黒鉄重工

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ビクトリアの鉄道模型ショーを襲撃 後編 【2015/05/24】

2016-01-29 23:19:17 | 鉄道撮影記

イベント会場に入場します。なお入場料を取られる。
模型の販売者と鉄道模型クラブのレイアウトがごっちゃになっています。レイアウトを見るのは後にして、まずは売られている模型を物色してめぼしいものを確保します。あっという間に予算が尽きて手近なATMで弾薬を補給してくる始末。それでも迷っているうちに他の人に買われたやつもあったんで悔しい思いも。買うなら即決ですねぇ・・・。



買うもの買ったんでレイアウトを見て行きましょう。
軍用列車ですね。昔は兵器や兵員の大量輸送には鉄道が使われていました。アメリカでは専用の兵員輸送客車(専用といっても量産性を考慮した廉価版)や陸軍所有の蒸気機関車まで造っていたそうな。



ホッパーの積載線。工場関連のストラクチャーやセクションが多いのがアメリカ式レイアウトの特徴ですかね。日本のものとはずいぶん趣が違います。



ティンバートレッスル橋。いつか使うだろうと思ってこれのキットを買ったのですが、そのいつかに備えて実例を子細に観察します。



このセクションは唸りますね。高低差があって迫力があるし、地形の合間を縫って敷設された蛇行した線路も走行する列車を盛り上げてくれます。なお、事故でも起こりやすい線形なのか、有蓋車が川に沈んでいます。
こんな景色本当にあるんかいなと思いましたが、その後実際に見ることになります。



同じく断崖際のセクション。こんなトンネルあるんかいなと思いましたが、やはり実際に見ることに。
旧線の廃線跡があるのが得点高いです。



ヤードも一応作りこんでいます。分岐器の制御盤もありますね。
カナダ(アメリカ)では列車の制御にはデジタル信号で制御するDCCを用いる場合が多いです。日本のNゲージだと基本的には線路1線に1列車までしか走らせられませんが、DCCだと同一線路に複数列車を走らせることが出来るとか何とか。日本だとほとんど普及していないんでよく分からんでやんす(手抜き
列車を動かすだけでなく、サウンドやライトの制御、線路のポイント切り替えまで運転に関することはなんでも出来る模様。アメリカ型の場合、先頭車両が踏切通過時・駅の停発車時にベルや警笛の鳴動・ヘッドライトの点滅を行うため、特にサウンド・ライトの制御によるこれらの再現が重要だと思われます。故に普及していったんじゃないかなぁと。



世界の最速列車という列車のセット。新幹線やTGVといった名だたる高速列車がラインナップされています。これは我らが0系ですね。



んん~???
サンタフェ新幹線にアムトラック新幹線。既にアメリカには新幹線が導入されていた・・・?



イギリス型鉄道模型クラブのレイアウト。ちなみに日本型を扱うクラブはいませんでした。しかたないね。



カナダにもいたレゴ鉄道部。



森林鉄道の小レイアウト。林業レイアウトも作るの面白そうなんですよね。



今回一番面白かったのがギターケースレイアウト。
ギターケース内に線路と簡単な情景を詰め込んでいます。



線路は周回していないのですが、これはDCCでスイッチャーを制御して貨車を入れ換えして遊ぶというもの。
機関車の移動、分岐器切替、連結器の解放、必要な動作はタブレット上の制御ソフトで全て行えてしまいます。こういう遊び方もあるのかと目からうろこでした。楽しいだろうなあ。



こんな感じで楽しめましたし刺激にもなりました。会場の近くで昼飯を食べて帰宅。
ちなみに今回購入した車両は機関車3両に貨車数十両。特に、マイクロトレインズのミッドウェイ海戦記念貨車を入手出来たのは大きな収穫でした。あいにく機関車・車掌車セットは無かったのですが、その後無事こちらも入手出来ました。我がローリングストック屈指のネタ編成のひとつになるでしょう。
とはいえ買いすぎた。反省している。

ということで今日はこんなところでおしまいです。

ビクトリアの鉄道模型ショーを襲撃 前編 【2015/05/24】

2016-01-28 23:28:03 | 鉄道撮影記

ビクトリアの模型屋へウィンドウショッピングをしに行ったらこんなポスターを見つけました。Model Railway Show要は鉄道模型ショーです。
ビクトリアにもこんなイベントがあったんだ(*^◯^*) てっきりバンクーバーまで行かないとこういうのは無いと思っていたんで意外でした。
中でも注目すべきは模型の販売があるということ、特に個人販売は大いに魅了です。つまりはモデラーズフリマのようなもので、中古鉄道模型が安価で手に入る可能性があるということ。これに行かない手はありませんね、というわけで突撃を敢行することに。



お家から会場まではチャリで行きましたが、今回は休止線中のE&N鉄道の線路脇に整備された「E&N鉄道トレイル」伝いに行きました。経路は上の地図に示したとおり。
鉄道の起点であったビクトリア駅から会場までは約12kmです。途中湾を迂回するので多少大回りになっています。ここに限らずバンクーバー島の海岸線の地形は複雑なものになっています。氷河期のフィヨルドの名残ですかね。
ポイントを2つ載せていますがそれは後々。



開場は10時に合わせて到着する必要があるので朝のうちに出発します。起点から数km進むとカナダ軍エスクイモルト基地が左手に見えるようになります。おおよそ地図の赤い点の地点です。
エスクイモルト基地はカナダ太平洋側の海上防衛を一手に引き受ける一大拠点で、少なくない数の艦艇が配備されています。地形上、トレイルから見られる艦艇は少ないのですが・・・。
写真はハリファックス級フリゲート12番艦HMCSオタワ(FFH-341) HMCS Ottawa。現在のカナダ海軍の主力艦艇といえるでしょう。



同クラス6番艦のHMCSカルガリー(FFH-335) HMCS Calgary。ハリファックス級の艦名は都市名に由来するものになっているんですね。
ちなみに艦名の接頭辞"HMCS"はHis/Her Majesty's Canadian Shipの略で、「陛下の艦艇」という意味です。イギリス海軍の接頭辞"HMS"のカナダ版ですな。
さらに脱線すると、同じイギリス連邦の流れをくむオーストラリア海軍だと"HMAS"=His/Her Majesty's Australian Ship、イギリスとは関係ないけどアメリカ海軍の接頭辞は"USS"=United States Shipという感じになっています。
どこの国も採用しているわけではなく、ご存知大日本帝国海軍は接頭辞を使っていません。ただし、英語圏では人によっては"IJN"=Imperial Japanese Navyを使うこともありにけり。当時の日本の軍艦は確か天皇陛下からの借り物という体だったはずなので、HMSの方がニュアンスとしては近いのかもしれませんがまあイギリスと被るからなぁ。・・・HMJS?IJNでいいですね(
どうでもいい豆知識ですが、最近は日本海軍艦艇をグーグル画像検索すると艦これイラストに検索結果が汚染埋め尽くされていますが、IJNを付けて検索すると艦娘はほぼ一掃されるので艦艇の資料を調べたい時におすすめ。



