アメリカのベースボールには、メモリアルな日が多く日本人もそれなり楽しんでいることと思う。母の日は日本でも真似されているのを最近知った。おとといからはオオタニの打順が来ると、カウボーイハットに口髭を蓄えた顔がスクリーン一杯に映って、その不釣り合いさに、こっちの顔もほころぶ。
遡ること10日前の13日、ニューヨーク・メッツ対シアトル・マリナーズ戦の試合前イベント「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」で事件が起こった。あの押しも押されもしない大投手マックス・シャーザーが始球式で在ニューヨーク日本国領事館の森総領事を前に、投球練習を止めないで、マウンドを渡さず、森氏が引き揚げるよう促される、ということが起こった。
これはすぐにニュースになり、オレも読んだ。あのシャーザーがねえ。と、その時は思った。
これがなぜか1週間してから、MLB公式サイトにメッツ側から正式な謝罪の声明文が掲載された。その言い訳として「我々はタイミングとプロセスのミスコミュニケーションによって問題が生じたことに全ての責任を負い・・」また戻って来て、もう1回始球式をやって欲しいような事を書いているのだった。
そのタイミングとプロセスがどうしたって? もっとまともな言い訳しろよ。つまり結局シャーザーのわがままを許してしまって、彼はどうしようもない無礼な性格をしたメジャーリーガーだということが、日本にいる人にまで浸透してしまった、ということなのだ。
シャーザーはサイ・ヤング賞を3回受賞しているそうだ。本気になると、手の平に唾を付け、凄い球を投げて来る。その後、天罰が下ったのか脇腹を痛めて離脱しているそうな。
シカシ、相手が日本じゃなかったら、猛抗議して国際問題に発展したかも知れない。舐められたもんだ。
奉仕活動にも積極的で、人格者でないとメジャーリーガーでないと思っていたが・・。ちょっと幻滅したな。MLBに。