10数年前から、テレビで味は伝わらないことを口を酸っぱくしてしゃべった。
「やわらかーい」20年以上前に総入れ歯の上司が言っていた。
やわらけえだけなら歯はいらねえ。
鍋を食って「あったまるー」
鍋食って寒気するやつがいるかいな。
「おいしい」「めちゃめちゃおいしい」伝わりません。
むしろ無言で泣くか、地方言葉で「んめ」この方がまだまし。
誰一人「味」に関して伝える努力を見たことがない。
何と何が素材の味を引き立てて絶妙-。これも味の表現ではない。
舌がどれくらい喜んでいるか、せめて伝えてほしい。
ワインを飲んだソムリエのようでもいい。抽象的な表現でもいい。
それがこちらの感性を刺激できるなら。そう、食レポとはそういうものなのだ。
こっちの受ける側の人生経験を前提とした、脳内ニューロンのネットワークに
直接訴えかけるような言葉の羅列。最低限それが必要だ。
それが出来ないなら黙って映像を流してくれい。カメラマンなりにかなり
がんばっていると思うよ。見ているだけで、んめえんた気がするもの。
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