黒鉄重工

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トレインフェスタ2018に関するイベントあれこれ 前編【2018/5/19】

2021-09-30 23:51:16 | 鉄道撮影記
2018年5月19日。
この週の土日は静岡市のグランシップで恒例のトレインフェスタという鉄道系の催事が行われます。この年はちょっと気合の入りがすごかった年で、JR東日本の485系改造の団体用お座敷列車「華」が横浜駅~東静岡駅で運転されました。JR東の車両が沼津駅以西へ乗り入れてくるのは近年では相当珍しいことです(ムーンライトながらは置いておいて)。
それが走るところをカメラに収めるべく、興津駅まで電車に乗ってそこから歩いて興津川橋梁へと出向いたのでした。


「華」が静岡まで乗り入れてきたことが判別しやすい場所として、また撮り鉄の収容人数に余裕のある場所として、興津川橋梁を選びました。到着時既に大勢の撮り鉄が待機していましたが、それでも入り込むことができました。


211系5000番台+313系2500番台の普通浜松行。


373系臨時急行「トレインフェスタ」1号静岡行。
485系の臨時列車の他に、373系による臨時急行も運転されました。熱海~東静岡~静岡の区間の列車が1往復、さらに名古屋~東静岡の列車が1往復運転されるという内容でした。特に名古屋からの列車は3時間超の長時間運転で、いやもう新幹線乗れよって思います。これらの列車の運転はJR東海が主体となって行ったものです。
先頭には特製のヘッドマークが付いているんですが、この距離からだと分かりません。ただの「ふじかわ」じゃないか。


EF210形132号機の2053レ。トヨタロングパスエクスプレスです。が、機関車の後ろのコキ車が空なので絵にならず。機関車次位空コキはおよしになってほしいところ。


貨車だけ。コンテナが統一されているので編成美が良いんですけどね。


211系5000番台普通島田行。


そしてやってきた485系「華」の臨時快速「静岡トレインフェスタ」が通過していきました。横浜から走ってきました。ほぼ実質急行東海です。
臨時快速とは言いつつ乗るためには専用の旅行商品を買わないといけなかったので実際は団体列車に近いんじゃないでしょうか。
無難に課題達成したので、興津駅へ戻ります。


211系5000番台の普通熱海行。興津駅にて。


211系5000番台普通静岡行に乗って静岡方面へ。


草薙駅で降りました。


JR草薙駅はこの頃に駅舎の改築工事が完了し、駅舎が橋上化されました。建物の造りは、県内の他の橋上駅と同じようなものです。改札機の台数は少し多いかも。


橋上化により線路を跨ぐ自由通路も出来ました。これで回り道した挙げ句クソ長い踏切待ちをしなくても済むようになります。


駅舎は竣工していましたがロータリーなどの駅前施設はまだ事業中でした。


ここでは、静鉄の草薙駅に乗り換えます。


A3000形のパッションレッド。


乗る電車もA3000形のクリアブルーでした。これで柚木駅まで乗ります。

というところで今日はここまで。


中編へ→

北米project 5 ~How do you like Canada? その2【2016/6/15~22】

2021-09-26 19:47:32 | 海外旅行記
2016年6月14日(木)6時14分
オンタリオ州トロント トロント・ピアソン国際空港
おはようございます。朝のピアソン空港に着きました!6月14日からが実質的な初日となります。
飛行機はここで降りることになっているので、制限区域内を出ます。


大きい空港なので、ターミナルまるまる1棟がエアカナダの巣になっています。
この先、どこで朝ごはんを食べられるか分からないので、空港の中で食べておくことにします。軽く食べておくだけでいいと思ったので、カナダ人御用達のファストフード店のティムズでコーヒーとドーナツのセットを食べました。
朝ごはんで混む時間帯だったからなのか、ファストフードなのに15分くらい会計待ちを受けました。なんと店がワンオペでした・・・。ゆっくり食べる時間は無くなってしまったので、とっとと腹に入れて次へ行きます。


ピアソン空港を出ます。使うのは鉄道です。ピアソン空港には空港連絡鉄道が乗り入れているのです!
今回、レンタカーは使いません。というのもカナダのレンタカーには、25歳未満の運転手には日毎に確か25ドルくらいの追加料金が発生するのです。若者は運転の経験が少なくて事故リスクが高いからだそうな。その論理だったら認知機能が衰えて事故リスクが比較的高い高齢者にも追加料金を請求すべきだと思いますが・・・。
ただ若いだけで25ドル払うのも納得いかんし、毎日乗っていると結構馬鹿にならない金額に膨れ上がってしまうので、公共交通機関の乗り継ぎで旅行することにしました。幸い、訪ねたいところは公共交通機関で行くことが可能でしたしね。

話を戻しまして、この空港連絡鉄道は「UPエクスプレス」という名前です。少し鉄道に詳しい人だと、ユニオンパシフィック鉄道がカナダで旅客営業をしているの?とツッコミを入れたくなる名前です。本当は、Union Pearson Expressのことで、トロントの交通結節点であるユニオン駅とピアソン空港を結ぶ鉄道を意味しています。読み方もアップエクスプレスらしい。
”列車”は15分間隔で運行される各駅停車で、空港からユニオン駅までは25分で結んでいます。ユニオン駅はトロント市街地の中心部にありますから、駅を出たらすぐ都心という好立地です。運転間隔や所要時間も申し分ないですし、便利そうな路線ですね。

