冬の間、閉鎖されている「水心苑」が、たまに解放される。今季初の公開が今日だった。雪も消えたし、見るモノあるかな。無いな。葉は落ちて、ハゲ山だし。でも、そこで何かを見つけるのがオレなんだよな。
ということで開園の10時頃、行って見た。すると、えっ。遊歩道が「進入禁止」? 右も左も、散策路自体が進入禁止。ただただ、手前のデッキに立って池を見るしかない。
これで公開? 行ってすぐ後悔した。雪吊りを見て、門を出た。雪吊りなら、外にもある。他に5台ほど車がいたから、皆ガッカリしてるだろうなあ。今来た車もある。念入りに上着を着て準備している。入り口に向かった。忠告してあげようと思ったが、2度がっかりさせることもない。行ったら分かる。
来たついでだから、芝生広場の奥の、遊具などがあるスロープに回った。この山から滑り降りるために、ソリやなんかを貸し出ししている。雪があれば、の話。一丁、久しぶり、登ってみるか。
「バカヤロ~ッ!」「なめんじゃねえ~っ!」「あんなもんで堂々と、看板掛けるんじゃねえよ」と、叫ぶの図。
チコちゃんが、何か言ってたな。ヒトはなぜ、高いところが好きなのか。大昔、狩猟で動物を追いかけて走り回っていた頃。人間は足が遅い。だから追いかけても無駄。頭を使って、木の高い所へ登る。行き先を確認したら、どこまでも相手が疲れるまで追う。それと高い所は安全だ。こういう理由で、ヒトはツリーハウスみたいな高い場所に登ると安心する。
ナニ真面目に理論立てているんだよ。単純に高い所が好きなんだよっ、バカはよっ!
車へ戻る途中、笹の葉やツヤツヤした葉を見ていると、春のウキウキした気分がココロを満たした。
そう、春はウキウキするんだよなあ。なんてこと、ないんだけど。 きっと想像するんだろな。
二人して、藪をかき分け、入って行って。
秘密の儀式を、するために。
「あなた、急いで、早くう」「そんな急かすなよ」「早く、ズボン降ろしてえ~っ」
「あ~ スッキリした」「漏れるかと思った」
「間に合って、良かったあ~」