もう2隻見えました。
左がHCMSバンクーバー(FFH-331) HMCS Vancouver、右のケツ向けてるほうがイロコイ級ミサイル駆逐艦4番艦HMCSアルゴンキン(DDG-283) HMCS Algonquin。1970年代に建造された艦で元々はシーキング2機を搭載可能なヘリ搭載駆逐艦だったそうな。
同型艦は既に退役時期で、1番艦HMCSイロコイは2015年5月に退役、2番艦HMCSヒューロンも2005年に退役。このHMCSアルゴンキンもこれの撮影後直後の2015年6月11日に退役、同年11月にはスクラップ業者へ販売されてしまい大西洋側へ曳航されていくようです。執筆時点ではもう曳航されてしまったかも。現役なのはHMCSアサバスカンだけで、これも近いうちに退役となる予定です。
つまりHMCSアルゴンキンはこれが最初で最後の撮影と相成ってしまいました。もっとちゃんと撮影しておくべきだったな。いやまあ、どうあがいてもまともな撮影できなかったんですけどね・・・。



トレイルを進んでいきます。ところどころまだ未整備の箇所があるのでそこは道路を迂回することになります。
E&N鉄道はビクトリアを起点に数百km先のコートニーまで延びていましたが、トレイルはほんの先っちょのラングフォード約20km地点までしか整備されていません。今後もラングフォードから先が整備されることは無いと思います。整備にも税金がかかるしね・・・。



鉄道というのは勾配に弱い輸送システムですから、線路を敷く際には出来るだけ勾配を抑えることが肝要です。牽引力の弱い蒸気機関車の時代に建設された線路なら尚の事です。その鉄道の廃線跡(の脇)を活用したトレイルなのですから、さぞや勾配が少なく快適で走りやすいに違いない・・・と思っていたんですけどねぇ。現実は無情。
この区間はまだ線路脇の柵が完成しておらず、まだこのトレイルが整備中であることが分かるかと思います。

もうどうせ列車は来ないのに、なんで線路を剥がしてそこにトレイルを敷かないの?と思うかもしれません。私もそう疑問に思いました。
線路を剥がすのにだってお金はかかるから・・・とも思いますが、線路脇にトレイルを敷くための用地買収だってお金はかかるわけです。途中トレイルがぶつ切りになっている区間があるのは、トレイルの用地買収が進んでいないからだと思います。
結論(推論?)を書いてしまいますと、この線路実はまだ廃線になっていないのです。上の方にちらっと書いていたのですが、線路の状態は「休止線」ということになっているようです。つまりその気になればまた列車走らせられるよということです。再びVIA鉄道が走る可能性は限りなく低いと思うんですけどね。
ただ、ビクトリア~ラングフォード間のみ(この区間はBCトランジットの二階建てバスが高頻度で結んでいて比較的需要が旺盛)においてライトレールを走らせようとする計画があるようです。が、日本各地にある路面電車導入構想の域を出ていない程度の見通しのない計画っぽいんで、実現するかは分からないです。するにしても数十年後だろうなぁ。

と言う事情でこの線路は一応まだアクティブ、勝手に人に入られて荒らされちゃ困るよってことで柵を設けているようです。



なぜかバラストが取り除かれレールと枕木だけ残された区間。枕木も何やら新し目?まさか保線?いやいやまさかぁ。
結局ここは謎のまま。



そしてビクトリアから3駅目のVIA鉄道旧パルマー駅 Palmer Station。地図の緑の点の地点です。駅要素が微塵も感じられませんがな。ちょっと出来の良いバス停みたい・・・。
休止後もこうして残されているわけですが、またいずれ復活させるよということではなく、壊すの面倒くさいからという理由なんだろうなぁ。



設備は屋根付きのベンチと板張りのプラットホーム。線路は一線で信号機とかは無し。まだビクトリア都市圏内なのにこのクソ田舎感。いや、本当のクソ田舎は屋根すら無いか・・・。



VIA鉄道のロゴと駅名標。VIA鉄道、逆さにしてもVIA鉄道、というよく練られたロゴです。
駅名票にはパルマー・フォートビクトリアと書かれています。フォート・ビクトリアはここの地名です。英語で書くとFort Victoria、ここでの「フォート」は軍事要塞ではなく交易所を意味します。
何の交易所かというとハドソン湾会社の毛皮の交易所です。ハドソン湾会社とは、植民地での貿易と経済支配によってウハウハだったイギリスの勅許会社です。世界史の教科書にも出てくる東インド会社と同様のものだと思ってくれていいと思います(筆者もよく分かっていない)。なんと会社は現存しており今は鳴りを潜めて服飾などの小売業のみを展開していますが、昔はイギリス政府を後ろ盾に絶対エグいことやってたでこいつら(やっぱりよく分かっていない)。この交易所は部外者の侵入を防ぐために要塞化されていてハドソン湾会社の私兵(傭兵?)もいたので、ある意味軍事要塞ですわな。
ハドソン湾会社とその要塞、もとい交易所については追々説明できると思います。かなーり追々になりますが。



交易所の敷地だっただろう場所は、現在キャンピングカーをお家にする人たちの根城になっています。都会の喧騒から離れて毎日アウトドア気分で暮らせるのが魅力だそうだ。僕はちょっと遠慮しますけど・・・。



すぐ横にはこんな建物が。お、これナナイモで見たことあるぞ。バスチョン Bastionだ。上から見ると八角形の形をした建物で、ハドソン湾会社の交易所には大なり小なりこういったものが(おそらくですが必ず)あったといいます。
これは何かというと名前通りで、砦です。背が高く四方を見渡せることから普段は見張り台や倉庫として使われていたと思います。
ただし、現存するバスチョンはナナイモにある個体のみということで、これはレプリカの可能性が高いです。中身がどうなっているのかは分かりません。というかこれを書くまでこの土地の経緯を知らなかったっちゅう・・・。撮影から執筆までタイムラグがあるとこういうとき困るね。



E&N鉄道と同トレイル、もうひとつの鉄道トレイルであるギャロッピンググース・トレイルおよびトランスカナダハイウェイこと1号線が交わるところです。
ここから目的地まではギャロッピンググース・トレイルを経由します。このトレイルは総延長が長く、走り通すとなると半日は余裕で越すんじゃないかと思います。後の話ですが、ここの大半を走破しようと試みたのですが2回中2回自転車をパンクさせる事故を起こしたので懲りてしまい、走破は達成されないまま終わると思います・・・。



