相撲は、ほとんど見なくなった。きのうは、ほかのチャンネルが、あまりに
面白くないので、仕方なくNHKを見た。するとたまたま怪物と稀勢の取組だった。
3回目に立ったのだが、その伏線がある。最初の立ち合い。稀勢が遅れて
立てなかった。2回目、怪物が突っ掛けた。明らかにわざと早く立って見せた。
3回目、棒立ちの二人の間合いが、かなり長かった。たまりかねて、稀勢の里から
先に仕切りの動作に入り、手をついた。その後、ゆうゆうと怪物が手をつき、ようやく
立った。その間、土俵下からやんや言われるものだから、大関もぺこぺこしていた。
本来、相手が大関の立ち合いに合わせるものだが、もはや相撲界の常識さえも
通じなくなってしまった。ふてぶてしいにも、ほどがある。
全体的に言えることだが、だれもかれも、相手より後から仕切ろうと、無駄な動作を
さしはさむ。それか、棒立ちの時間が無性に長い。こうなってからの相撲は、もう
見る気がしない。だから見ない。
そのあとの一番は、郷土の誇り、豪風と白鵬だった。
豪風は横綱より先に、両手をついて、待ち、見事に、はたかれた。
手を貸す横綱に会釈をし、きちんと相手を見て、下がっていった。
見習えや、モンゴル勢よ。
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