黒鉄重工

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振り返り371系

2014-11-29 20:41:22 | 鉄道撮影記

2014年11月30日で371系が引退するそうで。
そこで、過去の写真とともに371系を振り返ろうという手抜きお手軽企画です。



371系を初めて見たのは2008年10月11日「ホームライナー沼津」運用の時でした。
この頃は寝台特急「富士・はやぶさ」の去就がホットでしたから、371系はついでだったんですね。



初乗車はその2ヶ月後、2008年12月15日の「ホームライナー沼津」。
伊豆急行200系(←JR113系)の引退列車を見に行く時に乗りました。



当時のホームライナーは座席指定されておらず好きなところへ座れたので、かぶりつきの最前列を陣取りました。
展望席に乗ったのは後にも先にもこの時だけでした。



2009年4月18日、初めて「あさぎり」運用を撮影。御殿場駅ですね。



2010年3月24日、「ホームライナー静岡」(浜松発)に乗車。
自身初の単身長距離旅行、北陸旅行(無題)のアンカーとして登場。
以降も、関西方面からの旅行の帰りの際にはしばしば利用することになります。



2010年7月某日。371系のNゲージを購入。
こちらは今も現役。



南新宿駅にて。
大学進学の際に小田急線沿線に引っ越したため、371系の撮影はそりゃもう容易でした。



谷峨駅にて。
東日本大震災以降運休していたロマンスカーの運行再開後に撮影。早朝の「あさぎり」1号・2号の離合を多少強引に季節感を交えながら撮影。



沼津駅にて。
私にとって371系は「ホームライナー」でとてもお世話になった電車でした。
大学の下宿から実家に帰る時は、決まって371系の「ホームライナー」に乗るようにしていました。おかげで毎回快適に帰省できました。
ちなみに上京するときは、こちらも今は亡き373系9両編成の338M普通列車東京行きに決まって乗っていました。帰省時は371系、上京時は373系というのが私の黄金ルートでしたw



秦野駅にて。
なんかの帰りに撮影。



百合ケ丘駅にて。
同年10月に371系の「あさぎり」撤退が発表されました。鉄道ファンから371系が目をつけられるようになります。



成城学園前駅にて。
撤退発表以前にも沿線だったのでちらほら撮ってましたがこの頃から以前より増して追っかけるように。



厚木駅にて。
ガンダムユニコーン見に行くついでに撮りに行ったんだっけかな?



谷峨駅にて。
「あさぎり」同士の交換。
御殿場線内での撮影はこれで満足してしまい有名な富士山背景の構図は結局撮らず仕舞い。



沼津駅にて。
帰省時にたまたま撮影。この時は訳あって昼間に帰省することに。どんな訳かは忘れた。



2012年3月10日沼津駅にて。
ダイヤ改正直前、定期運用最後の乗車はやはり帰省時の「ホームライナー」。
371系撤退後も「ホームライナー」は373系に引き継がれましたが、発車時刻が30分早まったため使いづらく、以降2年間で数回くらいしか利用しませんでした。



最終乗車では穴場である二階建て車の階下席へ。普通車ながらシートピッチがグリーン車と同じお得な席でした。階下席もこの時を含めて2回しか乗れませんでした。



2012年3月14日桜橋駅にて。
定期運用最後の撮影は「ホームライナー」。今まで散々撮ったし近場でいっか~って感じであっけない最後でした。



2012年12月19日由比~興津にて。
団体臨時用に転身してから初の撮影。期日前投票しにわざわざ静岡まで戻ったついでに撮影しました。臨時快速「いわたウォーキング号」でした。



復路は島田から沼津まで乗車しました。
371系を見たのはこれが最後になりました。


・・・という感じの黒鉄重工では珍しい振り返り企画でした。普段の何気ない撮影から追っかけまで結構撮っていましたね。よかよか。
引退後は某私鉄に譲渡されるなんて噂も流れていますが・・・当てはまるところはひとつしか思い浮かばないんだよなぁ。もしそこに渡ることになったらまさに胸が熱くなる展開になるわけなんですけど。


というわけで、お疲れ様でした!
以上!

Sidneyまでお出かけする その2 【2014/10/18】

2014-11-28 21:00:40 | 日常記

お昼を食べたあと、メインストリートを歩いていたら左手にえらいもんがあるじゃないですかっ!
なんだこれなんだこれ!?



