黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

BOOTHで同人誌の通販を始めました

2019-08-28 22:23:44 | 日常記

遅くなりましたが、コミックマーケット96お疲れさまでした。当スペースにお越しになってくれた皆様、頒布物をお買い上げの皆様、ありがとうございました。

とはいえ、コミケの会場に行けなかったり、いるだけで体力を奪われる西館に行きたくなかったりした方々もいるかもしれないので、この度BOOTHにて同人誌の通販を始めました。
下記のリンクからドウゾ。


C96新刊「北アメリカの路線バス車両2014年~2016年」とC95新刊「VIA鉄道のステンレス客車」は実物の販売です。
「カナダの鉄道博物館と保存鉄道」と「カナダ バンクーバー島の保存鉄道と保存車両」は、PDFデータでの販売です。
というわけで、よろしければ立ち寄ってみてください。

C97も申込みました。アメリカ大陸横断鉄道150周年でなにか書こうと思って、今は資料の読み込みを少しずつ進めてますが先は長い・・・。
どうにか良いもの作れるようにガムバリマス。
ではでは。

【1/72】ロッキード・マーティンX-35B【ギャラリー】

2019-08-27 22:45:02 | 模型ギャラリー
キット:タミヤ 1/72ウォーバードコレクション#67 ロッキードX-35 JSF
仕様:X-35B

アメリカの戦闘機、F-35の各型式とその原型のX-35のプラモデルを一通り作ってみようという試み。まずはX-35から。


キットでは単にX-35となってますが、通常型のX-35Aに垂直離着陸できる装備を追加改造したX-35Bというところでしょう。これの実機はアメリカのスミソニアン航空宇宙博物館で展示されているので、いつか見に行きたいなぁというところ。


ステルス機って感じ。


形状はモールドはあっさりしています。あんまり正確ではなさそう。まあ、資料が少ない時期に開発されたっぽいですからね、一発ネタですよね。





やっぱり制空迷彩いいですね。量産型のF-35は単色なので、差別化も図れてグッドです。


X-35の風防は2分割されてるんですが、キットでは一体化されてますね・・・。まあ、直すのもダルかったんでそのままにしました(手抜き


エンジンノズルは垂直離着陸時の地面に向いた状態を再現。ていうか素組だとこの状態にしか作れません。どうにかならんかったのか。


以上、X-35Bでした。

【1/72】X-35 製作【タミヤイタレリ】

2019-08-26 20:49:23 | 航空機模型製作記
最近は落ち着きましたが、ここ数年は1/72スケールのF-35のプラモデルがあちこちから発売されてきました。もうしばらくしたら今度は1/48の波が来るかも。
あんま多いので、F-35のA~C型の各種とそれらの原型となった実験機X-35まで一通り揃ってしまいました。なので、これを一通り作ってみようと思って、買い揃えてみました。揃えられるもんですね。それぞれ違うメーカーのキットを選んでいるのが個人的なコダワリですぞ。


順番に作っていこうと思いますんで、まずは実験機X-35から。タミヤブランドですが、中身はイタレリです。絶版品ですので中古品を扱ってる店や通販サイトを回ったりして、手に入れるのには少し苦労しました。
イタレリはこういう鮮度が命な一発ネタネタものも果敢に出してくれるので今回みたいにありがたい時もあります。でも、早さが命なので考証はいい加減だったり・・・。


胴体から主翼から一体で成形されてます。胴体と主翼の間に合わせ目ができてたらかっこ悪いからね。


胴体と主翼は上下貼り合わせ。実物を見たこと無いんでよく知らんですが、モールドはたぶん結構いい加減。



デカールはこれだけ・・・。



垂直離着陸できるアレの形態でキット化されています。最初に中のファンを焼鉄色で塗って、マスキングします。



次に機内の白を塗ってマスキングしにけり。


先にモールドを黒で塗ってから、そこを避けるように機体色を塗っていくという方法を採りました。でも結果を言うとあんまりうまく行きませんでしたね。


キット指定の薄い灰色一色はダサいと思ったので、表が濃い灰色(FS36118)、裏が薄い灰色(FS36375)の2色迷彩にしました。こっちの方が100倍かっこいいな!
機体色の塗装後は薄くウォッシングして、デカール貼って、つや消しトップコート吹いて、完成。


