黒鉄重工

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【Nゲージ】JR西日本105系和歌山線 製作【グリーンマックス】

2019-10-18 23:45:12 | 鉄道模型製作記
2018年、和歌山県に旅行へ行った時に105系に何度か乗りましたが、やっぱり好きな電車ですしそのうち引退してしまいますので、旅行の途中で日本橋のGMストアに寄ってエコノミーキットを買ってきました。
105系そのもののキットはないので、色々なものを合体して合成して作ることになります。
ベースとするのはエコノミーキットの101系です。実車の105系は103系を改造した電車ですが、側窓の形状は101系の方が近いのでこっちのキットを使います。


あとは103系用改造パーツも用意しておきます。
これには105系の顔面が付いています。他に常磐線用の103系1000番台の顔面も付いているのでこれも使って、常磐線から転用された105系を作っていきます。

一番左のは伊豆箱根鉄道の電車ですね。211系のキットをベースに使いますが、この度鉄道コレクションで商品化されるのでこの顔面もついにお役御免なのかな?


乗務員扉の隣の戸袋窓を埋めます。これはキットに埋め用の部品が付いています。
瞬間接着剤で隙間を埋めて、ヤスリで表面を整えます。


車体の連結面はトイレとか床置冷房とかがあるので車端部の窓は埋まっているのでそれも埋めます。


この窓を埋めるにはプラ板を切り出して埋めて表面をツラにします。このヤスリがけはクソ面倒ですね。


妻板部のマドも埋めます。


動力はGMの新しいコアレスモーター動力ユニットを使ってみます。専用の台車枠と床下機器も用意しておきます。


トレジャータウンのGMコアレス動力用アダプターを取り付けます。
これを使えばエコノミーキットにもコアレス動力を簡単に装着できます。その分お金はかかりますが便利ですね。


灯具は金属製に置き換えてレンズは透明部品にします。
まずは孔を開けます。左右の高さがズレるととてもかっこ悪くなるので、位置決めは慎重になります。おーこわ。


銀河モデルの新国切妻用シールドビームとテールライトの枠を埋めます。
103系顔の方は後でレンズだけ埋めます。


箱にしました。


屋根を塗装して屋根上機器を付けます。1
05系の冷房装置はバス用の冷房装置を流用しています。キットには入っていないので、ボナファイデプロダクトのWAU202を調達して取り付けます。


車体を塗って窓サッシやHゴム等の部分塗装もしました。
作るきっかけになったという意味で水色の単色で塗りました。あとはまあ、塗るのが楽ちんというのもありますけどね。確かに単色化で実車の塗装工程は楽になるのだなと。
塗料はGM鉄道カラーの青22号に少し緑と黄色を足しましたが、ほとんど変わらないなこれ。


レンズをはめて、表示器や運用番号にステッカーを貼ります。
ステッカーは富士川車両工業の105系500番台和歌山地区(黒幕)を使用。貼ったのは和歌山←→和歌山市、83M、ワンマン。


車体と屋根を接着。完成が近づいてきました。


スカートも取り付けます。これはタヴァサのJR西日本型スカートを使用。連結器はキットのものを使用。幌はGMの別売りパーツ使用。
これで完成です。やった~。できたぜ。

<使用塗料>
車体:GM6青22号:GM3黄かん色=9:1
床下:C2ブラック
屋根:GM35ダークグレー
屋上ベンチレーター:H83軍艦色2
屋上冷房装置:C8シルバー
窓サッシ:XF-16フラットアルミ


ケースに収納します。すでに調達していた鉄道コレクションの105系旧塗装と紀勢本線用の113系と一緒です。
残りの空き枠分には、たぶんそのうち発売されそうな227系1000番台を入れる予定です。なぜか和歌山地区の普通電車が充実することに。


完成後、最寄りのポポンデッタで早速走らせてきました。左のは鉄コレの105系。
コアレス動力は走りが快調で素晴らしい。文鎮動力にはもう戻れませんね。


手を加えて自分の欲する電車に仕立てると愛着も一入です。素組では味わえない満足感がえられます。
一方で、サードパーティ製の部品をそこそこ購入して作ったので、資材費は結構かかりました。予算オーバーでしたね。鉄道模型は結局完成品買ってもキットを自作しても金のかかる趣味ですネ。でもたまにやるには楽しいです。

といったところで今日はここまで。
今回はギャラリーは無しです。

【1/50】EF65形電気機関車 製作 後編【アオシマ】

2018-05-27 22:42:33 | 鉄道模型製作記

車体の塗装の続きからです。紺色を塗装後、マスキングします。
今回、ちょっと塗装を捻ってみて、JR東海のジョイフルトレイン「ユーロライナー」の塗装に塗ることにしました。
塗装は青白い白に紺色の帯なので塗り分けは難しくありません。