まずは一番目立つコレ。F-86戦闘機です。1950年代に西側諸国に広く配備された亜音速ジェット機です。
正確にはF-86 Mark5で、カナディアCanadairという航空機メーカー(現在はボンバルディアに吸収される)がライセンス生産した機体です。
カナディア製の機体はCL-13の型式番号が与えられました。いくつかの派生機があり、Mark5はエンジンをオレンダ10に換装し、翼の設計に変更を加えたものです。
この23060号機は、1954年1月に配備され1968年1月に退役。総飛行時間は2434時間20分でした。



飛んでいるような状態で空中に展示されているのでとても目立ちます。撮影する分にも申し分なし。
最初F-86は機首に大きく吸気口が空いていてダサいなあ思ってたんですが最近はかわいい思うようになりましたね。
どうでもいいですが、後で写真を見返したら一番いいアングルで撮った写真がピン甘だったのでまた撮りに行かないといけないことに。



次はコレ。M4中戦車シャーマンです。第二次世界大戦時アメリカが開発した傑作中戦車です。
これだけ経歴が分からなかったのですが、漁った結果おそらくM4A2だと思います。Cheetahという愛称があったようですね。



履帯周り。鉄道の台車みたいな転輪が個人的に好み。



砲塔。



陸空と来たら海もあるわけで。まあさすがに艦艇をまるごと置くわけにもいかなかったのか、艦艇に搭載されていた速射砲が展示されています。
砲身に刻まれていた文字と見つけた情報から鑑みて、Mk IV 10.2cm(50口径)単装連射砲で間違いないと思います。
搭載されていた艦は軽巡洋艦「HMSオーロラAurora」。1913年、英海軍の3500トンクラスのアリシューザ級軽巡洋艦2番艦として建造。1920年11月1日にカナダ海軍へ移籍し、1927年に解体されたとのこと。
案外短い生涯ですね。この時代はこんなものなのかな?



速射砲後部。

ちなみにこれらが置かれている施設は何かというとカナダの退役軍人協会の事務所だそうです。
3点とも雨ざらしでしかも海が至近にありながら、素人目には文句のつけようがないくらい美麗な保存状態でした。ちゃんとした整備体制が整っているようですね。素晴らしいです。



さらに海に向かって歩いて行くと小さい魚市場がありました。



鮭とかカレイとか牡蠣とかが置いてあります。良さげですねぇ。買いませんが。



他にもこんな感じ。カナダと行ったらサーモンですよね。



海沿いなので鳥もいます。なんて種類なのかは見当もつきません・・・。



かもめ。



町と絡めて。のんびりしていていい町です。



飛行中のかもめの写真も撮ります!
いやあ、野鳥を撮ろうとするとやっぱり300mmが欲しくなりますなw(所持してるのは200mm)



結構寄れて撮れたけどピン甘。



これはうまく撮れたんじゃないかな?かな?

野鳥ブログですねこれでは。


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Sidneyまでお出かけする その1 【2014/10/18】

2014-11-25 23:05:33 | 日常記

ビクトリアの北20km程のところにシドニーSidneyという町があります。皆さんご存知のオーストラリアのシドニーSydneyとは地味に文字が一字違いです。
そこに美味しいお店があると教えてもらったので、そこへ行ってみることにしました。
シドニーまではBC Transitのバスで行きます。ダウンタウンからは72系統あるいは70X系統のSwartz Bay行きに乗れば行けます。乗ったバスは二階建てのEnviro500です。デカいなあ・・・。



路線バス向けの二階建てバスに乗るのは初めてのことですので、もちろん二階に昇ります。二階建てバス自体は三菱エアロキングに乗ったことがありましたね。



二階席では前面展望を堪能することが出来ます。これは気分がいいですぞ。



この眺め!
・・・とはいえ、二階ですと当然ながら揺れが大きくなるわけでして。発進停車や旋回でまあまあ揺れます。酔いやすい人は注意したほうがいいかもしれません。
あとは、重心が高いんで横転したらどうしようとか考えちゃいますね。



ダウンタウンとその外縁を抜けたらいつの間にかハイウェイに入ります。BCハイウェイ17号線BC Highway 17です。ハイウェイと名乗っていますが、料金を取られることはなく途中に信号もあるので、日本だとバイパス道に相当するような道路です。
こんな空気抵抗の塊のような二階建てバスがハイウェイを80kmで飛ばすのはちょっと怖いですぞ。



陸橋をくぐる時とか問題無いとわかっていても身構えますね。



エルク湖Elk Lakeです。左側に見えてきます。



右を見れば海が見えます。10kmちょっとも進めばアメリカ領です。



シドニーに着きました。SOM28Dがいたので撮影。ダウンタウンに向かわないバスは大体コミュニティバスという印象です。



おすすめしてもらったレストランがこのFish on 5th。バス停を降りてすぐ向かいでした。近い。
店内はちょっと寒くて、あとはぶっちゃけ少し便所臭かったような気がしますが、どんな料理を出してきてくれるのでしょうか。



