黒鉄重工

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【HGUC】ジョニー・ライデン専用高機動型ザクII 製作【バンダイ】

2017-08-31 23:30:02 | ガンプラ(宇宙世紀)製作記

宇宙世紀モノが作りたくなったので、ジョニー・ライデン専用高機動型ザクを選択。
HGUCのザクIIは量産型やシャア専用が既に出ていますが、ジョニー専用を始めとした高機動型ザクは完全新規で設計されています。
そのうち作ろうと思い続けてもう5年位経っている気がします・・・。ようやく果たせたぜ。



仮組み。意外と合せ目が出てくる部品分割なんだなと(腕とか腿とか)。ただこれは元々の機体デザインがそうさせている部分があると思います。
最近のガンダムはガンプラ化した際の可動域確保の他に合わせ目が目立たないように設定画が描かれているような気がします。ザクの時代はそんなこと考えてないでしょうからね。



いつも通り素組みで仕上げるんですが、気になったところは手を加えます。
左肩のスパイクはビルダーズパーツのMSGスパイクのものに取り替えてみることにします。



肩の装甲のスパイクを挿すところをドリルで穴をぶち開けます。



スパイクを付ける。これをあと2箇所やる。



完成。いいじゃん。
脱線しますが、装甲の縁にあるぎざぎざの模様ってこのHGUCでのアレンジかと思ったら、MSV時代からあるものだったんですね、知らなんだ。



頭部モノアイの可動範囲が狭く感じたので、裏側のツメの動く範囲を削ることで広げました。



モノアイも、Hアイズ、丸モールド、ラピーテープを使ってそれっぽくしました。
モノアイレンズの裏にラピーテープを貼ると、光を反射して光っているように見えるぞ。



塗装するんですが、赤の塗料を薄めすぎたんでもうぐずぐずになってしまい、やる気がゼロに。
この赤はアクリジョンだったんですが、希釈がラッカー系と較べてシビアなんですかね。ちょっとマジで気をつけないとダメだなと思いました。
とりあえず塗りましたが塗りムラは解消できず。またイチから塗り直すという気は起きませんでしたね、はい・・・。
どうにかごまかそうと汚したりもしましたが、まあそうね。
失敗気分だったんでコーションデカールは貼らずに付属のマーキングシールを貼るだけにしました。ガンダムデカールのジオン系のものは何枚か持っているんですけど、ジョニー・ライデンのデカールは収録されていないんですね・・・。



最後につや消しトップコートを吹いて完成としました。
あれ、意外と悪くない・・・かな?コーションデカールが無いのが昔のMSVっぽくて良いかも(手のひらクルー

そんな感じで完成しました。続きはギャラリーにて。

BCトランジットとクルーズ船撮影 後編【2015/8/20】

2017-08-30 23:55:25 | バス・航空機撮影記

クルーズ船が停泊するオグデンポイントへとやってきました。
なおクルーズ船の入港するところを見たかったのですが既に入港済みでやる気をなくした模様。



港には船客を乗せるための観光バスやリムジンが集結します。既に何回かブログに掲載済みですが、久々なのでおさらい。
これはVTCことバンクーバートロリーカンパニーの観光バスPrevost "H3-45"。バンクーバーを拠点にして路面電車風の観光地周遊バスのトロリーバス(集電ポールのある本物のトロリーバスではない)の運行をしている会社らしいですが、クルーズ船がやって来るシーズンにはビクトリアにも観光バスを走らせるようで。
プレボスト自動車は観光バスに特化したカナダの製造メーカーです。Hシリーズのうちのひとつで、"3"は車軸の数が3軸、"45"は全長45ftを表しています。これも覚えちまえばかんたん。



BCトランジットの路線バス、Nova FLS。でもこれは一般的な2扉車ではなく、近郊路線用のLFS Suburbanという車種。長距離用なので乗降扉が1枚に減っているのが特徴。その分座席を増やしています。ちなみにLFSシリーズの中でも初期型(第1世代)に属するのも特徴。



前回、BCトランジットは地域ごとに管轄があるのを説明しました。このLFS Suburbanはビクトリアのものではなく、隣のカウチンバレー管区の車両です。
このバスはカウチンバレー管内にある町、ダンカン(第66系統)とショーニガンレイク(第99系統)からビクトリアまでを結ぶ通勤路線専用のバスです。朝ビクトリアに来て、昼間はオグデンポイントで昼寝、夕方の帰宅時間にビクトリアから帰っていくという運用です。通勤系統という性格上、平日にしか運転されないレア系統でもあります。



ビクトリアとバンクーバーを結ぶ高速バス「パシフィックコーチ」に使われるMCI "MC-9"。ステンレスの外板はこれぞアメリカという感じ。
ここに駐車されているということはまだ現役ということなんでしょうけど、ついに走っている姿を捉えることは出来ませんでした。無念。



ずらりと並ぶバスはかっこいいですな。



今日のクルーズ船はセレブリティ・ソルスティスでした。



ビクトリアで観光バス・貸切バス・路線バス事業を行うウィルソン交通 Wilson's Transportation のMC-9。これもクルーズ船の観光客を乗せて観光へ向かいます。恵まれたクルーズ船からクソみたいなボロバス・・・。
ちなみに先のことを話すと、2016年にはMC-9を殆ど見なかった記憶なので、数が減っているのかもしれません。2017年はどうなってるんでしょうね?