ちなみに2015年6月に開業した、まだ新しい鉄道です。なので駅設備も現代的です。駅のホームはスクリーン式ホームドアになっていて、鉄道オタク泣かせです。


トロント市内の移動には、今回このPRESTOという交通系ICカードを使います。2009年11月にトロント都市圏共通の交通系ICカードとして実装しました。
利用目的は、今回公共交通機関を乗り継ぐので小銭が必要になるのを省くのが一つ。特に路線バスの運賃だと5セント単位まで刻んでいることが多いんですが、セント硬貨を捻出するのは意外と手間だしそのくせ最後には余り気味になることが経験上ありました。なのでその手間を無くすことはストレス軽減上必要なことでした。
二つ目は、PRESTOを使うと運賃が値引きになること。これは欧米の交通系ICカードでよく見られることですが、UPエクスプレスやこの後乗るGOトランジットでもそれが適用されています。UPエクスプレスでは$12.35が$9.25に25%引されています。GOトランジットでも15%くらい割引されるはず。
なお運賃はいま書いた通りで、路線距離23kmにしては安くはないしむしろ少し高めだな、という感じ。まあ空港連絡鉄道は基本的にどこも運賃高めですからね。

ちなみにこのカードは、UPエクスプレス開業記念の限定版です。1年経ってもまだ余っているのかっていう。なおカードですが、ちょっと計算が合わなくて残額が少し残ったままになりました。払い戻しはできるんですけど、カードも没収されるとイヤだったので(実際のところは未確認)、そのまま記念にお持ち帰りしました。5年経っていると残額無効化してそうですが。
あと、PRESTOの非接触通信規格は北米で主流のMIFAREだそうな。FeliCaではない。なので改札機に通した時の感想としては「おっそ...」でした。


”列車”が来ました。はい、この鉄道は非電化です。電車じゃないのよ気動車なのよ。第三軌条ではないよ。空港連絡鉄道だから電化されているだろうという幻想をぶち壊す。ただし将来的に電化するつもりらしく、線路をよく見ると架線柱を建てられるような基礎が造られていました。
ステンレス車体の3両編成で、先頭車は非貫通の流線型です。間の中間車も実は貫通型の片運転台車です。閑散時間帯は先頭車を1台外して2両編成で走るっぽいですね。


ガラス越しからですがホームの端から撮影可能でした。
カナダの鉄道車両にしては中々かっこいい面構えじゃないか。ただ全体的な無骨さや屋根のクソデカホーンがあるところがアメリカっぽさを出していますよ。
車内に入って知りましたが、これは日本車輌製造豊川工場謹製の気動車なのでした(ただし最終組立はアメリカ)。風防に1006と書いてあるのでたぶん形式は1000形です。そういう慣習なんでしょうけど、北米では日本みたいな形式名を付けたがらないですね。

この到着した列車には乗らず、既に隣のホームで出発待機している7:15発の列車に乗ります。


車内は固定クロスシートです。乗車時間30分にも満たない路線だったらロングシートになりそうなもんですが、やっぱり通常の鉄道路線だとクロスシートが基本なんでしょうか。ロングシート車は地下鉄のような市内交通路線でしか見ないですね(というか地下鉄ですらセミクロスシートの有様だし)。
空港連絡鉄道なので、荷物置き場も完備。至るところにあるから嬉しいね。


車内は結構空いていました。まだ混む時間帯じゃない?
列車は初めは専用の高架線を走りますが、途中で地上線に降りました。高架区間は新線でしたが、地上区間では既存の路線に乗り入れてユニオン駅まで走ります。この区間はGOトランジットとの共用区間です。さらに言うと線路の所有者はカナディアンパシフィック鉄道なので、同社の貨物列車も走るみたいです。


最終的にユニオン駅まで行きますが、途中のブロア駅 (Bloor GO Station) で一旦列車を降りました。ピアソン駅で一応1000形(仮称)は撮影できましたが信号機が入り込んでいたのが不満だったので、ブロア駅で降りて駅撮りしようと思った次第。なおうまく撮影できるかは分からないまま降りました。


駅のホームは2段構えになっています。高い方はUPエクスプレスのホームで、低い方はGOトランジットのホームです。両社の車両の床面高さが違ってかつバリアフリー対応しようとするとこうなってしまいますね。


果たしてブロア駅は列車撮影には適した場所であり、ピアソン空港行の1000形をばっちりと撮影できました。これでもう満足です。


引いた状態でも。非電化路線だからとてもすっきりしている。


さらに、振り返ってみればユニオン行きのGOトランジットの列車も到着しました。これはラッキー。
比べてみると1000形は一回り小さい車体です。こう見るとなんだか日本的な大きさにも見えて親近感わくなぁ。


GOトランジットの列車です。先頭のディーゼル機関車はMPI MP40PH-3C形646号機です。MP40PHはGOトランジットの主力機です。
客車はボンバルディア・バイレベル客車です。北米の二階建て通勤客車として高いシェアを持っていますが、元々はGOトランジットが混雑緩和のために開発させた専用設計車でした。
線路の間の柵が正直言うと邪魔くさいんですが、客の線路横断を防止するための措置なのでやむを得ないですし、北米らしいアイテムなのでこれはこれでらしさが出るかな。


クソなげぇ!なんと列車は機関車込みで11両編成!カナダの通勤鉄道としてはとても長いです。しかもだいたいこのくらいの長さがGOトランジットでは標準的なのだそうです。二階建てで高さもあるので、これはもう走る壁ですがな。


後追いも見逃せません。客車の最後尾は制御客車になっています。なので折り返し運転する時は機回しせずに制御客車を先頭に走ることができます。
この制御客車の面構えは初めて見た時はブサイクなものだと思いましたが、他の客車を知るようになってもっと下がいることを認識したので、最近は比較的マシな部類になりました。


線路。あんなにでかい機関車や客車が走っているけど、レールは木の枕木に犬釘で止めているっていう。これでいいんだ。日本の通勤路線の保線もすごいものですが、カナダではこれでも必要にして十分と言えるものかもしれないです。


15分後に来た次の便のUPエクスプレスに乗ってユニオン駅まで行きます。
1000形をよく見ると扉から踏み台が飛び出ています。可動式なのかは分からないですが、やっぱり通常の客車よりも車幅は短そうだなと思いました。


