台風は、暑いだけで終わった。北風が吹いても、
暑かった。雨が一滴も降らなかった。アサガオだけが、元気だ。
ここから海岸に向かうと、男鹿街道沿いに和菓子の游山という名店がある。2~3日前、だんごを買いに行くと、店主の奥様が「もうすぐ十五夜ですねえ」と張り切っていた。 まったく頭に無かった。そうか十五夜かあ。月が大分丸くなってきた。
さて十五夜という行事も、ユダヤにはある。この日、ユダヤでは「仮庵の祭り」が行われる。仮庵(かりいお)の祭りは収穫祭である。北王国イスラエルでは第八月十五日に仮庵を建て、そこに家族や親戚が集まった。そしてその時期の成り物を供え、中秋の名月を鑑賞しながら、その年の収穫を喜んだ。
日本では季節がもっとはっきりしているから、盆と十五夜と神嘗祭を別々に行う。ユダヤでは正月(過越の祭り)と並ぶ二大行事だ。
十五夜。やらなくなったなあ。 仕掛けは簡単なんだけど。テーブルとススキと、 だんごと秋の果物(他人の収穫物)があればいい。
しかし残念ながら、縁側が無い。 でもまあ庭に、テーブルを出して、やれないこともない。
ことしは、イメージだけに、しよう。