今朝の新聞に電王戦のことが書かれてあったので、ほほう、と思って読んだ。
現役のプロが初めて破れた一戦という意味でニュースに値する記事だったので
しょう。チェスが1997年に勝ったことも載っていたし至って客観的な表現が
淡々と書かれていた。実に面白みのない、事実そのまま、という印象の記事だ。
まるでコンピューターが書いたような記事だった。
翻って、佐藤四段の言葉が印象的だ。そして対照的だ。彼は人間と打っているようだ
と確かコメントしたようだ。第1局でもそういう表現で相手の印象を語っていた。
コンピュータが人間らしい、人間的だということだ。もちろん過去の人間の対戦を
参考にしているだろうから当然とも言える。しかしこの対比がボクには新鮮だった。
新聞は無機的で、将棋ソフトが人間っぽい。「実に興味深い」
ガリレオ風に言ってみた。福山ならそう言うだろう。
なお、詰将棋メモというウェブページからたくさんのアクセスがありましたが、
専門家の皆さんにはご迷惑をお掛けしました。特に苦情があったわけでは
ありませんが、冷や汗が出る思いです。だってあのサイト、一手ごとに解説・感想
が載ってるんだもん。非常に分かりやすいと言えば分かり易かった。なお、詰め将棋
では江戸時代の傑作「煙詰め」についても調べたんですよ。ほんと面白い時代でした
よね。戦争が無かったからと言えばそれまでだけど、なんて暇な(いい意味で)人たち
だったんだろうって。それに集中できるほど広く庶民にまで人気があったんでしょうね。
それと単純に学問を楽しむココロ、これが凄いと思います。むしろ将棋はギャンブル的
要素があったらしいですが、あの頃数学の世界では高次の方程式を解いて遊ぶのが
流行してたらしい。幾段にも重ねたソロバンでね。世界最初のコンピューターと表現した
人もいる。いい時代だったんだなあ。
さて残り3番に俄然興味が湧いてきました。機械がどこまで人間に迫れるか、
面白くしてくれた佐藤四段に拍手。
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