完成しました。形状はたぶん結構違っていると思うんですが、部品が少ないので組み立てはやりやすいです。

<使用塗料>
機体上面:C305グレーFS36118
機体下面:C308グレーFS36375
エンジン:N76焼鉄色
機内:N8シルバー
内張り:C1ホワイト
コックピット:H32ダークグレー


そういえば、部屋のプラモ置き場に100均の積み重ね棚を置いて置き場面積を増やしました。わーい。

完成品はギャラリーにて。

秩父を少し回りに 後編【2017/8/11】

2019-08-25 22:26:50 | 鉄道撮影記
上長瀞駅へ着きました。長瀞観光の拠点だったのか分かりませんが、やたら広いホームだなと。


ホーロー看板の注意書きも味ありますね。


給水ポイントがあるのもポイントが高いです。


窓口もこんな感じでしてね。
秩父鉄道は全駅が有人駅になっているんですが、ここもそうです。こういう地方手鉄道で全駅有人駅なのは他は三岐鉄道しか知らないんですが、どちらも貨物列車をドカドカ走らせているんで、なるほど貨物パワーすげーなと。


ここも趣ある駅舎ですね。


駅前にある名産店。雰囲気がすごい。


埴輪がめっちゃ売ってあったんですけど、こういうお土産が売れていた時代って古墳時代以来あったのか?っていう。


上長瀞駅からは荒川の川岸へ出るつもりで歩いていたんですが、迷いましてね。
その間に撮影したマンホール蓋。これも自治体のではなくて「秩北衛生下水道組合」の蓋でした。見づらいですが秩父音頭の様子が彫られています。


道を行ったり来たりしてようやく荒川の左岸へたどり着きました。
長瀞の川下りもよくやっています。


川岸へ来た目的は、荒川橋梁を渡る秩父鉄道の「パレオエクスプレス」の撮影です。迷って時間を浪費しましたが、それでも間に合うことができました。
最初に来たのはまたもや貨物列車でした。先頭はデキ102です。


次は5000系。本数が少ない割に今日はよく見ますね。
いい眺めですが雲が広がってしまったのが残念でした。


そして目当てのC58形363号機「パレオエクスプレス」が通過していきました。
うむ、空模様以外は満足。


帰りは歩いて長瀞駅まで戻ります。その途中にある踏切で電車を撮ろうと思います。


西武4000系の西武鉄道直通の急行池袋行です。これが目当て。首都圏の大手私鉄では珍しい2扉クロスシートの近郊型電車です。池袋から秩父鉄道に直通する列車や西武秩父線内の各駅停車に使われています。
見ることがなかったので、これがいい機会になりました。

ちなみに1枚上の写真にも4000系が写っていますが、あれは長瀞駅への送り込み回送です。


再び長瀞駅へ戻るために行軍していると、後ろからデキ303の貨物列車が。また折り返してきたんですか。今日はよく会いますね。


7500系三峰口行。秩父ジオパークラッピングでした。ごちゃごちゃしすぎでは・・・という気も。


さらにもうひとつ、6000系の急行ガリガリ君号・・・もとい「秩父路号」。
今日はテキトーに来た割には撮れ高が良くてうれしい。


長瀞駅へ戻ってホームで電車を待っていると、貨物列車が。機関車はデキ100形3号機(デキ103)。
休みだろうが関係なしに走りますね、ホント。こんだけ見ておいて色違いの機体には一度もお目にかかれませんでしたが・・・。


乗るのがこちら。4000系の急行池袋行。こっちはさっきみたやつの2本目。
長瀞駅が始発駅なので、ここからなら座れるな、と思った次第。


快適なクロッスィー。昔の急行電車を連想させる造りで好きですね。

余裕の着席で長瀞駅を発車。西武線に入って最初の駅、横瀬駅で三峰口方面からやってきた4000系と連結して4+4両編成になります。



横瀬駅には西武の車両基地があって、そこには歴代の保存車両が置かれているのです。一般公開時に展示されるので、行ってみたいなぁと思ってます。


急行と言っても飯能までは各駅停車、しかもその手前の東飯能駅で降りてしまいました。
ここからはJR八高線に乗り換えます。205系3000番台八王子行でした。これも今は廃車になってしまいましたね・・・。


