黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
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【2017年】今年一年を振り返る【旅行編】

2017-12-31 20:28:00 | 日常記
2017年も今日でおしまい。
今年も今年の旅行について振り返りたいと思います。
ただ、今記事を執筆している最新の記事がまだ2016年で、今年のことの記事は何一つ書けてないのがアレですが・・・。
まあ一応やります。

【2016年】



<1月>
大井川鐵道のSLナイトトレインに初参加してきました。夜汽車の雰囲気と千頭駅でのSL撮影会が魅力のツアーでした。
千頭の撮影では四苦八苦しながら撮ってました。夜間撮影なんてほとんどしませんからね。また行きたくなったら行こうと思います。家からの

他に旧天城湯ヶ島町にあるD51形の復元作業(再塗装)なんかやってました。



<2月>
またや大井川鐵道。今度は旧南海21001系の団体ツアー参加です。抽選なのでちょろっと応募してみたら当たりました。
2+2の4両編成で走ったのが珍しいのです。千頭駅での撮影会も楽しかったです。今後近鉄車や東急車でも似たようなツアーがあるかもしれませんね。

他に静岡鉄道1000系の今度廃車になる編成の撮影とかしていました。



<3月>
エジプト旅行・・・ではなく東武ワールドスクウェアに行ってきたのです。
世界中の建造物や名勝のミニチュア模型がたくさんありまして、多すぎで時間が足らなかったです。まともに見たら1日居れるんじゃないだろうか。それと、こちらも予習不足で建物の見所とかを見極められなかったのも悔しい所。
なんかその後蒸気機関車が移設されてきたそうなので、これも目当てにして再挑戦したいです。

他に静鉄1000系の最終運行とか元吉原小学校に保存されているC57形なんかを見てきました。



<4月>
茨城県阿見町にある陸上自衛隊の武器学校の公開日に訪問。あいにくの雨でしたが、多くの戦闘車両や火砲を見ることが出来て満足。
その後は旧鹿島鉄道沿いを走るバスを乗りながら、鹿島鉄道の保存車両を見分していました。

他、名古屋にお出かけ、クルーズ船の見物など。



<5月>
今年一番の大遠征、北海projectを実施。
今思えばこの時期が最高潮に盛り上がっていた(その後夏から失速を始める)けものフレンズ繋がりで円山動物園に行き、小樽~旭川の辺りの保存車両を舐め回すというやつでした。

他に、静岡ホビーショーとかDC-3を撮りに福島まで行ったりしていました。



<6月>
しずてつジャストラインの高速バス、相良・藤枝~渋谷線を撮影しに行きました。東急トランセが静岡に来るなんてね・・・。
これだけだと少ないのでその後大井川鐵道にも行きました。

6月はこれだけでした。



<7月>
練習帆船海王丸が御前崎港に寄港して、見物客に帆を張る訓練ドリルセイルを見せてくれました。
アニメだと帆を纏めてある縄を解けばバサーッ!と帆が広がって即船出、というイメージですが、実際には何十人もの人員と1時間以上の時間かけてようやく出来上がる大変な作業なのでした。

他に富士急の撮影や静鉄の撮影やらやってました。



<8月>
鉄道むすめスタンプラリーの関西合宿。7箇所くらいを2日間で回りました。1日あれば終わるやろと思っていたら、丸々2日使い切ってしまったの巻。
その翌日は京都鉄道博物館へ。ヨユーで1日潰せました。満足。

他は清水港に護衛艦見に行ったり、373系ホームライナーを見たりなど。



<9月>
横田基地の友好祭へ行ってきました。なんといってもB-1爆撃機の展示が目当てだったんですが、前日に北の将軍様がミサイルを打ち上げた影響でB-1はもちろん戦闘機系も警戒待機のため展示中止に。横田に常駐しているC-130やRQ-4くらいしかいませんでした。北朝鮮許すまじ。
見分のため1日時間を取っていたものの余ってしまったので、その後近所の青梅鉄道公園へ久々に行きました。

他に、どうでしょうキャラバンの島田討ち入りに行きました。



<10月>
南東北の鉄道むすめスタンプラリーを制圧しに山形と宮城に行きました。といってもスタンプラリーは半ばついでで、一番の目的は旧くりはら田園鉄道の保存鉄道でした。
数百mの廃線を使って、動態保存されている気動車を月に一度走らせるのです。この日は運良く、貨物列車も走らせてくれました。撮影も施設の見学も成果の多い一日でした。


