黒鉄重工

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バンクーバー島の保存車両を探せ! その4 【2015/02/07~08】

2015-07-31 22:53:40 | 旅行・イベント記

とりあえず列車の撮影は終えたので、30分後の次の便までBC Forest Discovery Centreを探索します。



スチームドンキー。



スケルトンタイプの運材車。
スチームドンキーを使って運材車に載せてある丸太を吊り上げるという状況を展示しているんでしょう。



広場に置いてある重機。まるで墓場。



保存鉄道の車庫にはシェイ式蒸気機関車が。今日は動きません。ていうか動くのかなこれ。



本線との連絡はこのようなスイッチバック方式。鉄道模型みたいで面白いです。本線の配線も8の字エンドレスなので本当に1分の1鉄道模型のような感じです。



車庫はこんなふうになってます。



スピーダートレーラーっぽい車。グリルがいかつい。



後ろを振り向けば、反対側からグリーンホーネットの列車が通過していきます。ちょうどデルタ線のところから撮影。
気がつけば天気も晴れ間が見えるくらいに回復してきました。



また先回りして2回目を狙います。このダイヤモンドクロスのあたりですね。ちなみにレールの軌間は36インチ(914mm)幅の狭軌です。カナダにもこんなナローゲージがあるんだ(*^◯^*)



来ました。これはなかなかいいんじゃないのかい?気に入っている写真です。



引きでも撮影。



停車中にオーソドックスな編成写真もとっておきます。



客車。う~ん、貨車改造のかほり。



カウチンリバー鉄道のホッパ車。無蓋車かもしれない。



タンク車。連結器がピン・リンク式(朝顔型)っぽいですね。

つづきます。


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北米project ~Advance to U.S. その22 【2014/12/19~24】

2015-07-30 22:46:05 | 海外旅行記
休憩を終えたらまた館内を巡ります。今度は屋外に行ってみましょう。



Boeing B-29 "Superfortress"
日本各地を空襲したあまりに有名な戦略爆撃機B-29。アメリカじゃ太平洋戦争を終結に導いた英雄です。価値観の違いというやつですね。
この機体(機体名:T-Square 54)は第二次世界大戦中、太平洋方面の第875爆撃航空隊に所属し、37回の爆撃任務に就きました。明言されてませんが、日本の何処かを爆撃したんでしょうな。
で、B-29は見るのを楽しみにしていた機体のひとつでしたが・・・なんじゃこりゃ。機体がビニールで覆われていて、機体の形状しか分かりません。前にモルボール処理された戦闘機の写真を見たことがありますが、同じような感じです。
実機はビニールの中で子細に観察することは出来ませんでしたが、モスボール処理っぽい様子を見れたのは収穫、と思うしかないですね。また来ます。



Boeing 787 ZA003 "Dreamliner"
ボーイングの中型ジェット旅客機B787の試作3号機(ZA003)です。飛行試験や型式証明のためのデータ収集に用いられ、23ヶ国を展示飛行するドリームツアーも当機で行われました。
2014年11月8日にボーイングから寄贈されたばかりのニューフェイス(訪問時は12月なので寄贈日から1ヶ月半程度)です。寄贈されて間もないので機体もピカピカ。



新幹線とも形容されたつるんとした丸いノーズが特徴的です。
この時は787単独で展示されていましたが、現在はコンコルドとエアフォースワンと並べて展示されているようです。



ZA003はロールスロイス製の「トレント1000」エンジンを搭載します。エンジンカウルにぎざぎざが付いているのが特徴で、これで他の機種と見分けることが出来ます。
エンジンの青焼けがいいですな。プラモデルの参考になるかも?



垂直尾翼の787の文字とレジ番N787BX。塗装はボーイングのハウスカラーです。曲線、グラデーション、ストライプと、モデラーにとっては嫌らしい塗装です。
先日、日本に寄贈された試作1号機ZA001もこの塗装でしたね。ZA001、ちゃんとした展示をされるといいんですけどね、ちょっと心配してる。



搭乗も出来ます。まだ787には乗ったことがないので、これが787初搭乗となります。



コックピット。737クラシックを見た後だととてもスッキリしているように見える。



ビジネスシートかな?座ることはできないです。
通電しているので天井の間接照明が作動しています。



エコノミーシート。量産型と同じ3-3-3配置です。
その後ろはがらんどうで、たぶん飛行試験に使う測定機器を載せてたんだと思います。



ギャレーを見ておしまい。現役機にも乗りたいですね。



Boeing WB-47E "Stratjet"
B-29の後継機として開発された戦略爆撃機です。後退翼、ポッドマウント式エンジン、自転車式降着装置など当時の新機軸が盛り込まれています。
博物館の機体は1953~1963年にアメリカ空軍の戦略航空軍団で運用され、その後は気象観測機のWB-47に改造され1970年代に海軍で使用されました。
あんま馴染みのない爆撃機です、はい。