会場に着きました。書くので疲れたんで続きは次回。


後編へ→

【ギャラリー】 MSJ-06II-ET ティエレン宇宙指揮官型(地球連邦軍色) 【1/144】

2016-01-26 23:35:02 | 模型ギャラリー

ティエレン宇宙型は、太陽光紛争時に従来使用されていた小型モビルアーマーMSJ-S08「シャオショウ」を置き換えるために登場した。
指揮官型は通信・情報処理能力強化のため頭部の再設計と通信能力を備えた大型シールドを両肩に装備している。この指揮官型用装備はティエレンの他の派生型でも見られる。
人革連が地球連邦に併合されるとティエレンの所属も地球連邦軍に移り、塗装は連邦軍の標準塗装であるライトブルーに再塗装された。



フロント。

「機動戦士ガンダム00」から1/144スケール ティエレン宇宙指揮官型です。
久々にまたティエレンが作りたくなったので、まだ作ったことのなかった宇宙指揮官型を購入・・・してから1年間くらい寝かせてようやく製作しました。
セルゲイ・スミルノフの乗機でもあった宇宙指揮官型ですが、今回は地球連邦軍カラーで作りました。
劇場版に連邦軍色のティエレンが一瞬だけ映っていたのがやけに印象に残っていたのです。旧型機がちらっと映る演出に弱いのです、はい。情勢の変化で機体の所属が変わり塗装も塗り替えられるという設定にも弱いのです、ええ。ティエレン以外にもフラッグやイナクトも作りたいものです。
たしか劇中にはティエレンの一般型しか出てきていないと思いますが、指揮官型だってフレームインしてないだけで1機くらいいるだろうと思います。



サイド。

おまけパーツであるガンダム鹵獲作戦時の装備はせっかくなんで付けておきました。



リア。



機体にはチッピング処理をして、人革連時代の紺色の塗装が見えるという分かりにくい演出をしています。ペンキ塗りの電車でも同じようなことがたまに見られ、そこからヒントを得ています。



燃料タンクや武装類は消耗品でしょうから経年劣化処理はしていません。何度見ても変わった脚ですね。
























以上、ティエレン宇宙指揮官型(地球連邦軍色)でした。

【HG】 ティエレン宇宙指揮官型 製作 【1/144】

2016-01-25 23:24:16 | ガンプラ(アナザー)製作記

今日はですね、ガンダム00に登場するティエレン宇宙指揮官型を作りますよ。ティエレンシリーズを作るのは実はこれで5機目で、同系列の機体でこれだけ作っているのも珍しいと思いますw
ティエレンは劇中でも印象に残っているので好きな量産型MSのひとつです。これに限らずガンダム00は量産型MSの見せ場が多かったのでいいですね。



キットは組みやすいのでほぼ素組で組み立てていくのですが、脚の燃料タンクのところだけ後ハメ加工します。
脚の構造はこうなっています。



まず脚のピンを削ります。



次に角の部分を切り離します。これでおしまい。後でくっつける時は接着剤か何かで固定します。
ド定番の手法なので今更書く程でもないのですが一応ね?

あとは大腿部と関節もハメ殺しなのですが、これは加工せずに塗装時の塗り分けで対処しました。筆塗りだから無理してマスキングする必要もないですしね。



塗ります。今回は地球連邦軍の塗装で塗ります。
ティエレンはもともと人類革新連盟のMSでしたが、地球連邦軍に統一後は水色にリペイントされています。ガンダム00の第2期や劇場版に一瞬だけ連邦軍色のティエレンが映っています。ただし、指揮官型は映っていなかったと思います。が、一般型は既に作っていたので、まだ作ったことのない指揮官型を今回選んだ次第です。



塗料はいつもはモデルマスターを使いますがちょうどいい水色が無かったので、今回はファレホを選びました。使うの初めてです。
乾燥が遅いのか塗膜の湿っぽさが中々抜けませんでしたが、それ以外はあまり気になるところはなかったです。
塗膜が弱いという前評判はその通りで、割とすぐに角の塗膜が剥がれてしまいました。今回はごまかすためにチッピング処理をしましたが、扱いには注意が必要かもです。



はい出来ました。色合いのおかげで見かけの割に軽快な印象が。
弄ったところは特に無いです。



最近作るガンプラには必ず貼っている所属軍マークですが、困ったことに地球連邦マークのデカールを持っていません(というかアロウズ共々バンダイから発売されてすらいない)。
何も貼らないのは嫌なので、Earth Sphere Federationの頭文字"ESF"の文字を貼って対応しました。現実の国連軍でもUNの文字を表示しているので問題ないと思います。



左側のシールドにはシリアルナンバー。これも最近の作品には欠かせないマーキングです。例によって深い意味は無いです。



せっかくなんで脱線してしまいましょうw
所詮は架空の兵器なのだから作る人の好きにすればいいんだよ、という前提で話しますが、MSを兵器として考える場合に戦車の延長なのか航空機の延長なのかでマーキングの貼り方が変わってきます。私は航空機の延長として捉えています、その方がマーキングがかっこいいからw
じゃあ実際の航空機にはどんなマーキングがあるのよとなった時に思い浮かぶのが国籍マークと数字(おおよそ3桁)です。この2つを貼るとだいぶそれっぽくなるので、これは外せないのです。



航空機だと国籍マークが専用にデザインされているんですが、ガンダムの世界にはそういうのは無いそうなので普通に連邦軍のマークだのジオン軍のマークだのを貼っています。
この国籍マークは主翼の表裏と胴体側面左右の計4~6箇所に貼られていて、上下左右から見た時に所属が分かるようになっています。が、1つのガンプラに4つも貼るのはデカール消費量の観点から見て好ましいものでなく、仮に貼ったとしてちょっと主張しすぎなので、私は右肩1箇所に貼るだけにしています。

写真は趣味で飛ばせる飛行機ことCJ-6さん。中国の昔の練習機ですが、アメリカやカナダに渡って飛んでいる機体が相当数いるとのこと。趣味で飛ばしているんだからなんともまぁ・・・。
国籍マークは主翼の左右表裏と同体側面左右の計6箇所に描かれています。国や年代によっては主翼片面に1箇所(片翼)しか貼らない場合もあります。
ところで、この人民解放軍の国籍マークは今も使われているものなんですが、カナダの個人所有機が使っていてもいいんですかね・・・?まあ他の古典機も平気でアメリカやドイツや日本の国籍マーク付けて飛ばしてるんで大丈夫なんでしょうけど。