一応ノギスや定規で帯の高さを確認しながらの作業です。それでも歪みは出てしまうもので、なかなかビシッとした直線は決まりません。しかし、物がデカいおかげか、塗装後マスキングテープを剥がしてみると意外に帯の歪みは気にならない範囲でした。



屋根も紺色なのでマスクします。全面にテープを使っていたらもったいないのでコピー紙の裏紙で覆います。



側面はひたすら平面なのでテープ貼りが楽なのですが、前面は突起物があるのでマスクが難しいです。
細切りのテープで枠から囲んでいき、突起部はマスキングゾルで覆いました。



白をブワーッと吹きます。
ユーロライナーの白は他の鉄道車両の塗色と違って、絶対的な色味が定まっておらず、模型によって白の色が異なっています。ユーロライナーのNゲージはトミックスとカトーの両者から発売されていますが、両者の白の色味は全く異なるものです。どっちか忘れましたが、片方はもはや水色と言えるほどの白でした。
こんなに解釈の異なる塗装の車両もそうそうなく私も困ったものですが、今回は白に近い青白に塗ることにしました。

塗る色は決まったわけですが、今度は塗料の選定であります。この色がまた微妙な色でして、調色無しでコレだという色は無いのです。
イスラエル空軍の青白をもっと薄く調色してどうにかしようと最初は思っていましたが、ある日駿河屋へ行ってみるとガイアノーツのダグラムカラーというのがありまして。その中に「コレだ!」という色がありました。CB-22ブルーホワイトです。
まさに求めていた色そのもので、これを調色無しで使いました。



マスキングテープを剥がして全体のまとまりを見てみると・・・問題ないじゃないですか!まさにユーロライナーと言える塗装になっていました。これには膝をたたきました。

ちなみに紺の帯はGMカラーの青20号です。紺色も色々な説があるので悩ましかったのですが、たぶん新幹線と同じ色の紺色だろうなと思い、青20号を選択しました。結果、当たっていたと思います。



いいですねぇ。狙い通りに運んでご満悦。



次は前面のステンレスの飾帯を塗装。クレオスのメタルカラーで塗装し、乾燥後は表面を磨いて金属光沢を出しました。



このような感じに。素晴らしきかな。



下回りと車体を仮組みします。だんだん形が見えてきましたね。



パンタグラフの組み立て。ゲートから切り出す時に細く折れやすいので神経を使いますし、組み立て用の治具もないので位置決めも難しかったです。それでも組み上がると細密感が出てかっこいいものです。
パンタグラフはメッキ処理されていますが、灰色に上塗りします。



機器類を艤装します。運転室以外ほとんど見えなくなるんですが、まあ。



屋根もパステルでウェザリングします。やはり効果は薄いのですけどね。



このキットの旧版では機体番号の部分が凹んでいて、そこに複数の番号を彫った部品からひとつ選んで差し込むというものでした。
これだと部品を入れた時に隙間ができる上に(このEF65はナンバープレートではなく切り抜き文字)、その番号の書体も実車の数字とは程遠いものでした。
新版の発売にあたって、この凹みを埋めて番号は付属のメタルシールを貼るようになりました。これにより格段に実感的になったと思います。

今回のユーロライナー機は105号機なのですが、ドンピシャの番号はキットに収録されていません。まずは505号機の番号を貼り付けます。



メタルシールはこんな感じ。
鉄道模型のインレタのようなもので、シール裏面の保護シールを剥がしたら車体に貼り付けてペン先などで押し付けるようにして転写させます。一度くっつくと意外と強固に貼りつきます。
で、この中からEF6091の番号から1だけを抜き取りまして・・・。



505の5があったところと取り替えてめでたく105になりました。
製造所銘板も一緒に貼りました。105号機は東芝製じゃないようなのですが、東芝以外のシールが入っていません。さりとて何も貼らないのも寂しいのででっち上げで貼りました。まあ分かる人はいないやろ。



キットにはヘッドマークの部品が入っていますが、ユーロライナーのものは無いので自作します。
GIMPでデータ作成してミラクルデカール(透明)に印刷します。A5用紙に小さなヘッドマークだけ印刷するのはもったいないので、他にも色々印刷しました。これらが日の目を見る日は来るのか?