ユニオン駅に着きました。1面1線の行き止まりのホームです。ユニオン駅の隅っこに増築する形で建設されたので、少し狭苦しい感じはします。

というところで今日はここまで。


その3へ→



 
  
 

北米project 5 ~How do you like Canada? その1【2016/6/15~22】

2021-09-23 17:52:21 | 海外旅行記
黒鉄重工最大のカナダ旅行が5年の時を経ていま書き記される───

あのダイジェスト版を投稿してから早5年、本当大変長いことお待たせいたしました。待っててくれた人いる?
北米project 5をようやく書き始めます。予告編でも書きましたが、今回行くのはトロント、オタワ、モントリオールというカナダの3大都市圏を横断するものです。期間は6月15日から22日までの8日間!といっても初日は移動で終わってしまうので実質7日間ですが、それにしても長めの期間を抑えました。
というのもこの時期だともう日本への強制送還が月内に迫っていて、もうアルバイトも何も辞めて自由の身のプー太郎、1年半ちょっとのカナダ暮らしで広げてきた風呂敷を閉じているところなので日数は余裕で取れました。なお、旅行から帰った後は日本への強制送還までもう1週間無い状況なので、帰った後がちょっと忙しかったです。

アルバイトで稼いだお金はちまちま貯めていたので、資金的にはあまり心配していません。というかカナダドルをきっちり使い切らないとな。ただし別に豪遊できるほど持っているわけではないので、節約するところではします。
ちなみに現地での決済は、基本的に現地で開設した銀行口座と紐付けされたデビッドカードでのキャッシュレス決済でした。デビッドカードだと、決済したら口座の預金から即引き落としなので、クレカの翌月払みたいな面倒なことがなく、風呂敷をたたむ時にはお金のやりくりを考えなくて済んでよかったです。

話を戻しますけど、今回の旅行も期間が長い、色々見て回っている、でかい博物館に複数箇所行っている、という点を鑑みてたぶん記事の数が100回行くでしょう、と思っています。何回も言っているけど覚悟しとけよ。

これ以上は前フリ長すぎになってしまうので、ではここらへんで時計を5年前の6月15日に戻しませう・・・。



2016年6月15日(水)18時52分
ブリティッシュコロンビア州ノースサーニッチ ビクトリア国際空港
旅行の出発地点はもう何度も訪ねたビクトリア空港(YYJ)です。時間は19時前。ですがバリバリの高緯度の夏時間なのでこの時間でも普通に明るい!日中の活動時間が長くなるので撮り鉄にはいいよなとか思います。
今も書きましたが、初日はこんな時間から活動を始めているので実質0日目の移動日です。空港までは、BCトランジットの路線バスを乗り継いで来ました。ビクトリアの市街地から空港まで路線バスで直行できないのはなんだかなと思います。一応空港リムジンがあるとはいえ(でも料金が比較してとても高い)。
で、その路線バスの運行スケジュールの都合で乗る飛行機よりも結構早く着いてしまったので、2階か3階の展望ラウンジから飛行機を見てくつろいでいたわけです。ここは分かりにくい位置にあるので人があまり来ず、静かに過ごせるのでおすすめ。

ちなみにこの飛行機はおなじみのエアカナダ・エクスプレス(運航:ジャズ航空)のボンバルディアDHC-8-400 (C-GGND)です。これの折返しに乗るわけじゃありません。


実はアイツをひと目見ておきたかった!レンズの望遠がこれ以上行かないのでちっちゃくしか写っていないけど、アレはB-17爆撃機です!なんと、動態保存されているB-17がこの時北米を巡るツアーの最中で、ビクトリア空港にも立ち寄ったのです。
しかもただ空港に展示するだけじゃなくて、有料で遊覧飛行もしたのです。値段は確か$500弱で結構するんですけど、B-17に乗れるならなんぼのもんじゃいと私は乗る気満々でした。
しかし、ツアーの日程の情報を掴んだ時には既に飛行機のチケットとかホテルの手配とかを済ませて旅行の準備を整えていた後でした。旅行の開始があと1日遅かったら・・・。
せめて飛来するところだけでも撮ろうと思いましたが、旅行前に1日中滑走路のそばでスポッターやるのも、その後の異動の内容を考えるとしんどいです(飛来時刻は掴めなかった)。あとは、スポッターやるとなると自転車移動が必須です。行きのBCトランジットではバスに自転車を積載できるので問題ないんですが、帰りのバスはクソ高くて自転車を載せられない空港リムジンを使う予定なので、自転車を置いて帰らないといけないです。
旅行中も空港に自転車を1週間置いておかないといけないので、盗難とか空港の係員に回収される危険もあるわけです(なお空港に駐輪場は無い)。まあ自転車はどの道処分しなければならないので盗難されたらされたでそれは・・・という気も一瞬よぎりましたが、帰宅後も自転車くんにはもう一働きしてもらわないとならないんで、結局B-17撮影は泣く泣く諦めました。飛んでいるB-17なんてこの先二度と見れないだろうに・・・と思うと結構悔しい気持ちでした。


少し珍しいのもいました。スカイサービス・ビジネス航空のB737-500 (C-FPHS)です。たまにピューロレーター(カナダの宅配業者)の倉庫の傍に駐機されているのを見ます。飛んでいるところは見たこと無いので、たぶん夜中に離発着してるんだろうなぁ。


YYJに生産拠点のあるバイキング航空機のDHC-6-400。デモ機と思われる2機が駐機されています。
デ・ハビランド・カナダの開発した航空機DHC系列は、DHC-1からDHC-7まではバイキング航空機が製造権を有しています。このうちDHC-2とDHC-6はいまも生産されています。また、2018年にはボンバルディアが所有していたDHC-8の製造権とデ・ハビランド・カナダの商標を手に入れています。


