松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

マラソンがつまらなくなったのはなぜ?

2013-12-01 07:41:45 | スポーツ

もちろん、その理由は分かっている。日本人が勝てなくなったからだ。

日本人が勝てない中継を、誰が2時間半もテレビにかじりついている

もんですか。前に野球中継が長い事を、マラソンを持ち出して

マラソンすら2時間半あれば終わると言ったことがある。

しかしその2時間半が今では苦痛でしかない。

まず、ペースメーカーの登場でつまらなくなった。20kまでは何事も

起こらなくなった。へたすれば、その先頭集団から落ちてしまえば

勝負にも参加させてもらえない。その面白いはずの先頭争いは実に

つまらない。体力温存が一番の目的だからだ。まず、中継を見るなら

前半は飛ばす(この場合はカットする)のがいい。

そして後半だが、これも待ってましたと外人勢がスピードを上げて

ついていける日本人はいなくなる。唯一の楽しみは、こぼれていく選手を

拾って徐々に順位をあげる、マイペースで走った日本人だ。

思うに、トップランナーが現れなくなった理由は、野球に似ていると思う。

野球少年の究極の目的は「甲子園」にある。プロになりたいのは確かだが

その前に甲子園という絶対的な目標がある。甲子園で勝つためにピッチャー

は連投を繰り返すようになった。そして肩を壊して、プロでは成績を上げられなかった。

その苦い経験から、二人以上の投手による勝ち上がり制度ができた。

一方でマラソンを目指す選手の目標は何か。箱根駅伝だろう。これを全国展開

で大きく報道するようになったのは最近のことだ。田舎の人間はつい最近になって

正月の楽しみの一つになった。もしかすると選手にとって、箱根が究極の目的に

なってはしまいか。ふとそう思った。今までどんな競技だって、黄色人種が

劣っていたという例はない。マラソンに限って、高速レースに変わったからって

ケニア勢に黄色人種がかなわないという理由がない。

かつても、シューズの選択で泣いた(という噂の)浅利純子だの、

最初からマイペースで飛ばし過ぎて、息切れした中山竹通のような

世界のトップ選手がいた。あの頃のレースは、ピストルが鳴った瞬間から

目が離せなかった。

ああいうレースが見たいなあ。

コメント
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