八王子駅では入換機のHD300形7号機が停まっていました。まともに見たのは初めてでした。カクカクしていてそっけないなぁという感じ。車端部の手摺についている前照灯はアメリカ型ディーゼル機関車のディッチライトみたいで好きです。

この後は相模原駅まで行って、そこの近くにあるIORI工房に転がり込んで一晩泊めてもらい、翌日のコミケ参加に備えました。


んで当日。行ってきましたとさ。

というところでこの話はおしまい。

秩父を少し回りに 中編【2017/8/11】

2019-08-22 22:14:29 | 鉄道撮影記
東武東上線でやってきた寄居駅で秩父鉄道に乗り換えます。改札を通った先の階段には鉄道むすめの桜沢みなのの等身大パネルが立っていました。
この時はまだやる気に満ち溢れていた鉄道むすめのスタンプラリーの秩父鉄道のところを埋めに来たのですが、寄居駅にはパネルはあってもスタンプは無いので、それのある長瀞駅まで行くことになります。

寄居駅の入り口。駅の事務機能は跨線橋の上にあるので、ここだけだと駅って感じはしないです。秩父鉄道、JR八高線、東武東上線が乗り入れてますが、管理しているのは秩父鉄道だけっぽいです。


寄居町のマンホール蓋。町の鳥、花、木が彫られています。町の鳥であるキジが雌雄で描かれているのが面白いところ。


ホームで電車を待っていると、電車じゃなくて秩父鉄道名物の貨物列車が通過していきました。マジカ。
太平洋セメントにはお盆だろうが祝日だろうが関係ないのか。大変ですなぁ。
電気機関車はデキ300形3号機(デキ303)でした。


5000系羽生行。これは反対方向なので乗りませぬ。


7500系影森行に乗って長瀞駅まで。


長瀞駅に着くと、3番線に貨物列車が退避していました。ここまで乗ってきた電車を先に行かせたらすぐに発車すると読んで、駅の横の踏切で撮影しました。
よく見たら寄居駅で見たデキ303の貨物列車でした。いつの間にか追いついていたのね。


石灰石を運ぶホッパ車ヲキ100形。「ヲ」ってなんの意味でしょうね。


貨車1台の車長は短いですけど、それなりの両数を繋ぐので写真で撮ったときの見栄えは良いですよね。



お腹が空いたんで駅そば食べます。月見とろろそば。
それで、長瀞駅でスタンプラリーのスタンプを押して課題達成。



長瀞駅はこんな感じ。


駅の周りをうろついていたら、また貨物列車が来ました。急に来たので構えが間に合わず。意外とひっきりなしに来るんだなと。機関車はデキ301でした。


編成尾部には秩父鉄道名物ヲキフ100が連結されていました。車掌室付きのホッパ車ですね。
あの窓の形が絶妙に顔に見えるところがチャーミングポイント ̄Д ̄


さらに5000系羽生行を撮影。


長瀞駅に戻って、7500系三峰口行に乗って隣の上長瀞駅へ移動します。

今日はここまで。


秩父を少し回りに 前編【2017/8/11】

2019-08-20 23:19:18 | 鉄道撮影記
2017年8月11日。
翌日のコミックマーケットに参加しに東京へ向かうわけですが、ついでなので大回りして秩父鉄道へ行ってきました。
当時やっていた鉄道むすめのスタンプラリーに秩父鉄道が入っていたので、そこに行こうと思ったのですね。

青春18きっぷを使って、静岡駅の初電に乗ります。東海道線、湘南新宿ライン、川越線と乗り継いでいって川越駅まで行きます。



川越駅で一旦降ります。


駅前で東武バスウエストの日野ブルーリボンKV290(5181)を撮影。


川越駅で東武東上線に乗り換えます。この時は遅延が起きていてダイヤも乱れていました。乗ったのは9000系普通森林公園行。


坂戸駅で越生線に乗り換えます。
このところ8000系が色々な復刻塗装を繰り出しているのでそれを見てみたかったのです。でも乗り換えで来たのは普通の8000系でした。うーむ。