ヘッドマークにデカールを貼ります。デカールの膜は透明なので部品は白に塗っておく必要があります。デカール乾燥後にトップコートしてまた乾燥。
ヘッドマークが出来上がったら機体に仮止めします。お、いいじゃないですか。引き締まります。



反対側には「カートレイン」のヘッドマークを装着しました。105号機での牽引実績はあったはずです。



手すりや汽笛など細かい部品を取り付けてトップコートをしたら完成です。
完成してみると改めて大きい模型だと実感でき、飾って置いた時の存在感が1/350艦船模型のように大きいです。

大昔のキットゆえ、細かい部分では出来が悪い部分もあり、真面目に修正や改造をしていたら出来上がらないんじゃ・・・と。
それでも、精密さは中々のもので、私のように素組みで完成させても重厚感は十分得られると思います。
飾っておくだけの鉄道模型を作るのも楽しいものですね。また違うキットを作りたくなります。



<使用塗料>
車体白:ガイアノーツ CB22ブルーホワイト
車体紺:鉄道カラー #16青20号
台車黒:アクリジョン N2ブラック
車体内張り緑:Mr.カラー C26ダックエッググリーン
運転台緑:Mr.カラー C313薄松葉色
スカート:Mr.カラー C97灰色9号
機械類:Mr.カラー C35明灰白色
線路:水性カラー H47レッドブラウン
道床:水性カラー H47レッドブラウン、H37ウッドブラウン
枕木:アクリジョン N84マホガニー
Hゴム:タミヤエナメル XF23ライトブルー

以上です。完成品写真はギャラリーにて。

【1/50】EF65形電気機関車 製作 前編【アオシマ】

2018-05-26 23:33:21 | 鉄道模型製作記

去年にアオシマのEF65がパッケージ替えで再販されたんですが、その時に金型の改修をして作りやすくなったそうな。
前から気になっていたキットではあったので、いい機会だと思って作ってみることにしました。



アオシマのプラモデルの組立図は、モチーフになった対象物の解説が一切書かれていないので(一応箱の側面に少し書かれている)読み物としてはつまらないの一言なのですが、EF65には箱に書かれているものと同じ内容ながら組立図にも書かれとりました。



まず台車からです。
数十年前に発売された相当古いキットです。なので、現代のキットと比べると設計は悪いし部品の合いも良くないし・・・。しかし部品は多く、大変ボリューミーな内容です。
Nゲージのように走行させて遊ぶことを考えていないディズプレイモデルなので、台車もモーターやまくら梁が実感的に再現されとります。
台車なので同じようなものを3つ分作らないといけないのがやや面倒・・・。



他にも色々。
発売当初のキットとしては部品の点数と再現度はかなりのものだったのではないかと窺います。



台枠と台車を黒で塗装します。



大きいキットゆえ完成した時に大味にならないよう少しウェザリングしてやります。
パステルを目の細かい網の上で擦って粉末状にしたものを部品に付着させます。パステルは茶色と黄色を7:3程度の割合で混ぜました。



付着し終えました。
この後トップコートで保護するのですが、その時にパステルで付けた汚れは半分以下に減衰してしまいますので、パステルを付着させる際はやりすぎるくらいがちょうどよいです。



トップコートした後の部品。だいぶ大人しくなってしまいました。



タイヤは予めメッキ処理されています。メッキ落としなどはせずこのまま組み立てました。
多少ケレン味が出るのが良いのです。



部品をすべて組み立てて台車の完成。
手のひらに置いてみるとずしりと重量感があり、作りがいがあります。



台車枠の内側にモーターがあるというのはNやHOでは無い構造なので大変実感的です。



側面も、走らせる鉄道模型の一体成型の台車と違って立体感があります。台車を組むだけでも意義があるように思えます。



これは壮観です。



下回りの製作が完了したので次は車体側へ。
まず車体の内側をダックエッググリーンで塗ります。意外と窓から中が見えるのでここは手を抜かないでおきます。
車体は一体成型で全長30cmにもなるので、塗るのにも一苦労・・・。



車体の外側を塗ります。グリーンマックスの鉄道カラーの青20号を塗ります。
なんかもう、これに後は前面にクリーム色塗っていいにしようとも思いましたが、そこは我慢して次の工程へ。



並行して車体中央の機器類を塗ります。ここは完成後もあまり見えない部分ですので、テキトーに済ませます。



展示用線路の道床を塗ります。レッドブラウンを地色として塗った後、ウッドブラウンをところどころに塗ります。いろいろな色が混ざったバラストの感じが出たかと。



さらに枕木はマホガニーで塗ります。中々いい感じになりました。
道床は立体感がないので作り直そうと思いましたが、こっちは面倒になってしまい止めてしまいました。1/50という鉄道模型にはない縮尺なので部品を揃えるのが大変そうだなぁって。

