松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「大いなる秋田」第3楽章で、際立った少女。

2014-10-07 15:15:34 | 日記・エッセイ・コラム

  国文祭のオープニングフェスティバル。皇太子殿下のご臨席を賜って

行われた「準天覧試合」とでもいうべき場で、ひときわ輝く一人の女の子がいた。

それは緑の主役の子でもなく、ただの合唱隊のひとりなんだが、「大いなる秋田」の

第3楽章、~秀麗無比なる鳥海山よ~で始まる県民歌の場面で、

からだ全体を揺するようにして、まるで会場に風を送るように、声を届ける、

あれはまだ小学生かも知れない。そのくらい若かった。右側に成年男子隊がいて、

左に女子隊だったが、その左端に近い場所にいたので、画面からすぐ外れて

しまったが、数秒間だけ光り輝いていた。会場で見ていた人なら、その子に

くぎ付けになったに違いない。もう一度、11日に全国放送があるそうだから、

チャンスは残っている。エライ人たちの祝辞は飛ばしても構わないから、

第3楽章のオーケストラと管弦楽と大合唱の、人間の声が集まった時のパワーを

感じて欲しい。こんな財産が秋田にはあったんだなあと、思わせてくれた。

成田為三はじめ、なぜか県北に巨星は現れるような気がする。それは縄文の遺跡群と

エリアが合致する。司馬遼太郎の「秋田県散歩」の受け売りになるが、

狩野亨吉、内藤湖南、そして安藤昌益。はるか昔、あったという

「十和田湖文明」の名残りなのでは、なかろうか。

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