Mikoyan & Gurevich MiG-17F
朝鮮戦争時に猛威を振るったMiG-15のマイナーチェンジ機です。MiG-15の弱点だった急降下時の性能も改善されています。
F型はアフターバーナー付きのクリモフVK-1Fエンジンを搭載していますが、博物館の機体はVK-1Fが入手できなくなったためアフターバーナーの無いVK-1を搭載しています。1983年にモロッコ空軍からアメリカに持ち込まれたもので、持ち込むのに色々大変だったらしいです。
塗装は北ベトナム軍の迷彩塗装をまとっています。ネギです。ベトナム戦争時には性能で勝るアメリカ軍機に果敢に挑んでいき、撃墜記録もあるようです。
MiG-15と似ていますが、主翼の後退角や付け根の位置を見れば分かるんだそうですが、この角度じゃ分かんねえな。



どうしても吸気口を正面から見たくなる衝動に駆られます。ブタ鼻・・・。



McDonell Dauglas AV-8C "Harrier"
垂直離着陸(V/STOL)の出来る戦闘機。ペガサス推力偏向エンジンと胴体にある4つの可変ノズルを使って垂直に離着陸するというちょっと危なっかしいがそれがハリアー独特の発進法でね、上がっちまえばどうって事無い!自転車だってそうだろう?一度乗ったらコツは一生忘れねえモンだ!
元々はイギリスのホーカー・シドレーが開発したもので、アメリカのマクドネル・ダグラスも生産しています。C型はAV-8B「ハリアーII」までの繋ぎとしてA型をマイナーチェンジしたものです。
博物館の機体はアメリカ海兵隊の第542航空攻撃隊で運用されていました。
マーベリックミサイルで橋を破壊したりテロリストをミサイルで文字通りふっ飛ばしたりして有名なアレ(劇中に登場したのはハリアーIIだけど)。



Grumman A-6E "Intruder"
朝鮮戦争後に開発が初められた頑丈で多用途で全天候型の艦上攻撃機です。攻撃機らしいずんぐりむっくりなフォルム。置き換えペースの早かった当時の機体群の中では長生きしたほうだと思います。
博物館のA-6Eは1972年就役で、アメリカ海軍航空隊で第一次湾岸戦争中イラクを爆撃しました。塗装は1972年ベトナム戦争で撃墜された空母キティホークのVA-52"Viceroy 502"のものになっています。



Grumman F-14A "Tomcat"
映画「トップガン」の主役機で有名な艦上戦闘機。可変翼付きというマニア受けしそうな機構から退役後も根強い人気を持ちます。あとはマクロスに出てくるバルキリーのモチーフになったのもこれですね。実際カッコいい。
戦闘機というより艦隊防空のための迎撃機の側面が強いとも。可変翼の採用により空母離着陸時や旋回時に必要な低速性能と戦闘時に必要な高速性能を両立させることができ、空対空ミサイル「フェニックス」を運用することで高い防空能力を持ちます。



可変翼。これは高速巡航時の形態ですねぇ。



Fiat G.91Pan
イタリアのフィアットがNATO加盟国向けに開発した戦闘爆撃機です。後退翼、尾翼、胴体などはF-86を参考にしていて、ノーズコーンでだいぶ印象が変わっていますが確かに似ています。
このPAN型は、イタリアの曲技飛行隊「フレッチェ・トリコローリ」(三色の矢、転じてイタリア国旗)用にチューンナップされた型式で、1963~1981年の間運用されました。



発足当時のボーイングの社屋の復元です。時間があれば後で中も見ます。



ウィングレットのモニュメントがありました。主翼の端に付けることで燃費が改善される部品です。

外に出たので、そのまま今度はエアパークへ向かいます。


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バンクーバー島の保存車両を探せ! その3 【2015/02/07~08】

2015-07-29 20:11:55 | 旅行・イベント記

レイクカウチンからダンカンへ戻ってきました。ダウンタウンにはE&N鉄道の線路が残っていて、線路の周りを駐車場が囲んでいます。列車がいたら撮りやすそう。
ここにも保存車両があるので見て行きましょう。



Canadian National Railways caboose #79124
1917年製のカナダ国鉄の木造車掌車。車体長は37フィート2インチ(11.3m)で重量は23トン。快適装置としてストーブと氷箱がありました。
1953年に大規模改修を受け、以降はヤブー~カウチンベイ間の貨物列車で使われ、1982年に引退しました。
保存に際しては、最盛期を再現するためにオレンジの塗装に楓の葉のマーキングがされています。レイクカウチンのカブースよりも再現度は高いと言えます。