長くなるので今日はここまで。


後編へ→

【HOn】ポーター0-4-0ST 製作 後編【トーマモデルワークス】

2018-04-03 21:31:38 | 鉄道模型製作記
←前編


車体部分を完成させたら今度は未知の世界、動力部の組み立てを進めます。何せ電気工作の知識と経験無しで今まで生きてきたので色々とアレなのです。友人に知恵を借りながら進めていきます。
まず動輪の左右の向きを知るところから始まります。
車輪は片側が通電側、もう片側が絶縁側になっています。これの向きを2軸とも揃えないと電流を流しても走ってくれないので、大事です。
車輪の絶縁の仕方は数種類あるようですが、このキットの場合はホイールとタイヤの間に絶縁材が挟まっています。厚さコンマ数mmの黒いものです。
写真で動輪が左右2つ並んでいますが奥側の車輪に注目です。右側の車輪が絶縁側になっていますが、絶縁材が挟まっているのが分かるかと。
とはいえよく見ないと分からないものなので、絶縁側の車輪に印を付けておくと分かりやすくておすすめです。



確実を期すならテスターを買うのが良いです。実際に電流を流して通電するのか確かめるのです。通電時には針が振れたりブザー音が鳴ったりするのです。写真がちょうど通電しているときのもの。
動輪の向きの確認の他にも動力組み立て後の通電確認で何回も使ったので持っているととても便利です。
私はマザーツールのMT-4Bを、これが置いてありそうな電気屋ということで市内のマルツで買いました。PCショップでなくてもアマゾンやヨドバシでも買えますが測定器なんて初めて買うんでちゃんと店頭で品定めしておきたいところです。マルツ、こういう時便利なのだ。



組立図に従って動力を組み立てました。組み立てただけで実際に走るかはこれからなんですが。
モーターと台枠を繋ぐ銅線(?)の接着には半田を使いますので、半田ごてと半田も購入。半田ごて使うなんて中学の技術の授業以来じゃないのかしら・・・。
銅線の張り方が美しくないなぁ、と。



テスターや9V電池を使って通電とモーターの回転具合を確認。一度目でうまく行くわけ無く、何度も調整と試験を繰り返すことになります。出来上がる気配を見せないので中々根気がいりました。これは大変だ。
たまに短絡を起こして電池が過熱するなど危ない事態も起こりました。ボヤとか起こすと本当危険なので作業時は注意しましょうね。

ちっとも上手くいかないのでウンウン唸っていましたが、着色済みの台枠が塗膜で絶縁されてるんじゃねぇの?という疑問に行き着いたので接点の塗膜を剥がしてやると回り始めました。たぶんこれが要因なのかなぁという感じで本当のところはよく分からずじまいです。
あとは歯車の噛み合い具合とか半田の接合具合とか細かい調整をしてどうにか走れるように仕上がりました。やはりここを突破するのが一番大変でした。



動輪を繋ぐロッドも組み立てます。まあどうにか出来ました。



動輪を装着して線路に乗せて試走させます。案の定うまくいかないので、分解と調整と組み立てを繰り返すことに。
グリスを要らんところにも塗ってしまったのか、絶縁側が通電してしまいしょーもない事態に。拭き取って事なきを得る。
最終的にガタガタ言いながらも安定し始めたので、あとは試走を繰り返して馴染ませようということに。



小判型のエンドレス線路、通称「樺平線」を敷いて試運転します。一定時間走らせると動力の噛合が馴染んできて振動や首振りが解消されると聞きましたので、十数分くらい連続して走らせてみます。
完全には解消しませんでしたが、確かに最初よりは改善された気がします。
余談ですが、線路はトミックスからカトーに鞍替えしました。線路自体はトミックスのほうが好きなんですが、線路の抜き差しが多いお座敷レイアウトだと接続部の耐久性が高いカトーの方に軍配が上がるのです。



北米型には社名や機体番号が大きく表記されているのが通例ですから、これもそれに倣います。
白文字なので通常のおうちデカール印刷だと再現できず。なのでデータを作ってIORI工房に印刷を依頼しました。



貼っつけました。水槽に社名、キャブ側面に番号を入れました。
よさみが深いというほかなく、とても雰囲気が良くなったと思います。これはもうどう見てもロギング・レイルウェイです。

ちなみに社名は"Gorge Logging & Rwy Co., Ltd."という架空鉄道。一応グーグル検索掛けて同名の鉄道が無いのは確認済み。
Gorge(ゴージ;Georgeジョージではない)というのは峡谷、山峡という意味を持つ地名です。カナダでホームステイしていた時に通学で使っていた路線バスが通る道路の名前から取っています。
今後この架空鉄道を展開していく・・・かも。



デカール保護のトップコート(ツヤ消し)を掛けて完成です!
運材車と連結させるととても実感的です。最高ですね。



ロードナンバーは初めて完成させた機関車という意味を込めて1号機にしました。
ボイラー側面の製造所銘板も含めて着色済みのエッチング部品で、やはり組み立てが楽ちん。
いやしかしなんだ、雰囲気がだだ漏れしていてほんとう好き。



