松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

孫の海砂、ほろ苦デビュー。

2023-04-30 15:32:57 | 日記・エッセイ・コラム
 きのう孫が遊びに来た。砂遊びの道具、シャベル、フルイ、バケツなどを持参してきた。庭に出たものの、砂は無く鉢物の土しかない。
 天気はいいし、風は南東。つまり浜へ行けばベタ凪のはずだった。

 しかし着いてみると波があって、風は海から吹いて来る。タイミング悪く、ちょうど風向きが変わったところだった。
 孫は母にしがみついて、離れない。圧倒的に打ち寄せる、見渡す限りの波と、それから生じるザパーンという波音。すっかり恐れをなして、帰ると言ってきかない。

 母親が一歩前進すると、孫の手に力が入る。何とか階段を降りて、砂浜まで行った。だが、降りる訳がない。
 そこら辺の貝殻を拾って来て見せる。興味を示した。そこから状況が変わった。何とか半径1mの中で遊び始めた。

 子供は遊び始めると、やめるタイミングが難しい。そろそろ行こうか、なんて行ったら、イヤだというに決まってる。だから昼メシにしたいところ、我慢した。

 そういう食べ物の話が聞こえたのか、割と素直に切り上げることになった。すぐ前にあるラーメン屋はどうか考えた。子供用のイスは、ありそうに無かった。座敷もなさそうだ。もう少し行ってコンビニから買うことにした。

 コンビニは、子供も好きな場所だ。サンドイッチやおにぎりに興味を示さない孫は、一人で別の方へ向かう。オレが監視役だ。すると一通り両側の壁を眺めながら、カップ麺やカップに入った食べ物の場所で止まった。一番上に「じゃがりこ」があった。抱き上げると迷わずその一つを取った。

 一度手にしたものは、レジに行っても離さない事を知っているので。「これも一緒にお願いします」とレジ係に言う。それを受け取ったレジ係は、機械に通しテープを貼って、孫に返す。

 うちの孫はね。オレの隠し財産の在りかを知っている。そして「納豆せんべい」を1個つかみ、開けてと差し出す。お母さんが「ジジがいいって言った?」と聞くと「ペコリ」。「ジジに、ありがとう言った?」こっちを見ずに、ペコリ、ペコリ。

 これが最近のセレモニー。納豆が好きな孫は、納豆せんべいにまで手を出す。結構、苦いと思うけどなあ。酒飲みなのかなあ、この子は。

 ゆえに我が家では「納豆せんべい」を切らした事はありません。
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