はい、これです。フィッシュアンドチップスを出すお店なんですね。
魚は鮭や鱈などから選べますが、私はハリバットにしました。日本だとオヒョウと言われている大きさが1mもするカレイのお化けみたいなやつです。ハリバットのサラダオーロラ風とか言えば分かる人もいるんじゃないかな?
火の通し具合がいい塩梅でおいしかったです。こっちに来て初めて美味い!と思った外食でした。


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陸上自衛隊の訓練展示を見学する 最終回 【2014/07/06】

2014-11-23 23:37:35 | 旅行・イベント記

帰りましょう帰りましょう。
帰りの送迎バスは白無垢ブルーリボンII。



その後は自動車で富士宮までワープ。「むめさん」という食堂で遅めのお昼とします。



富士宮やきそば。おいしいです。同じ県内でもほとんど食べることはないです。はい。
あとはお好み焼きも食べました。こちらも美味。



腹ごしらえを済ませた後は、同じ富士宮市内にある若獅子神社へ。
ここには第二次世界大戦時に日本帝国陸軍が使用していた九七式中戦車チハが保存・展示されています。



チハたん!
チハは第二次大戦時の陸軍を代表する戦車で、大戦末期まで陸軍の主力を務めました。それだけ性能がすごかったわけではなくて、日本軍お得意の後継機開発の遅れによるものなわけですが。
九七式中戦車は、九五式軽戦車の補助と歩兵部隊の支援目的で開発されました。「チハ」の由来は「中戦車」の「チ」と「いろはにほへと」の「ハ」、つまり3番目に制式化された中戦車という意味。
装甲は25mm、主砲は57mm砲を装備。エンジンは当時先進的だったディーゼルエンジンを搭載。
就役時には世界水準の戦車でしたが、武装強化が出来なかったりそのせいですぐに陳腐化してしまったり戦車の充足率が足りなかったりで、まあアレだった模様。
当地に保存されているチハはサイパン島に投入された戦車第9連隊所属の車両で、戦後約30年間土中に放置されていましたが1985(昭和50)年に日本へ帰還しました。



チハが保存されている若獅子神社ですが、大平洋戦争時の陸軍少年戦車兵とその教官600余名の英霊を祀っている神社で、神社の敷地も元は陸軍少年戦車兵学校だったものです。
「若獅子」の由来は、少年戦車兵の愛称から来ています。



砲塔。砲塔の上を囲っている無線アンテナが無いのであっさりとした印象。
ちなみに帰還戦車はもう一両いて、それは靖国神社にて保存されています。



修復された遊就館の車両と違い、こちらは土中から発見された時と同じ状態のままで錆びた車体が剥き出しです(クリア塗料は塗られているようですけど)。
白い丸で囲われたところは弾痕です。これもそのまま。



破壊された履帯と転輪。
きちんと修復してあげるのが一番なんでしょうけど、やっぱりこれはこれでクルものがありますね。戦争いけない。



良い物を見させていただきました。



拝殿。神社としては小さな規模です。



若獅子の塔。



最後に、神社の入口の道には戦車兵学校の正門だったものが。



なんと表札も残っていました。貴重な旧陸軍の遺産です。


これで撤退し、帰宅しました。
おしまいです。

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その6 【2014/07/06】

2014-11-20 22:14:06 | 旅行・イベント記

展示が終わったので、引き上げます。お疲れ様でした。



歩いている途中で引き上げる装備品が通過していったので、見ていきます。すごい近いぞ。
まずは203mm自走りゅう弾砲。デカい空砲を上げて我々をビビらせたやつ。



155mmりゅう弾砲。観閲行進時にはトラックに牽引されていましたが、エンジンを積んでいるため短距離なら自走が可能です。



82式指揮通信車。陸自迷彩って時間が経つと退色して別の色みたいになるんですよね。薄い迷彩色は古参の証。



やってきたのは、校内で保存されている退役した装備品群。順番に見ていきます。
最初は10式戦車。退役とか言いながらいきなり現役の装備品が出てきましたが、これは試作3号機です。
先ほどまで見ていた量産車とは細部が異なっています。あとはドーザーが付いているのも特徴ですね。



74式戦車。これもまだ現役・・・。



60式装甲車。
初の国産装甲兵員輸送車で、2006年に退役。4名の要員と6名の兵員を収容可能です。



61式戦車。
戦後初の国産戦車です。主砲は90mmライフル砲で、T字のマズルブレーキが特徴ですね。
2000年に全車が一度も実戦に投入されること無く退役。自衛隊の戦車かくあるべきといったところですかね。



M32戦車回収車。
戦車回収車とは、故障・損傷した戦車を救援・応急処置するためのものです。
M32は米軍からの供与で、M4戦車の設計を流用して造られています。1980年に退役。