終点の越生駅に着きました。途中駅の行違いで復刻塗装車を確認できたので、それを迎撃することにしませう。


越生駅は東武の他にJR八高線も乗り入れてます。JRも東武も乗る時はここから入ります。
いい趣の木造駅舎です。恐らくは八高線の開通した1933(昭和8)年から建っているんじゃないかしら。

JR越生駅はみどりの窓口もある有人駅でしたが、2019年3月に線路の反対側に東武が新しい駅舎を建てて、線路を跨ぐ自由通路も造りました。それに伴ってJRは駅の業務から撤退して無人化されました。


舎内も昔ながらの造りを保っていました。今は窓口も券売機も目張りされているようです。
今はただの待合室の機能しか持っていないわけですが、たぶん遠くないうちに駅舎は建て替えられてしまうのだと思います。記録は早めに済ませたほうが良いかと。


駅の時刻表を調べてみたら、すぐに八高線の列車がやってくるじゃありませんか。幸い、駅の周りは撮影するには悪くない場所だったので、いい感じのところに陣取りました。
やってきたのは、キハ110系の高麗川行。なんと昔走っていた八高線キハ30系の復刻塗装でした。これはまさか見れると思ってなかった嬉しい誤算です。良い記録となりました。


次は越生線。来たのは8000系のフライング東上塗装でした。青に黄帯が単純ながらも目立ちますね。
フライング東上は1950年代に東上線で運転していた有料列車です。当時としては派手な塗装だったのかしらん。なので8000系には今回の復刻以外では塗られていないんですね。
名前の由来はイギリスのフライング・スコッツマンって言われてますけど、ほんまかいな。


今度は八高線の高崎行。通常塗装です。


ここまで乗ってきた8000系が折り返していきました。


次の電車が来るまでの間、駅前をうろつきます。マンホール蓋がったので記録。
越生町の他に毛呂山町、鳩山町の文字も彫られていて、3町共通の蓋かと思いましたが、後で調べたら「毛呂山・越生・鳩山公共下水道組合」の蓋でした。


駅前通りの道路を跨ぐように建てられた看板。観光地の入り口で見かけるやつですが、最近はそんな見ないので郷愁誘うアイテムのひとつです。


今度の越生線は8000系のセイジクリーム色。一時期8000系でも塗られていましたが、この更新車には塗られていなかったと思うので、初めての組み合わせです。


八高線のホームから撮影。当時の東武とJRの改札は共用なのです。新駅舎の建った現在では改札口が独立したっぽいですが。
このセイジクリームの8000系に乗って坂戸駅まで戻ります。この後は秩父鉄道に乗り換えるので、ここから八高線で寄居駅まで乗れば良いのですが、東上線を乗り通したかったので遠回りですが戻ります。


坂戸駅で東上線に再度乗り換え。ただしダイヤ乱れをまだ引き摺っていて越生線からの接続が悪い。少し待たされることになります。
その間に来る電車を撮って待ちます。10000系の快速池袋行。


東急5050系4000番台の急行森林公園行。小川町行じゃないとダメなんじゃよ・・・。


ようやくやって来た50000系小川町行に乗ります。


小川町駅で8000系に乗り換えて東上線の終点寄居駅まで。これにて東上線完乗です。
寄居駅からは秩父鉄道に乗り換えです。

今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その96【2016/03/04~10】

2019-08-18 21:16:04 | 海外旅行記

サンディエゴ海事博物館の続きです。館内で展示されている最後の船、インドの星丸こと「スター・オブ・インディア(Star of India)」(略してスタ☆イン)を見学します。日本語で検索するとカレー屋ばっかり出てくるよ。

スタインは1863年11月4日進水の大英帝国の鉄製商用帆船です。動態保存されている鉄製帆船の中では最古の船です。
初めはエウテルペ(Euterpe; ギリシャ神話の女神)という名前で、イギリスのリバプールとインドの軽かった・・・もといカルカッタの間を航行し、インドで生産されるジュート繊維(黄麻)の貿易をしとりました。当時は木綿の代用品として使われていました。その時は木綿の生産地だったアメリカで北軍と南軍に分裂したどデカい内戦をやっていたのでそれどころじゃなかったのだ。