車内は事務所に改造されていました。



車掌車は駅の横に置かれています。元々線路があったところとは無関係の位置にあるようです。
・・・というかこの、駅舎と本線の間の不自然な「間」はなんなんでしょう。線路脇にあるプラットホームも後付っぽいし、何より駅舎のすぐ脇にあるコンクリの部分がホームのはず。・・・線路引剥がしたなこれ。



ああ、やっぱり。本線だった線路を剥がして、副本線を本線にしたようです。副本線は2本くらいあったかもしれませんね。この突き出たようなホームもやはり後付か。
じゃあ剥がされた本線のあった場所は今何があるのかと思って振り返ってみると、駐車場になっていました。なるほどね。



手書きしていくスタイルの時刻表。今日も列車は来ない。
VIA鉄道の看板もそのままですね。これも歴史の一部ということで外さずにしているのかな?



ダンカンはトーテムポールの町。インディアンの居留地が近くにあるんだそうです。



ダンカン駅の駅舎。標準的なCPR駅舎です。室内は郷土資料館になっています。
ところでカナダの駅はどうして駅名標を側面に掲出するのかが分かりません。なんで正面にしないんだ?そのほうがスッキリするのに。



C型のスクールバスが停まってたんで撮影。



トーテムポールとカブースを一緒に。
この後は、ダンカンの模型屋で鉄道模型を少々購入していき、そしてこの日最後の目的地へ。



はい、着きました。BCフォレスト・ディスカバリー・センターです。11月に看板であるこの1号機関車を見ただけで終わりましたが、今回は園内にも入ります。
改めて1号機関車を見てみると、確かにボイラーがオフセットされていますね。


この日はちょうどメープルシロップ・フェスティバルが開催されていたので、それに合わせてきました。駐車場もよく埋まっています。



アトラクション用の保存鉄道が今日は走っているので、とにかくまずはそれを見に行きます。



やってきました。小型のスイッチャーと客車が3両です。手前の白い棒の標識がアレだけどまあまあいいんじゃないかな?



牽引機はCowichan Rivver Railway #26 "Green Hornet"で、元々はBC電力のヨルダン川水力発電ダムとその送電線建設のための専用線のガソリン機関車として製造されました。現在はディーゼルエンジンに換装されています。



後追い。



先回りしてもう一度撮影します。後ろには池が広がるんですが分からないですね。何よりも天気がすぐれない・・・。

今日はここまで。つづきます。


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北米project ~Advance to U.S. その21 【2014/12/19~24】

2015-07-28 23:45:47 | 海外旅行記

Taylor "Aerocar III"
ギャグ枠。なんかこう「自動車に翼つけたら最強じゃね?」みたいな感じで造られたんだろうなあという機体です。その発想はあったけどさあ。分類としては「道路を走れる飛行機」ということで、どうも飛行機らしい。
こんなんでもちゃんと耐空証明は取得していて、試作機は1949年に完成しましたが1956年までCAA(FAAの前身)の認可が下りなかったそうな。そりゃそうだ(その間7年も何してたんだろう)。飛行性能は満足のいくものだったらしい。
主翼と尾翼は着脱式で、着脱は15分程度で出来ます。さすがに翼を付けたまんま道路を走るってことはないようです。ただし、外した翼はトレーラーに載せてエアロカー自身がが牽引できるようになっています。
最近はまたエアロカーが開発されているとか何とか・・・。どっちにしろ日本では(調布飛行場の事故もあったし)無理じゃろうな。



主翼を広げるとこうなる。
ところでこれ、飛行中どうやって推進すんの?って思ったんですが、テールにプロペラが付いてました。写真だとわかりづらいですが。



Williams X-Jet
クッパクラウンSF映画に出てきそうなアレ。単座VTOLジェット機らしいぞ。



Boeing 737-201
小型ジェット旅客機のベストセラーB737の初期型の生首です。塗装はUSエアウェイのものですがアメリカン航空みたい。



機内に入れる!
コックピットから見て行きます。いわゆる737クラシックなので計器がたくさん。



客室は2+2配置のビジネスクラスがあります。荷物棚から吊り下げられているのはモニターで、映像が流されていました。



Lockheed M-21 "Blackbird"
マッハ3超の速度と高度8万5千フィートの高度で飛行する偵察機。戦略偵察機SR-71「ブラックバード」のプロトタイプとなったA-12から派生した機体で、両者の姿はよく似ています。
CIAの「タグボード計画」により開発されたM-21の目的は偵察用ドローンD-21の母機となることでした。背中にD-21を載せたまま飛行し、敵国の領空でD-21を射出するというもの。機体の背中に付いているエンジンのようなものがD-21ドローンです。
博物館の機体は唯一の現存機です。



