黒鉄重工

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8/6~8/8 清水市内線モハ65修復作業 前編

2010-09-13 21:42:00 | 鉄道撮影記
C56とガンダムを見た翌日にまたすぐに出かけるとかね、もうね。しかも日本海側に・・・。



まずは今回の旅の経緯から。以前このブログでもちらっと出てきたこの路面電車。静岡鉄道清水市内線モハ65といいます。
静岡鉄道は現在運行している静岡清水線の他にも路面電車の清水市内線を持っていました。ところが、1974年に発生した七夕豪雨による被災で翌年廃線となっています。この時被災したのは線路だけでなく、路面電車も全車浸水して修復ができぬまま廃車されました。
しかし、長沼工場に入場していたモハ65だけは運よく被災から免れ、廃線後もフェルケール博物館が保存展示をしていました。

が、今年の6月にフェルケール博物館が展示物見直しと車両老朽化を理由にこれを解体することが決定しました。
清水の鉄道史を伝える貴重な車両を、しかも保存維持するべき立場のはずの博物館が投げるとは・・・。でも、自分には何もできない。諦めるしかないように思えました。

しかし、諦めない人たちはいました。清水鉄道遺産保存会という団体が交渉を重ねていった結果、ジェール貨物北陸ロジスティクスや金沢市電2202保存会の協力を得て、間一髪で解体を免れることができました。なんとも胸の熱くなる話です。
7月に住みなれた清水を離れ、現在は遠く離れた富山県高岡市伏木の貨物ヤードにいます。ちなみに一緒に保存されていた客車は元をたどるとJR東海所有のもので、現在建設中のJR東海博物館に収蔵される客車の部品取りになり、その横にいたスイッチャーはなんと行方不明なんだそうです。


で、その保存会の方たちと今回縁があって、8月に行われる修復作業に参加することになりました。




保存会の方たちとは列車内にて合流して、引退間近の117系などに乗って東海道本線を西へ向かいます。



米原駅で223系に乗り換え、今度は北陸本線を北へ向かいます。新快速とはいっても北陸本線内は各駅停車です。



敦賀駅で521系に乗り換え。電車を撮って車に戻ろうとすると・・・。



な、なんとキハ181系の臨時列車じゃありませんか!?
今年度中には引退してしまい、現役の姿を見ることはできないだろうと諦めておりましたが、完全なるサプライズです。



福井駅ではトワイライトを撮影。



金沢からは475系に乗車。デッキ付き車両にテンションあがりましたw



高岡駅で下車。駅舎がなんだか古い・・・ですね。悪い意味で。デパートも入っていますが、見事に閑古鳥が鳴いてます。さすがに建て替えるようです。
それでも、今では数少ない「民衆駅」という駅なのだそうです。



高岡ではすこし観光をしてみることに。万葉線に乗ってみます。鮮烈な赤がかっこいい電車ですね。



高岡城址。なんにもない。



同所に保存されているC11217。多治見・名古屋機関区で活躍した後、晩年は七尾機関区で活躍しました。
寒冷地らしく(?)シールドビームが装備されていて、運転室が密閉式です(単なる盗難防止か?)。その割にはスノープラウや旋回窓がないですが。



高岡大仏。他のところの大仏よりも柔らかい印象を受けますが、目が半開きで恐いよ。


この後はココスでハンバーグを食べて某所で一泊しました。



続く