それでは搭乗時刻となりましたので乗り込みます。YYJは小さい空港で機材も小型プロペラ機中心なので、地上から乗り込むことが多いです。駐機場を高らかに歩きながら機材まで向かいます。
写真の飛行機は、パシフィックコースタル航空のサーブ340B (C-GOIA)です。パシフィックコースタルは、バンクーバー空港を拠点にするブリティッシュコロンビア州の地域航空会社です。搭乗することは無かったですが、一度プリンスジョージまで行こうと計画した時には使おうと思っていました(未成旅行です)。


お ま た せ い つ も の
安 心 の D H C - 8
ビクトリア~バンクーバー線の主力機材、ボンバルディアDHC-8-300 (C-GMTA)に乗ります。便名はエアカナダ・エクスプレス(ジャズ航空運航)AC8070便で、ビクトリア20:05→バンクーバー20:35です。
30分で目的地に着いてしまうのでたぶん巡航高度に上る前に着陸準備が始まると思います。飛行機としてはかなり短距離の路線ですが、BC州最大都市のバンクーバーと州都ビクトリアを結ぶので、おおよそ毎時1本飛んでいる高需要路線です。両都市は海峡で隔てられていて陸路移動は不可能で、その場合はフェリーに乗ることが不可欠です。陸路+海路移動だと5時間くらいかかります。飛行機だったら、中心街からの移動や待ち時間を入れても3時間位で着けるんじゃないでしょうか。
ちなみにもっと早い移動手段があって、それは中心街の港同士を結んでいる水上飛行機の定期旅客便です。バンクーバー~ビクトリアの公共交通は意外と競合相手があるのです。

ちなみに、これはエアカナダの路線として運航されていますが、エアカナダが運航業務をやっているわけではなくて、ジャズ航空という地域航空会社がエアカナダのブランドを使って運航しています。これは、エアカナダが地方路線の運航を地域航空会社に委託しているような格好となっています。一般的に委託会社には低需要の地方路線を地域航空会社に委託して効率化を図る目的があります。確か、アレゲニー航空が最初に確立した方式のアレです。
なので、実はエアカナダ本体はDHC-8を保有していないのです。


席に座りました。右舷側です。
さっきのB-17の話ですが、あわよくば機内の窓から近くで見るつもりでした。ただし滑走路までどういう動きで行くのか分からなかったので左舷側にB-17が見えるようだとオシマイでした。
というか、DHC-8特有のこのクソでかいエンジンナセルと主脚庫の構造物で視界の半分は覆われているので、これどのみちムリでしょって感じでした。


定刻で出発。タキシングしております。
見覚えのないDHC-6の横を通過していきました。顧客へ引き渡し前の機体かな?


うお!B-17だ!!
急に現れたのでとりあえず一瞬撮れたくらいのものですが、B-17を収められました。うう、もっとじっくり見たかった・・・。
それにしても4発爆撃機を動態保存してるってとんでもないことしてるなと思います。エンジンを4発も維持しないといけないわけですから、めちゃ大変ですよね。


離陸しました。


ビクトリア~バンクーバー線の窓から眺める、青い海峡と無数の緑の島々からなる絶景はとても好きです。


本土上空です。DHC-8も下方視界が良いから景色を楽しめるのが良いですのよ。


同日20時38分
ブリティッシュコロンビア州リッチモンド バンクーバー国際空港
着きました。ここでも地面を歩いて空港ターミナルへ入っていきます。はじめは戸惑いましたがもう慣れたものです。


時刻表で乗継便を確認。乗るのはAC156便です。遅れとかは無さそうね。


この後の登場に備えて夕食というか夜食を食べておきます。空港内のフードコートでパンダエクスプレス的な中華料理屋で焼きそば的なものを食べました。アメリカ中華料理あるあるの四角い紙の箱に詰められた中華料理です。こういう形態で食べるのは初めて。


搭乗橋に隠れて見えないですがあれが次に乗るエアカナダのB777-300ER (C-FKAU)です。
AC156便バンクーバー22:30→トロント6:00で、寝て起きたら朝のトロントに着いているという夜行飛行機です。国内線で夜行路線が成立するとは、さすがクソデカ国土というところです。しかし、時刻だけ見ると7時間半飛んでいてそれなりに寝れるような気がしますが、両都市の間には3時間の時差がありますので、実は飛行時間は4時間半だけ・・・。これは寝付いたと思ったら着いてしまうな。次の日大丈夫か?


乗りますよ。
ところで、この便は国内線に777を使用する珍しい路線です。JALやANAだと国内幹線にたくさん777を飛ばしているので、その感覚から行くとバンクーバー~トロント線も幹線だから777を飛ばすのは普通に感じますけど、カナダやアメリカでは国内幹線でも小型~中型機を飛ばします。A320とか737とかが主流で、大きくてもA321や757あたりです。実際、帰りに乗ったモントリオール~バンクーバー線はA320でしたし。


それとこの機材はどうも国際線用の内装です。3クラス制だし全席シートモニター付いてるしギャレーもあるし。この便の777はたぶん国際線の間合い運用で使われているのだと思います。
座席は結構埋まっている印象でした。間合い運用とはいえ搭乗率は高めなのね。自分みたいに夜行狙いの人が多い?
なお機内食はありませんでした。


シートモニターはタッチ操作の最新式でした。すごいね。それになんだか新車の匂いがする。後で調べてわかったことですが、この機材は先月の2016年5月に就役したばかりのチョー最新機材なのでした!