さっきと同じ写真を使いますw
次に数字ですが、これはシリアルナンバーの下3桁だったりモデックスナンバー(部隊内の整理番号)だったりいくつかあります。写真のいまいちパッとしない戦闘機ことカナダ空軍CF-100さんの数字はシリアルナンバー(18790)の下3桁です。私の場合はシリアルナンバー下3桁という設定です。今回のティエレンもそうです。
ちなみにラウンデルの左側の英字"RCAF"はRoyal Canadian Air Forceの頭文字です。カナダ三軍のうちどこに属するかを表すものです。当時は海軍も航空機もっていましたからね。ガンダムの世界だと地球連邦宇宙軍(E.F.S.F.)とかジオン突撃機動軍くらいしか無く、あまり掘り下げられていない部分です。無視していいでしょうw



カナディアン・スズメバチことカナダ空軍CF-18さんの尾翼。
航空機だと正式なシリアルナンバーは尾翼に書かれることが多いです。これの番号は188935です。カナダ空軍のシリアルナンバーの付番法則はよく分かっていないのですが、上3桁は航空機の型式(CF-18は公文書ではCF-188と書かれることがある)、下3桁が受領番号だと思います。
が、私は正式なシリアルナンバーはガンプラには貼りませんw MSにおいてシリアルナンバー全部を書けそうな位置は背中の腰くらいしかないです。見えない部分(=背中)は手を抜くのが信条の私は背中にデカールを一切貼らないので、正確なシリアルナンバーは作った本人もわからないのです。分かるのは肩に貼る下3桁だけ。数字デカールの使用量をケチる意味もあります。

尾翼の上部にある猫の絵は部隊エンブレムです。数字の410は飛行隊の番号で、これは第410戦闘訓練飛行隊です。
アメリカ空軍なんかだと所属基地の基地コード(英字2文字)も書かれています。これを取り入れるのもいいですね。

しかし低認識塗装は近くで寄って見ると地味ですね・・・。



今回は正面が寂しかったので適当な部隊エンブレムも貼りました。



いつものことですが背中はあっさりしたものです。



最後、機体中にベタベタ貼っている小さいデカール、コーションデカールについて。
これは整備士がメンテナンスしそうなところとか関節の可動部とか、それっぽいところに貼っています。要は想像力を働かせるのだ。コーションデカールはベルテックスデカールがとても便利です。おすすめ。
現実の戦闘機、特にこのF-16大先生のような最近の低認識塗装の機体は機体塗装に溶けこむように書かれています。私は作品の情報量を増やすためにコーションデカールを貼っているので、目立ってくれないと困ります。なので、明色系塗装には赤文字のデカール、暗色系には白文字のデカールを貼ります。
ちなみに、コックピット周りにあるレスキューパネルは今まで意識したことなかったです・・・。今後可能なら加えていきたいパーツですね。



再びCF-18さん。こいつってこんなに短足だっけ・・・?(F-15並のスラリとした脚を想像していたマン)
主脚カバーにコーションマークが書かれていますが、ちっちゃいです。正直、ベルテックスデカールの大きさだと1/144ガンプラにはオーバースケールだと思います。まあ無視するんですけどね。

よく貼るデカールはこんなところです。



逆に普通は貼らないよというデカールはあるのかというと、あります。型式名や機体名称のデカールはあまり貼らないです。MSで例えるとMS-06FやZAKU IIみたいな。
軍用機にはこれらは書かれない場合がほとんどです(例外については後述)。サンプルとしてDHC-5ことカナダ空軍CC-115 Buffaloさんにご登場してもらいましたが、機体のどこにもCC-115やバッファローと書かれていません。カナダ軍だけじゃなくて航空自衛隊やアメリカ空軍もそうなっています。
型式名のデカールを貼ると一見かっこ良く見えますが、実は痛いことをしているように見えてしまう・・・かもしれません。あくまで私の場合ですが。MSの時代には型式名を書くのが普通になってんだよ、となっているかもしれませんし。



上記の例外ですが、意外にもそれはアメリカ海軍です。
水平尾翼の真下に"T-28B"と書かれているのが読めるでしょうか?これがこの機体の型式なんですね。ちなみに1950年代に製造された初等練習機。
文字はちっちゃいですけど天下のアメリカさんが書いてるんだからなにも問題はないわけです(テノヒラクルー

面倒なんで写真は載せませんが、やはりアメリカ海軍のアクロバティック飛行チーム「ブルーエンジェルス」のA-4スカイホークには、機体名称"Skyhawk II"と製造メーカー"McDonnell Douglas"の文字が書かれているのをシアトルの航空博物館で見つけました。機体名と製造メーカーのデカールも貼ってええんや!ということですな。何でもありだなアメリカ海軍・・・。



ほかの例外としては実験機や試作機があります。これらには他に型式・名称・メーカーをデカデカと書いていることが多いです。
ちょうどいい戦闘機の写真がなかったんで代用しますけど(これはMSじゃなくて戦術機ですけど)、これは不知火・弐型の試作機です。左肩のXFJ-01bは型式名です。腰の跳躍ユニットにも型式名がデカデカと書かれています。逆に量産型にはこういうマーキングはないです。
なので、試作機・実験機であることが多いガンダム系の機体はこれらのデカールを貼っても違和感が少ないのです。むしろ積極的にRX-78-2 GUNDAMと貼っていくべき(?)。

まとめると、試作機はともかく量産型に型式名や機体名称のデカールを貼るのは好ましくないということです。
まあ、僕の場合あまりガンダム作らないから型式名デカールを貼らないというだけで、ガンダムを作ることになったら普通に貼ると思います。

ちなみにマーキングを明確に意識しだしたのはマブラヴシリーズの人型兵器「戦術機」を作り始めてからです。
右肩に国籍マーク、左肩にシリアルナンバーあるいは部隊エンブレムを貼るという決まりもマブラヴから。
マブラヴは結構私のプラモライフに影響を与えているんですよぉ?・・・そろそろ本編のゲームもプレイしないとなぁ。

・・・・・・

黒鉄重工のマーキング講座(選択 単位2)、今日はひとまずここまで。またやるかは知らんけど今のところ続きはない。
今回書いたことが正解とは言いませんし思ってもいません。上にも書きましたがプラモをどう作るかはその人次第なのです。ガンプラはどんな自由な発想で作ってもいいんだ。

えー、大脱線しましたがギャラリーは通常通りやります。

ビクトリア・デイのパレードを見物する 最終回 【2015/05/18】

2016-01-23 23:34:52 | 旅行・イベント記

思ってたよりも執筆が長引いてしまったパレードも今回で最後です。一応どうでもいい団体はカットしたんですけどねぇ、おかしいですねぇ。
チーフ・シールス国際高校Chief Sealth International High Schoolのみなさん。



