一応おめでとうとは言いましょう。アンパイアーの台湾寄りなジャッジにもかかわらず、良く勝った。でもつまらん試合だった。
何があっても、バント、バント、またバント。個性も何も、あったもんじゃありません。それが彼のやり方。そのために小技の効く選手を集めた。目的から言えば、当初からブレていない。
ただそれが、見ていて何の感動も得られなかった。少しは観客の目も意識して欲しい。
あれは何回だったか。サードのエラーで、結果的に2ランスクイズに成功して、リードを奪った。その次のチャンス。165kピッチャーが4ボールを出して左の145kと交代した。2番山田のバッターボックス。1球目からバントだった。速球に押され、キャッチャーフライ。
なんで山田を信用しないんだよ。粘ってポテンヒットだってある。相手の台湾だったらリードした勢いで、嵩(かさ)に掛かって攻撃してくる。バントのナニが面白いね。失敗すると、こうもミジメになるんだよ。
スクイズも、読まれて空振り、ランナーアウト。ダブルでミジメ。
選手はいちいち監督のサインを見ながら動くだけ。こっちは、どこで喜べばいいんだよ。相手のエラーで盛り上がるか。
だったらいっそ、慶応のチームだけで全日本を作ったらどうだい。彼らは自分で考えてプレイをする。二人の速球投手に対して、どう向かったろうか。
考えるだけで、楽しいじゃないか。
日本以外で、こんなチームを作ろうと考える国は、絶対に無い。それは自信を持って言える。
やっている本人も、見ている方もつまらない。その上、練習もつまらない。こんな部活に、人が集まるはずが無い。