他に伊豆箱根鉄道の撮影と大井川鐵道の撮影など。


<11月>
何も無し。全く動きのない月でした。
ちなみにこの月に予定していた鉄道むすめスタンプラリー甲信越制圧作戦がお釈迦になってしまったので、以降スタンプラリーやる気がなくなっています。どうもあれをやると旅程や動きが作業っぽくなるのであまり性に合わない気もします。



<12月>
12月も動きのない月でして・・・。前半はコミケの原稿執筆に忙殺されて、後半は後半で身動き取れなかったので、ええ。
清水港に寄港した探査船ちきゅうを外から見てきました。内部見学は抽選なのですが、外れ・・・。

あとは、今日のコミケのサークル参加ですね。
範囲の狭い内容なので、在庫は覚悟していましたが、まさかの当日完売を成し遂げました!しかも閉幕数十分前に完売という絶妙なタイミングでした。
お買上げくださいました皆様には感謝です!ありがとうございます。



以上を踏まえた、恒例の経県値です。
都道府県数は19都道府県(前年比+3)、得点数だと64点(前年比+18)でした。
今年もそんなに遠征しなかったので、こんなところでしょう。模型重点の一年だったのだと思いまする。
関西より向こうに行けていないので来年はそっちに足を伸ばしましょう。
甲信越と北陸も、静岡からだと中々行きにくい地方なのです。北陸なんて名古屋か東京を迂回していかないといかんので、行き帰りに時間がかかる場所なんです。

ちなみに海外ですと、仕事関係で中国と香港へ行く機会がありました。ブログに書くことはないですが、これで通算6・7ヶ国目の外国訪問になります。
そして来年ですが、冬に東南アジアへ行くことが決まりました。こっちは私用なのでいつかそのうち書くことになります。

ブログは現在、2015年カナダ編、2016年北米P4編、2016年日本編の3方面を並行して執筆しているので、どうしても進行が遅くなりがちです。北米Pも下調べに結構時間を取られますし・・・。
カナダ編はもう数ヶ月すれば北米Pに追いつくんで、追いついたら北米Pが完結するまで日本編との2本立てで進行したいと思います。
とにかく時間はかかりますが、投げ出すことはないんで気を長~~~~くして待っていてください。


最後に、本年も弊ブログをご愛読いただきありがとうございました。来年もどうぞ宜しくお願いします。
では良いお年を・・・。

【再告知】C93 新刊のおしらせ【3日目・東Q-32b】

2017-12-30 20:38:00 | 日常記
コミックマーケット93 3日目前日の告知です。

先般お伝えした通り、
黒鉄重工がコミックマーケット93にサークル参加します!

場所は3日目(12月31日)東Q-32bです。鉄道・旅行・メカミリ島です。

お品書き作るほど頒布物もないんで、そこはテキトーに・・・。


C93新刊「カナダ バンクーバー島の保存鉄道と保存車両」
新刊はこれです。これしかないです。

アテクシがカナダにいた時に見分したバンクーバー島の保存鉄道と保存車両を一冊にまとめました。
ぶっちゃけ弊ブログに投稿済みの記事と似たような内容になっているんですが、時期も場所もバラバラに投稿したものを体系的にまとめている他、ブログ投稿後に得た新たな知見も盛り込んでいます。

A5サイズ、60頁、頒布価格500円です。

それと、「清水鉄道遺産保存会」も当スペースで委託参加します。
静岡県伊豆市に保存されているD51形243号機の整備記録を纏めた新刊の予定ですが、今も絶賛執筆中の模様です。

以上、告知でした。

最後に、スペースは3日目(12月31日)東Q-32bです。


それでは明日はよろしくお願いします!