新しい航路表は自分で地図を操作できるので世界中どこの航空写真を見ることができます。なので地元の静岡を見てみました。なるほどね。


国内線なのに機内映画も見れるぞ。まあ寝ないとならんので最初だけ見て消しましたが。


車内減光しておやすみモード。なんだか787っぽいですが、787の内装がフィードバックされているのかもしれないです。
私も寝るように努めました。仮眠程度にしかなりませんでしたけど・・・。

というところで今日はここまで。


その2へ→



 
 
 

第57回静岡ホビーショーの展示車両を見た回【2018/5/13】

2021-09-20 23:58:16 | 日常記
2018年5月13日。
今日は、2018年開催の第57回静岡ホビーショーで展示されていた自衛隊の車両を見ていきましょう。
毎年恒例、陸上自衛隊の展示です。こちらは3 1/2tトラックです。昔の73式大型トラックとか3トン半とか呼ばれてるやつです。


これはキャブと荷台の間にユニック(作業装置)が乗っているやつです。ただし全長は変わっていないので、荷台が通常よりも短くなっています。


そうとは書いていませんが、ユニックでしょうなぁ。


1/2tトラック。一応トラックなんだ、っていう。グリルに特殊車両誘導中の横断幕が出してあります。ヤツをここまで誘導してきたのだと思います。



ヤツです。16式機動戦闘車と言います。御存知陸上自衛隊最新鋭の戦闘車両です。今年の実車展示の目玉ですね。タミヤが陸自に来るよう呼んだら来たらしい。さすがタミヤ。


戦車っぽいですが、無限軌道じゃなくて車輪を履いている装輪戦車です。とりあえず陸自の中ではこれは戦車じゃないそうな。
見た目はなんとなく96式装輪装甲車の車体に10式戦車の砲塔を載せたような感じです。実際はそんなことはないんだけど。


まだ配備したてのほやほやの兵器であるのと、タミヤがこれのプラモデルを出したばかりというのもあって来場者からの人気は高かったです。


105mmライフル砲の先端。63個開けられたマズルブレーキの孔が特徴的。プラモデル的には難所で、成形品でこれを再現するのはムリです。タミヤのプラモデルでは、デカールを貼るか、マスキングテープのガイドを頼りに自分でドリルを使って63個孔を開ける修行をするかというものでした。


正面から。
砲塔を動かす実演もしていたみたいですが、それは見ませんでした。


御存知高機動車です。


奥の方にいた1 1/2tトラック。昔は73式中型トラックと呼ばれていました。73式大型トラックの中くらい版なのでよく似ています。採用年数も同じだし。後輪が中型トラックは1軸だけなのが見分けるポイントか。

自衛隊はこんなところです。



あとは、タミヤブースでトヨタ・ヤリスWRCを見ました。日本だとヴィッツと呼んでいるやつです。
ラリー仕様になっているので中身は別物になっているそうな。タミヤがこれのミニ四駆を発売したので呼ばれてきたんだと思います。


リアウィングがすごい・・・。ダウンフォースのおばけかよ。


各社新製品とか合同展示会の様子は今更取り上げるまでもないので、今日はこれでおしまい。

北陸project ~Hokuriku Master Side M. 最終回【2018/4/28~5/3】

2021-09-17 23:08:15 | 旅行・イベント記
2018年5月3日(木・祝)17時17分
滋賀県大津市 京阪電鉄 三井寺駅
比叡山の滋賀県側に降りてきた後は京都駅に戻るわけですが、まだ日が沈んでいないので石山坂本線でもうひと撮影していきます。そういうわけで三井寺駅で下車しました。


駅から石山寺駅方面へ歩きます。これは途中見つけた滋賀県大津市のマンホール蓋。


石山坂本線の三井寺~びわ湖浜大津の400mは、併用軌道となっていて沿線のハイライトのひとつです。
車道の幅は狭くてなんだか路地裏のような慎ましい併用軌道です。


併用軌道を往く京阪700形。石山坂本線は京阪電車の旧塗装が残る最後の路線でしたが、2017(平成29)年から現行塗装への塗替えが進んでいる最中だったので、それの記録も目的でした。


!!


700形の702Fが来ました!これは80形運行開始55周年を記念した80形を模した復刻塗装となっています。これを見れるとはラッキーです。
ハイエースとの対比も良いですね。ワンボックスの中では大きめのハイエースも電車と比べると小さいのだ。


電車単体でも。前パン電車は構図がカツカツになりがち。


びわ湖浜大津駅まで歩いてきました。すぐです。
以前は浜大津駅でしたがここに来る数ヶ月前にびわ湖浜大津駅に改称しました。


駅を発車する700形の新塗装も見れました。


第44走者:京阪京津線太秦天神川行(800系)びわ湖浜大津17:31→京阪山科17:44
びわ湖浜大津駅から京津線に乗ります。京津線の800系はだいぶ塗装変更が進んでいる印象でした。乗ったのも新塗装でしたしね。以前は独自の水色の塗装をしていましたが、統一感が出たようにも没個性的になったようにも感じます。
で、途中の京阪山科駅で降りました。隣接するJR山科駅で、帰りの新幹線の特急券と指定席券を予め買っておくためです。何時の新幹線で帰るのかはこの時まで決めていなかったんですが、目処が立ってきたので購入することにしました。
この後京都駅に戻ってきたときにも買うことはできますけど、コインロッカーに置いてある荷物の回収があることと、発車直前に駅に着く可能性もあることを考えるとここで予め買っておいた方が良いと判断しました。
ちなみにGW中の当日発券でも「ひかり」だったら余裕で指定席を取ることができました。


京阪山科駅にも石山ともか嬢の等身大ポップがありました。この立ち絵はかわいい~~~と当時は思いました。


第45走者:京都市営地下鉄東西線太秦天神川行(50系)山科17:55→蹴上18:00
蹴上駅で降ります。


琵琶湖疏水を見に来たわけです。琵琶湖疏水というのは、琵琶湖の湖水を京都市へ流すため1890(明治23)年に建設した水路です。引いてきた水は、水道水、発電用水、工業用水、あとは水路を活用した水運に使われてきました。
通り道なので寄ってみたわけですが、見どころが多い上に範囲も広いのですべて回りきることはできず。書くこともたくさんありそうなので、今日のところは軽く触るだけに留めておきます。