MC-9の隣りにいるMCI "102-A3"。これもステンレスがイカしているバス。



セレブリティ・ソルスティスを順光側から。



CVSのPrevost H3-45。CVSはビクトリアを拠点にする観光バス会社です。
バスは上記のH3-45と同じ車種ですがフルモデルチェンジしているので外観は異なっています。これは第3世代で、上記のやつは第1世代だったはず。

見るもん見たのでダウンタウンに戻ります。



帰りがけにVTCのH3-45を見たので撮影。初めて見た色のバス・・・だったから撮影したはず。
ちなみにこのH3-45は第2世代車。

今日はこんなところです。

おしまい

BCトランジットとクルーズ船撮影 前編【2015/8/20】

2017-08-28 22:10:25 | バス・航空機撮影記
なんだかビクトリアのことを書くの、特にバスのことを書くなんて随分と久しぶりに感じるな。最後にBCトランジットのことを書いたのっていつだろう・・・?

カナダデイにバスを撮影する 【2015/07/01】 2016-05-17 02:16:27

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| V亠亠亠亠\ ヽ |
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ヽ|/  /  /| / ノ
/∧ェェェェ// \
 \二二二二/

最後の記事から13ヶ月が経ってたンゴ・・・。
ていうか記事内時間50日間に13ヶ月もかかってる・・・。
もうホラーだよこれ。

・・・もうせっかくなので一度説明し直しながら書いていくことにしましょう、ええ。

BCトランジットとはビクトリアで運営している公営の路線バス事業者です。1970年代にブリティッシュコロンビア州内の公共交通を整備するために設立されたものです。ビクトリアには元々BCハイドロ(直訳でBC水力発電、つまり電力会社)が路線バスを運行していましたが(電力会社が公共交通をやってたのだ)、これを機に事業者が移管されました。
BCトランジットは州内の各都市や町にも展開しています。私が訪れたところで言うとナナイモ、コモックス、ウィスラー、スコーミッシュなどにもBCトランジットが走っています。ただし地域間同士での連携は、車両を融通し合う程度で、利用者的にはそれ以外ではあまり見られず。それとバンクーバーだけはトランスリンクという別組織が運営しています。が、また話が長くなるのでとりあえずビクトリアに限った話をば・・・。



ビクトリア地区 Victoria RegionはBCトランジットでも一番規模の大きい管轄です。色々なバスが短時間で見られるのでお得なのです。ただしビクトリアで全ての車種が見られるわけではなく、他地域のみに配属されている車両もあるので、全車種制覇しようと思うと各地を回らねばならないのだ。
管内の主力はNova "LFS"です。カナダのバスメーカー、ノヴァ・バス社(novaはラテン語で新しいの意味)の主力シリーズです。LFSは"Low Floor Series"の頭文字で、名前通り低床バス(日本のノンステップバスに相当)です。1996年から改良を続けながら製造が続いている結構息の長い車種です。現用の北米製路線バスの特徴と言える流線型のフロントが精悍です。
LFSにはエンジン、車体長、扉数などの組み合わせで多数の派生型がありますが、ビクトリアではディーゼルエンジン、全長40ft、2扉の仕様を採用しています。40ft≒12.19mなので日本のバス(10m級)よりも大きいのです。



一方こちらはかつての主力、NFI "D40LF"。NFIはニューフライヤー工業; New Flyer Industryのことで、これもカナダのメーカーです。こっちはこっちで一昔前のアメリカのバスという雰囲気を出しています。
車種名のD40LFはそのままバスの仕様を表していて、"D"はディーゼルエンジン、"40"は全長40ft、"LF"は低床車(Low Floor)を意味します。覚えてしまうとかんたん。こういう命名規則なので記号や番号は他にもたくさんあるんですが、今回は割愛。
BCトランジットでは1990年代に大量に導入されて、ビクトリアでも主力でした。ですが、2009年から前述の新車のLFSが導入されると廃車が発生。2015年の段階で末期導入車を除くほとんどが更新されてしまいました。今のところ新車の投入はされていませんが、残存車の余命もあまり長くないはずです。この8115号車も現在は鬼籍に入っています。



D40LFの派生型のひとつ、"DE40LF"です。
駆動方式が"DE"になっています。これはDiesel-Electricのことで、つまりハイブリッド車ですね。屋根にバッテリーを積んでいるので見分けやすいです。
D40LF系の一部はこの車両のように塗装を新しいものに塗り替えたものが多いです。車内も座席配置の変更や座席生地の一新など手が加えられています。



ビクトリアのBCトランジットの車両の特徴が、二階建てバスを運行していること。連接バスは都市部に行けばどこでも見られますが、二階建てバスはカナダ全体で見ても珍しいです。逆にビクトリアには連接バスが1台もいないわけですが。
ビクトリアの二階建てバスは2車種在籍していて、古い方がこのAD "Trident 3"。二階建てバスの本場イギリスのアレクサンダー・デニス(Alexander Dennis; AD)製のバスです。
2階席からの眺望は抜群です。特に最前列からの眺めは素晴らしいです。かぶり付きにはもってこい。
充当される系統は決められていて、乗客の多い路線や隣町まで走る近郊路線で運行されています。第14,50,61,70,72系統などでしたかね。



新しい方の二階建てバスがこのAD "Enviro 500"です。前面以外はあまり変わっていない感じ。



これはBCトランジットではなくグレイハウンド・カナダのMCI "102-DL3"
グレイハウンドと言えば北米最大の都市間高速バス会社です。このバスのメーカーであるモーターコーチ工業(Motor Coach Industry; MCI)は、グレイハウンドにバスを供給するための会社、つまりグレイハウンドの車両製造部門です。なんだかアメリカ的だという印象ですが、日本にもかつて西日本車体工業という西鉄バスへ車両を供給するための子会社がありました。
102-DL3も1990年代製なので古株と言えます。たぶんビクトリアで走っている車両は他所から転属してきたやつばっかでしょう。本土ではもっと新しいバスが走っているはず。

