松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

車恐怖症の家

2017-11-06 08:00:12 | 日記・エッセイ・コラム

 近所に小学生の女の子二人姉妹の家がある。この家は町内会に非協力的で、子供が小さい事を理由に忙しくて班長が出来ないと拒否していた。しかし子供自体はいい子で、挨拶もするしとてもしっかりしている。しつけは完璧なのだ。そのいい例が自動車に対する対処に仕方だ。

 まず車の音がすると車道を避け、出来る限り端の端まで下がる。そして車が通り過ぎるのを待つ。姉妹が一緒の時は、手をつなぎ立ち止まってしっかり見送る。音が消える頃、道路に出て歩き出す。

 ここまでできる子は稀でしょう。いったいどれだけ熱心に注意深く教え込んだのか。それを忠実に守る親子の関係はいかなるものか。

 運悪く、出掛ける時に彼女らが居ると、ずっと奥に引っ込んだ彼女らに、何か悪いことをしたような気分になる。

 自分の時は、そこまで徹底できなかった。娘が2歳の時引っ越して来て、向かいに犬がいた。もう夢中で道路を横断して、遊びに行くものだから、気が気じゃなかった。一緒に遊びに行く長男に、良く言い聞かせるのがやっとだった。

 その家は秋の町内会リクリエーションには、積極的に家族全員参加してくれる。子供が少なかった分、あらゆる競技に出て、参加賞やら賞品をたくさんゲットして帰っていった。旦那も奥さんも、なかなかいい人物に見えるんだがなあ。役員だけは、ダメなんだ。

コメント
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