黒鉄重工

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【1/72】スティンソンOY-2センチネル アメリカ海兵隊【ギャラリー】

2024-04-07 18:35:00 | 模型ギャラリー
キット:1/72スチンソン OY-2 センチネル(AZモデル)
仕 様:アメリカ海兵隊VMO-6 1949年朝鮮半島
[製作記はこちら]

アメリカ軍の連絡機、OYセンチネルを作りました。連絡機というのは部隊や司令部間などの拠点間で将校や物資などを輸送するための飛行機です。アメリカ軍の連絡機は軽飛行機が用いられることが多いです。第二次世界大戦前後に多く見られましたが、現代ではヘリコプターに取って代わられています。
OYセンチネルは元々陸軍が開発した機体で、陸軍ではL-5という型番でした。当時のアメリカ軍では陸軍と海軍/海兵隊とで型番の命名規則が異なっていたので、同じ機種でも型番が違います。L-5は海兵隊ではOYと呼称されていたのです。
OY-2は、OYの2型という意味です。陸軍で言うところのL-5Eに相当する機体です。



民間の軽飛行機が原型になった機体です。いわゆるセスナ機のような見た目をしています。ちょっと軍用機っぽくは見えませんよね。
機体規模も小さく、とても可愛らしいものです。


成形品は全体的にもっさりした形状で、組立時に位置決めになるようなピンや穴もありません。はっきり言って作りにくいですが、プラモデルを作っているという実感はありました。結構楽しかったのでお気に入りの作品です。


デカールの出来が案外よくて、作品の印象を引き締めてくれています。レタリングが多いマーキングなのも良きですね。


天井にも窓があるのが連絡機の特徴です。機内はグリーンハウス状態でクソ暑そうですが・・・。
製造を簡素にするために四角形の断面をした胴体にも注目です。速度性能も求められていませんしね。


主翼も翼端は丸めているものの基本的には製造が簡素な矩形翼です。


花形の戦闘機ももちろんいいものですが、こういう脇を固める機体の渋さも好きなのです。


主脚は細くて頼りないですが、プラモデルでもろくな糊代がないため真鍮線で補強しています。どうにか普通に持ったり触ったりできています。








木製のピッチ固定プロペラは、サンドイエローで下塗り後、エナメルのステインブラウンで塗ります。エナメルをやや残すように拭き取り木目を再現します。最後に水性塗料のクリアオレンジを塗ってニス塗りを再現します。結構うまく言ったんじゃないかなと。


デカールの馴染みが良く、シルバリングも起きませんでした。


以上、OY-2センチネルでした。




【1/144】RMS-154バーザム(機動戦士Zガンダム)【ギャラリー】

2024-04-01 06:01:00 | 模型ギャラリー
キット:HGUC#204 1/144バーザム(バンダイ)
製作記はありません。

機動戦士Zガンダムより、ティターンズの量産型MSバーザムのプラモデルを作りました。
不遇なMS筆頭としてファンの間でイジられていた機体で、ガンプラとしての立体化も放送当時から約30年間一切ありませんでした。それゆえHGUCでの立体化はファンから熱狂とともに迎えられバカ売れし、バーザムショックと呼ばれたのはまだ記憶に新しいはず。

<使用塗料>
胴体:UG16ティターンズブルー1
腕・脚:UG17ティターンズブルー2
赤部品:C108キャラクターレッド
黄部品:C329イエローFS13538
関節:H68 RLM74グレーグリーン
バーニア:N18黒鉄色
シリンダー:H8シルバー
シリンダー:H9ゴールド
チューブ:H26デイトナグリーン



キットは全くの素組みで組み立てて、全身に塗装をしています。
量産型MSにしては異様なスタイルの持ち主。特に腰が存在しないのは全MSを見渡しても珍しい構造なのです。