バスは今日のところはここまで。続きはまた気が向いたときにでも。



クルーズ船を見に行く途中でビーコンヒル公園に立ち寄り。
ここにはなんでこんなにいるのよというくらい大量のカナダガンがいます。天敵とかいないのかしら。



どいつもこいつも芝生をついばんでいます。こんなものばかり食べているので、連中の糞は緑色をしているんです。なので料理してもあまり美味しくなさそう。カナダガン料理も見かけないですし。



体が大きく動きも鈍く近づいても逃げないので被写体にはもってこい。私みたいなバカチョンでも撮り放題です。
それでも飛べる鳥なので飛ぶと速い。こうなると一気に難易度が上がります。飛行中のカナダガンはまともに撮れていないと思います。

今日はここまで。


後編へ→

北米project 4 ~Is the order a warbird? その22【2016/03/04~10】

2017-08-27 21:29:00 | 海外旅行記

2016年3月5日(土)10時45分
カリフォルニア州チノ ヤンクス航空博物館

前回までに伝説の格納庫 Legend Hanger をやっつけることに成功した私を次に待ち構えるのは、星の戦士の格納庫 Starfighter Hanger と呼ばれる場所でした。
レジェンドハンガーは航空機の黎明期から第二次世界大戦までの航空機を見てきました。一方スターファイターハンガーでは第二次世界大戦から現在までの機体を展示しています。ジェット機もここから登場します。ここも強敵ぞろいなので慌てず落ち着いて見ていきましょう。



ここにおいてある機体じゃ最新か、マクドネル・ダグラスF/A-18Bホーネット(1978年・53機目)です。
みんなもう忘れているでしょうが昨日見たYF-17を原型とした機体がF/A-18なのであります。
YF-16とのアメリカ空軍の戦闘機採用競争に敗れたYF-17でしたが、捨てる神あれば拾う神ありな感じでアメリカ海軍によりそこの艦上戦闘機として敗者復活しました。ただし結構設計が手直しされていてもう別ものという機体に仕上がっています。大きさがYF-17から一回り大きくなっていますしね。
アメリカ海軍での現在の主力はF/A-18E/Fスーパーホーネットでして、初期型のA~D型、特に最初期のA/B型は退役が進んでいるようで、博物館入りしている機体が十数機おります。
これもそのうちのひとつで、青と黄色の派手な塗装はアメリカ海軍の曲技飛行部隊「ブルーエンジェルス」のそれです。アメリカ人は平気で個体の経歴と関係ない塗装に塗り替えてしまうんですが、この個体は実際にブルーエンジェルスで使用されていたようです。
じゃあブルーエンジェルスは今は何で飛んでいるのかというとA/B型の改良型であるC/D型を使っています。



空母で運用する艦上戦闘機は、狭い甲板の面積を最大限活用するために、場所を取る主翼を折りたためるようになっているのが常です。F/A-18もそうなっています。
博物館でもこの機構は展示面積の節約に役立つようで、艦上機はだいたい主翼が折りたたまれて展示されています。



後ろから。ああ、エンジンがごっそり抜かれていますね。戦闘機で一番金のかかる部品であるエンジンは盗難に合うとかなんとかで抜かれて展示されている場合が多いです。旧式のターボジェットエンジンならともかくF/A-18のエンジンはまだ使えそうですしね。
ちなみにこの機体はアメリカ海軍から借用して展示している・・・つまり博物館の持ち物ではないです。このように他の博物館や組織から機体を長期間借りて展示するというのもアメリカでは多いです。こういう機体が今後何機と出てきます。



なんだこのデブなセイバーは・・・(実際はセイバーよりも長さが短いので相対的に太って見えていただけのようだ)。結局この時はよく分からなかったのですが、後でよく調べてみるとノースアメリカンFJ-1フューリー(1946年・54機目)なのでした。これ、F-86セイバーの始祖と言える機体ですよ。
こんなの残っていたんだなぁと今更感激しています。ここ以外ではスミソニアン閣下しか現存機が無いらしいです。加えてスミソニアンの個体はレストアハンガーでバラされているようなので、まともな機体は世界中でヤンクスのこれだけということに。

1944年あたり、すでにイギリスやドイツではジェット戦闘機が運用され始めていて、アメリカ陸軍でもどうも実戦配備するらしいという時(なおその頃日本は烈風の初飛行で大喜びしていた(泣)、アメリカ海軍としても「乗るしか無い、このビッグウェーブに!」という感じでマクダネルさんチーム、ヴォートさんチーム、そしてノースアメリカンさんチームにジェット艦上戦闘機をそれぞれ発注します。
結局どれも終戦までには間に合わなかったんですが、3社の内一番で完成させたのがノースアメリカンさんチームのFJなわけです。よってアメリカ海軍初のジェット戦闘機という肩書を手に入れます。

設計には当時のノースアメリカンの主力商品、P-51ムスタングのものが流用されていて、主翼と水平/垂直尾翼はまんまP-51の形状そのものです。P-51の層流翼は当時最先端のものでしたので、それを使いたくもなるというものでしょう。
胴体だけはジェットエンジンを収めるために新しく設計を起こしていますが、よく見ると風防もP-51と同型っぽいですね。
そういうわけなので、セイバーの原型というよりはジェットエンジン版ムスタングという言い方もできます。
なおフューリー(Fury)は激怒、憤激という意味の名詞。イギリスにそんな戦闘機がいましたっけね。たぶん型式名の"F"から、それを頭文字にした名前をつけたかったんだと思います。



後ろから。
垂直尾翼は上記の通りP-51の流用なんですが、噴流の排気口が来る関係で操舵面の下側3分の1くらいは無い格好になります。だからどうなったんだろうというところまでは特にわからないんですが。