【2017年】今年一年を振り返る【模型編】

2017-12-29 23:58:21 | 模型記
2017年もあと数日。
例年通り今年完成させたプラモデルを振り返ってみましょう。

【2016年】



1作目:陸上自衛隊 73式特大型セミトレーラー&10式戦車(1/72・アオシマ/フジミ)
今までめったに作らなかったし今のところ今後も積極的に作っていくつもりも無いAFVモノです。
何度も申していますが、静岡ホビーショーで10式戦車が展示される時の搬入の形態を細かく再現したやつです。
一作で戦車とトランスポーターなので実質二作分。まあまあ時間がかかった。でも今でもお気に入りの作品です。




2作目:RX-78-3 G3ガンダム(1/144・バンダイ)
イベント限定品のガンプラを塗っただけ。
昔から売られていたHGUCガンダムが少し前に完全新規造形でリニューアルされたのが前から気になっていたやつです。
G3ガンダムは紫っぽい灰色な場合が多いですが、これは現用の戦闘機の同じ色に塗ったので渋めに決まりました。



3作目:スーパーマリン スピットファイアMk VIII(1/48・オオタキ)
今は亡きオオタキというメーカーのキット。超凝った作りでもなかったので、プロペラをモータライズ化させた意欲作(個人比)
作ってみれば、精度がイマイチで軸がガタガタ揺れる等、褒められた出来ではなかったですが楽しかったです。
最近のプラモデルは精密化の一途ですが、たまにはこういうのも出してほしいもんですかね。



4作目:大日本帝国海軍 特型駆逐艦「綾波」(1941年)(1/700・ヤマシタホビー)
スピットファイアで苦労したので、サクッと軽めのものを作ろうと思った。
でもこの年から配備を進めているアクリジョン塗料の希釈塩梅がいまいち分からず、苦労することに。
ベタ塗りだけじゃ見れたもんじゃなかったのでウェザリングして誤魔化しました。結局そこそこ手が入る結果に。




5作目:UGY-R41 ランドマン・ロディ(1/144・バンダイ)
劇中の活躍で一目惚れしたランドマン・ロディ君。でもキット化されないんだろうなぁと思ったら純正改造パーツが公式から供給されるという10年前だったら考えられない展開があったのでした。ここら辺はビルドファイターズが良い作用になったんだろうなぁと。
戦闘機の練習機をイメージしたので派手派手な蛍光オレンジは塗った後にやっぱどうかと思いましたが、目が慣れると「これもアリだね」と思い直しました(いい加減)
今年は鉄血といい昔の種死といい、脚本家が特定の登場人物に肩入れし出すと最後はロクな結末にならんな・・・というのを思い知らされた年でもありました。鉄血1期は良かったんだけどな。



6作目:フィアットG.91PAN(1/100・タミヤ)
100円で買った安キットだから新しい手法を取り入れてみたやつ。
コンパウンドを使った磨き出しを初めてやったわけですが、これは根気のいる作業で自分には向かないな~という知見を得たのでした。あとは凹モールドに詰まったコンパウンドのカスを取り除くのがしんどい。
使う色も無駄に7~8色くらいあったので、小さいキットのわりに時間かかったなと。




7作目:エンブラエルERJ175 フジドリームエアラインズ(1/100・タミヤ)
元々塗装済み完成品として開発した成形品を未塗装プラモデルキットに転用したというキット。
大きいキットなので初めはビビっていましたがあまり凝った内容ではなかったんで、割りと簡単に形にできました。
ERJは世界中で運用されているんで、FDA以外の機材も今後作ってみたいところです。デカール作らなきゃ・・・。



8作目:MS-06R-2高機動型ザクIIジョニー・ライデン専用機(1/144・バンダイ)
たまに作りたくなる一年戦争モノ。
先の綾波に続き、またもアクリジョンの希釈をミスってしまい、赤の塗装がぐちゃぐちゃに。
で、ヤケになってテキトーに汚して、遠目から見れば分からないかな?程度には収まりました。




9作目:トヨタ ハイエースH200系(1/24・アオシマ)
繊細な塗装が求められるのでそれが嫌で嫌で仕方なくて敬遠していた自動車モデルに参入。
車体はデカいわ、ボディ色の銀色はうまい色が出なかったわ、磨き出しはイマイチだったわで個人的に散々だったんですが、完成したからヨシとする。完成させたやつが偉いのだ。




10作目:大日本帝国海軍 駆逐艦島風(1/700・タミヤ)
タミヤの島風がリニューアルされると聞いて、前から寝かしてあったコレの存在意義が揺らいだので、慌てて作ったやつ。
消化試合だったので特に書くこともない・・・。昔のウォーターラインはこんな出来で良かった時代だったんだな~としみじみしながら作りました。




