)
いよいよ新年度がスタート!
もちろん残念ながら、決して見通しが明るいとは言えないのが辛いところです。
しかし、という事は昨日までは旧年度でしたから、所謂決算バーゲンなんていう嬉しい催しがあったのも、また事実!
本日のご紹介は、そこでゲットしてきたブツの中から、キンクスが1965年にイギリスで出した4曲入りのEPです。
A-1 You Really Got Me
A-2 It's Alright
B-1 All Day All Of The Night
B-2 I Got A Move
収録されているのはキンクスが大ブレイクを果たした3&4枚目のシングル盤両面曲を裏表にカップリグした、所謂ベスト盤的なウリがあったわけですが、ご存じのとおり、実は「You Really Got Me」以外は当時のイギリスではシングル盤オンリーの発売でしたから、徳用盤という狙いもメーカー側にはあったと思われます。
ちなみにその頃のイギリスでレコードの価格がどのくらいだったのかも、ちょいと興味あるところなんですが……。
まあ、それはそれとして、とにかくメンバーの個性的なポートレートを使ったピクチャースリーヴは魅力的ですし、ジャケットの紙質も厚めなのは高得点♪♪~♪
そして肝心の収録曲は説明不要の「You Really Got Me」、続いての大ヒットになった「All Day All Of The Night」が共にヘヴィなリフと高熱的な間奏をエッジ鋭いエレキギターで演じきったところに、不滅の価値があると断じます。
なにしろ元祖ヘヴィメタルとまで一部では評価されのは、個人的には面白くありませんが、しかしドラムスやベースのビート感も含めて、強烈にドライヴしまくった演奏はロックの醍醐味に満ちていると思いますし、特に「やぶれかぶれ」気味のギターソロは、スパイダースの頃のかやまつひろし状態で、非常に好ましいかぎり♪♪~♪
また突進力が心地良い「It's Alright」では、これぞっ! ビートロックと呼ぶべきハーモニカやドラムスの響きが最高ですし、軽快なノリが逆に曲者じゃないかと思ってしまう「I Got A Move」では、執拗なリフをバンド全体で押し立ててていく手法がファンキーだぜっ!
と思わず言いきってしまうほど、初期のキンクスって熱かったんですよねぇ~♪
全くこれから後には、ヒネクレタ無気力体質までも感じさせる固有のスタイルに入っていくなんて、ほとんど歴史を知っていなければ結びつけることは不可能でしょう。
しかし幸い(?)な事に、後追いで聴く我々にはそれが分かっているだけに、この時期の豪快にして火傷しそうなキンクスがストレートに楽しめるような気がしています。
ということで、ロックの魅力はビートが大切!
そんな基本姿勢を新年度は仕事や私生活にも反映させていく所存です。
暗い世相には、それが一番じゃないのかなぁ~、と思っています。