あの建物は日本初の営業用水力発電所の蹴上発電所です。



このあたりには、今はもう使われていない水運用のインクライン設備が残っています。
青い鉄骨の骨組みの構造体はインクラインの台車で、三十石船の復元模型が乗っかっています。


インクライン特有のクソ幅広レール。


琵琶湖疏水が開通した1890(明治23)年にはすでに東海道本線大津~京都間が1880(明治13)年に開通していましたが、そこから東の大津~長浜間は未だ建設されておらず琵琶湖を介した水運が主流でした。なので京都~大津以東の物流では琵琶湖疏水を経由した水運がブイブイ言わせてたと思います。調べてないからしらんけど。


インクラインの軌道は歩くことができますよ。






ここがインクラインの下流側の船着き場ですね。奥に広がるのは南禅寺船溜。


南禅寺船溜。船に積んだ貨物の積み下ろしとか船頭の休憩所とかで使われた物流拠点です。琵琶湖疏水と鴨東運河の接続点でもあります。


ここから鴨東運河。


平安神宮へと続く神宮道のクソデカ鳥居。でかすぎでは・・・。バスがあんなに小さく見えるぞ。


いい感じのアパートメントだと思いました。


白川です。柳がいい感じだと。


同日18時38分
京都府京都市東山区 三条大橋
第46走者:京都市営地下鉄東西線太秦天神川行(50系)東山→三条京阪
降りた蹴上駅からひとつ隣の東山駅から再び東西線に乗り、ひとつ隣の三条京阪駅で下車。ちょっと三条大橋を見たら、ここらで夕飯とします。


京都に来たので、ここは餃子の王将とします。うまい。


第47走者:京都市営地下鉄東西線太秦天神川行(50系)三条京阪→烏丸御池
第48走者:京都市営地下鉄烏丸線竹田行(10系)烏丸御池→京都
最終走者:JR東海道新幹線「ひかり」482号東京行(N700系)京都19:59→静岡21:34
JR京都駅へ戻り、預けていた荷物を回収し、新幹線に乗って帰りました。
この時乗った「ひかり」は、静岡駅に降りた時に気づきましたが、初日に静岡から新宿へ行く時に乗ったのと同じ列車でした。丸6日ぶりに静岡駅へ戻ってきたのです。

というところで、2018年ゴールデンウィーク旅行は完結です。
今回は、初めて訪ねた地域は黒部立山アルペンルートくらいで、他は以前の旅行で行ったことのある地域ばかりでした。しかし、その中でもちょっとマイナーな地区へ足を踏み入れて、以前よりも少しはその土地を知ることのできた旅行だったのではと思います。

ではこれにて終了。
完。

【参加中止】同人誌即売会「たにぐみナナゴーゴ」にサークル参加いたします

2021-09-12 18:40:04 | 日常記
久々に同人誌即売会にサークル参加します!

【9月12日追記】9月18日開催の「命日増発!たにぐみナナゴーゴ」にサークル参加予定でいましたが、下記ツイートの通りイベント中止となりました。よって黒鉄重工もサークル参加を取り止めます。
 

時勢柄、中止は残念としか言いようがないです。
時期をずらして来年3月に開催する構想があるみたいなので、それが決まったらまた参加申込をしようと思います。その時までに開催できる環境ができていますように、というところでこの場は締めさせていただきます。


以下、参加表明時の記述です。


2021年9月18日(土)に開催される鉄道オンリー同人誌即売会「たにぐみナナゴーゴ」に黒鉄重工がサークル参加します。
会場は岐阜県にある旧名鉄揖斐線谷汲駅です。変わったところでやるもんだなあ。
交通不便な場所ですが当日はシャトルバスを出すみたいですよ。詳しくは下記のホームページかツイッターを見てくださいな。


 



スペースはまだ割り当てられていないので、後日告知します。
当日は既刊を中心に持ち込みます。大陸横断鉄道と路線バスのやつですね。価格等は後日追記します。

既刊:荒野の大陸横断鉄道~アメリカ大陸横断鉄道開通150周年~


既刊:北アメリカの路線バス車両 2014年~2016年

あとは、コピー本の新刊を書いて少し持っていこうと思います。まああんまり期待しないでくださいな。これも目処がついたらまた告知します。

ついでなんで書いておくと、12月開催予定のコミックマーケット99には参加しない方針です。ご了承くださいまし。

とまあ今日はこんなところです。


【1/24】トヨタ・MX41マークII グラチャン仕様【ギャラリー】

2021-09-11 21:29:31 | 模型ギャラリー
キット:アオシマ もっとグラチャンNo.2 41マークII
仕様:素組

深いことを考えずに自動車のプラモデルを作りたいと思ったので、アオシマのグラチャンシリーズから、41系マークIIを作りました。このモデルのマークIIも中々好きなもんですからね。


左前から。


横から。


右後ろから。
ウィングやホイールはキットに入っていたものを使いました。


ボディカラーは、昔ガンプラを作った時に調合した塗料の余りを使いました。











元のキットは古いですが、難しいことはせずとも丁寧に作ってやれば見栄えはするキットだと思いました。実車と比較したときのデフォルメのかけ具合とか似ている似ていないは別にしてね。


ホイールはリムとハブが別パーツだったので、地味に塗り分けています。





以上、MX41マークIIでした。

【アオシマ】1/24 もっとグラチャン・41マークII【プラモデル製作】

2021-09-09 06:26:36 | スケール模型製作記
軽率にカーモデルを作りたいと思ったので、アオシマのもっとグラチャンシリーズから「41マークII」を作ることにしました。要は改造車のプラモデルで、塗装とか形態とかあんまり深く考えずに作れるだろうと思いました。
車種はトヨタ・MX41マークIIです。このモデルのマークIIおよびチェイサーは50年代のアメ車のような外観が好きです。