11作目:EB-06グレイズ(アリアンロッド艦隊所属機)(1/100・バンダイ)
鉄血の脚本はサイテーだったけど、MSのデザインや設定は好きでした。グレイズなんてのはストライクゾーンに命中したやつでして、これはもう作らにゃと。
色が何種類かありましたが、アリアンロッドの濃緑色が一番好きでした。次いで地上の灰色のやつ。
肩の番号を902(グ・レイ・ズ)にしなかったのは今でも後悔しています。


ブログに掲載しているのは以上ですが、他に完成済みですがまだ掲載してないやつがありにけり。
来年順次載せていきます、はい。



12作目:ノースロップ・グラマンX-47B(1/72・プラッツ)
こんなふざけた飛行機があるか!っていうやつ。ミニB-2爆撃機みたいで好きですが。
最近のキットなので合わせがバチンと決まるし、面倒な風防の塗装も無いので楽ちんなキットです。無人航空機、結構作りやすいんじゃない~?
これも今年のお気に入り。



13作目:大日本帝国海軍 重雷装艦北上(1/700・アオシマ)
アオシマの北上は4連想魚雷発射管を装備していますが、これを5連装にしていわゆるハイパー北上様を作ろうというやつ。
5連装発射管はピットロードの改造パーツを使いました。
発射管にはシールドも付くので、見た目が結構変わってゴツくなります。素敵。



14作目:アメリカ海軍 戦艦USSアイオワ(1/700・タミヤ)
作り始めは今年の2~3月あたりからだったのですが、艦のあらゆる水平面は迷彩のために青に塗るという畜生塗装だったため、マスキングがとてつもなくダルく大変体力を使うキットなのでした。
なので途中でやる気がなくなってしまい、以降は他のキットを作りつつ気が向いた時に作業を進めていきました。
そんなスローペースでやっていたので完成したのは12月下旬まで延びましたとさ。でも年内に完成しただけスゴいと思うぜ。


以上です。計14作(前年比+5)でした。
今年は10作下回っただろと思っていたのでこの数字は意外でした。月1以上作れてんじゃん。
今年、旅行であまり遠出する回数が無かったのでその分製作時間が増えたんでしょう。
その分腰を据えた作品は作れていないので、来年はジオラマ作品をひとつ拵えるのもいいですね。いくつか考えはあるんですよ、でも積みキットの消化に体が持っていかれるのであって・・・。

積みキットと言えば、今年はその数が目に見えて増大しました。なんでこんなに買ったのよと。いくらなんでもキット購入に金を費やし過ぎなので来年は自重しましょうね・・・。
積みキットの内容は非公開です、ええ・・・。

今年の作品を分類するとこうなります。

ガンプラ:4
航空機:4
艦船:4
自動車:1
AFV:1

飛行機を比較的多く作れた年だったと思います。去年の宣言通りだ。
来年は自動車も少し増えてくると思います。そうなるとAFVが割り込む余地は本当無いねこれ。正直かまっている余裕が無いのだ。

次はメーカー別。
バンダイ:4
タミヤ:4
アオシマ:3
フジミ:1
ヤマシタホビー:1
プラッツ:1
オオタキ:1

バンダイはまあ順当として、タミヤを結構作ったのね。
次いでアオシマですが、ハセガワはひとつも作らなかったですか。あれま。
海外製キットをひとつも手を付けてなかったのも意外でした。あんだけ積みプラ買っといてね。海外キットは希少性ゆえ手を出すのが躊躇われるのですが、来年はこれを積極的に取り組んでいきたい所。
最近の動向だと、飛行機模型の主流は完全に海外メーカーであります。彼らは面白い製品やマイナー機種の製品を次々と出していきます。見ていて楽しいのだ。
ハセガワも「飛行機のハセガワ」と呼ばれていたのも今は昔で、最近は自動車に力を入れているような気がします。ハセガワの航空機は今後、昔の金型をこねくり回すだけで新規製品は縮小傾向になっていくんじゃないでしょうか。片やエアフィックスは旧製品のリニューアルを積極的に行っているので、ちょっと寂しいなぁと思います。

脱線してしまいましたが、こんなところです。
皆様も来年も良き模型生活を。

次回は旅行編です。今年の旅行ひとっつも書けてないですが、一応やります。

北米project 4 ~Is the order a warbird? その29【2016/03/04~10】

2017-12-25 23:26:19 | 海外旅行記
前回までのあらすじ。
とにかく色々な飛行機を見たい!と思い立って航空機保存の聖地アメリカ合衆国へ飛んだ六丸三君。
初日の昨日はロサンゼルスの近くでYF-23と戦艦アイオワを堪能し、今日の午前中はヤンクス航空博物館で怒涛の数の飛行機相手に辛くも勝利した。
そして本日2箇所目の対決場所、日本でも音に聞こえたプレーンズ・オブ・フェームを攻略する。


