普段、聞いているスピーカーだ。テレビ番組はすべてこれで聞く。
音楽番組なんか最高ですよ。映画の迫力も半端でない。
夕べの発表の場面、3番目、ラストが「高橋大輔」だった。
会場の歓声がすごかった。その中に、金切り声がいつまでも響くのだった。
ほんの数人、あるいはひとりかも知れない。あれはダイスケファンの絶叫だったのか、
それとも小塚ファンの絶望の叫びだったのか、未だに考えている。
真央ちゃん始め、ほとんどのスケーターたちは競技を「試合」と呼ぶ。
次の試合では、という言い方をする。次の演技では、という人はいない。
それほどアスリートなのだろう。
日本選手の層は厚い。頼もしいくらいに。それを育てたのは「名伯楽」たちだろう。
真央ちゃんには佐藤信夫コーチがいる。「いつものように、自信を持って。強い気持ちで」
と優しい顔で送り出す。小塚も教える一人目の名伯楽は、佐藤有香というこれまた
世界で指導するコーチを産んだ。もちろん彼が産んだわけではない。彼の奥さんだ。
佐藤有香の教え子は外人の選手が多いようだが、キスアンドクライの時、
選手のとなりにいると、何ともいえない雰囲気を醸し出す。
幼顔なせいかその落ち着いた態度は選手より目立つ。きゃわいいーっ、のだ。
鈴木明子には長久保裕がいる。白髪、口ひげがトレードマークの馬顔のコーチだ。
初めてオレを泣かせたな、と鈴木明子をほめた。
高橋大輔には長光歌子がいる。心底、ほっとしたことだろう。
村上佳菜子と山田満知子。70才と19才のうるわしき師弟愛。
山田コーチがいるから、あれだけ喜怒哀楽を素直に表現できるのだろう。
村上の下には宮原、今井、本郷と限りがない。そのうち、真央という名の
名選手も出てくることだろう。
カバーをかけたスピーカー。あれ、隣にさりげなく置いたスケート靴、
気が付きました?まずいな。
これはショートトラック用のスピードが出るやつ。私のホームグランドは
できた当時、東洋一とうたわれた屋内リンクです。最初がハーフスピードだった
関係で、ホッケーもフィギュアも滑れません。よくあんなんでバランス取れるなあと
感心します。秋田では、だからボクらの世代でも趣味で滑る人はたくさんいます。
いとこも、田んぼ耕しながらホッケーでスイスイ人をかき分け滑っていきます。
自慢話は今度リンクへ行ったら、お話しましょうか。