いつだかオグデンポイントで見かけたT型フォード。今更来てももう驚かないんだよなぁ。ビクトリアだけであれだけのクラシックカーがあるとは思いませんでしたな。あれだって氷山の一角のはずで、まだまだ隠し持って(?)いるはずです。



維多利亞台灣同鄉會Victoria Taiwanese Associationのみなさん。台湾人のコミュニティです。



台湾でいま人気のゆるキャラ、電音三太子。せんとくんを派手にしたような格好をしていますが、元ネタは台湾の宗教のひとつ道教に出てくる神様「哪吒太子(なたたいし)」で、これの別称のひとつが三太子(さんたいし)です。乗り物に乗ってるので交通安全の神様として信仰されてるとか。台湾南部のお祭りではこんな格好をして練り歩くようです。
で、2009年に台湾で行われたワールドゲームズ(オリンピック非採用の競技を行う裏オリンピックとも言えるスポーツ大会)の開会式でも三太子が登場してきたわけですが、なんと会場に流れるテクノミュージックに合わせて踊りだしたのです。電音三太子の「電音」とはテクノミュージックのことなのです。なお英語だとElectric-Techno Neon Godsと書き、どうも発光もするらしい。神様だからね。
本来三太子の練り歩きは伝統的な行事であり伝統文化を貶すものだという声もあったそうですが、台湾のナウなヤングにバカウケしてしまい、今までお祭りでしか見られなかった三太子は「電音三太子」として今や色んなイベントに顔を出しているとか何とか。
今では台湾の伝統的風習と若者のサブカルチャーの融合として台湾社会に受け入れられているとのこと。

台湾面白いな。電音三太子を見たくなってきたぞ。



ケントリッジ高校Kentridge High Schoolのみなさん。
ここだけやけにラフなバンド隊でした。もう正装のバンド隊はお腹いっぱいだったのでちょうどよかったですけど。



トラクター軍団。これは興味の範囲外なので触るだけ。



アバディーン高校Abardeen High Schoolのみなさん。
何校もやってきた吹奏楽隊もこれで最後です。



なぜか今更やってきた昔の消防車。レディスミスの配属だったようです。
ここでトイレに行きたくなったので10分間ほど離脱。



戻ってきたらBCトランジットのAD Enviro500Hが。一台しかいないハイブリッド仕様です。ディーゼル仕様との差異は一階席の最後部が機械室(ハイブリッド用機器を搭載していると思われ)になっている点です。平屋建てバスのように機器を屋根に載せるスペースはもはや無いですから、客室のスペースを喰うしかないんですねぇ。
機械室の部分の外装は窓ガラスではなくメンテナンスハッチになっていますが、黒で塗装され窓と溶けこむようになっているため遠目からだと分かりにくくなっています。この写真でもよ~く見ないとあそこが窓ではないと気が付かないと思います。一番分かりやすいポイントは車体側面のハイブリッドロゴでしょうw
車体や窓にはパレード用に装飾されている他、行先表示器は"Happy Victoria Day"と表示されています。こっちの行先表示器は時々特別な表示を出すので面白いです。また後々紹介したいと思います。



ポリスの登場です。ということはもうおしまいか?



最後はフォード・クラウンビクトリアのパトカーでした。
これでパレード終了です。だいたい8時40分から始まって今終わったのが11時30分ですから、3時間も延々と流れ続けていたことになります。こんなに長いとは思いませんでした。カメラのバッテリーもマッハでなくなりました。
私としては軍用車やクラシックカーを一度に眺められたのが良かったです。こういう機会も中々ないでしょう。

長々と書いてきましたがこれで終わりです。次回からまた散発的なネタが続きます。

ビクトリア・デイのパレードを見物する その9 【2015/05/18】

2016-01-22 23:59:38 | 旅行・イベント記

バイク軍団がきました。
カナダではバイクに乗る人はめったに見かけません。乗っている人たちのほとんどは趣味で乗っていると思います。この軍団もきっとバイク趣味集団です。



趣味性が高いことを裏付ける(と思う)ことのひとつにこのような子供用バイクがあります。バイクというよりモペッドに近いかも。数年で使い物にならなくなるのによく買い与えるなぁと思います。



ウィリー。こういうこともやる。
逆ウィリーことノーズウィリーもやります。あとは動いているトレーラーに乗ったり降りたりしてましたよん。器用なことするもんだ。



見ていて楽しいですね。



ケンワースのトレーラー。いかにもアメリカらしいキャブです。
荷台に積んでいるのはバイクで、トランスポーターとして使っていると思います。



なんだか厳ついバイクも出てきたぞ。イージーライダーに出てきそうだ。



大昔の自転車ことペニー・ファージング自転車。前輪が人間の身長ほどもある一方で後輪が補助輪程度しかない19世紀に普及した自転車です。
ステータスパラメーターを高速性に全フリしたため、重心は高い、停められない(ブレーキかけたらフレームだけ慣性で前に行って頭から地面にこんにちはとなる、ていうかブレーキ付いてない)、足を地面に着けられない(どうやって乗り降りしてんだ)と、それ以外がまるでダメという乗り物としては致命的な欠陥を持った自転車です。こんなものでも当時は一般的な自転車だったんですから面白いですな。今ほど自動車や自転車がありふれておらず自転車保有者も金持ちだけだったでしょうから安全性皆無でもあまり問題にならなかったんですかね?



曲芸をします。へんてこな自転車でやると見栄えがいいですね。
なんで前輪が大きくなったかというと、当時の自転車はクランクを車輪に直付けしていて、クランクの回転をチェーンで介して伝えるという方法はまだ発明されてなかったんです。変速という発想も当然ないわけですね。
そうなると速度を上げるには車輪を大きくしたほうがいいわけです。クランクを一定数回転させた時、車輪の直径が大きいほど進む距離は大きくなりますからね。
その後現在の自転車に近い安全型自転車が開発されると廃れていきましたとさ・・・。



片足を上げる。もう片足はサドルに乗せてます。安定性の低そうなこれでやるのは難しそうです。



トロリーバス、といっても昔の路面電車風のボディを載せただけのバリバリのディーゼル車です。観光地でよく周遊バスとして使われています。ただしこれはビクトリアの隣町ラングフォードのコミュニティバスに使われています。
バスのメーカーは知らん。それ用のコーチビルダーがいるんでしょうし、シャーシなんて見当もつかないです、はい。



またまた登場、自動車軍団。ただしこいつらは最近のスポーツカーですね。



フェラーリ・テスタロッサFerrari Testarossa。なんと欧州車軍団でした。カナダ人もイタ車乗るんだね。



アウディA7Audi A7
アメリカのフルサイズカーを見た後だとえらくちっちゃく見えますね。最近のアメ車も小型化してきてるんですけどね。



アウディ・クワトロAudi Quattroだと思う。欧州車はアメ車よりも特定が難しいですね。これも自信ないです。



BMW軍団。
左はよく分からなかったんですけど6シリーズなんじゃないんですかね?欧州車ってどの車種も同じようなフロントなんで見分けがつかないですね。なんなんでしょうね。左は2002。比較的分かりやすかったです。



