テレビが嫌いだという宇野常寛がNHKEテレに出ていた。気鋭の批評家を半年
追っかける、というドキュメンタリーだ。彼を知ったのは、小林よしのり始め大の大人が
AKBを真剣に語っているあれはSAPIOの討論会を読んでからだったと思う。
第2回総選挙の結果について、結局あっちゃんが主役ではなかったかとか、なんで
自分の推しメンがもっと上に行かないのかとか楽しそうな話題だった。
今、理解できないのはご本人が知っているように「怒り」の源だ。常に怒りが内部に
宿っている。それが原動力なのだろう。しかし何に対して。体制に対して。団塊の
世代が作り上げた既得権益に対して。少数派のキミが。大多数が占めるこの日本に
対して。そこが良く分からない。ノンポリと自称している意味も分からない。日本を変えたい
のならなんらかの思想信条があって当たり前なのに。体制側にいるはずの出版社を通して
本を売っているんだよね。ちなみにボクはどっぷりと体制側に浸かっていた。しかしココロは
反体制だった。内側から壊してやろうと若い頃考えていた。だから職員だけのネットワークに
頻繁に投稿していた。オレには彼の怒りがひがみに見えてしょうがない。