M24軽戦車チャーフィー。
1944年アメリカで開発された軽戦車。愛称のチャーフィーの由来は、米軍機甲部隊の創設者A・R・チャーフィーから。
第二次大戦中は実戦配備が遅くあまり活躍できず、朝鮮戦争ではT-34に苦戦しやはり活躍できず・・・となんだかアレ。
日本では警察予備隊時代の1952年から供与され、1974年に退役。

というわけで、保存車の中で特に見ておきたかった大戦期の米軍戦車です。うむ、かっこいいぞ。



M4中戦車シャーマン。
第二次大戦期の米軍を代表する傑作戦車。シャーマンの由来は、南北戦争時代のアメリカ軍人ウィリアム・シャーマンから。
総生産数は約5万両と、アメリカのマスプロを体現したかのような戦車。恐ろしい子。
性能は同時期のドイツ戦車と比べると高いとは言えなかったものの、工業製品として優れていたため信頼性や整備性は高かった模様。
バリエーションが多いのも特徴で、エンジンや車体製造法(鋳造か溶接か)などの違いで色々なバリエーションが並行して造られていました。
日本では警察予備隊時代の1952年からM4の決定版と言われるM4A3E8「イージーエイト」を米軍から供与。1972年に退役。

これも見たかった戦車です。兵器とは性能だけではないことを私に教えてくれた兵器です。なによりかっこいい。
いやあ満足。



60式自走106mm無反動砲。
対戦車用として国産開発された装備で、106mm無反動砲2門を装備しています。2008年に退役。長く使われてきた装備ですね。



M2A1 105mm榴弾砲。
米軍の供与品です。1952年~1998年まで使用。これまた息が長い。



M1A1 75mm榴弾砲。
米軍の供与品。1952年~1981年まで使用。小さい。



M1 155mm榴弾砲。
米軍の供与品。1958年から現在も現役。



75式自走155mmりゅう弾砲。
99式自走155mm榴弾砲により来年に退役予定。また延びるのかもしれない。



67式30型ロケット。
戦後初のロケット弾装備で、当時は陸上自衛隊で最も高い火力を持っていました。1992年退役。
トラックが古めかしいのがたまらないですな。



M2 155mm加農砲。
要はカノン砲。やはり米軍の供与品で、1952年~1996年まで使用。
カノン砲は、榴弾砲と比べて高初速・長射程なのが特徴。その代わり、砲身が長いためサイズが大きく重量も重いです。



M2 203mmりゅう弾砲。
米軍からの供与で1952年から1994年まで使用。
これの後継が訓練展示でも使われた203mm自走りゅう弾砲というわけですな。



75式130mm自走多連装ロケット弾発射機。
30発のロケット弾を装備しています。2004年退役。



軽装甲機動車。
2002年から使用中。


これでひと通り紹介し終えました。色々見られて満足。
グラウンドで10式戦車などの展示が行われているのですが、こちらはパスしてここら辺で撤退します。


最終回へ→

ビクトリアの公共交通機関BC Transitについて

2014-11-18 22:04:45 | バス・航空機撮影記

今回はカナダのビクトリアの公共交通機関であるBC Transitについてでも。
BC Transitは、ブリティッシュコロンビア州の公共交通システムを担っている事業者です。当然ビクトリアでも運行されていて、ビクトリアの公共交通はこのBC Transitが一挙に引き受けている形です。むか~しは路面電車も走っていたようなんですけどね。見る影なしです。

私は自動車を持っていないので、移動には必ずこれを使うわけですが、なかなか初見殺しなバスでした。

以下、ビクトリア営業所(仮称)の話となります。



じゃあバスに乗ってみましょう。バス停を探します。はい、この頼り無さそうなポール1本だけです。
まずバス停の名前がない。次に時刻表がない。つまり今どこにいるのか、このバス停に停まるバスはどこに行くのか、上りか下りなのかすらわかんねーわけで。
これはかなり初見殺しだと思います。時刻表は必須です。事前に調べていったほうがよいです。バスには無料配布の携帯時刻表が備え付けられているので、乗ったら必ず手に入れましょう。



これは系統番号に行き先、さらには時刻表も載っている大変親切なバス停です。ダウンタウンやターミナルなどの主要停留所、複数の系統が停まる停留所ではだいたいこんな感じで親切です。
上のようなポール1本だけというのは大抵田舎です。

ちなみにビクトリアのダウンタウンにはバスターミナルとかバスセンターとかそういうのはありません。ダウンタウン全体に各系統のターミナルが散り散りに点在しています。言ってしまえば街自体がバスターミナルです。こんな感じに。
どこからどの系統が出るかなんて気の利いた案内はそこにあるバス停以外に無いので、頑張って自力で探してください。あとは観光案内所。