フォルクスワーゲン軍団。
左はおなじみビートル。70年代くらいのモデルかな?余談ですが、ビートルは60年以上の長期間ながら2100万台以上を生産した単一モデルの自動車の生産記録世界一の記録を持っています。さすが国民車やで。
中央はニュービートル・カブリオレ。右はカルマンギアKarmann Ghia



メルセデス・ベンツ・450SLとアストンマーチン・DB7。

今日はここまで。次でようやく終わりです。


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ビクトリア・デイのパレードを見物する その8 【2015/05/18】

2016-01-21 23:08:02 | 旅行・イベント記

グレイライン・ウェストGray Line WestのDaimler Fleetline。
乗っているのはラクロスチームのビクトリア・シャムロックズVictoria Shamrocks。公認チームのようで、バスを貸し切るだけのお金は持ってそう。ちなみに2015年のマンカップチャンピオン。
シャムロックというのはシロツメグサ、つまりクローバーのことです。ロゴにも描かれていますね、でも四つ葉ではないんだな。



やばそうな連中が来ました、銀河帝国軍団です。
横断幕にはアウター・リム駐屯軍第501軍団Outer Rim Garrison 501st Legionと書かれており、こりゃマジで銀河帝国の連中のようです。地球はすでに銀河帝国の支配下だったのだ!
こういうノリは大好きです。



ダース・ベイダー卿も自ら行進します。
他にもストームトルーパーや右にいる頭巾を被ったやつなど見る人が見たらオオッとなるような人たちが歩いていました。あいにく私はスター・ウォーズに詳しくないのでよくわからなかったですが。



ビクトリア・韓国人友好協会Victoria Korean Community Associationのみなさん。
やはりこういう国籍別のコミュニティはアジア系が多いですね。



派手派手な民族衣装を着ながら行進していきました。元からこんなに派手だっけか?



グレイライン・ウェストのLeyland Atlantean。
乗っているのはビクトリア脳疾患保険協会Victoria Brain Injury Societyのみなさん。



タクシー軍団。ビクトリア・イエローキャブYello Cab of Victoriaのタクシーです。タクシー会社は他にもありますが、一番見かけるのはこの黄色いやつでしょうかね。
イエローキャブというとニューヨーク市のタクシーがとても有名ですが、ここ以外にも割りとどこにでもあるようです。かといって資本提携があるわけでもないようです。タクシーといえば基本的に黄色というこっちの人たちの認識なんでしょう。



トヨタ・シエナ3代目(2010年式~)Toyota Sienna XL30。北米用のミニバンで、日本仕様は基本的に販売されていないです。



トヨタ・カムリ8代目(2006~2011年式)Toyota Camry XV40。ハイブリッド仕様です。



トヨタ・プリウス2代目(2003~2011年式)Toyota Prius NHW20



トヨタ・プリウス3代目(2009~2015年式)Toyota Prius ZVW30
このようにトヨタのハイブリッド車だらけになっていました。実際普段見かけるのもプリウスばっかだぞ・・・。やっぱ環境イメージがいいのかな?



ワシントン州のショアウッド高校Shorewood High Schoolのみなさん。



ここにもチア部がいるんでやっぱり野球が強いんでしょう。



吹奏楽隊。ちなみに楽器はヤマハ製をかなり見かけました。



三菱ふそう・キャンターMitsubishi Fuso Canter FE180ボンネットトラック天国の北米ですが、小型~中型クラスまではキャブオーバートラックも少数存在します。メーカーもふそう以外に日野にいすゞ、それらのOEMっぽいGMCのトラックなど色々。ただし大型になると完全にボンネットの天下と言っていいでしょう。
車体制限下で少しでも多くの荷物を積みたいトラックにおいて荷室以外のスペースは出来るだけ抑えたいところなのですが、制限がゆるくそれを多少は無視できる北米だとボンネットはもちろん、横になれる仮眠用の寝室を運転室の後ろに設けている場合もあります。だいぶ居住性・快適性に気を遣っているのが分かります。



メアリービル・ピルチャック高校Marysville Pilchuck High Schoolのみなさん。



今日はここまで。


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ビクトリア・デイのパレードを見物する その7 【2015/05/18】

2016-01-19 23:39:27 | 旅行・イベント記

謎の制服軍団が来ました。彼らはBC州矯正局British Columbia Correctionsの人間、つまり刑務官です。
やってることは日本の刑務官と同じようですね(適当



フォード・クラウンビクトリアFord Crown Victoria。2代目かと思います。お偉いさんの移動車ですかね?



カナダ君主制主義連盟The Monarchist League of Canadaのみなさん。よく分からんけど右寄りな組織なのかな?
ちなみにバンはフォード・E-150。まあバン自体に見るところはないんですが・・・。



その後ろのトレーラーになんとビクトリア女王とクイーン・エリザベスII世が。たまげたなぁ。ビクトリア女王、実は生きていたのか。
マネキンみたいな座り方をしていますが生きてます。



他にもコスプレした老人たちがよたよた歩いていましたがこちらはよく分からず。



吹奏楽隊「スクリーミング・イーグルス」のみなさん。アメリカ、ウィスコンシン大学のバンド隊だそうな。



マスタードシードThe Mustard Seedのみなさん。教会なんだそうな。



コスプレ軍団が混じっていました。スッパマン・・・もといスーパーマンとかスパイダーマッ・・・もといスパイダーマンとか定番っぽい連中ですな。



なんだまた消防車かと思ったらどうやら違う、HAZPRO Enviromentalというアスベスト、カビ、危険物の処理業者なんだそうです。
業態からして消防車は宣伝カーではなく実際に使っていそうですね。



ショウライン高校Shoreline High Schoolのみなさん。これもワシントン州からの来訪。結構アメリカからやって来る学校が多いですね。



吹奏楽隊はキルトを履いています。男の履くスカートのアレですな。スコットランドがルーツの学校なのかな?



