きのうの一日を、録画したFNS歌謡祭の編集に捧げた。
4時間余りの音楽が、35分になった。
自分好みの曲、残したい曲を選んだので当然、三谷幸喜氏とAKBは
カットされたし、残念だったが壇蜜と谷村新司も消えた。あれは見ていて
いたたまれない。
驚いたのは西野カナの歌唱力だった。ゴスペラーズと歌った「君って」は
えがった。しばらく聞いて初めてオーケストラが鳴っていないことに
気が付いた。人間の声って、凄いんだなと思った。
水樹奈々とのAlwaysも素晴らしく聞きごたえがあって、エがった。
ところで田島貴男なる人物だが、なんでこの人のことを知らなかったのか
非常に悔やまれる。1993年の11月にリリースされたアルバムの中に
接吻Kissがあったという。93年の頃は確かに新しい曲には興味がなかった。
唯一、BOOMの「島唄」だけは記憶に残っている。そのとおりスタンダードに
なった。
この「接吻」のどこがいいのかは、稲垣吾郎ちゃんが歌っている場面を聞けば
すぐ分かる。まったくリズムを意識していないのが、良く分かる。
専門家ではないので想像だが、この曲は16ビートを意識しないと歌にならない
作品だと思う。そしてほかの曲も聞いてみたが、これ以上の作品はなかった。
田島貴男は顔は関根勤に似ていると良くいじられるらしいが、男前とは言いがたい。
しかし(といっては何だが)インテリだ。ブログは文章で満ちている。歌う哲学者という
雰囲気がする。東京スカパラオーケストラと良く組むらしい。ブラスセクションが良く
利いたラテン系のテンポのいい曲が似合うバンドだ。何を歌っても彼はリズム感が
抜群にいい。だからこのスローなバラードも上手に仕上がったのだと思う。
ゆったりとした展開の中に、細かいリズムがギュッと詰まったこの「接吻」という
ヤツは、けだし、後世に残る名曲だと思う。