1946年に初飛行、1947年に量産型が部隊配備、1948年に空母へ離着艦しました。終戦で気が緩んでいたのかのんびりしたものです。
当時のカタパルト無しでの発艦は燃費は最悪だし速度も遅くて危険だし・・・とあんまり実用的ではなく、課題が残る結果になりました。まだこの頃は試行錯誤の段階だったでしょうしね。
そんな事情もあって、最初に発注された30機だけで配備は終わってしまい、それも1953年までに全機退役してしまいました。ただし、これに興味を示したアメリカ陸軍が発注したXP-86がその後大化けすることになるんですがそれはまた別のお話。



前から。
機首の形状がブサイクという印象で、セイバーの精悍さはまだ無いですかね。
フューリーは主翼の折り畳み機構は無いですが(折り畳もうとするとP-51の主翼を再設計する必要がある)、代わりに前輪の脚を縮めて機首をおじぎさせる機構、ニーリング装置を持っていました。機首を下げると反対に尾部が上がる格好になるので、その空間にもう1機のフューリーが頭を突っ込むことで狭い空母の甲板を無駄遣いしないというものでした。ただ、あんまり効果がなかったんですかね、他の艦上機では聞いたことない機能です。
余談ですがおじぎするってどんなもんなだろうとググってみたんですが、思ってた以上に深々としたもので、不時着して前脚折ったんじゃないのか?という印象でした。可愛らしさすら感じます。気になる人は「FJ-1 kneeling」とでも入力して検索してみてください。



ポンと置かれているジェットエンジン。たぶんFJ-1のアリソンJ-35ターボジェットエンジンだと思います。
遠心式圧縮という方式で空気を圧縮する初期のジェットエンジンでございます。アメリカとイギリス、あとはそれをコピーしたソ連なんかが使っていました。
構造は簡単なんですが高出力化しようとするとエンジンの直径がデカくなってしまって、だんだん戦闘機のサイズに収まらなくなったことから(直径が大きい→正面面積が広い→空気抵抗がヒドすぎてイカン)、1950年代には早々と軸流圧縮方式のエンジンに鞍替えしてしまい現在では絶滅に追いやられています。
・・・なお両者の原理まで説明しようとするととても大変なので勘弁してやってください。ほんとに。

FJ-1はここまで。



F-14の首。説明もなくただ置かれているだけでした。航空博物館によくあるコックピットに座れる展示物だったのかもしれません。



館内の通路はここでふた手に分かれているのですが、とりあえずレシプロ機の多そうな左側に進んで年代順に機体を見ていきましょう。



またすげぇ形のヘリコプターですが、これはマカロックHUM-1(MC-4A)(1951年・55機目)です。マカロック(McCulloch)というのも聞いたことない会社ですが、航空機専業の会社ではなく大本はチェーンソーを作る会社でそこの一部門という形態になります。関連性が薄そう・・・でもゴム会社が戦闘機造っていた時期だってあったし、もうわかんねぇな。
回転翼が前後に2基付いているタンデムローターヘリコプターでして、この手の種類ではこれが世界初なんだとか。
胴体の前半分には2人乗りの操縦室、後ろ半分はエンジンルームになっています。視界は良さそうですが生きた心地がしなさそうです。
元々は商業用に造られたやつなんですが、軍も興味を示して試験機を発注しました。でも満足行くものではなかったようで、それで終わってしまいました。
この機体は海軍が発注したHUM-1の2機の現存機のうちの1機。残りの1機は明後日行くピマにあるんだそうな。ちなみに陸軍の発注したYH-30は3機が現存らしい。民間型のMC-4はちょっとよく分からなかったです。



操縦室はこうんな感じ。あんあり奥まで覗けなかったのでよく分からん。
タンデムローターですが上記の通り胴体の半分はエンジンに割かれていて、残りも人間が乗るだけで精一杯な感じです。ちょっと輸送力に難ありだったのかも。



胴体後部はアクセスパネルがあってガバチョとエンジンルームを開けられるようになっています。
エンジンは 200馬力のフランクリン6A4-200-C6だそうで、聞いたことなかったです。これ1つで回転翼を2つ回すようになっています。



尾部には垂直安定板があります。方向舵の機能は無さそう。



爆弾です。AN-M65 1,000ポンド爆弾(≒453kg)ですかね。第二次世界大戦時の航空機用爆弾でございます。爆撃機に装備されていたようで。



げげっ桜花じゃん。ここにもいるとは思わずちょっと不意打ちを食らう。
米軍機だらけのヤンクスでは珍しい他国の機体横須賀空技廠 桜花11型(56機目)です。まあ、日本がこんなのを考えだしたと思うと、見るたびになんだか困った気持ちになってしまいますね・・・。

日本軍が戦争末期に投入した特攻のための神風兵器のひとつでありまして、言ってしまえば人間を誘導装置に使う対艦ミサイルです。脱出は端から考えられていないんで攻撃の成功すなわち死という、とてもじゃないですがまともな兵器じゃないです。
ちなみにドイツもV1飛行爆弾に人間を乗せて対艦攻撃をさせる事実上特攻兵器のFi103Rというのを考案していました。こちらは実戦投入されませんでしたが、軍隊追い詰められると何でもありになってくるんだなと。
車輪が付いていないので自力で飛行することが出来ませんし(写真のは台車に乗っかっている)、そもそもロケット推進ですから航続距離が短すぎました。なので、双発の一式陸上攻撃機に懸架されて敵の近くまで運んでもらい、敵艦隊の近くで発射されるという運用がされました。
使い物になる兵器ではなく褒められた兵器でもないため、米軍からは「バカボム」のコードネームを付けられたのは有名な話。いわゆる馬鹿という意味ではなく、愚かとか狂ってるという意味合いで名付けたんじゃないかと思いますが。
ドイツのビックリドッキリメカ軍団同様珍しい兵器だったため、終戦後アメリカが何機か接収していってその後は博物館入りしました。アメリカの有名な航空博物館でならだいたいどこにでもいるという機体です。