1871年には所有者が移ってイギリスとニュージーランドを結ぶ移民船となり、25年のうちに21回の航海をしました。単なるイギリスとニュージーランドの往復ではなく、行きも帰りも東へ針路を取って世界一周航海をしていたことが特筆されます。

1901年に再度売却され、アメリカの缶詰工場の所有になります。名前もこの時にスター・オブ・インディアに変わりました。本拠地のオークランドと鮭缶の生産拠点のあるアラスカのベーリング海沿岸を結ぶ貨物船として使われたそうな。1923年に蒸気船に置き換えられる形で退役しました。

1926年にサンディエゴの動物学協会に購入されて、どうも海上移動動物園に使うつもりだったようですが、世界恐慌と第二次世界大戦のダブルパンチでポシャります。
幸い船は残っていましたが、手がつけられるような状況になった1950年代には荒廃が進んでいました。そこで市民団体の手により復元されて1976年に動態復活を果たしまして現在に至ります。


乗船しまっせ。順序通りに進みまっせ。階段登ってるおばちゃんの方はとりあえず無視してその脇の扉の中へ入っていきまっせ。

ちなみに上の白い天井みたいなのは、日よけの天幕ですね。甲板の日除けというよりは、その下の船室が温まるのを防ぐ代物です。


入った先は客室です。スタインには貿易船時代、移民船時代、缶詰船時代の3つがあるわけですが、復元時に再現されたのは移民船時代のようです。それって船名エウテルペなのでは・・・とツッコみたくなりますが、抑えておきます。
ここはニュージーランドへ移民する家族用の特等船室の広間です。個室には家具が付いていないので、出航前に積み込んで使うんだそうな。それで、ニュージーランドへ付いたらそれを降ろして現地でまた使うということか。
移民というと博打的に身一つで新天地に繰り出す感じですが、この部屋を使う人達はそういう系じゃなさそうですね。


これが特等船室の個室。2段ベッドですが天地の間隔は広めかな。
当時必要だった家具は、寝具、ランプ、ろうそく、洗面台、鏡、水の入った缶等々。持ってねーよって時は業者から買うことも出来たそうな。


ここは外科医用の個室です。航海中に移民が死なれちゃ困るので、病気を治し、怪我を治療し、赤ちゃんが生まれそうになれば助産し、食事と衛生の監督をし、患者ごとに詳細な診療記録も付け、激務でした。そのため船長と同等の権限を持っていました。
激務なわけですが、移民を健康なままに目的地まで面倒を見きれば、一人ごとに特別ボーナスが受け取れました。報酬目当てに引き受けていた医者はいるでしょうね。やはり高額な報酬ですよ。19世紀のイギリスですら既にこうなのに現代の日本ときたら。
この部屋は、1879年のニュージーランドへの航海時に船医を担当したW.R.デイビス医師の部屋を再現しているんだそうな。そんなの分かるんかいな・・・?


ここが船長室。いい部屋だな、普通に住めるでしょこれ。


ここは船尾の広間。特等船室客用のラウンジですかね?


表に戻って階段を登って上甲板へ。またB-39が見えたので撮影。本当に未練タラタラでした。


ウィンチてきな。新造時の機械を最後まで使い続けてたようです。ただし原動機とかは無いですんで、全て人力。


荷役口ですね。貨物室は甲板から数えて2層下にありにけり。
積み下ろしはデリック式だったと思います。そこまであんまり見ていなかった・・・。でも人力だからデリックではないんですけども。


船首甲板の1層下の部屋へ。緑色の歯車はジブブーム(船首から突き出てる棒のやつ)を操るものだと思いますがよく分からず。
周りには2段寝台があります。これも移民が過ごすためのベッドだったのでしょう。


船首甲板の上に上がります。
今更ですが、スタイン号はフォアマスト、メインマスト、ミズンマストの3本です。


ここは厨房(ギャレー)です。厨房は缶詰メーカーのアラスカパッカーズ時代の状態で保存されています。


まだ火を焚いて調理する時代の器具です。煙突が延びているのがまさにというところ。


マストを下から見上げるのは良いものです。幾条もの交わる綱が美しいです。

というところで今日はここまで。



北米project 4 ~Is the order a warbird? その95【2016/03/04~10】

2019-08-15 22:07:54 | 海外旅行記
サンディエゴ海事博物館見学の続きです。
USSドルフィンを見学したら、次は「バークレー(Berkley)」の番です。バークレーはフェリー船なわけですが、その居住性の高さを活かしたのか、博物館の事務所も入っています。
ちなみにUSSドルフィンへはバークレーの中に一度入ってから、船から延びている桟橋を通って見学します。