まあ何とか乗れました。じゃあ目的地まで座ってましょう・・・・と思った矢先。
運賃表がないんですね。もっとも、ビクトリア営業所の運賃は$2.5均一なので運賃表は不要なのですが。余談ですが、1時間程度乗るような中距離路線でも均一運賃なので、かなり割り切った値段設定だと思います。
で、重要なのは、次の停留所を表示してくれないので今どこを走っているのかさっぱり分からないことなんですね。じゃあ自動放送があるかといえばそれもない(極稀に停留所名を肉声で言ってくれる乗務員がいますが)。
ダウンタウンのような主要エリアならまだしも、時刻表にも載らないような小さなバス停ですともうお手上げです。グーグルマップのGPSと睨みっこです。今でも初めて乗る系統だとマジ気が抜けません。あとは「Please tell me when you arrive at this bus stop.」と乗務員にお願いするとかですね。
どうにせよこれもかなり初見殺しだと思います。客がプロならそういう仕様でもいいんでしょうけど全員がプロなわけじゃないのよ?

まあ大抵の場合はグーグルマップのGPS機能があればどうにかなると思います。頑張ってください。




今回のメイン。バスの車種です。ビクトリア営業所には大きく分けて6車種のバスが走っています。
まずはこれ。New FlyerのD40LF。New Flyerは北米の企業。D40LFが車種名です。
D=ディーゼルエンジン、40=40f(約12m)、LF=Low Floor(低床車)という意味で、車種名というより型式名のほうがしっくり来る感じです。随分とあっさりと分かりやすいものです。日本のメーカーのは複雑すぎです。私には理解できないです。
アメリカらしいバスだなあ、という印象です。日本のだと日野ブルーリボンに近いかな?行き先表示器はマグサイン式です。幕式よりもこちらの方が普及しているようですね。
ちなみにBC Transitのバスは(恐らく)全てのバスがノンステップバスです。結構な台数がいる中でこれはすごいなと。
車内の構造は日本のと同じ扉間のみノンステップで中扉より後は床が高いです。また、エアサスを使って前ドアの車高を低くし段差を抑えることも出来るほか、前ドアからスロープが運転席のボタンひとつで展開し、車いすでも段差なしで乗降が可能です。実際、車いすの利用者は日本のそれよりも多くいる感触です。D40LFはもちろん他の車種全てで可能です。



BC Transitの塗装は2種類あって、赤と青帯の旧塗装と緑と青帯の新塗装があります。ちょうど過渡期なんでしょうね。
それが混在しているのががこのD40LFでして、趣味的に面白いわけですね。塗装以外にも行き先表示器がLED式だったりヘッドライトがHIDだったりします。



D40LFの亜種、DE40LF。DE=Diesel Electric hybridという意味なので、文字通りハイブリッド車です。
屋根上のバッテリー機器などを収めた大型のカバーが特徴なのですぐに見分けがつきます。日本のバスでも同様な感じですね。



側面には大きくHybridの文字が書かれていますが、大抵の場合広告で見えなくなっています。



DE40LFの新塗装。D40LF系統の新塗装は後述のLFSに合わせたような感じで、側窓周りを黒く塗って連続窓風にしているあたりがそうと思わせます。若作り的なそんなのを感じます。



次はこれ。Nova BusのLFSです。Nova Busは北米の企業で、Volvo Busesの傘下です。LFSはLow Floor Seriesの略で、文字通りノンステップの低床バスです。
D40LFに代わる新型の40f大型バスで、現在も増備されている・・・はずです。新塗装ばかり見かけるので、おそらく旧塗装はゼロ。
フロントに後退角を付けた路線バスにしては大胆なデザインです。側窓は連続窓で、中々スマートでかっこいい。



イギリスのAlexander Dennis製のDart SLF/Pointer 2。Dart SLF(Super Low Floor)はシャーシでPointer 2はボディです。35フィート(約10.6m)の中型バスです。タイヤの経も小さいです。
BC Transitのバスでは一番日本のバスに近いデザインをしている印象です。エルガミオ/レインボーIIあたりに近いですね。個人的にお気に入り。
サイズが他のバスと違うこともあり、投入される系統は限定されています。だいたい3系統や24系統、25系統で使われている印象です。



こちらは新塗装。ほっとんど見ることがないです。レア物。



ビクトリアの路線バスで驚いたのがこれですね。二階建てバス。これ路線バスです。はい。圧巻ですね。
メーカーは二階建てバスの本場(?)イギリスのAlexander Dennisで、モデルはTrident3。2000年から投入されています。北米では初の投入実績となっています。
二階建てバス導入の理由としては、連節バスよりも定員が多い(と思う)、全長が普通の大型バスと同程度なのでダウンタウンなど複数のバスが同時に停車するようなバス停のレーンを圧迫しないなどが考えられます。
これは旧塗装。なかなか見ないです。