神風がどうとか搭乗員がどうとかって話はメンドクサイので深入りはしないでおきましょう。それがいい。

というところで今日はここまで。


その23へ→

超久々のエアフェスタ浜松へ その1【2016/10/16】

2017-08-25 19:53:11 | 旅行・イベント記

2016年10月16日。2016年航空祭シリーズ第2弾。
9月は静浜基地の航空祭に出向きましたが、10月は静浜基地の隣りにある浜松基地の航空祭に行きます。家から近所なのとブルーインパルスが飛行すると言うので行ってみたかったわけです。
ここの航空祭は何でだか知りませんが「エアフェスタ浜松」と他の基地と呼び方が異なります。まあ、航空祭を英訳しただけなんですが。
例によって航空祭では公共交通機関で赴く他ありませんので、静岡からは東海道線で浜松駅まで乗ります。浜松駅からはシャトルバスが出ているのでそれで基地まで行きます。
行く前は6時頃の電車に乗れば大丈夫やろと余裕こいていたわけですが・・・。



いや、めっちゃ混んでるなこれ、なるほど発見デーかよ・・・。
既に駅前まで待機列が形成されていて、駅の裏口である写真の地点に到達した時点で8時45分(駅前広場からここまで数百mある)。この時既に浜松基地では開幕展示飛行が始まっていますから、完全に出遅れています。なんてこった。
慌ててもしょうがないので待ちます。



待っている間はシャトルバスの撮影でもしています。バスに関心があるとこういう時に暇つぶしになって良いです。
シャトルバスは遠鉄バスが引き受けています。
これは日野ブルーリボン+富士重7E。だいたい20年位前のバスです。ナンバープレートの分類番号が2桁ですからね。



三菱ふそうエアロスターM。これも相当な古株です。しかもそこそこ数がいる。
遠鉄のエアロスターMの場合、後部の行先表示器が無いのが中々衝撃的。



日野レインボーHR。中型長尺です。
旧型のツーステプバスは濃い緑色の帯をしていますが、低床バスは淡い緑色をして「オムニバス」のヘッドマークも付けて、区別されています。



日野ブルーリボンII。



いすゞエルガLV290。まだ数台しかいない新型車。見れたらいいなと思っていましたが、やりました。



待機列の折り返し地点、横断歩道を渡って反対側へ。
三菱ふそうエアロスターのペチャノン。



遠鉄観光の観光バス、エアロバスも動員されていました。これに乗れたら大当たりですね。



エアロスターのツーステ。この顔でツーステのこの塗装か・・・。妙に違和感がある。



9時15分。ようやくシャトルバスに乗れる。こりゃあ、バスを降りれるのは10時頃か・・・?浜松基地、結構人が来るんですね・・・これは誤算でしたよ。
ちなみにバスは座席分しか人を乗せないので、乗ってしまえば基地までは楽ちんです。時間はまあまあかかりましたが。



9時50分。どうにか10時前に基地に到着することができました。
ただ、バスで移動中に岐阜基地のF-2戦闘機の展示飛行を見ることになってしまい、歯痒い思いをしました。
基地内もすごい人だかりで、これは帰りも大変だぞ・・・。

今日はここまで。


その2へ→

静鉄の鉄道の日イベントへ【2016/10/15】

2017-08-23 21:39:15 | 鉄道撮影記

2016年10月15日。10月に恒例となっている静岡鉄道の鉄道の日に関連した車庫公開に行ってきました。
ちなみに蒼風くんも一緒だ。



車庫の奥にいるA3000形。今日は調子が悪いから展示しない・・・というわけではなくて、事前申込制の体験運転に使われていたはず。
最新鋭と言っていい電車を動かせるなんてのもそう無いんじゃないかと思うので、触れる人たちはいいなぁとか思います。
前面のLED表示器にかぼちゃが出ていました。ハロウィンですね。最近の電車に採用されている季節柄の絵を表示できるやつです。



車庫の中には1000系のクモハ1007が編成を解かれて検査中でした。



相方のクハ1507は表に出ていました。横に置いてある黄色い器械は車体を持ち上げるためのジャッキアップ装置でしょうね。車体を持ち上げてから台車を外していきます。外した台車は別途検査に出しまして、その間電車は仮の台車を履いて過ごします。たしかこんな感じよ。



ちびまる子電車こと1011F。2016年の夏くらいでこの装飾は終わるはずだったんですが、延長に延長を重ねて、2017年4月から定期検査に入ってさすがにこれで終わるだろうと思っていたらその後も続けることが決まって、結局2018年7月末まで走り続けることになりました。そこからまだ延びるかもしれない。
そんなに好評なのかしらん、これ。というかよくそれほどの広告費を捻出できるなちびまる子ちゃんランド。施設はガラガラというイメージしか無いけど。
余談ですが、この編成(1011F)はまる子電車になる前は長年青帯を纏っていました。静鉄で全面広告を始めるまでは1000系の中でも唯一個体差のある編成だったので、他の編成よりも頭一つ抜けるくらいの人気はあったと思います。それが広告車両になってしまったので、穏やかじゃない人たちも少しはいるんでしょうね。



名物、デワ1号。もう弊ブログでは紹介し尽くした感があります。



1000系で最初に廃車になった1004F。今はこうして部品取りにされています。



これもおなじみモーターカー。



だいたい全部見終えたので立ち去ります。
帰り際に車庫の最奥に置かれているト1+ト2を見ました。車庫の裏手の踏切から見えます。まともに見たのは意外と初めてだったかも。
デワ1と連結する貨車でして、連結器がネジ式連結器になっているのが珍しい点。