2016年3月5日(土)12時20分
カリフォルニア州チノ プレーンズ・オブ・フェーム

ヤンクス航空博物館を立ち去って、次に向かうはプレーンズ・オブ・フェーム航空博物館(以下POF) Planes of Fame Air Museum です。
並み居る航空博物館の中でも、ここは日本でも航空ファンやミリオタからの認知度が高い博物館であります。
それはここに飛行可能な零戦が収蔵されているからです。動態保存されている零戦は複数ありますが、特に原型のエンジンを搭載し飛行しているのはここの機体だけなのが特筆されます。
ただし、だからと言って原型をよく留めているわけでは無いのは注意するところです。むしろ飛行するためにあちこち弄られています。これは他のどの動態保存機にも言えることなのですが、ひとまず割愛。

ヤンクスとは同じチノ空港内の敷地内にあり、さらにお隣さんなので、ヤンクスから車で5分とかからない立地にあります。
この後行われる今日のイベントのため駐車場は既に満杯で博物館の前に路駐する車が多数。みんな駐めてんなら大丈夫やろ、と私の車もそこら辺に路駐しました。
ところで中央に写っている青い車、あれスゴいな。年代物のマッスルカーじゃん。



博物館の玄関。なんかあっさり。
中は券売所とお土産店があります。募金も受け付けているよ。
さっさと入館を済まして、館内の展示機を無視して屋外に出ます。



誘導路には黒山が出来ていました。ありゃ、もう始めかけてる・・・。

POFでは月に一度、ご自慢の収蔵機を飛ばすミニエアショーを行っているのですが、3月の飛行展示がちょうど今日なのでした。というかこの日に合わせた。12時開始だったので、それに間に合うためにヤンクスは午前中でケリをつける必要があったのです。
今月はP-47サンダーボルト戦闘機が飛ぶのです。レシプロの単座戦闘機が飛ぶのを見るのは初めてなんじゃないかしら?
既にイベントは始まっていましたが、まだエンジン始動をしているところでした。ギリ間に合ったですかね。



エンジン始動しました!始動時には濃い排気が出ますね。翼の動作確認も行われます。
いきなり高回転で動かすのではなく、最初はゆっくり回して次第に回転数を上げていくんですな。
それにしても人が乗っているとP-47の大きさの対比が分かりやすくていいです。やっぱりP-47マッチョだなと。なんでこんなに太くなったのよと。



滑走路へ向けてタキシングしていきました。

現存するP-47の134%くらいはD型なんですが、これはG型という珍しい種類です。現存は全部で2機しかいないとされます。
P-47G(累計93機目・P-47単体90分ぶり3機目)は別に何か仕様が違うってことはなく、単に生産工場が違うってだけです。P-47は開発元であるリパブリック社がせっせと生産していたんですが、供給が追っつかないと考えたアメリカ陸軍はカーチス・ライト社でも造らせるようにしました。カーチス・ライトで生産された機体がG型となったわけです。生産数は354機。供給が逼迫していたと言う割には少ないですねぇ。リパブリックの生産体制が割とすぐに改善されたのかしら?

G型は本家リパブリックがC型とD型を生産していた時期にまたがって生産されていたもんですから、初期のG型はC型相当、それより後はD型相当の機体になっています。ややこしいなコイツ・・・。
P-47はサブタイプのアルファベットの後ろに数字も付けて細かく分類する機体で有名です(他の機種もそうなのですが、P-47に比べると些細な仕様変更なので取り上げらることは殆ど無い)
C型相当はG-1CU型、D型相当はG-5CU型、G-10CU型、G-15CU型です。末尾のCUというのはカーチス製(Curtiss)という意味です。だったらわざわざサブタイプを起こすことなかったんじゃ。めんどくせえなコイツ・・・。