ティターンズの徽章はガンダムデカールから、機体番号やマーキングは戦闘機のプラモデルを作った時に余ったものを流用しています。


後ろ。


これがどうしてガンダムMk-IIの量産型になるんだという変わり果てた姿。





股間の赤と黄色の部品は分割されていて、組み立て後も隙間が出ない素晴らしい精度。ここはバーザムのチャームポイントなので力を入れたんだと思います。


脚部。


脚部後ろ。


背面バックパック。


これもよく分からないビームライフル。前後の開発系譜が無く、突如現れてすぐ消えていった謎兵器です。


頭部の大きな鶏冠はティターンズの徽章と合っていて、好きですねえ。


ビームサーベルあります。ライフルと合わせて2種類のビーム兵器を同時運用できるところはハイザックよりも優れているんですが・・・。








以上、バーザムでした。




【1/24】キャデラック・ドゥビル 1966年式 ローライダー【ギャラリー】

2024-02-26 21:38:54 | 模型ギャラリー
キット:1966 アメリカン ローライダー タイプC (ハセガワ)
製作記は下記から。

アメリカンマッスルカーの代表的車種のひとつ、キャデラック・ドゥビルを作りました!全長も全幅も何しろ大きいですね!
ハセガワのカーモデルとしては古参の物ですが、そのかわり手軽にアメ車を楽しめるようなキットになっています。


側面に描かれたド派手なファイアパターンです。初めはこのデカールを貼るか迷いました。結局、シャコタンな外観によく似合うだろうと思い貼り付けました。魅力が増したと思います。


ボンネットもトランクも広いですよね。コンパウンドで磨きやすかったです・・・。





ヘッドライトからテールまでの縦長のサーフラインが美しいです。こういう文字通り尖ったボディを作れたのがこの時代の良いところです。


何もかも長いという印象。日本車なら半分くらいで収めてしまうでしょう。
少し尻下がりなのがローライダーらしいといいますか。


フロントは押し出しが強くて好き。製作記でも書きましたが縦二連ヘッドライトがアメ車のアイコンの中でも一番好きです。デカい車でなければこういう意匠は採れないでしょう、たぶん。デカいは正義なのです。


エンブレムのV字マークはハセガワのミラーフィニッシュを貼りましたが、結構会心の出来だと鼻が高いです。


それでも、一時期のキャデラックのアイコンだったテールフィンは先代と比べて大人しめなんですよね。


シャーシは全く手を抜いております。えっへん。


というわけでキャデラック・ドゥビルでした。



 
 
  

【1/48】カナディアCF-5Aフリーダムファイター カナダ空軍【ギャラリー】

2024-01-31 23:48:10 | 模型ギャラリー
キット:1/48 F-5A/CF-5A/NF-5A フリーダムファイター(キネティック)
仕 様:カナダ空軍機
製作記は下記です。


カナダ空軍機シリーズです。CF-5AはノースロップF-5Aのカナダ版で、カナディアでライセンス生産をしていました。遡ってF-5Aは、アメリカを盟主とする西側の中小国の運用に適した安価で簡素な輸出戦闘機として開発されたものです。
カナダ空軍には1968年から配備が始まり、勢力は単座型89機、複座型46機でした。NATO軍の緊急展開部隊の装備として配備され、時期により戦闘攻撃機、偵察機、練習機などと役割が変わっていきました。1980年代からはCF-18により置き換えられて、1995年に全機退役しました。


CF-5は時期によって塗装が頻繁に変わる戦闘機でした。今回の作品で塗ったのは、訓練用のアグレッサー機に塗られていた3色迷彩です。これは、私が2016年に訪ねたカナダ軍用機博物館に収蔵されていた個体と同じです。ちょうどそれを再現できるマーキングデカールが入っていたので、迷わずにこれを作ることにしました。
博物館の個体は現役時の塗装はもっと濃かったようですが、経年によるものか退色が甚だしいです。作品でも塗装の退色と薄汚れた雰囲気を再現しています。