ついでに保存車界隈で少し話題になったとかならんかったとかいう、東静岡駅に現れた車掌車を見分。
見分時のことはもうほとんど忘れてしまったのですが(泣)、ヨ5000形だったと思います。それ以上のことはよく分かりませぬ。
何かの美術展の展示作品のひとつとしてどこからか持ち出してきてここに置かれたらしい。その後もここに置かれたままらしい。執筆時現在はどうなっているのかちょっと知りません。あまり立ち寄らないですしね、ここらへん。



その後静岡駅まで行ってお街で昼飯を食べた後、たまたま上映時間が近かったシン・ゴジラ(2回目)を見てなんやかんやして解散。
帰り際に真っ黄色のこっこ広告の日野セレガも撮影できて満足。こっこの工場見学用の送迎バスじゃねぇのと見紛う見た目ですが、しずてつの普通の路線バスです。

この日はこんな感じでした。以上ですね。

【ギャラリー】エンブラエルERJ175 フジドリームエアラインズ【1/100】

2017-08-21 22:16:53 | 模型ギャラリー

■キット:タミヤ 1/100フジドリームエアラインズ エンブラエル175
■仕 様:フジドリームエアラインズ5号機(JA05FJ)
製作記はこちら

2016年にタミヤが発売したキットで、まさかタミヤがERJをしかも地元のFDAの仕様で出してくるとは・・・なんで?と思ったものでしたが、実は2009年から販売している完成品を組み立てキットとして発売し直したものでした・・・というオチでした。
とはいえ、欲しいと思っていても2万円届こうかという値段が購入を躊躇させていた完成品が、数千円のキットになったおかげで私でも手に取れるようになったのでそこは嬉しいです。
今回はキットの仕様通りFDAの機材に仕上げましたが、ERJは世界中で運用されている旅客機なので他の会社の機材に作っても楽しいと思います。タミヤがそういう展開をしてくれるといいんですけどね、なんだかやらなさそうな雰囲気だ。



キットは発売当時のFDAの全機材を選択できるようになっています。私はオレンジ色の5号機、レジで言うとJA05FJを選択しました。これは鹿児島に行く際に初めて乗ったFDAの機材から来ています。



1/100スケールだと小型のリージョナルジェットと言えども図体が大きく、撮影場所も手狭。














以上、エンブラエルERJ175 フジドリームエアラインズでした。

【1/100】エンブラエルERJ175 フジドリームエアラインズ 製作【タミヤ】

2017-08-20 22:28:33 | 航空機模型製作記

タミヤのERJを作りました。ERJはブラジルの航空機メーカー「エンブラエル」の販売する小型ジェット旅客機です。小型機なので主にローカル線に使われる機材ですが、世界中で1,000機以上が運用されている大ヒット飛行機です。日本ではジェイエアとフジドリームエアラインズ(FDA)が運用しています。タミヤでは後者の仕様をキット化しています。
キットは2016年に突如発売されたもので、なんでまた・・・?と思いましたが、後にその一端を知ることになります。FDAは”一応”地元の航空会社ですし(実際のところは名古屋の小牧空港を軸にしているのだが)、実際に乗ったこともあるので作ってみようと思った次第です。あとは、行く行くはこのキットでエアカナダ仕様のERJを作りたいのでそれの練習と言うか下見もあります。



組立図はこう。
普通のグレースケールの組立図の他に、カラーの塗装指示図が入っています。FDAの機材は1機ごとに塗装の色が異なるのですが、キットでは1~10号機までを再現できるような仕様になっています。なので塗装指示図も10機分載せています。色が違うだけで配色はどの色も同じなので10機分も必要あったのか・・・?



部品はこう。
部品は必要十分揃っているという感じで、組立ても難しくなかったです。機内表現は操縦室を除いて無くて、窓はデカールで再現となります。



デカールはこう。
各機共通の大判デカールの他に垂直尾翼のデカールが10機分あります。これらのうち必要なのは1機分だけで残りの9機分は用無しになるわけですから、なんかもったいないことをしているなと思いますが、他に使いみちも見つからないですし・・・。



とりあえず士の字にします。胴体は縦に真っ二つに分割されていますが嵌合はバッチリです。他、エンジンナセルや主翼も面白いようにピッタリで、ここはさすがはタミヤといったところ。ただしこの後の接着でズレて接着してしまったのですけどね・・・(泣)



操縦室ははめ殺しになっているので先に塗装まで済ませてから胴体を接着します。



接着。上記の通り嵌合がズレてしまったのでしばらく落ち込む。結局修正し切れなかったので少し痕が残っています、はい。笑え。
ちなみにこの後塗装なわけですが、操縦室が機体色で塗られないようにマスクしなけりゃならんのです。でもこの形状をテープで覆うのは難しい・・・。そこで風防を取り付けてしまって、その上にマスキングゾルを塗ることで風防を覆いにしました。我ながらよく考えついたと思いましたがみんなも同じことをやっているんでしょうね。

さて塗装ですが、機体色は何色にするか決めなければ。私の場合は、初めて実機の乗ることになったオレンジ色の5号機(JA05FJ)に決めました。

ちなみにこれは大事な話ですが、FDAのERJは導入時期により外観が少し異なっていまして、中にはこのキットとは異なる外観をしたものもあります。
まず初期に導入された1~2,4号機、これは短胴型のERJ170という機種。このキットのERJ175よりも全長がやや短いのです。
次に最近導入された9~10号機(とキットには収録されてないけど11号機)。これは主翼端のウィングレットが従来機よりも大型化しています。細かいですが結構明確に違うと分かる部分です。
なので、このキットと完全に合致する機材は3,5~8号機と半分になります。まあこれを気にするかしないかは本人次第です。私はたまたまキットと機材が合致する5号機でしたが、もし異なる仕様だったとしても構わずそれに塗ったと思います。ただ、タミヤにしてはいい加減と言うか大雑把というかそんな印象を抱きました。
ちなみに完成品は飛行状態で販売されています。キットは駐機状態を作るよう指示されていますが、足を畳んだ状態の部品は入っているしスタンドに接続する穴もあるので、飛行状態で作ることも可能と思います。ただしスタンドは無いのでどこからか調達してくる必要があります。



