角館のお祭りで、将来の秋田美人を見た。

　角館のお祭りは今日が初日。「山ぶっつけ」が祭りの神髄だが、オレは夜に弱い。真っ昼間、行ったら、どの通りも静けさに満ちていた。

　それもそのはず。まだ始まってもいない。駅前まで行ったら、ヤマに神職が登って、ご祈祷をするところだった。

　初めてじっくり、人形を観察したが。土﨑のヤマとは作りが違う。こっちは肉体美。あっちはまた丁寧に衣装など作っている。これもいいねえ。

　その他には２台のダシを見た。日中うらうら写真を撮って歩いたら、水分を取るのも忘れ、帰りの運転で心臓がバクバクしそうだった。あぶない、あぶない。おまけに広域農道がバリケードで閉鎖されて、国道を迂回した。

　そのせいで今日は道の駅「協和」でひと休みして、ナスのおかゆ漬けを買って。晩メシで食った。うんめえ～がったス。

　最後に見たダシの前を、将来の秋田美人が通ったので。粋なスタイルをしていたので、ついカメラを向けたら。ポーズを取ってくれたので。「おおお、いいねえ！」と言いながら感謝の意を表した。

　あの子は性格がいいから、絶対将来美人になる。オレが保証する。　

まだ１０才くらいだろ。あと１０年、待ったげるよ。

　するとオレはもう、居ないかも知らんな。