個人的に興味深かったのはこの工房。バークレーの中にはたくさんの船舶模型が展示されているのですが、それをこの工房で製作しているのだと思います。



あらゆる道具が置いてあります。中ではおじいちゃんがせっせと模型を作っていました。ここに置いてある模型はどれもフルスクラッチ模型と思われ、そうなるとプラモデルと違って部品や形状を自作する必要があるので、難易度の桁が違いますね。すげぇなーと感心するしかありませぬ。ていうか楽しい仕事だろうなー。無償ボランティアかもわかりませぬが。


バークレーの1階は模型や写真を用いた海事関連の展示区画になっています。
これは1539年のガレオン船「サン・サルバドル」の模型。
サン・サルバドルは、ポルトガルの探検家フアン・ロドリゲル・カブリロ(1499~1543)の旗艦です。レプリカがこの博物館の手により建造されました。完成は2016年6月なので、私がここを訪れた直後のことでした。


いわゆるライブスチームですね。燃料はアルコールです。この模型は高圧蒸気をボイラーから直接シリンダーに送り込む「単式複動式機関」という単純な構造をしています。
一方、バークレーの蒸気エンジンは複式機関を使っているのです。


北米の林業に欠かせない機械の「スチームドンキー」。蒸気で駆動するウィンチでして、伐採した材木の積み下ろしなどに用いられてました。
林業が基幹産業だった地域では、使われなくなったスチームドンキーが保存されていることがしばしば。探してみよう。



これは空母USSワスプ(CVS-18)の1/96縮尺模型。ワスプと言うと史実では日本の潜水艦に沈められたり、イージス艦がタイムスリップした世界ではトマホークに沈められたりしたアレが思い浮かびますが、あれはヨークタウン級(の小型版)のCV-7の方で、CV-18の方はそのあと建造されたエセックス級です。
アメリカ海軍、先代が沈んでから割とすぐに次の艦に襲名させるクセがあったので、ちとややこしいんですよ。ワスプなんてCV-18の時点で8代目ですよ。ホーネットやヨークタウンも同じような感じです。
アメリカ艦の名前を書く時に艦番号を欠かさずに書いているのは何もカッコつけてるわけじゃなくて、書かないとどの時期の艦なのか後で分かりにくくなるんです。
ちなみに、日本語文献でCV-18のワスプのことを「ワスプII」と書いていることが稀にあります。CV-7のワスプから数えて2隻目という意味でしょうけど、今書いたようにそのワスプは8代目なのでちゃんちゃらおかしい記述だということです。せめて最低限ワスプVIIIと書いて欲しい。


操舵輪とか羅針盤とかエンジンテレグラフとか、駆逐艦の部品が置かれています。ここでは駆逐艦の隠語「空き缶(Tin Can)」について紹介されてました。
WWIからWWIIの間の駆逐艦はそのように呼ばれていました。理由としては、装甲が空き缶のようにとても薄かったこと、船体が空き缶の再利用で造られていたことがあるんだそうな。


2階に上がってみます。ここはフェリー時代のまま保存されています。
バークレーは、1898年建造の蒸気ピストン(三段膨張式)動力のフェリーです。カーフェリーでは無かった模様。
運行は鉄道会社のサザンパシフィック鉄道で、サンフランシスコ湾を挟んでサンフランシスコとオークランドを結ぶ航路で60年間運航されていました。
サンフランシスコは大都会ですが半島の先端にある街なので、海を挟んで対岸のオークランドとは鉄道で結べませんでした。一応半島の根本のある南から線路は延びてきていたんですが、支線扱いのような感じだったと思います。そういうわけで、サンフランシスコは大都会ながら大きな鉄道駅が建設されてこなかったのです。
その間を埋める交通機関として連絡フェリーが運航されるようになりました。鉄道の乗客の便宜を図るためのものなので、鉄道会社が運航したわけですね。当然、地元民の通勤手段としても使われていました。
ちなみに現代ではサンフランシスコ~オークランドの交通は道路橋が架かり、海底には地下鉄が走るようになり、船の地位は低下していったのですが、それでも今もフェリーが運航されています。