こちらが新塗装。二階建てバスの旧塗装は躍動感があって好きなのですが、新塗装は無難でつまらないものに。
二階建てバスもやはり投入系統が決まっていまして、その輸送力の高さを活かして50系統、70X系統、72系統など中距離路線や14系統など輸送量の高い路線に充当されます。
ちなみにこのバスはフロントに自転車を積載しています。BC Transitの全車が自転車ラックを装備しています。これを利用している姿も時たま見かけます。



Alexander DennisのEnviro500。Trident3に続く二階建てバスです。よりスマートになった印象です。
1階はTrident 3も含めてもちろんノンステップ。
こちらの旧塗装はまだ割りと残っている感じ。



新塗装。
無理して連続窓風のダミー塗装しなくてもいいと思うんだけどなあ。2階のフロントガラスは行き先表示器と一体感を持たせたほうがかっこいいと思うんだけど・・・。



最後はこちら。Chevroletの4500classのシャーシにARBOCのSOM28D(Spirit Of Mobility)のボディを装荷した小型バスです。これでもノンステップなのには感心。
上記の組み合わせの他に数種のバリエーションがあるようですが、基本的な車体スタイルはいずれもこのような感じです。
ミニバンがベースと思われる車両です。日本ではいすゞエルフのシャーシにマイクロバスのボディ乗っけたやつとかそんな感じですかね。
輸送量の少ない系統に充当されるほか、写真のようなHandy DARTという戸口から戸口へ運んでくれる障害者用のチャーター便みたいな運用にも使われます。
一般の路線バスに充当される場合は時刻表にCommunity Busの注釈が入るので簡単に判別できます。


以上となります。中々楽しいです。
ビクトリアには鉄道の被写体が無いので、今後はバスばかりの撮影になると思います。細かい個体差なんかも紹介していくと思います。というかそれくらいしかすることがないんですね、はい。
ではでは。

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その5 【2014/07/06】

2014-11-09 22:07:19 | 旅行・イベント記
訓練展示の後半です。



戦車の空砲に気を取られているうちに、いつの間にか91式戦車橋が展開、橋を展開していました。
橋の展開から設置まで車外に出ることなく作業することができます。



そして主役の10式戦車の登場!殴り込みをかけます。



90式戦車に混じって空砲を撃ちます。
何回空砲を撃たれてもビビリっぱなしです。これには慣れない^^;あと発砲の瞬間を撮るの難しいですね。結局無理でした。



なんとも頼もしい画です。



仮想敵役の74式戦車が1両また1両と撤退していきます。



さて、ここで敵弾を食らって負傷した隊員が発生。



ふと奥に目をやっていたら戦車橋の設置が完了していました。
・・・影薄すぎんよー。



96式装輪装甲車から救護部隊が出動。



負傷者を担架に乗せます。
この間、戦車等は機銃を撃つなど援護をしています。



装甲車に収容して撤退します。



74式戦車も反撃します。かわいいなあ。



制圧のため、突出した96式装輪装甲車から普通科隊員が展開。



小銃を撃ちながら前進していきます。



87式偵察警戒車。



もう最終段階に入ったのか、全軍突撃みたいな感じに。



航空兵力も投入します。UH-1。輸送ヘリが攻撃・・・?



OH-1。偵察ヘリが突撃・・・?



AH-1。うむこうでなくては。



こんな感じで、最終的に仮想的部隊を制圧し訓練終了という流れでした。
大変よいものを観させてもらいました。

これで大きな行事は終了です。私も撤退しますが、その前にここに来たかったもうひとつの理由のある場所へ行きます。


その6へ→

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その4 【2014/07/06】

2014-11-08 22:26:07 | 旅行・イベント記

おまちかねの訓練展示です。
侵攻してきた敵部隊との接触からその制圧までの流れを行うというもの。
グラウンド内という制約のため本格的訓練とは色々遠いのかも知れませんが、実際の装備を使用するので迫力があります。隊員の動きも目を見張ります。



最初はOH-1ニンジャによる上空からの偵察。すごく細い。
OH-1は川崎重工製の国産の観測ヘリコプターで、索敵サイトをローター直下に装備しています。
無関節ハブローターシステムを搭載しているのが特徴で、宙返りやバレルロールなど従来のヘリコプターでは出来ない芸当が可能。
ただ、毎度ながら調達費がお高いので30機程度しか調達できなかった模様。



偵察を終えたOH-1に続いてやってきたUH-1から今度は斥候部隊が降下します。
UH-1は米ベル・エアクラフトの汎用ヘリコプターで、16,000機ほどが生産された西側ヘリのベストセラー。日本では富士重工がライセンス生産しています。



ロープを伝い地上へ降下。
いとも簡単にやってのけますが落ちたら死にますからね。すごいなあ。



奥へ行きます。出番終わりかな?