シャーシは塗装も何もしない、素組で作ります。車高短でどうせ見えないしね。シャーシと一体化しているフロアも無塗装で作ります。
座席はサンディイエローで塗りました。


ダッシュボードやボディの内張りはレッドブラウンで塗りました。


テールのリムはメッキが掛かっていなかったので、メッキ調の塗料を塗りましたが質感は今ひとつでした。まあいいかとこれでヨシにします。


ボディは朱色にしました。これは、昔ガンプラを作った時に調合した塗料の余りです。何のガンプラで使ったのかはもう覚えていないんですけども・・・。とはいえ、中々軽薄な感じになったんじゃないかと思います。
着色後はクリアコートをしましたが、研ぎ出しは面倒だったのでしませんでした。たまにはそういうのも良いでしょう。


このプラモデルは元々モータライズで、灯火も麦球で点灯するような機構を持っていたので、その配線を通すような構造になっています。
ライトハウジングの部分も実車とは異なる形状になっています。これを実車に近づけるのは面倒なので、ハウジングのある凹みにメッキシールを貼って、光を反射するようにしました。


ヘッドライトも同様にメッキシールを貼り付けました。


ただしヘッドライト側は本当に穴が空いているだけなので、プラバンで底を作ってやってそこにメッキシールを貼り付けました。
この工作は割と成功して、ヘッドライトレンズは実車に雰囲気に近づけることができました。


風防のトリムにもメッキシールを貼り付けました。塗装して再現するよりも楽で実感的じゃないかと思います。


ボディの部品を一通り取り付けました。


フロントはこんな感じ。グリルはメッキ掛けされていなかったので、いっそのことつや消し黒で塗ってフロントを引き締めるような雰囲気にしました。


シャーシとくっつけて完成です。


後ろ。ウィングがでかい。


肩肘張らずに作ることができました。
完成写真はギャラリーにて。


 
 
 
 
 

北米project 5 ~How do you like Canada? 予告編

2021-09-05 19:50:33 | 日常記

黒鉄重工カナダ編 最終章

なんやかんや書き続けてきたカナダ在住記ですが、2020年9月にようやくようやく帰国直前の時のことまで書き終えて一応の区切りをつけました。特大のネタを残して・・・。
その特大のネタというのが、いわゆる北米P5と呼んでおります最後のカナダ旅行です。これは8日間におよぶ長い旅行でして、しかも内容も濃い。腰を据えて取り組まないといけない量になることは確実でした。しかし当時は東南Pことシンガポール旅行を書いている最中でした。海外旅行を2つ同時に書くのはとてもカロリーが高く、途中で嫌になっちゃうことが想定されたので、東南Pを書き終えてからにするつもりでした。
東南Pはそれから2021年2月に完結しました。しかし突如割り込んできたものがありました。サイコロの旅5です。これはネタでやった旅行なので鮮度が大切でした。この時期を逃すと次に書けるのは何年先になるか分かりません。細かいことを覚えているうちに書いてしまうほうが得策でした。
そして2021年9月にサイコロの旅5も完結。ようやく、北米P5に取り掛かれる体制になったのです。



d-mapsの地図を使用)
予備知識と呼ぶほどのものでもないですが、今回の旅行について少し予習をしておきましょう。今回の旅行で訪れたのはカナダ東部にあるオンタリオ州トロント、ナイアガラフォールズ、オタワ、あとはケベック州モントリオールです。オンタリオ州もケベック州ももちろん初めて行く土地です。
オンタリオもケベックも広大な領域を持っているんですが、大都市があるのは端っこです。日本でも名古屋市・四日市市、京都市・大津市、米子市・松江市みたいな例がありますし、県境/州境を挟んだ都市圏というのは案外どこにでもあるのかもしれないです。

トロントは、現在のカナダ全体の最大都市です。郊外まで含めるとクソ広い都市圏を形成しています。なのですが、今回はトロントには一泊もせずに基本的に通り道として使っただけでした。よって実はトロントパートはボリュームが少ないです。もし今回訪ねた土地の中で再履修するとしたら真っ先にここを選びます。
ナイアガラフォールズは、御存知ナイアガラの滝を抱える町です。カナダに住んでおいてナイアガラの滝を見ずに帰るのはアレでしょう、と思ったので見に行きました。町づくりは完全に観光地になっていて、これはこれで興味深かったです。
オタワ\(^o^)/は、カナダの首都です。都市としての規模はトロントやモントリオールに及びませんが、それでも首都なんでそれなりのものを持っています。
モントリオールは、この記事を書いている現在に至るまで黒鉄重工が到達した最も東の土地です(静岡基準)。あとは、ケベック州なので第一言語がフランス語です。昔はカナダ最大の都市だったそうな。

地図の通り、五大湖を挟んだ向こう側はアメリカ合衆国という、アメリカが近い地域です。近隣のアメリカの都市というとシカゴ、デトロイト、バッファローなど名だたる都市たちがひしめいています。ちなみに、今回アメリカにも行ってます。どこで入国するかお楽しみに。

ちなみに住まいのあるビクトリアからトロントまでは飛行機で直行し、そこからは陸路で各都市を東進していきます。最後のモントリオールでまた飛行機に乗ってビクトリアに帰ります。


Wikipediaより引用)
今回行く各都市は、「ケベック・ウィンザー回廊」という広大な都市圏に含まれています。長さはだいたい1,150km。人口は1,800万人で、ここにカナダ人の半分が住んでいます。いわば京阪神都市圏みたいなものです。ただし日本みたいに延々と都市が続いているようなわけじゃなくて、都市間にはいわゆる田舎地帯もあります。
都市圏はエリー湖、オンタリオ湖、そこから流れるセントローレンス川という運河に沿って点在している点に注目。やはり都市形成には水運が重要なのです。オタワだけ外れてモントリオールから分岐する支流沿いにありますがまあそれはいずれ。