短時間の乗船のはずですが、軽食を提供するカウンターがありました。運賃外収入が欲しかった?
壁に書かれているREFRESHMENTSとDRINKSの間にある紋章はサザンパシフィック鉄道のロゴマークです。鉄道会社のフェリーであることの何よりの証明でしょう。
船内の雰囲気はすごく良いです。


座席は7-13-7列という詰め込み仕様。とにかく座席数を多くしようという狙いが透けて見えます。バークレーの定員は1,700名だったそうです。立ち客入れての数字でしょうけど、すごい数ですね。


こちらは船外。


船橋。


操舵輪とエンジンテレグラフと方位磁針?程度の簡単なものしかありません。内海でしか運航しないから割り切った?


ファンネルにもサザンパシフィックのロゴが掲げられていました。屋根に明かり窓が付いているのも当時の船らしいですね。




入れなかったので好きあらば撮るB-39。ここからの眺めは良いです。奥には原子力空母が見えるのもなんだかよき。

バークレーの見学はここまで。次の船へ移ります。



【告知】コミックマーケット96(4日目西か15b)頒布内容のお知らせ

2019-08-10 23:01:04 | 日常記
【8/10追記】委託頒布物の情報を追記しました。


先日お知らせした通り、弊サークル「黒鉄重工」はコミックマーケット96にサークル参加(4回連続4度目)することになりました。

配置場所は8月12日(月・祝)西地区か15bです。今までの鉄道島ではなくて今回はバス島です。なんと誕生席の横です。
東京オリンピックの会場問題のアレで今回から史上初の4日間開催になりましたけれども、まさにその4日目の参加と相成りました。

そいでは、頒布内容のお知らせです。


新刊「北アメリカの路線バス車両 2014年~2016年」頒布価格2,000円
今度の新刊は、北米のバス車両に焦点を当てました。大別して路線バス、高速/観光バス、スクールバスに分けることが出来ますが、今回は路線バスについてまとめました。例によって、カナダ在住時に撮りためたバスの写真を体系的にまとめたものです。
内容は、B5判、68頁(表紙含)、フルカラー印刷です。


カナダ在住時の2014年~2016年に撮影した車両を収録しています。基本的に当時現役の車両です。
メーカー別、車種別にまとめており、派生型も可能な限り掲載しています。

サークル参加当選時は観光バスも取り上げる予定でいると書きましたが、書き始めてみると路線バスを結構記録していたことがわかり頁数が最初の予想から大幅に増加。観光バスを入れる余裕は無くなってしまいました。観光バスは後々取り上げる予定でいます。



既刊「VIA鉄道のステンレス車両」頒布価格1,300円
C95で頒布し、当日完売したステンレス客車の本が増刷して帰ってきました。
カナダの国営旅客鉄道「VIA鉄道」で活躍している1950年代製の初期のステンレス製車両に焦点を当てました。
製造から60年以上経過しながら未だに第一線で活躍する化石のような客車の各車種の解説、列車ごとの編成例や経歴などを収録しています。
内容はB5判、40頁(表紙含)、フルカラー印刷です。

少数部数の発行ゆえ、前回の頒布価格から値上げしました。ご了承ください。
ただし、後述のコンボで購入すると実質据え置きになるようにしました。


新刊+既刊コンボ 頒布価格3,000円
新刊「北アメリカの路線バス車両 2014年~2016年」と既刊「VIA鉄道のステンレス車両」を同時に購入すると値引き価格で頒布します。既刊値上げの救済措置と思ってください。


ここからは委託頒布物の告知です。
こちらもとても濃い内容です。


委託「タ3077整備の記録 No.1」 頒布価格200円
委託「D51 243号機 整備の記録No.2」 頒布価格200円
委託「救え!名古屋市電1913号」 頒布価格500円 
「風という名の旅人」(上2冊)と「えぬふぉー」(下1冊)から保存鉄道に関する同人誌の委託を受けました。
鉄道車両の保存と維持に関するリアルな記録をまとめた本になっています。いずれも既刊ですが、まだ手に取っていない方はこの機会に是非どうぞ。