ヘリは引き上げていきます。
いかんせん天気が悪いんで暗いですな。



偵察オートバイによる地上からの偵察。敵部隊の位置や規模なんかを偵察します。



バイクを盾にして小銃の空砲を撃ちます。撃っているのは89式小銃かな?



87式偵察警戒車も登場。



空砲を撃ちます。25mm機関銃と侮る無かれ、迫力十分です。



AH-1による攻撃。
AH-1はベル・エアクラフトが開発した世界初の攻撃ヘリコプターで、富士重工のライセンス生産により陸上自衛隊では70機程度を保有。



仮想的部隊役の74式戦車。老兵は後進に訓練展示の華を譲ります。



まあこんな感じにボコボコにされるわけですが。
被弾した時は信号炎を上げます。色は数種類ありますが、それが表すところはよく聞こえなかったんで分からないです。



203mm自走りゅう弾砲(と写真の右に155mm自走りゅう弾砲)による射撃です。



砲身を上げます。
ここで、「大きな音がするので耳の保護にご注意ください」みたいなアナウンスが。空砲やし大したことないやろ~、そう思っていた時期が私にもありました。



やばかった。すごいやばかった。
それこそ鼓膜が破けるんじゃないかという程の轟音で、身体はビリビリと振動するし、心臓の弱いじいさんばあさんはそのままショック死してしまうんじゃないかと思うほど。
後で自衛官に聞いた話ですが、音は実弾の発射より大きいんじゃないかとのこと。もっとも、射撃要員は耳栓をつけているので正確なところは分からないそうです。



203mm自走りゅう弾砲の砲撃の後に、90式戦車が突入します。



戦車の空砲もこれまた凄まじい!



90式戦車の砲撃でアグレッサーの74式戦車が被弾します。



90式戦車の後ろに展開する92式地雷原処理車。
爆導索を積んだロケット弾を地雷原に向けて発射し、爆導索沿いに地雷原を爆発させ隊員や車両の通路を強制的に確保するという、なかなか体育会系的な装備。
ロケット弾を発射するはずもないので、カバーを開けるだけです。


長くなるので次回に続きます。


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Royal BC Museumを見学する 【2014/10/17】

2014-11-02 22:37:11 | 日常記

ビクトリアのダウンタウンのそばにあるRoyal BC Museumに行って来ました。博物館です。
どんなものが収蔵されているのか楽しみですね。



まずは特別展のバイキング展を見ます。北欧の海賊バイキングについて知ることが出来ます。
バイキングが使っていた舟(レプリカ?)。



鉄鍋。
・・・
・・・・・・
うーんこの。なんか期待してたのと違うぞ?まあこれは特別展。常設展へ行きましょう。



貝やマンモスの牙の化石。



博物館の目玉、Woolly mammothです。マンモスですね。woollyは毛で覆われたとかそんな感じの意味です。
25,000~12,000年前の氷河期、北米北部、欧州、アジアの不凍の地域に群れで生息していました。
ブリティッシュコロンビア州でも一般的に生息していたようですが、温暖化と人類に狩られたことで消えていきました。

迫力はあるけど、模型かー。全身骨格化石でもあれば盛り上がるんだけど。



ガチョウ・・・の模型。
ただ、背景なんかの演出は上手いです。



アザラシ・・・の模型。



シカ・・・の模型。
あれ、もしかしてこの辺りって動物園無いの?



クマ・・・の模型。
うーんこの。



歴史系の展示に行きます。
歴史と言ってもカナダはまだ若い国なのでそれほど収蔵品があるわけでもなく。
当時の物品を収蔵しているコーナーでは、最近某妖怪に押され気味の黄色い電気ネズミが。



昔の自動車。車種はよう分からん。



昔の町並み。19世紀くらいかしら。もしかしたら移築かもしれない。



林業力の高い鉄道模型モジュール。すごい上手いです。今日一番の収穫と言ってよいでしょう。



鉱山エリア。掘削機が展示されています。



こんな感じで。



水車!水が流れて動く!すごい!



英国海軍ディスカバリー号の船尾。



カナダ海軍のサン・ローラン級駆逐艦3番艦スキーナ(DDE-207 HMCS Skeena)。1957年就役、1993年退役。
フリゲートクラスの船体に大型の哨戒ヘリコプターを搭載したことが注目され、海上自衛隊のはるな型やはつゆき型にも影響を与えています。
現在はハリファックス級フリゲートの就役により全艦退役済みです。



謎の艦。解説なしでした。


・・・とまあ、こんな感じでした。他にもまだまだ展示物があります。
なんだかんだブリティッシュコロンビア州の来歴故事について知ることができましたが、$24出す価値があるかと言われると首を傾げてしまう感じでした。あと$10低ければ人にもおすすめするかな?