カナダの戦闘機だから作ったのもありますが、F-5自体も好きなんですよね。見た目の良さはもちろん、輸出先の要求に合致した性能の戦闘機というところが好きなのです。





低価格戦闘にしては双発エンジンなんですが(飛行機で一番高い部品はエンジンなので)、そこそこの大きさのエンジン2発をそこそこの出力で飛ばす方が長持ちするらしいっす。知らんけど。








武装したF-5の写真って見つからなくて、主翼の下には何を吊るしたもんだと悩みました。ロケットランチャーと増槽を選んでいます。


コックピットはいい感じにできたので、天蓋を開けた状態にしています。乗り降り時に使うはしごはキットに付属するものです。


F-5の初期型はレーダーを積んでいません。これが価格の低さと整備性の高さの決め手です。なので、機首に機関砲を積むなんて芸当もできるのです。


実機の前脚は、長さを2段階に調整可能です。脚を長くすると頭が少し上を向く格好となります。そうすると迎え角が強くなって揚力が高くなり、通常よりも短い距離で離陸できるのです。これはカナディア製独自の改良点です。


迷彩塗装のもやもや感はこだわっています。


国籍章は迷彩塗装とほぼ同化してしまい、とても見にくいです。






離陸時に使う補助空気取入口のスリットを再現しているのがこのキットの良いところです。本家ノースロップ製には無い、これもカナディア独自の改良点です。


裏側です。胴体の黒く塗られたところは、欺瞞用のニセ風防です。風防の形に沿って黒く塗っただけです。これを使って相手にこの機体の表裏を間違って認識させるのです。空戦では一瞬の判断の遅れが命取りになると言いますし、簡単な施工のわりに効果があるようです。





以上、CF-5Aフリーダムファイターでした。



 
 
 

【1/144】ボーイング787-9 スクート航空【ギャラリー】

2024-01-16 23:12:35 | 模型ギャラリー
キット:1/144ボーイング787-9ドリームライナー(ズベズダ)
仕 様:スクート航空 (9V-OJF)

ロシアのズベズダのボーイング787を作りました。この世で一番旅客機プラモに精力的なメーカーなのですが、ロシアが戦争を起こしやがったので今は同社製品が入手困難です。とても残念なことです。とっととウクライナから引き揚げなさいな。
さて、キットではボーイングのハウスカラーを作れるようになっていますが今回はサードパーティのデカールを使用してシンガポールのスクートの機材に仕上げました。これは、2018年にシンガポールへ旅行した際に利用した会社です。そういうきっかけがあって作りました。787は意外と乗る機会がなく、ほかはアメリカン航空の機材くらいじゃないでしょうか。


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1/144の大型旅客機なので、プラモデルになっても大きめです。撮影ブースになんとか収まりました。








レジ番号は選択式で、9V-OFJを選びました。シンガポール→成田で搭乗した時と同じ機材です。


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段差のないつるんとした機種はこの787以降どこも会社でも似たりよったりですね。


このキットのみどころ、エンジンのファンブレードです。1枚ずつ独立した形状で成形されていて、ファンブレード同士の隙間が透けて見える素敵仕様。


エンジンナセルもボリューミーで見ごたえのある形状です。





以上、ボーイング787-9スクートでした。


 
 
 

【1/550】MA-05ビグロ ジオン公国軍(機動戦士ガンダム)【ギャラリー】

2023-10-30 22:18:00 | 模型ギャラリー
キット:旧キット MA-05 ビグロ(バンダイ)

「機動戦士ガンダム」から、ジオン軍のモビルアーマー「ビグロ」の旧キットを作りました。
基本的に素組で作っていますが、ミサイルやバーニアノズルをサードパーティ部品に置き換えてディテールアップしています。また、塗装は劇中の緑一色ではなくてスプリッター迷彩のような塗り方をしました。


ワンオフが多いモビルアーマーにあってビグロは量産型の機体としてのリアルっぽさが感じられる機体なのが魅力的です。


左右非対称迷彩なので、微妙に機体の輪郭が捉えにくいのはいい事なのか悪い事なのか。


主バーニアノズルはアホみたいに大きいのを改造して取り付けました。ちょっとケレン味も出せたかな?