エスクイモルトの山車。



コスプレ軍団。お、なんだか俺の想像してたコスプレイヤーがやってきたぞ。



ゼルダの伝説軍団は日本のコスプレ広場にもいそう。



あとはバットマンとか、



アイアンマンとか、アメリカンなコスプレが多かったです。まあこんなもんか。最近の日本のアニメのコスプレイヤーがいたらそれはそれでなんだか引く。
今日はここまで。


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ビクトリア・デイのパレードを見物する その6 【2015/05/18】

2016-01-18 23:11:40 | 旅行・イベント記

次は救急車軍団。救急車もバンを改造して出来た自動車を使っています。
カナダやアメリカにはカタウェイCutaway(キャタウェイやカッタウェイとも)というバンのシャーシにキャブだけ載ったものがあり、GMやフォードがこれを製造・供給しています。素体はどんなものなのかは"cutaway GM"か"cutaway Ford"あたりで検索すれば出てくると思いますが("cutaway"だけだと本来の意味である機械や乗り物の内部図解ばかりヒットします)、なかなか情けない姿をしています。
カタウェイだけではどうしようもないので、ボディビルダーの会社がこれに各種ボディを架装していくのです。用途は主にスクールバス、トラック、救急車、小型バス、キャンピングカー(こっちではモーターホームと呼ぶ)など多岐に渡ります。ビルダーは何社もありますしシャーシもいくつもあるので、その組み合わせやバリエーションは無数にものぼるのです。奥の深い世界です。正直、追いきれる気がしません。



今まさに行進しているこちらが救急車です。シャーシはシボレー・エクスプレス、ボディビルダーはよく分からんです。
ボンネットに書かれている"AMBULNCE"は鏡文字になっていますが、これは前を走る車がバックミラー越しに救急車を見た時に読めるようにあえて反転させています。救急車の塗装も特に規定があるわけではないようで、白だったり赤だったり青だったり自由でした。
ちなみに、カナダは救急車呼ぶと金取られます。病気や怪我をした時に急いで救急車を呼ぶか金を抑えるかを天秤にかけるわけですな。困ったときは躊躇わずに救急車を呼べる日本の制度はやはり良いなと思います。どうでもいいですが私は一回日本の救急車のお世話になったことがあります。



こっちはフォード・Eシリーズのシャーシだと思います。ボディもシボレーのものとは異なりますね。



せっかくなんでこのまま脱線して知られざるカタウェイの世界を少しだけ書いていきますねw
これがカタウェイの元になっているバンですね。これはシボレー・エクスプレスです。
元になっていると言っても出来上がったバンのボディを切り取るわけではなく、最初からカタウェイとして製造されています。なので、よく考えたら上記のバン改造車というのはあまり正確な表現ではないですね・・・。



カタウェイの使用用途の割合としては最も大きいのではないかと思うトラックです。荷台は概ね日本の2トントラック程度の大きさのものがほとんどです。これより大型になると普通のトラックになって、逆に小型になるとピックアップトラックになると思います。



こっからパレード自体からも脱線していきますw
これはスクールバス。シャーシはこれもシボレー。スクールバスなのでボディは堅牢に造られているはずです。
スクールバスは大きさによりA~D型に分類されますが、カタウェイベースのこれは最も小型のA型に区分されます。定員は20人程度です。
スクールバスについてもそのうち詳しく書いていきたいですね。



小型バス。シャーシはシボレーで、上記の救急車と同じカタウェイをベースにしていることが分かると思います。
バスの使い道は路線バス、リムジン、送迎バス、挙句は都市間高速バスなど色々です。



最後、キャンピングカーです。シャーシはフォード製。シャーシはおそらくストレッチされていて、カタウェイベースの車としては大きい方だと思います。ただし観光バスベースの車などを含めたキャンピングカー全体から見ると中型程度でしょう。
なおこのキャンピングカーは個人所有ではなくレンタルものでして、これを借りて大陸横断するのもいいよなぁと思います。レンタル代は妥当といえる程度らしいですが、燃費が極悪とのこと。まあ色々積んでいるから多少はね?借りるなら小型ですな・・・。

以上、思いつきで脱線したカタウェイ特集でした。明日からはこれらの車を注意深く観察してみよう。毎日が少しは楽しくなるかもしれないぞ?



はい、パレードに戻りますよw
またしても軍用車軍団が来ました。うーん、昔の軍用車が走行状態で維持されているというのは本当羨ましいぞ。日本だといったい何台あるんだろう?ゼロなんじゃないかなとも思ってしまいます。



先頭はカナダ海軍の警ら用ジープ。海軍らしい青い塗装が特徴です。
これは第二次大戦後に生産されたウィリス・M38型で、カナダ海軍の塗装ということを鑑みるとフォード・カナダにより生産されたライセンス生産版のM38-CDN型の可能性もあります。
ただ、両者の違いは恐らく全く無いため見分けがつかず、また、その個体の経歴と全く無関係の塗装に塗られるというのは保存車や保存機ではままあることなので、これがM38-CDNという確証はありません。



CMPトラック。第1回でも別団体が所有している個体を見ましたが、あれとは別の型式でこちらの方が若干ホイールベースが長いです。
メーカーはシボレーで、No.12キャブを付けています。ちなみに前に見たやつはNo.13キャブです。ホイールベース、駆動輪数、積載量によって細かく型式が分けられているのですがそこまでは分からず。
なお、車体側面の横断幕からこれらを所有しているのが西部コマンド軍用車歴史協会Western Commando Military Vehicle Historical Societyと分かりホームページも見つけたのですが、2014年から更新しておらず所有車両の紹介もなしとなんともひどいページでした・・・。



バイク(偵察バイク?)もいます。パレードを行進する車両はどれも徐行レベルの速度でバイクだとまともに走れないですから、道路をあちこち走り回っていました。このように時々逆走することも。それにしてもこのおじいさんかっこよすぎでしょう。



再びジープですが、これは第二次大戦中に大量生産されたタイプ。この時期のジープはウィリス・MBとフォード・GPWの2種が生産されていて、これらをまとめてジープと呼んでいました。試作車が登場した1940年から終戦までの間に65万台弱というおびただしい数が造られました。なお、本格的に量産が始まったのは1942年からなので、およそ4年間の間にこれだけの数が造られたわけです。恐るべきアメリカの大量生産システム・・・。誰だこんな国と戦争しようって言ったやつ。
ちょっと話が逸れました・・・。ジープはこの2社によりバカスカ造られたわけなんですが、2社間での互換性もバッチリなくらい両者の違いはほぼ無く外装に至っては(素人目には)全く見分けがつきません。昔のエルガとブルーリボンIIくらいに違いがありません。
なんで、これがどっち製なのかはさっぱりわけわかめです。勘弁してね。



次はダッジ・WC54野戦救急車。第二次大戦時に開発されたダッジ・WC型軍用トラックのバリエーションのひとつで、3万台弱が生産されました。
カナダには配備されてないはずだけどなあと思ったら普通にアメリカ陸軍の塗装がされていました。



プリマス・デラックスPlymouth Deluxe1937年式。プリマスはクライスラーのブランドのひとつで、GMのシボレーと同じ立ち位置、つまり最下層のエントリーブランドということになります。パレードを行進するビッグスリーの車の中でどうも影の薄かったクライスラーでしたが、ようやく出てきたという感じです。ダッジやジープも来ましたし。ちなみに特定するのにかなり時間がかかったぞ。今のところ最長記録だ。記録取ってないけど。
見ての通り元々は民間用の乗用車として開発された車両ですが、第二次世界大戦開戦により軍に徴用されたんでしょう。デラックスの名の通り元々はなかなか高級そうな出で立ちなのですが、オリーブドラブ一色に塗りたくられてクソ地味になってしまいました。
徴用後は将校の移動や連絡のためのスタッフカーとして使われていたと思います。スタッフカーってなんだか訳しづらいんですけど、陸上自衛隊だと業務車という言葉が使われています。ただこれ、どうも当たり障りない言葉を選んでいるようにも見えてあまり的を得ているとも言えないような・・・?
余談ですが、この車なぜか売りに出されていたようです・・・。維持できなくなったのかしら?