この個体はP-47G-15CUなのでD-10型に相当する機体です。D型の中では初期型なので天蓋は真後ろが見えないレイザーバック型です。



「俺も混ぜろよ~!」とばかりに呼んでもないのにその場にいたカーチスP-40Nウォーホーク(累計94機目・P-40単体60分ぶり2機目)。
この個体はカナダ空軍向けに納品されたキティホークIV(イギリス系なので型番は無い)でして、カナダにとっては要らん迷惑でしか無い、日本がアメリカに向けてお空に飛ばした風船爆弾を撃墜した機体なのだとか。
それに塗られた縁もゆかりもない塗装は第325戦闘飛行群 325th Fighter Group のもの。尾翼の黒と黄の市松模様が目印のようですね。
あれも滑走路へ向かっていきました。飛ぶ気なんだ。



P-47Gが離陸してこちらにやってきました。上空をフライパス。



またフライパス。
こんなのがこっちめがけてロケット弾と爆弾を落しに来るんだからドイツ人も大変でしたね。



もういっちょ。
・・・あー、こんなもんか。もうちょい派手な機動を待っていたのでちょっと期待はずれでした。
とはいえP-47が飛行した事自体には感激しましたので、全体的には満足です。やっぱすげぇよアメリカ(語彙力



着陸して戻ってきました。やっぱり動いている飛行機はいいね。



後ろ姿。



程なくしてP-40Nも帰投。コレの飛んでいるところはよく分かりませんでした。何だったんだ。



やっぱりシャークマウスが世界一似合う戦闘機ですね。

これで飛行イベントは終わり。
そんなところで今日はここまで。


その30へ→

ゴールドストリームでサーモンラン見物 後編【2015/11/09】

2017-12-24 22:01:47 | 日常記

サーモンランのメイン会場から川沿いに下流へ向けて延びる遊歩道を歩いていくとビジターセンター、つまり観光案内所が見えてきます。
山道や川沿いを歩いてきてすっかり冷えてきちゃっているので、中に入って暖を取りましょう。



館内にはこの辺の自然や野生動物、それと開拓の歴史などが展示されています。中でもこの時期は鮭の遡上に関する展示が多いです。
この白板は今年になってゴールドストリーム川で遡上した鮭の匹数。ご丁寧に種類ごとに数えています。しんどいなこれ・・・。たぶん、川のある地点を遡上して通過した鮭の数を観察して数えているのだと思います。
この川に来る鮭はチャムサーモン(シロザケ)、コーホーサーモン(ギンザケ)、チヌークサーモン(マスノスケ)の3種類だそうですが、ほとんど全てがチャムなんですね。
それにしても数え始めて6日で1万匹超えの鮭が遡上していったってウッソだろお前?



ここ数年の戻ってきた鮭の匹数。
チャムはおおよそ4万匹強です。4万ってマジですの・・・。コーホーは1,000~2,000匹で、チャムに比べると誤差みたいな数字です。N/Aはデータなしです。
チャムは2013年だけ2万匹だけと例年の半分ほどしか遡上していません。何か数が減った原因があるんでしょう。2~4年に1回の周期で2万匹の年が今後も出てくるんでしょうね。



1953年から観測している遡上した鮭の匹数のグラフ。
1970年代中頃までは5,000~10,000匹前後で推移しています。現在の1~2割ほどの数しかいませんでした。それで、何がきっかけになったのかは分かりませんが、1973~1976年にかけて川底の産卵床の環境改善が行われました。効果は1978年から現れ始め、匹数は3万匹まで増えました。
以降、増加傾向に転じて2001年には観測史上最大の6万匹を数えました。こうして見ると遡上数がおおよそ一定の周期で山と谷を繰り返していますね。



ワシの剥製。左はハクトウワシで、右は分からぬ・・・。



フクロウとハクトウワシの剥製。
フクロウは茶色いからたぶん助手か何かでしょう。



ロッジの外に出て下流側を見る。ここら辺はもう河口で汽水域でしょうかね。この先、湾とガルフ諸島、ジョージア海峡を抜けてようやく太平洋の大海原へ出ていき、そして逆の順序で帰ってくるのです。ただただ長い旅路だ。
このあたりは保護区域になっていて、人間の立ち入りは制限されています。



再び川岸に戻って鮭の観察。これは水中に潜っているカモメ。
生きている鮭には手を出さないはずなので、これってもしかしてイクラを食っているのでは・・・?



鮭の死体を食べるカモメ。今まさに食物連鎖の瞬間を、自然の一部を眺めているのだ。やはり内臓から食べるのだろうか?