内張りの緑も効いてると思います。
機関士の人形を乗せるとさらに良くなるでしょうね。

というわけでHOナロー ポーター0-4-0STでした。
初めての機関車キットの製作でしたが、どうにかこうにか形にできました。助言をくれたいぶき君には感謝です。
動力の組み立てはしんどかったですが、ここ数年では最高の達成感を得られたキットで、なんだかんだ面白かったです。
手応えは得られたのでまた違う機関車も作ってみたいなぁ、とは思っています。まあポーターは簡単なキットとのことなので、安易に手を出すとやけどしそうです。キット選定は慎重に・・・ということで。

【HOn】ポーター0-4-0ST 製作 前編【トーマモデルワークス】

2018-04-02 22:02:16 | 鉄道模型製作記

アメリカ型であるところのポーター社製蒸気機関車のキットがトーマモデルワークスから発売されると知って作ってみることにしました。スケールはHOナロー、つまり縮尺はHOスケールですが走らせる線路はNスケールのものを使う模型です。少々特殊な形態ですが、折しもトミーテックのHOナローシリーズの猫屋線を買っていたので自分の中で展開が容易だと思いました。

鉄道模型は過去にもグリーンマックス製のエコノミーキットなどを作った経験がありますが、今回のキットは動力機構も自分で組み立てる必要があります。動力は組み立て済みのエコノミーキットよりも難易度は数段上です。
とはいえ動力製作が比較的楽だ、というのがこのキットの売りだったので挑戦してみることにしました。これの少し前に発売されたNスケールのCタンク蒸気機関車が巷で(組み立てに悪戦苦闘しながらも)好評だったので、いけそうだとも思いました。



この手の機関車キットは車体部分も含めて金属素材で構成された金属キットであることが多く、最近では敬遠されがちです。加工するのに特殊なので私も敬遠しています。
これではそういう声に答えて車体部分はプラスチックの射出成形品で構成されています。プラスチック製部品は、今回手を付けてみようと思ったきっかけのひとつであり、少なくとも私には有効な方向性だったでしょう。

ランナーは2枚構成です。2枚合わせてもガンプラの標準的なランナーよりも小さい大きさで、部品点数も少ないです。また部品の形状にも特筆すべき点はないです。これは組み立ては楽ちんだなという感触です。



説明書。一部分かりにくいところもありましたが機関車キット初心者の自分でも作れたんでまあ大丈夫でしょう。
「組み立てに必要な工具」にその他必要なものとあって、そこが知りたいねん!という気はしましたが。



動力周りは金属です。エッチング加工(?)された金属板を切り出して組み立てます。私はニッパーで切り取ってヤスリでゲート跡を処理しましたが、たぶん強引な方法でしょうからもっと穏便なやり方があるはずです。
金属は着色されているので塗装要らず。プライマー吹いてその上に黒塗装という工程がこれで消えたので素直に有り難い。



説明書通りに組み立てます。金属板を折り曲げる向きには気をつけるんじゃ。



連結器を付けます。キットで指定されているマイクロトレインズのマイクロトレインカプラー1015を使います。
10個セットのお徳用ですが自分で組み立てる必要あり。組立図は英語のみですが図をよく読めば日本語しか読めないマンでもできないことはないでしょう。



これを前後に付けるので2個作ります。



キットは明確なプロトタイプがないいわゆる自由形です。メーカーの想定では恐らく日本の森林鉄道で使われた機体なんでしょうが、私はカナダの森林鉄道機をイメージして作り上げる方向で行きます。
想定としては写真のカナダのポートアルバーニにあるアルバーニパシフィック鉄道で動態保存されているボールドウィン製2-8-2STの7号機です。これも森林鉄道出身の機体ですので、こういうこざっぱりとした外観に仕上げていきます。
こういう機体が出来そうだな、という見込みで買いましたからね(Cタンクは日本型っぽいのでパスしました)



動輪です。動輪直径は小さくて、Nスケールの車輪じゃないかっていう大きさです。車軸と車輪は組立済みの状態で封入されています。蒸気機関車キットの場合、「動輪の位相」を合わせる作業がとても手間なんだそうです。それもすでにやってくれているので、主連棒の合わせが楽でした。



実機の写真では動輪のタイヤ部分が白く塗られていますので、それに合わせてキットのタイヤも白く塗ります。ホイール部も金属地むき出しではなく黒く塗ります。
両方共エナメル塗料の筆塗りです。プライマー無しでも色が乗っかってくれましたが、かじるとすぐに剥がれるのであまり触るのは良くないですね。