せっかくなので、モノアイレールの左下にガトリング砲を追加装備した後期型の見た目にしています。オフセット装備されているのがいいですよね。


マーキングは、中心線にジオンマークを入れて特別っぽさを出しています。その横の流星のマーキングは、飛行機のプラモデルを作った時に余らせた物を流用しています。高速機のビグロに似合っているといいのですが。機番も飛行機のあまりを使っています。


腕は特にいじっていません。キットのままです。塗装後に磨くと金属感が出るクレオスのメタルカラーで塗装して、質感を高めてみました。


腕はそれなりに可動します。ただ動かしすぎると関節がバカになりそうなのでやり過ぎ注意。





以上、ビグロでした。



【1/48】サボイアS.21試作戦闘飛行艇(紅の豚)【ギャラリー】

2023-10-08 22:35:04 | 模型ギャラリー
キット:サボイアS.21 試作戦闘飛行艇(FG-1)(ファインモールド)

ジブリ映画「紅の豚」の主人公機、サボイアS.21の1/48プラモデルを作りました。劇中でも美しい機体が印象深いため、それを目指した仕上がりとしました。


つやありのイタリアンレッドです。


グラマラスな形状を余すことなく表現しているキットの形状には脱帽物です。


主翼は少し後退角がついているんですね~。


1930年代の飛行艇のプラモデルは組み立てが難しい印象もありますが、これは単葉機という構造とプラモデルとしての設計の良さがあるので、組み立てが比較的容易なのです。








艇体部はタンですが木製むき出しというわけではないと思ったので、塗装仕上ということにしました。


イタリア国旗の部分は、デカールも付属していますがこのくらいなら自分で塗装して再現することもできると踏んだのでそのように。








飛行艇独特の上部に据えられたエンジン。重心が高くなるので良くないはずですが、海水を被るよりはね、というところでしょうか。


エンジンも再現されていて、完成後も覆いを取り外すことができます。


エンジン後部。


ポルコロッソが乗っています。





機体を載せる台車です。


縮尺の大きいポルコ・ロッソの人形も塗ってあります。

以上、サボイアS.21でした。


 
 
 

【1/48】ノースアメリカン・ハーバードMk.4 カナダ空軍「ゴルディロックス」【ギャラリー】

2023-09-11 21:06:00 | 模型ギャラリー

キット:1/48ノースアメリカン・ハーバードMk.4(モデルクラフト、リーディングエッジモデルズ)
仕 様:カナダ空軍「ゴルディロックス」7番機
[製作記はこちら]

カナダ空軍のハーバードMk.4を作りました。ハーバードというのは、アメリカのT-6テキサンのイギリスでの名前です。カナダはイギリス連邦の一員なのでハーバードで呼ばれていました。Mk.4はT-6G相当の機体です。
ゴルディロックス (Goldi Loks) というのはカナダ空軍の曲技飛行チームです。ゴルディロックスは1962年に同軍の正規の曲技飛行チーム、ゴールデンホークスのセルフパロディとして結成されました。ただしゴールデンホークスがF-86ジェット戦闘機を使っていたのに対して、ゴルディロックスはレシプロ練習機のハーバードと天と地の差でしたが。
使用機体がハーバードからジェット練習機のチューターに転換されたのに伴って1964年にゴルディロックスは解散しました。


カナダのモデルクラフトから発売されたキットを作りましたが、成形品はオシデンタル・レプリカズというメーカーのOEMです。オシデンタルの1/48テキサンは決定版と言われていますが、あまり流通していない幻のキットです。
デカールは、カナダのリーディングエッジモデルズというサードパーティのデカールメーカーを使用しました。品質の良い印刷やニスの薄さに定評があります。








T-6といっても色々あるんですが、ハーバードMk.4は窓枠の少ない風防、アンテナの形状、強化された尾輪、長い排気管等が装備された物です。後期型とでも言えばいいんですかね。