ちなみにこの回廊はカナダの国営旅客鉄道のVIA鉄道が、航空機やバスといった他の交通機関と競合できる唯一の地域です。客車特急「コリドー」が都市間高速列車として走っています。今回の旅行では、都市間の移動ではこの「コリドー」に乗ります。



とまあ色々説明してきましたが、この旅行の目的の半分は、各都市にある良質な航空博物館や鉄道博物館へ討ち入りし、見聞を収集することにあります。大小含めて7箇所の博物館を回りました。このうち航空と鉄道の分野においてカナダ最大とされるものが1箇所ずつあります。記事においても相当な量になるでしょう。きつそう。
残りの半分は美味いもの食べようとか名所にも行ってみたいが半分ずつです。なので今回、宿泊費はなるだけ抑える方針でいて、そのためにいろいろな形態の宿泊施設が出てきます。こちらもお楽しみに。

ここまで実に5年。もはや当時の細かい記憶まで覚えている自信がありません・・・。しかしカナダ在住の総決算的なこの旅行はやはり書いておかないと気がすまないのです。
年単位の執筆になると思いますが、どうかお付き合いくださいませ。
では予告編を書いて気を引き締めたところで、次回より本編開始です。

博多→大阪 サイコロの旅5・落穂拾い編 最終夜

2021-09-04 21:55:34 | 旅行・イベント記
引き続きジーライオンミュージアムの続きです。
イギリス車・・・というかロールスロイス車がズラッと並んでいます。


ロールスロイスのなにかです。


これも分かりませぬ。もう調べるのを止めた。


これは1966年式ファントムVです。年式までわかったのは説明板が立っていたから。
ファントム軍団はロールスロイスの最上級モデルでフラッグシップなのです。


1975年式ファントムVI。ファントムVの正常進化版といったところ。
全体的に箱型のボディですけどフロントフェンダーやボンネット周りは昔ながらの形状で、やはり超高級車のデザインは超保守的だという印象。


またもやビュイック。なんでビュイックだけアメ車館に入れてもらえないんだろう。


たぶんクラクション鳴らす伝声管。蛇の形をしているのがおしゃれ。


ほぼ一人乗りでは。


ここはロールスロイス以外のイギリス車っぽいです。


フォード・モデルAロードスターです。これもアメ車館には入り切らなかったか。


オースチン・7。1920年代のイギリスの自動車市場を席巻して売れまくった乗用車です。


MG・MG TDだと思われ。はしご型フレームに2人乗りのボディを載せた安価なスポーツカーのT系列の4番目のモデルです。

これでイギリス車はおしまい。隣の倉庫へ移ります。


最後はドイツ車館、というかほぼBMW車館。ここにあるBMW車は、故・土居君雄氏が個人的に蒐集したいわゆる土居コレクションの一部です。氏が他界した後、コレクションは堺市に寄贈されたんだそうな。
これは1955年式イセッタ250。自動車というより三輪スクーターに密閉型ボディを乗せたようなものです。乗降用ドアが正面についているっていうまともな発想じゃねーなという車。
BMWはイタリア・イソ社のイセッタをライセンス生産して販売していました。本家イソよりも多く生産したので、どっちが本家なのかわからない状態になってるらしいです。
250型は、エンジンにBMWのバイク用のR25型を搭載した改良型です。


1938年式328ウェンドラー。328のシャーシにウェンドラーというコーチビルダーがボディを装荷したモデル。BMWの戦前最高峰といわれるんだそうな。


1938年式328ロードスター。328のスポーツモデルです。2000cc車としては当時破格の80ps、全輪独立懸架、油圧ブレーキなど最高の技術を満載していました。


ご存知腎臓グリルです。捉えようではこの時期の車のほうがよっぽどクソデカですけど、この頃の自動車のグリルはどれも縦長なので別に違和感があるわけじゃないんですよね。これを現代の形状の自動車にオマージュとして取り入れようとしても似合わんじゃろ・・・というんが感想です。


1938年式327/328カブリオレ。
327のボディに328のエンジンを乗せたモデル。さすがコレクター、複数台持ちは普通ですか。


1958年式507ロードスター。特に書くことなし・・・。


1935年式315/1ロードスター。エンジンに改良を加えたモデルで、自動車レースで優勝するなどしてBMWの宣伝に一役買っていたとか。


これはどう見てもフォルクスワーゲンのビートルですけども。なんだか窓からドアからボンネットから、謎の茶色のパネルで覆われていて、どういう車なんじゃと思いました。中身はがらんどう?


1960年式502アウテンリート(左)、1956年式503カブリオレ(右)。
これで博物館の見学は終了です。他の自動車博物館とは毛色の違う揃え方で、興味深かったです。初めて見た車種がほとんどでした。というか自動車博物館って所有者の嗜好によって揃え方が変わってくるものですね。この辺は、種類がある程度限定される鉄道や航空系の博物館とは違う面を持っていて面白いところです。


最後に屋外に停めてあった車を見てみましょうか。
これはスバル・360です。てんとう虫とか和製ビートルとか言われているあれです。


クライスラー・ニューヨーカーです。1949年生産開始の3代目のモデルです。たぶん1949年式?


クライスラー・300です。高級セダンですね。クソ重そうな見た目をしてます。


で、これは全長を延ばされたストレッチリムジンなのでした。ホイールベース長すぎでダックスフントってかんじ。こんなホイールベース、運転するの難しいでしょ・・・。


パッカード・ワントゥウェンティ。1939~1941年に生産された2代目のモデルです。


マスコットはこんな感じ。羽のところはガラスを使っているのかな?おしゃれですね。

というところでジーライオンミュージアムはおしまい。今回のサイコロの旅5にまつわる一連の話もこれでおしまいです。
では。