色の調色をします。
自分のイメージでは塗装指示図よりも少し明るいオレンジだったのですが、垂直尾翼のデカールにはオレンジも印刷されています・・・。つまり、自分のイメージ優先で好きに調色してしまうと、デカールと合わせた時に色味が異なりなんだか浮いてるね、という状態になります。
よって、イメージどうこうよりもデカールの色に近づけなければならんのです。ただ、調色は割とすんなりいってしまいました。ちなみにタミヤカラーじゃなくて水性ホビーカラー。

余談ですが、ランナーのネームプレートの上のところに「2009 FDA」と彫られています。ん?これって2009年に作られたの?
実はこのキット、元々は塗装済み完成品のために作られたものでほぼ間違いないです。2009年というのはFDAが運行開始した年です。それが今になって組み立てキットとして改めて発売したということです。なんでまたこのタイミングなのかはちょっと分からないですが・・・。



指示図のとおりに塗ります。
胴体は上はオレンジ、下は白で塗り分けが必要になるんですが、境界線には凸モールドが彫られているので塗り分けは楽ちんでした。



エンジンは少し赤焼けさせました。あんまり目立たないけど。



デカールは大きいものが多いですが定着性は良かったです。それでも一応マークソフターは使いました。FDAの白は発色性も良好ですが、少し透けましたかね。
あとはクリアコートを吹きます。上手い具合に胴体を浮かせられなかったのでガンダムのスタンドに引っ掛けて換装させることに。



旅客機模型の作例を展示会なんかで見ると、もう辛抱たまらん!というくらいに磨きまくって表面ギラッギラな作品を結構よく見かけるんですが、あれは私に言わせればやりすぎで現実味に欠けるものですので、今回磨き出しはやっていません。それでもこのほどほどの光沢が私にとってはちょうどよいのです。
これで完成でごわす。リージョナルジェットと言っても1/100だと結構デカいのよ。



せっかくなので身の回りの1/100の作品と比較。戦闘機代表G.91とモビルスーツ代表ザクIIにご登場していただきました。
いや、モビルスーツでかすぎでしょ・・・。1/144のキットと並べてやっとまともな大きさだなってなります。架空とは言えやっぱりモビルスーツって宇宙空間はともかく地球上で運用する兵器じゃないと思いますよ。こんなのどうやって運用するねん・・・。特に輸送する時はキッツいぞ。

なんだか最後はガンダムの話に脱線しましたが、これで完成です。思い出の機材を作ることが出来て満足です。
中々大きいキットですが組み立ては簡単(つまり割りと大味)なので大きさにビビらず挑戦してみるといいと思います。FDAに限らず世界中のキャリアの塗装で塗るのも面白いと思いますよ。


続きはギャラリーにて。

カナダの航空祭コモックスエアショーを堪能する 最終回【2015/08/15】

2017-08-19 21:41:57 | 旅行・イベント記

コモックスエアショー最後の演目、CF-18特別塗装機のデモ飛行の続きです。



迎え角を取って上昇。主翼から蒸気の渦が出ています。



背中を見せながら低空で旋回。高度低い!



一応CF-18のベストショット(当社比
これ200mmレンズで撮影していますから、低空で飛んでいるというのはカメラ使っている人はわかってくれると思います。何回もしつこいですがF-15Jだとこうはいかなかったですよ。







ややピンぼけ気味ですが一番寄れたカット。



着陸体勢。いやぁ、堪能しました。



・・・と見せかけて再離陸!
引っ掛けだったのか何か問題でもあったのか?



そのまま突っ切る。
垂直尾翼にはパイロットの絵が描かれています。ちなみに反対側にはチャーチル首相がいるんだそうな。
機体の識別コードのH◎VOも実在したものだそうな。


一周してもう1回着陸。今度は本当に着陸しました。



これでCF-18の飛行は終了。戦闘機のパワーを活かしたトリに相応しい素晴らしい飛行でした。

そしてこれにてコモックスエアショーは閉幕。全ての飛行展示が行えて本当に良かったと思います。
さて、あとは帰るだけです。「撤退だけはクソ速い」がモットーの黒鉄重工ですから、余韻に浸る間もなくそそくさと基地を出て、車を駐めた駐車場へ向かう帰りのシャトルバス乗り場へ急ぎます。何せ今までいたところは会場の最奥、ゲートまでは遠いのですぞ。
来場した人数は多いにしても日本の航空祭にしては少ない方なのでそっちはそれほど問題ではないのです。
が、問題はシャトルバスの運行体制でして、これの台数が少ないと来場者を捌ける量が大きく減じてしまうので早く並ぶひつようがあったのです。私の見立てではシャトルバスの台数は来場者に対して少ないと思います。対して日本ではここら辺結構頑張っているのです。



一刻でも早くバスのりばに行きたいところですが・・・今の天気は晴れ!地上展示機の撮影は朝のうちに済ませておきましたが、その時は曇り。ここは日差しの下でも撮影したいというのが人情というもの!
なので目ぼしいところだけ寄り道して撮影していきました。CC-117輸送機。でかい。



あとは戦闘機だけ見ればいいやと思いましたが、CC-117の奥にCP-140を見つけたのが運の尽き。あれは朝の時にはいなかったやつです。
飛行展示中の姿を見てはいますが、ここは撮っておくべきだと回り道していきました。
CC-117を見た直後なのもありますが、結構小さいんだなこいつ。