ここにいるカモメはよく鳴きます。興奮しているのかしら。



鮭。



1年に1回、秋になると特定の魚が川を埋めるほど大量に押し寄せて産卵をしていって最後は死んでいくっていう光景は、やはりわけが分からんというかどういう摂理なんだと。神秘的ですらあると思います。







これを投稿している頃には2017年のシーズンは終わっていますが、来年にでも別にビクトリアでなくても、バンクーバーでも日本でも行ってみると良いと思います。何かしら心が動かされるでしょう。私は無性に鮭が食いたくなりました。




最後にチャリと記念撮影。



さて帰りますよ。また自転車と一緒に山道をハイキングというのも難なので、帰りは普通の道路をサイクリングして帰りましょう。
一番早くてコースが楽なのはトランスカナダハイウェイ1号線の経路ですが、自動車が高速で往来する道路なので素人サイクリストにはキビシイ。なので、ちょうどゴールドストリーム川を越える橋から続く道を通ります。そこを走っていけば上の地図のようにちょっと遠回りですがランフォードまで行くことが出来ます。



ちなみに車通りは皆無の道です。何で進んだかと言えばそこに道があってその先町まで抜けられるからとしか言えない。



余談ですが、路肩に停まっているスクールバスが来た時と違うバスになっていました。第62学区(スーク)のバスです。
このバスはBlue Bird "All American"というバス。ブルーバードが現在製造しているT3系で、現代らしい丸っこいフロントとリアが特徴。でも側窓は昔ながらの2段アルミサッシなのがギャップ萌え。
実はこの日初めて撮影できたバスです。今まで何度か見かけたことはあったのですが、念願かなってようやく記録できました。



道を進んで数分でこの経路を選んだことを後悔しました。
上り坂の勾配がエグいのです。Googleさんによれば標高差約160mを約2kmで登りきるので、平均勾配は8%。本当にエグい角度だ。漕いで登るのはムリなんで結局自転車を押して歩きました。これじゃ行きと変わらんやん。
それでもたまに民家が建っていて、こんなところによく住むな・・・とか思ってました。



ハイランズ Highlands という地区内というか町内に入りました。名前通り、全体的に山がちなところです。



ここを過ぎると峠を越え、下り勾配に変わりました。こうなってしまえば占めたもので、私のチャリは位置エネルギー車に早変わり。フォース(重力)の加護を受けたチャリはみるみるうちに加速していき、秋晴れの空のもとをさっそうと駆け抜けるのです。超気持ちよかった。
信号も無いのでA&Wまで突っ走っていき、そこで昼飯にしました。マッシュルームバーガーとやらを食べた記憶が何故か残っています。こっちのマッシュルームはデカくて美味いのだ。日本のマッシュルームも真似しなさい。



その後はランフォードの近くのバス停まで自転車を漕いで、バスに乗り換えて帰りました。
夕飯はもちろん鮭ですよね。スーパーで買った切り身を家で塩焼きにして食べました。大自然の恵みに感謝(>人<)

今日はこんな感じでした。おしまいです。

ゴールドストリームでサーモンラン見物 中編【2015/11/09】

2017-12-23 19:55:27 | 日常記

ゴールドストリーム公園のサーモンランを見に行くために自転車を押しながら山道を歩いてきましたが、行程の半分ほどのところでトランスカナダハイウェイ1号線とぶつかります。
ここでハイウェイを横断する必要があるんですが、自動車の往来が多い上に速度も80~100km/hととても速く、トラックなど大型車も頻繁に走るため、横断する時は細心の注意を払ってください。幸い片側1車線で両側とも見通しは良いです。
というかたぶん、ここのすぐ先をゴールドストリーム川がハイウェイを潜って反対側へ抜けているので、そこに沿った道があるはずです。探してみてください。無かった時は覚悟を決めてください(無責任)



地図上だとこの辺になります。路駐できる空き地がありますが特に看板はないです。
公園の地図だとProspector's Trailの山道をサーモンランのメイン会場にたどり着けるようになっていますが、この地図に載っていない道がハイウェイとゴールドストリーム川の間にあります。ここを通る方が楽に到達できますので、こちらを選択します。



道路にはサーモンランを案内する表示器が立っていました。



川沿いを下流に向かって進みます。撃てば当たるほどに鮭がそこら中にいます。



はい着きました。サーモンランの会場です。バスを降りてから90分くらいで着けましたかね。



ここです。
駐車場も多めにあるので、車で来ても大丈夫。というか基本的に車でないと行けない場所です。
車は運転しないという観光客には、ビクトリアのダウンタウンからツアーが出ているはずですので探してみてください。ただし結構強気の値段だぞ・・・。