実機のキャブ内です。内張りは薄緑色で塗られていて、窓枠は赤く縁取られています。
キットのキャブは窓が大きく、また後部が大きく開いていて意外と中が見えますので、内側も塗装すると見栄えが良くなるでしょう。



内張りはMr.カラーのC26ダックエッググリーンで塗装。



外板はMr.カラーの黒、窓枠も赤で塗ります。
赤い窓枠というのが北米型らしさを強調するいいアクセントになりました。



他も色々塗って仮組みします。
ボイラー前部と煙突は銀と灰色を混ぜて塗りました。銀色だけだと輝きすぎなので灰色を混ぜることで丁度いい雰囲気になります。銀色ボイラーも北米型の特徴なので実感的になりますね。
他に前方ステップはウッドブラウン、鐘と汽笛は金色(エナメル)で塗装しました。
これでプラ部品の組み立てはほぼ完了でして、飛行機や船のような普通のプラモデルを問題なく組み立てられるのであれば苦労しないでしょう。



動力部も入れて仮組みします。中々素敵じゃないか。かなり良い。好き。
同スケールの猫屋線の客車とも並べてみます。ああ、こういうサイズ感なのだなと。



通常のHOスケールはほとんど所持しておらず、唯一持っているバックマンのジョンブル号と並べます。
ジョンブル号が極初期の蒸気機関車なので大きさはあんま変わらんな・・・という。

上回りが出来たところで今日はここまで。後編では肝心の動力部を組み立てます。


後編へ→

【1/150スケール】 那珂ちゃんを作る

2013-11-01 23:48:37 | 鉄道模型製作記

解体のアイドル、那珂ちゃんだよ!今日は列車に揺られて地方巡業なの!

珍しく完成品を記事の頭にもってきましたが、言わずもがな完全にネタものだからです。
いま、巷では艦これがブームになっていますが、それと鉄道模型をどうにか結び付けられないかと考え、導き出された結論がこれです。

艦これに「那珂ちゃん」という日本海軍の軽巡那珂を擬人化した艦隊のアイドルキャラクターがいるのですが、よく解体されて資源になってるネタを見かけます。
解体されると燃料2-弾薬4-鋼材11の資源になるそうです。

・・・この資源をNゲージの貨車に載せれば面白いんじゃね?
と思いつき作ることにしました。
まさに思いつきの突発的な製作です。飽きないうちにとっとと作るが吉です。


まず用意するのはTOMIXのトラ145000とチ1の2両の貨車です。



チ1には材木が乗っけられていますがそれを取り外して、固定用のピンを削ります。これだけで空荷台のチ1が出来ます。



次に用意するものは、グリーンマックスのストラクチャーなんかに付属してくるドラム缶。ジャンクからかっぱらってきました。
これは燃料に使います。



さらに、弾薬に使うコトブキヤの市販パーツ。ライフル弾っぽいパーツを昔見かけたような・・・というおぼろげな記憶を頼りに模型屋をうろついていたら見つけました。武器屋有能。
大きさもちょうど主砲クラスに近いスケールですかね?なにより弾薬のアイコンに近い形状なのがいいです。



最後に用意するのが鋼材です。これにはタミヤのミニ四駆に使うウェイトを使いました。リアル鋼材なので無加工で使えますw
使ったのは正方形に近い方の2gウェイトです。アイコン準拠ですと棒状の2gウェイトもしくは1.5gウェイトが望ましいのですが、2gは1セットに付き1個、1.5gは2個しかついてません。鋼材は11個用意しないといけませんから、それですと調達コストが馬鹿になりません。なので、1セット中4個入っている効率のいい正方形に近い2gウェイトを使いました。
あとは、ナット差し込み用のへこみが空いていますが、リアル鋼材を使っているということがそれを十分補っていると思いますのでそのままにしました。というか加工のしようがないんですけどね。



無塗装プラパーツであるドラム缶とライフル弾は塗装します。どちらもアイコンに準拠した彩色をします。



そしてあとは貨車に載せればハイ完成(頭の写真と同じ)。あっという間に那珂ちゃんが出来ました。
チ1はウェイトを満載しているので重量がありますw2g*11個なので22gですね。数字とは裏腹に結構な重量感ですよ。一転してトラは燃料2-弾薬4というさみしい感じで、スカスカ感が否めません。
あまりにアンバランスなので那珂ちゃんのファンやめます。

という感じのおバカなお手軽改造でした。反響がすごかったので、運転会の時なんかは走らせてみたいと思います。

【グリーンマックス】 国鉄157系 製作 その1

2013-08-06 22:11:39 | 鉄道模型製作記

これから秋にかけて、珍しく製作期限があるプラモデルが5つくらいありまして、それをてばやく作っていかなければなりません。いつもの製作ペースだと到底間に合わねい・・・。色々掛け持ちしながら並行して作ることになると思います。