その後は通りすがりの機体を何機か撮影してアメリカ空軍のF-16D。天蓋が閉まっている状態も撮ることが出来たので収穫でした。



最後にCF-18Bを撮影。
これを最後にコモックス基地を出ます。ありがとうコモックスエアショー。また機会がめぐり合えば行きたいです。他のエアショーにも行きたいので当分先になりそうですけど。



さてシャトルバス。案の定行列ができていて、しかもバスが中々来ない。やはり台数が少ないようです。
それでも並び始めてからバスが駐車場に着くまで30分くらいでしたから、終わってみればまあまあな待ち時間でしたでしょうか。
ちなみにこのバスは地元コモックスバレー所属ではなく隣町のナナイモ所属のバス。エアショーのために応援に駆けつけてくれたんですね。

車で駐車場を後にした頃が18時前あたり。ちょっと焦っていました。
みんなもう忘れていると思いますが、根城にしているビクトリアからコモックスまではレンタカーで来ています。それの返却時刻21時まであと3時間というところまで来ているのです。で、レンタカーを借りたビクトリア空港まではちょうど3時間かかるかという距離なので、結構ギリギリなんですよ、ええ。
エアショーは15~16時くらいには終わるっしょとか思っていたので(プログラムを事前に知らなかったマン)、帰りは旧道でも走るかとかナナイモで夕食でも食べるかとかのんきなことを考えていたのですが、ハイウェイをぶっ続けで走らんとマズい状況になっていました、とほほ。

途中のナナイモまでのハイウェイは制限120km/h(!)なのでその辺りの速度で巻き返しを図りました。車通りも少ないので走りやすかったです。
堂々と120km/h運転できるのは気持ちいいものですが、ちょっとでも何かに接触しただけでも死んでしまうような速度なのでやっていると集中して疲れます、アレ。
ナナイモからは専用道ではなくなり車も多くなるのでややだらだらとした走りになります。速度的にネックになるのはダンカンとビクトリアの間にあるマラハット山の峠で、片側1車線の山道になります。酷道ほどではないですが「お前それでも大陸横断道路1号線か」という道路です。走るには楽しいけど夜中に通るのは真っ暗なのでちょっと恐いです。
峠を越えると車線も増えてビクトリア近郊に出るので、市街地に入る前に1号線を抜けて適当な幹線道路へ転線、空港へ向かう17号線に合流したらあと少しです。

そんなこんなで、21時まであと20分というところで空港に到着し、無事レンタカーを返却できました。何度か同じ道を通って道路のことを知っていてよかったです。初めて運転する観光客みたいな気持ちだったら難しかったかも。



空港からはBCトランジットの路線バス88系統シドニー行きに乗って終点のシドニーの町まで。終点で折り返し空港行きになりますが、行先表示に飛行機のアイコンが付くようになったんですね。以前は見られなかったもの。
シドニーからはビクトリアのダウンタウンへ行く70系統か72系統のバスに乗ってビクトリアへ。バスを降りてようやく約15時間ぶり飯にありつけました。時刻はもう22時過ぎでしたかね・・・。昼飯も食べていなかったのでもう半ばやけ食いでしたとさ。

これでコモックスエアショーはおしまいです。
片田舎のエアショーとは思えないほど濃密な1日でした。飛行展示する機体はどれも魅力的で、飛行機とは見ていてこんなに楽しいものかと思いました。
私がそういうのにチョロいのもあるんですが、本場のエアショーはやはりすごかったと。これがきっかけになって飛行機の趣味へとずるずる引き込まれていきましたね。本当チョロい。

ちなみに、コモックスエアショーは2年おきの開催ですので今年(2017年)は開催されるはずなのですが、カナダ空軍はなにやらお忙しいようでエアショーをやる余裕がなく、今年は中止になってしまったそうです(泣)
次回は2019年なので、その時は開催されるといいですね。みんなもエアショー行こう。

今回はこんなところで。

おしまい

カナダの航空祭コモックスエアショーを堪能する その19【2015/08/15】

2017-08-17 20:33:23 | 旅行・イベント記

コモックスエアショーも最終盤、いよいよ最後の演目になりました。トリを務めるのはカナダ空軍の戦闘機CF-18ホーネットによるデモ飛行です!
滑走路の右から滑走を初めて我々の手前で大迎え角で離陸!なおあんまりに急だったのでピンぼけして撃沈・・・。



右にロール。



脚は出したまま。



そのまま一回転して行ってしまいました。



前半は機体がちっちゃくしか写りませんから、勘弁してね。







前にも書きましたが、この塗装は第二次世界大戦の戦いのひとつであるバトル・オブ・ブリテンから75周年を記念して塗られた期間限定の特別塗装です。カナダもイギリス連邦の一員として連合国側について参戦していましたからね。
当時のイギリス軍の戦闘機の塗装を再現しているので、緑と茶色の迷彩塗装になっています。でもこれ、スピットファイアじゃなくてハリケーンを再現しているんですってね。
数年ごとに塗装は塗り替えられるので、これはこの年だけのものです。2017年にはカナダ建国150周年の特別塗装で、お前はシャアかと思うほど真っ赤っ赤になっていました。



風防の裏側にはフォルスキャノピー(偽の天蓋)が描かれています。相手を混乱させて瞬間的に判断を遅らせるためのものです。確かに一瞬ですが表裏が分からなくなります(この機体は表は茶色だが一般機は表裏ともに同系色



空模様はもう最高ですね。朝のどんより雲がウソみたい。



LERX特有の蒸気渦。



機体は低空をグリグリ動きますので楽しいです。エンジン排気音もうっるさいです。さすがホーネットだ。











脚を出しながら背面飛行。

まだ途中ですが今日はここまで。


[2015 R.I. ANG Open House & Airshow - CF-18 Hornet Demonstration]

おまけはCF-18のデモ飛行。


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