ゴルディロックスの機体の黄色は通常の練習機カラーですが、カウルや尾翼にアクセントカラーとして青が使われています。
ゴルディロックスは7機編成だったみたいで、カウルに1~7の機番が書かれていました。



































以上、ハーバードMk.4でした。



【1/72】ユンカースJu87B-1スツーカ ドイツ空軍【ギャラリー】

2023-08-20 19:34:00 | 模型ギャラリー
キット:1/72 ユンカース Ju87 B-1 スツーカ(エアフィックス)
仕 様:ドイツ空軍第51急降下戦闘飛行隊

製作記は下記から。


ドイツの有名な急降下爆撃機Ju87B-1スツーカのプラモデルを作りました。
Ju87のプラモデルは何種類も発売されていますが、今回のものはエアフィックスが10年くらい前に発売したものです。しっかりした形状と組み味が特徴の良いキットです。


急降下爆撃機の見せ場といえば爆弾投下なので、その瞬間を切り取ったシーンを作りました。つまり急降下爆撃する瞬間を再現できるように飛行姿勢で作ったのです。
近年のエアフィックスのキットは、飛行姿勢でも作れるような部品構成になっていて、敷居が低いです。Ju87は固定脚なので地上でも飛行でもほとんど形態は変わらないんですが、タイヤの接地した形状の有無で細かく再現されています。



下からの煽りで見るとかっこいいですよ。





Ju87は全金製単葉機の黎明期に開発された飛行機で、そのせいか形状にまだ洗練さが感じられないですが、そこがまた良いと言いますか。





色々な角度から見れるのは飛行姿勢の良いところです。





以上、ユンカースJu87B-1スツーカでした。



【1/48】グランビル・ブラザーズ ジービーR1 #11【ギャラリー】

2023-07-31 19:51:00 | 模型ギャラリー
キット:ジービー R1 レース機(ドラウィングス)
仕 様:ゼッケン11
今回は危険なレース機、ジービーR1を作りました。チョッパヤを極限まで追求して1932年初飛行したレース用飛行機で、そのためには人命すら軽視されていました。
大出力を生み出すR-1340ワスプエンジンを収めた胴体は太くそして短く、操縦席は胴体後方へ押しやられ、風防は垂直尾翼と半ば一体化した状態です。その上主翼も高速性のため翼面荷重を大きく取っています。その代わり運動性や低速時の飛行性能が犠牲になっているので操縦が難しい傾向にあります。
この極端な形状をした機体は、レースでも実績を残していることもあってエアレース史でも知られた存在です。今回のドラウィングスのキットを始め、過去にも何度かプラモデル化されているのもその証左でしょう。一般的に民間機やレース機はプラモデル化されにくいにも拘わらずです。
私もこの太く寸詰まりな機体には惹かれるものがあります。間違ってもこれで飛びたくはないですけどね。


異常に切り詰められた胴体を狭苦しそうな操縦席が特徴的です。操縦席が最後方に配されているのは、レース中のパイロン旋回時の視界確保のためだそうで、あれはあれで合理性を考えた設計なのです。





エンジンはプラット・アンド・ホイットニーR-1340ワスプです。1920年代のアメリカ製航空機にはよく搭載されていたエンジンです。


風防は小さくてそこから人間が乗り込むことは出来ないので、胴体右側面に搭乗用ハッチが開いています。


ジービーR1は、1932年のトンプソン杯にてジミー・ドゥーリットルによる操縦で優勝を果たしています。ジミー・ドゥーリットルは、後に太平洋戦争でドゥーリットル空襲を実行したあの人と同一人物です。あのひと昔はレーサーをやっていたのよ。


垂直尾翼は、エンジンの生み出すトルクを相殺するために向かって右側に少し折れています。



プラモデルとしては今回完成度は低いです。すまぬ・・・。
リブ部分の塗り分けと主翼の角度決めが難しかったです。ぐぬぬ。





以上、ジービーR1でした。