というわけでひとつめは、グリーンマックスの国鉄157系です。
157系は、1959年に登場した準急「日光」用の列車です。当時は国鉄と東武鉄道とで日光への輸送を争っていたため、準急用ながらも実際は特急クラスの内装を備えた車両でした。
晩年は伊豆方面の特急「あまぎ」に使用され、現在は全車引退しています。



今回作るのに用意したキットは、おなじみのグリーンマックス製のエコノミーキット(板キット)。
157系はKATOから完成品が出ているのですが、そこであえてキットに手を出すかといえば、ただ普通に作る気が無いからということ。
といっても、車体自体は素組み。普通に6面体を組み立てていきます。



前面パーツは2種類ありました。ヘッドライトがクリアパーツ化されている左側の顔を使います。
ところがこれがまたパーツの合いが悪く、現物合わせすることに。さすがGM、作る苦しみいっぱいである。



車体と台枠と屋根を組み立てて6面体に。いつもは屋根と車体を組み立ての段階からくっつけてしまうのですが、今回は屋根と車体をくっつけずに作ることにしました。



157系は、皇族専用のお召車クロ157も造られていました。このキットにもそれが入っています。せっかくなのでこれも組み立ててみます。



先頭車はこんな感じ。181系のようなボンネットでも、165系のような貫通型でもない独特な形状です。



全7両が組みあがりました。次回は塗装ですが、台車やら塗料やらが調達できていないのでまずはそれを集めてから・・・です。

Nゲージ 119系製作 その2

2012-01-29 22:04:41 | 鉄道模型製作記
【キルミーベイベーOP 三分間耐久わさわさ】

キルミーベイベーが存外面白かったので楽しく見ています。ソーニャにジト目で睨みつけられたい。
主にOPに洗脳されたのが原因。みんなも作業するときはこれをループ再生してみよう。



今日は両運転台のクモハ119-100の製作。結局作ることにしました。
側窓と乗務員扉を切りついで交換するだけの簡単なお仕事です。端から12mmの位置で切断しました。結構際どい。



しかし、やはり残念な結果に。で、よく考えたらクモハの屋根がないことに気が付きここで作業中断。またそのうちバルクを買ってこなくては。



試作的に車内の座席も作ってみました。1両作ったところですでに嫌になりましたが、とりあえず2両分製作。あとは動力積む予定なので作りません。作りたくありません。
どうせそんなにジロジロ覗かれないだろと思ってクオリティは最低です。


次回は塗装になるかな?

Nゲージ 119系製作 その1

2012-01-25 22:20:13 | 鉄道模型製作記
今度の帰省はまた飯田線周りで帰ろうと思ってたら、今年の春休みシーズンの飯田線はなんか騒がしそうなので延期しようかなと思っていたり。身延線経由にしようかしら?




購入してから約1年ほど積んでいたら、実車は引退しかけだわ鉄コレで発売されるわで周りの環境が急激に変化しているGMの119系キットです。
現在ではGMから完成品が発売されているので、この板キットは絶版なのだそうです。板キットだって需要あるんだぞー?

211系5000番台も完成品が発売されて板キット絶版らしいです?完成品のプロトタイプは2Rの6000番台以外は海シン車なのでどうも購買欲がそそられない。他にもいろいろ問題有りだし。
あと、インバータクーラーも絶版みたいだそうで。どんどん環境が悪くなっていくな。製作派には死ねと申すか。


愚痴はこのくらいにしておいて、今回はこの店長に無いといわれつつも探してみると棚の奥にひっそりと実はあって、商品の管理ちゃんとしてんのかよこいつ・・・と思ってしまった119系5000番台のキット2つ分を使って119系0番台を3両(+1両)作ります。



5000番台はインバータクーラーで冷房化改造された車両で、0番台は非冷房のオリジナル(もしくはAU75で冷房化された車両)です。今回作るのは非冷房のほうの0番台です。
この写真に写っているスカイブルーに灰色の帯のやつですね。冷房は積んでないですけど。

ふむ、クーラーのパーツが余るな。やったね、わっほい!