バイクじいさん再登場。ほんとかっこいいな。



一気に装備が近代的になりましたな。AMゼネラル・ハンヴィーAM General Humveeです。1985年より量産が始まった汎用軍用車両です。28万台以上が生産され、未だ生産は続いている状態です。採用国はとても多い。日本では採用されていませんが、とてもそっくりな同コンセプトの高機動車が陸上自衛隊にあります。
ハンヴィーは派生型式がやたら多いのですが、これはたぶんM1113だと思いまする。例によって自信はない。ハンヴィーは本来非装甲車両だったのですが、後に後方用車両にも装甲が必要となり、それに対応したのが装甲付きのM1113なのです。



これはM1117かな?全く自信がない。
カナダ軍はM1113とM1117を運用していたようなのですが(カナダ軍のハンヴィーはすでに退役しているのでこれらも保存団体所有の個体だろう)、M1117型のハンヴィーはどうも無いらしく訳がわからんという状態です。
なお"M1117"という番号は米軍のM1117装甲警備車という全く異なる車両に割り振られていて、しかもカナダはこれを採用していないので殊更分からん。
M1117はM1113をカナダが独自に改修した車両なのかも知れないんですが、M1113が装甲付きなのに対してこのM1117(仮称)は非装甲とまるで別物。まるで分からん。
案外、米軍から退役した車両を持ってきただけかもしれません(ヤケ

もやもやしたまま今日はここで終了。


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ビクトリア・デイのパレードを見物する その5 【2015/05/18】

2016-01-11 23:22:51 | 旅行・イベント記

また連中が来たぞ・・・(20分振り2度目)
なお、太陽が移動して光線の当たる面積が少なくなってきたので、場所を少し変えています。



シボレー・カメオ・ピックアップChevrolet Cameo Pickup。1957年式かな?
ピックアップトラックに分類される、要は小型トラックです。カナダ・アメリカではこの手の車が人気で、どこにでもいます。見た目はイケてるんで、こっちに来てからはちょっと憧れますね。実際に購入して乗るかは別として・・・。デカいんだよな。実用面で見たら軽トラでだいたい間に合うだろうし。ていうか自動車持つんですかね、あてくし。



テールフィン付きのアメ車が続きますね。動く博物館状態ですな。
奥がポンティアック・チーフテンPontiac Chieftain1958年式。チーフテンの最終モデルです。
手前はフォード・ムスタングFord Mustang、その初代モデル(1964~1965年式?)です。今まで見てきたビンテージカーの中では珍しく現在も製造販売されている車種です。



これも手がかりが少なく特定に時間がかかりましたが、1932フォード・ロードスター1932 Ford Roadsterだと思います。
1930年代のロードスターいわゆる2人乗りオープンカーは、高性能化改造を施したカスタムカーであるホットロッドに改造されたものが多く、この個体のような原型を維持しているものは珍しいと言われています。尤もこれもどこまで原型を維持しているのかは不明なんですが、見たところ外観はオリジナルのようです。
余談ですが、ホットロッド車はカナダのプラモ界隈でも人気で、ひとつのジャンルとしての地位を得ています。車自体の魅力もあるでしょうけど、普通ならカバーの下に隠れてしまうエンジンも見せることが出来るという実用面からも人気を得ていそうですな(ホットロッドのエンジンは剥き出しの場合が多い)。本当にカーモデルが盛んなんですねぇ。



ポンティアック・スターチーフPontiac Starchief1957年式。



ポンティアック・ボンネビル1965年式。デカいボディ、縦2連の丸ヘッドライト、テールフィンが個人的には一番アメ車らしいシンボルですね。
奥にいるのはフォード・クレストラインFord Crestline1952年式。

これでアメ車軍団はひとまずおしまいです。濃かったなぁ・・・。



次は仮装軍団。ファンタジー色の強い仮装が多く、いわゆる「コスプレ」とはまた違った内容になっています。



ビクトリア市危機管理課Victoria Emergency Management Agencyのみなさん。地震、気象災害やパンデミックなどに備える部署です。
50年以内にビクトリアで大地震が起きる確率は32%と言われていて、それに備えようと喚起なんかしています。随分と可能性が高いなと思いますが、あの東海地震も同じくらいだったと思います。とはいえ、備えるに越したことはないのです。
というかこっちでも地震が起きることを知らなくて、それを知らされたのは他でもない2015年12月に起きた地震そのものでした。揺れは大したことなかったんですが、まさか揺れるとは思わずに暮らしてましたんで完全に不意打ちを食らい、揺れを感じた時は焦りましたね。
日本の建物は耐震・免震化が進んでいますが、カナダの建築物はそこんところどうなんでしょうねぇ。日本でなら耐えられる地震でもカナダではダメってこともあるやもしれません。



危機管理課ではそんな有事の際に活躍する車両を持っています。平時では重要度は低いですから車両更新が行われにくいのかなんだか古そうな車ばかりが集まっています。



通信車Communication Unit。ベースはシボレーのバン(1980~1982年式?)ですな。コーチビルダーまでは知らん。



空港用化学消防車のローゼンバウアー・パンターRosenbauer Panther。消防車の中でも特に大型で特異な姿をしています。
これはビクトリア空港に配備されているものです。日本の空港にも数台配備されているはず。



スルタン高校Sultan High Schoolのみなさん。これもアメリカ・ワシントン州の高校です。シアトルの北東約100kmのところにあります。



吹奏楽隊。だんだんカッコよさが増している気がする。



オレゴンシティ高校Oregon City High Schoolのみなさん。ワシントン州の南にあるオレゴン州ポートランドの高校です。
今度はチア軍団がいます。きっと野球が強いんだろう。



例によって吹奏楽隊。格式高いなぁ。

今日はここまで。


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