きのう「昭和ブルース」をテレビでやっていた。とっても暗い曲だが好きだった。
検索すると天知茂が先に出て来るが、そうじゃない。ブルーベル・シンガーズだ。1969年。作詞:山上路夫
うまれた時が 悪いのか それとも俺が 悪いのか
何もしないで 生きてゆくなら それはたやすい ことだけど
延々と愚痴が続く。これは一体、何が背景にあるの?
アレですよ、アレ。東大紛争で受験出来なかった年。それで一浪した。冗談ですよ。
そして卒業前にはオイルショック。トイレット・ペーパーが店頭から消えた。急激なインフレ。紙は節約。ネオンが消えて。深夜報道自粛。
まさに「資源開発」と名の付くコースに在籍していたのにね。
だからオレは、一番門戸の広い、お門違いの、学校事務という公務員を選んだ。
あの頃、渦中にいたはずなのに。生活に苦労した記憶は無い。温室育ちの生活だったから。でも「いちご白書をもう一度」バンバンの歌詞にあるように、一応「学生集会」へも出掛けた。たまたまクラスで代議員を選ぶというので、今日は何日だ、じゃあ出席番号○番のヤツは誰だ。オレかよ。一応学内を行列作ってシュプレヒコールしてみたりして・・。
いちご白書を見たのがいつか、覚えてない。代わりに「ゲッティング・ストレート」という同じ学園紛争の映画は見た。同名の曲が良かった。P・K・リミテッド。
あの頃、完全にアメリカかぶれだった。ほほう。こういう生き方をすれば、オンナの方から寄って来るのか。みたいな。
自信を持って考えを語ればいいのか。シカシ、オレは大きな声を出すには、声帯が弱すぎた。
いっつもアメリカに、頭を押さえ付けられている気がする。頭の上のコレが邪魔なんだよ。どっかへ行きやがれっ。
アメリカからは音楽、映画。何でも教わったが。アメリカは先生じゃあないな。中国と同様、先生じゃあない。
何が残ったんだろう。ニヒルかアヒルか。そんなとこか。