編成は3両編成。119系投入初期に存在していた クモハ119-0+クモハ119-0+クハ118-0 という全車片運転台車で構成された編成です。なお、両運転台車はクモハ119-100です。
余った1両はバルクを組み合わせて両運転台車を作ってみようと思います。



つうわけでまず2両組んでみた。



キットの中身にはクモハのランナーしかなく、クハのトイレの部分は切り継ぎで対処します。金型代ケチってるんだなw
で、ミスった。


3週間以内には完成させたいなー(願望

【鉄道模型】 LIVE JOURNY号(NM777)製作 その1 【ウソ電】

2011-08-27 22:16:53 | 鉄道模型製作記
NM777号機とは、某国が開発した機関車である。
「N」とは、原子力(nuclear)の意味である。昔はAH100なる機関車が日本で計画されていたそうで、それだと文字が食い違うが、こまけえこと(
要は原子力機関車である。動輪の数はなんと13軸(「M」なんでw)。当然こんな多くの動輪を繋いではカーブを曲がれないので、複数のシリンダーを用いたマレー式を使ってこれを解決している。ちなみにシリンダー数は3つらしい。
計画案が出来上がり、設計図も完成したが、やはりこのご時世、市民団体からの反対がものすごく、ていうか原子力機関車なんてやっぱ現実的じゃないので、頓挫しましたとさ。めでたし。


・・・・・・・というオチのへたくそな妄想冗談は置いといて。




先日、グロッグフロッグさんに水樹奈々さんのライブに連れて行ったもらったのはもうお話ししましたが、ライブのアンコールの時に「LIVE JOURNY号」なる出し物が登場。花道を一周しました。
鉄オタの私はもちろん歓喜したのですが、私が抱いた感情はそれだけではなかったのですね。これが。

これ、模型化するべ

つーわけで、興奮さめやまぬまま、模型化のための資料集めを開始。実車はポスターやPVの中に出てきましたが、一応私の作るLIVE JOURNY号では、花道を一周したあのフロートをモチーフとすることとします。
フロートが相当デフォルメされてるから、いくらでもごまかしがきくんだよね。


写真は無いけど仕方ないね。

まず、機関車です。
LIVE前は、ポスターから推測するにD51なのかしらと思っていたのですが、ライブ中のPVで秩父鉄道のC58 363が出演(画面の隅にいたヲキフさんで特定余裕でしたw)。ポスターの機関車は実はこれなんじゃないか・・・と思い始めます。
で、決め手となったのがアンコールのフロートの機関車。軸配置が1C1のテンダーなんですね。これで、まず大鉄のカマは外れることになります(PVに一瞬だけC11の格好をしたNM777が出てはいましたが・・・)。
で、1C1配置の機関車はというとC58しかいないんですね。あとは私の知る範囲外のおよそ模型化されてないだろうやたら古ぼったい蒸気機関車。カマはC58で確定です。
ただ、C58はここしばらく生産されていないようで、入手困難だとか。そこで、手に入らない時の代替機関車としてC50を琥龍さんと劉脩さんに提案してもらいました。


次に客車。
PV中では大鉄のオハ35(このカットは千頭駅のどこどこだな~とか特定しながら観てました)が出まくっていましたが、フロートではそれよりも古そうな木造客車と推察。オハ35では新しいんですな。
ちなみに2両編成です(水樹奈々さんのブログでは機関車を含めて4両編成と書かれていましたが、確かに客車は2両でした。恐らく機関車1両のところをボイラー部とテンダー部で分けて2両とみていたのではと思います)。
ですが、んな明治・大正期の客車など中小メーカーからしか出してなさそうなので(=値段高そう)だめ。今回の製作(ていうかいつもですが)の方針は、低予算・低工数・低脂肪の「3低」(要は手を抜くために本気で努力する)なので、費用はなるべく抑えていきたいものです。
なので、そこらへんでも売っていそうなKATOのオハ31を種車にすることに。

最後に改造ポイント。
マーキングして色を塗り替えるだけ。これだけ。
カマは、フロートにあったマーキングをそのまま貼り付けます。これだけ。
客車は、秩鉄のパレオエクスプレスに似た色だったのでそれにあわせて塗り替えます。これだけ。
細かい形態とかディテールとか考証とか、そんなもんはいい。だってフィクションだから!だってネタだから!


でもこのネタわかってくれる人、私の周りには数人しかいないのよね。


つうわけで、種車選びと改造のポイントは以上。まったく、ライブ中に何を見てたんだか・・・。



で、種車ですが、揃ってしまいました。これだからついうっかり中野に行くのはだめなんだ。
C58が手に入るとは思わなかったぞ・・・。いざ入手するとかえっていじれなくなってきた。これでコミケの軍資金が相当減りましたorz
客車は旧製品。バラせるのか、これ。オロ30が混じっていますが、これはオハ31が2両そろわなかったので。まあオハニよりはいいよね。



C58に貼り付けるデカールのデータを作成します。マーキングはそこらへんから拾ってきました。
テンダーとキャブ屋根とデフにつけるマーキング、ナンバープレートと所属区名札の5種類です。飾り帯などは無いですから、こうしてみると意外におとなしめの装飾なんですね。