歴史に、もしもは無いんだけども。
そんなに日本の占領地は酷かったのか。いいや、そんなはずは無い。けれども日本の兵隊さんは、風を切って歩いていたろう。
マンガで見た記憶があるなあ。あれは「ジパング」じゃなかったか。
綿ゴミを払いながら、一式取り出した。1巻から順序良く読み始める。
なおジパングは、イージス艦が太平洋で嵐に遭い、ミッドウェー海戦の中に放り込まれる物語。目の前に山本五十六長官率いる戦艦大和が現れ、歴史の転換点となった惨敗を喫する。
なるべく歴史を変えないように、そそそと逃げ隠れるが。帝国海軍通信参謀少佐・草加拓海を助けたばかりに、波乱の展開が続く。いや~、今見ても楽しい~。
2巻目に、占領地の様子が登場する。給油と食料調達のため、、スマトラ島のパレンバンへと向かう。そこは人種の入り乱れた雑多な世界。マレー人、ジャワ人、インド人、中国人。日本兵に対して見て見ぬふりをする者。深々と礼をする者。抗日スパイで憲兵の検問に遭う者。夜は夜で、華やかな世界が待っている。
シンガポールがねえ。昭南市と呼ばれていたんだよねえ。それが今は1つの国であり、世界の金融センター。海外旅行でも人気の場所。
地理的にも、要(かなめ)の場所だもんねえ。
惜しいことをしたなあ。あの時、勝っていれば・・。
でもね。ジパングで一番心に残っているのは、倉田万作という物理学者ですな。彼は原爆作りに精を出す傍ら現地妻を作って、有り余る情熱を彼女に注ぐ。あの生き方はたまらないね。うらやまし~限り。あのくらいの体力が欲しいワ。