最後に州議事堂を撮影しておしまいです。

陸上自衛隊の訓練展示を見学する その3 【2014/07/06】

2014-11-01 23:00:06 | 旅行・イベント記
観閲行進の続きです。
後半は火力の高い装備を持つ特科教導隊の行進が続き、盛り上がってきます。



FH70 155mmりゅう弾砲。
西ドイツ・イタリア・イギリスが開発したものをライセンス生産したもの。
射撃要員と一緒にトラックで牽引されているってことなんですかね。



99式自走155mmりゅう弾砲。
89式装甲戦闘車をベースにした75式155mm自走りゅう弾砲の後継。射程は30kmでデータリンクにも対応。
とにかくデカいですね。52口径は大きいわ。



203mm自走りゅう弾砲。
アメリカが開発したM110A2のライセンス生産。
先ほどの99式155mm自走りゅう弾砲よりも小柄ですが、火力は陸上自衛隊中の野砲でも最大です。



87式砲側弾薬車。
203mm自走りゅう弾砲用の砲弾・装薬および要員を運搬します。



多連装ロケットシステム 自走発射機M270 MLRS。
多連装ロケットシステム(MLRS)はアメリカが冷戦時に開発した面制圧用の長距離支援火器で、発射されたロケット弾のクラスター弾頭により100×200mほどの範囲にクラスター爆弾の弾幕をばら撒いて非装甲車両や非防弾兵員を制圧するというもの。結構エグい兵器。
現在はオスロ条約によりクラスター弾頭を破棄することになっているので、M31ロケットを搭載しています。



MLRSの予備弾薬車。
すごい前に張り出しているバンパーだな・・・。



88式地対艦誘導弾。
捜索レーダー車、射撃管制装置、発射機などで構成されている対艦ミサイルシステムです。沿岸に迫ってきた敵艦を山間部に潜みながら撃沈するという運用を取ります。
この写真に写っているのは射撃管制装置です。



発射機。普通のトラックに誘導弾6連装を搭載しています。



気象測定装置 JMMQ-M5。
大気の温度・湿度・風向を測定し諸元情報を算出、射撃精度向上を行います。



遠隔操縦観測システム(左手前側)と対砲レーダ装置 JTPS-P16(右奥側)。
遠隔操縦観測システムは、ラジコンの無人ヘリコプターを使用し、偵察・観測を行うシステムです。写真の車両は追随装置というシステムを構成する車両の一つ。



3・1/2tトラック。
兵員輸送や物資輸送に使われる自衛隊の標準的トラック。災害派遣でもおなじみ。
写真では隊員を満載しています。



81式自走架柱橋。
河川など車両が通行できない箇所に迅速に橋を設置するための装備。74式特大型運搬車により運ばれます。橋梁の長さは10m。
90式戦車など通過できない車両があることから現在は07式起動支援橋が後継として開発されています。



91式戦車橋。
74式戦車の車体に橋梁長18mの戦車橋が搭載されていて、5分ほどで展開が可能。重量の重い90式戦車も通過できます。
アンバランスな見かけです。



そしてトリの戦車教導隊の行進です。すごい台数・・・。
10式戦車が6両、90式戦車が12両、74式戦車が5両の陣容となっています。



10式戦車。
90式戦車の性能を74式戦車並みの大きさと重量に収めるべく開発された最新鋭の第3.5世代戦車。国産の120mm滑腔砲やモジュラー装甲、C4Iなどのデータリンクを装備しています。
車両は戦車教導隊隊長車両です。奥を走るのは90式戦車ですね。



戦車教導隊第1中隊の10式戦車。



90式戦車。
冷戦時、ソ連のT-72戦車を上回るものとして開発された第3世代戦車。強力な120mm滑腔砲、強靭な複合装甲、高い機動力を併せ持ちます。
教導隊や教育隊を除けばほとんどが北海道に配備されているため、本州では珍しい存在です。写真は戦車教導隊第2中隊。



戦車教導隊第3中隊の90式戦車。
個人的には陸自の戦車といえばこれですね。



74式戦車。
61式戦車に変わる第2世代戦車で、105mmライフル砲、避弾経始装甲など防御力よりも機動力に重きをおいた戦車です。
一番の特徴は車体を前後左右に傾けられる油圧サスペンションによる姿勢制御機能で、山岳地帯での稜線射撃に威力を発揮します。この機能は90式や10式にも継承されています。
写真は戦車教導隊第4中隊。


これで観閲行進はおしまいです。戦車以外の装備品について知ることが出来て、よいものでした。
この後はいよいよ訓練展示です。


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