Thomas Saf-T-Liner C2。パシフィック・キリシタン学校のスクールバスです。校外実習か遠足で来たところでしょうね。



はい絶景。
橋の上から下流側を眺めます。無数の鮭とそれにたかるカモメの図。
水中では鮭がうごめきまくっています。鮭が示し合わせたように一斉に自らの意志で(と言うより本能か?)川を遡上してここで一斉に産卵しようとしているんだから、こんな光景があるのかと2度目でもちょっと信じられんものがあります。



こんな浅瀬で産卵するのかという鮭。背中が水面から出ているが。
産卵に適した場所は水深数十cmの川底のはずなのであまりいい場所とはいえないです。たぶん適所は既に他の鮭に取られてしまい、仕方なくここを選んだといったところでしょうか?
まあ撮影する分にはこっちの方がいいんですがね。



格闘する鮭。
オスかメスか判らないのでなんとも言えんのですが、メスが産卵場所を巡って争っている感じか?



向こう岸の方が水深が深いです。あの辺りが産卵には良いのでしょう。ただあまりよく見えないわけですが。
その上ではカモメがじっと待っていますが、あいつら生きている鮭には手・・・もといくちばしを出しません。






カモメのくせに山の中の川にいるなんて。



うようよと。
鮭は遡上している間にそこら中川底に擦るんで身体はボロボロです。皮がベロベロに剥けてたりするんで魚でも結構痛々しいのだ。



白っぽい鮭はもう満身創痍です。泳ぎも弱々しく、先は長くない。



死体漁りをするカモメ。
肉食動物にとっては食料が湧いて出てくるんですから、年に1度のこのビッグイベントを見逃す手はないです。
熊か鹿と鉢合わせするのにもちょっと期待していたんですが、そういうのは来ませんでした。人がたくさんいるところには出ないか・・・。



死体蹴りみたいなことすんなよぅ。



添い遂げたな・・・という感じの鮭。











川の下流側に進むとロッジがあるそうなので、行ってみましょう・・・というところで今日はここまで。


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【告知】C93サークル参加と新刊のおしらせ

2017-12-20 21:20:06 | 日常記
「六丸三!殺されたんじゃ?」

「残念だったなぁ、トリックだよ」


どーも。
一ヶ月ほど更新をサボっていました。
何でもそうですが一回サボりだすとあとはもうどーでもいいやと思ってしまい、復帰するのにえらく体力がいるものです。継続は大切。

更新が中断したのは仕事が立て込んだりとか異世界の危機を救っていたとかあったりもするのですが、だいたい下記のせいです。


黒鉄重工コミックマーケット93サークル初参加
私が初めてコミックマーケットに一般参加してからもうさほど経たんうちに10年迎えそうな感じなんですが(震え声)、今回ついにサークル参加、つまり同人誌を出す側として参加します。やったぜ。
今まで某ZBSに無理やり売り子をやらされたり、某ZBSに無理やり原稿を書かされたりしていましたが、ついに黒鉄重工単独参加です。

場所は3日目(12月31日)東Q-32bです。覚えておけ。
鉄道・旅行・メカミリ島です。なんか左右をエロ島に挟まれているようなので、そのついでに来てちょ。

そういうわけなので、新刊を書かなきゃならんわけです。ブログ更新どころじゃなかったんです(言い訳)
それを先週入稿しました。



C93新刊「カナダ バンクーバー島の保存鉄道と保存車両」
うわっ、何この範囲狭すぎな本・・・(ドン引き)

アテクシがカナダにいた時に見分したバンクーバー島の保存鉄道と保存車両を一冊にまとめました。自称「今回コミケでカナダを取り上げた唯一の本」・・・だったんですが、もうひとサークルいました。行かなきゃ。
ぶっちゃけ弊ブログに投稿済みの記事と似たような内容になっているんですが、時期も場所もバラバラに投稿したものを体系的にまとめている他、ブログ投稿後に得た新たな知見も盛り込んでいます。
A5サイズ、60頁です。

買いですのでぜひ当日は当スペースへお立ち寄りくださいね。
スペースは3日目(12月31日)東Q-32bです。

では当日お待ちしています。明日からブログも通常営業に戻ります(明日更新するとは言ってない
現場からは以上です。