委託「みすちーあーきてくちゃー」  頒布価格300円
「ZBS」からの委託を受けました。東方本です。残り数冊となっています。
ちなみにこれが完売すると次のみすちー本が作られる予定だそうです。


頒布内容は以上です。
今度の新刊は余裕を持って執筆できるだろうと思っていましたが、先述のように量が想定よりだいぶ増えてしまいまた締め切りと戦うようになってしまいました。なのでブログ更新も中断してしまいました・・・。
とはいえもう少しの間はキーボードは打ちたくないですんで、あと一週間くらいしたら戻ってきます。

それでは、コミケに参加する方々は8月12日にお会いしましょう!

2017年清水みなと祭りの自衛隊関連展示 後編【2017/8/5】

2019-08-06 21:01:21 | 日常記

2017年の清水みなと祭りでの自衛隊の装備品展示の続きです。次は陸上自衛隊の展示を見ます。まずは陸自の秘密兵器こと「野外炊具1号」。本物を見たのは初めてですね。
要は移動式野外キッチンで、これ自体は自走できないのでトラックなんかに牽引されて移動します。
災害派遣のたびに被災者や隊員のお腹を満たすために出動しており、自衛隊の中で最も実戦参加した装備品とはよく言ったもの。


温かい食事を提供するための装備です。大変な時に温かい食事が食べられると嬉しいですよね。
容器6個分が入る大きさがあって、それぞれバーナー調理可能。炊飯が得意で、一度に600人分炊けるすごいやつ。あとは煮物や汁物、レトルト調理も得意。逆に炒めものは出来ないそうな。


おなじみの高機動車。野外炊具1号を牽引してきたのかな?


これも陸自の秘密兵器「野外入浴セット2型」。
野外で風呂に入れるスグレモノ。これも隊員の士気の維持向上が元々の目的でしたが、近年では災害派遣でも被災者向けに提供される実績もありますね。大変な時に温かいお風呂に入れたら嬉しいですよね。


中はこんな感じ。ちゃんと湯船だし、シャワーも付いているのが素晴らしい。


脱衣所も抜かり無いですね。


これはお湯を沸かすためのボイラー車。



あとは士官の移動なんかに使う業務車(スタッフカー)をば。これはトヨタ・クラウンコンフォートですね。


こっちは左が日産・シルフィG11系、右がトヨタ・プレミオT260系ですね。


最後は航空自衛隊です。この年はなんといってもブルーインパルスが飛行展示にきたこと。毎年来るわけではないので、見れる年はラッキーですぞ。


はじめにスワン・ローパスで会場上空を航過。
みなと祭りでは空域に制限があると思われ、航空祭ほどのアクロバティックな機動はしませんでした。


リーダーズ・ベネフィット・ローパス 。


ポイント・スター・ローパス。


伝統の技、ビッグハート。
高度が低いのでちょっと見ずらいですけどね。


護衛艦とブルーインパルスのツーショットはまあまあ珍しいんじゃないかな?


最後にデルタ・ダーティー・ローパスを披露して、帰投していきました。
いつ見ても見惚れるような機動でした。


実は会場には海上保安庁の巡視船もいたんですが、ブルーインパルスの飛行展示中に引き上げてしまいました。


とから型巡視船「おきつ」(MP36)です。巡視船は全国の港に配置されてますが、おきつは清水を拠点にしている地元選手なのです。真横から見ると結構大きく見えますな。


駿河湾フェリーの「富士」も。
これにて撤収です。


静鉄電車で帰りました。1000系はマメに記録しておきましょう。


新静岡駅からJR静岡駅まで出てくると、バスターミナルにしずてつジャストラインのこれがいました。日産ディーゼル+西工96MC  E-IIです。いわゆるワンロマ車です。
あまり活躍する出番がないのでシャトルバス等でしか動いているところを見られない珍しいやつです。ただし夏休みの時期は、静岡駅から畑薙第一ダムまでを結んで南アに挑む山男たちを運ぶ南アルプス登山線に専属で充当されているので、時間さえ合えば毎日見られます。


それと、いすゞエルガLV290の標準塗装。やっとまともに撮影できたかな?

今日はこんなところでおしまいです。