デカい偵察機です。当時はただデカいなあとしか思ってなかったんで、的を外した写真しか撮ってないです、はい。ドローンが付いてるとか知らなかった。



AGM-86B
空中で発射するタイプの巡航ミサイル(ACLM)です。ミサイルっぽくない、どちらかといえばドローンのような形です。



Douglas DC-3
バンクーバーでも見たベストセラー旅客機。1936年にアメリカン航空で運用されたのを皮切りに合計1万機以上を生産しました。1938年にはアメリカの航空路線の機材の95%がDC-3だったという逸話も。
博物館の機体は1940年にアメリカン航空用に造られたもので、現在はアラスカ航空の塗装をまとっています。
前々回くらいに載せ忘れたので今更ですが。



そして舞台は地球を飛び出し宇宙へ!ソ連と競い合って宇宙開発を引っ張ってきた国ですからね。



Apollo Lunar Roving Vehicle
アポロ計画で使われた月面移動車(LRV)です。これはモックアップで、本物は月に置いてきたとか。



Command Module 007A
アポロ宇宙船の一部、コマンドモジュールです。宇宙飛行士の居住スペースになって、地球に帰還する際使われるのもこれです。「アポロ」といえばこの形ですな。
この007Aはコマンドモジュールの初期型で、月には打ち上げられず地球での試験や宇宙飛行士の訓練に使われました。



モジュールの中。まあ狭い。



Destiny Laboratory Module
国際宇宙ステーション「デスティニー」の実験用モジュールのモックアップです。今も宇宙で実験をやってます。



グレートギャラリーはこれで終了。お昼を過ぎたのでご飯兼休憩にします。とはいえあんまり空いていなかったのでサラダだけにしました。
このサラダ、オレンジやベリーを乗せてあってう~むという感じ。アメリカ人(カナダ人)の、サラダやメインに甘いもん入れるセンスは理解できませぬなぁ・・・。


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バンクーバー島の保存車両を探せ! その2 【2015/02/07~08】

2015-07-27 22:06:49 | 旅行・イベント記

シュメイナスから来た道を戻ってダンカンまで南下します。そこから西へ向かい、やってきたのはレイク・カウチンLake Cowichan。
そこに保存車両が編成単位で保存されています。これを見て行きます。



Comox Logging & Railway Locomotive #12
先頭は、1927年製の12号機関車です。標準的な50トン級クラスB型シェイ式です。
スコーミッシュのメリル&リング林業Merril & Ring Lumber Co.用に新造されたもので、新製当初のロードナンバーは2号機でした。その後、テオドシア・アームでの運用を経て1945年にコモックス森林鉄道で1959年まで貨物列車の牽引や入換などで活躍しました。
引退後はレディスミス町、レディスミス鉄道歴史協会を経て現在はここカーツァ歴史協会が保存しています。



ダンカン以来、2機目のシェイです。
1機目を見た時には気づかなかったのですが、ボイラーが左にオフセット配置されているんですね。シリンダーやシャフトとの重量バランスを考慮した結果だそうです。うーん、変わった配置。



台車観察をしようとしたら・・・シャフトが無い。



気持ち悪い動きをすると話題のシリンダー。3シリンダーということでいいんだよな。



Crown Forest Industries Log Car
丸太を輸送するための長物車スタイルの運材車です。通常、運材車というと台車に骨組みだけというスケルトンカーが一般的です。前回の更新でシュメイナスで見た運材車がそれですね。
スケルトンカーは長物車よりも軽いので貨物列車を編成するときに、一列車あたりの編成を長物車の編成よりも長くすることが出来ます。しかし、線路に木の皮などのゴミを散らかしたり長物車よりも積載量が少なかったりという欠点があります。
ナナイモ湖やファースト湖、セカンド湖で積載された丸太はレディスミスで自走丸太積み下ろし車Humderginによって積み下ろされていました。
同様の運材車はレディスミスにもありましたね。丸太も積載されていて、当時の輸送形態がよく分かります。



Canadian National Railways Boc Car #42856
1916年製のカナダ国鉄用有蓋車です。1988年に引退しました。



Canadian National Railways Caboose #78876
1918年製の車掌車(カブース)。新製配置はBC州で、バンクーバー~エドモントン間、エドモントン~プリンスルパート間の列車に使われていました。
1950年代前半にバンクーバー島に転属となり、1988年3月27日に引退しました。カナダ国内で定期運用されていた最後の木造カブースでした。

という感じで、先頭が機関車で最後尾が車掌車という理想的編成で保存されていました。各車状態も素晴らしいと言えます。



ちな、保存場所はこんな風になってます。



ヘンテコな車両もいます。丸太の牽引車(左)と丸太をぶら下げて引っ張る車(右)です。



E&N Rail Kaatza Station
1912年開業のE&N鉄道のカーツァ駅。当初は林業用の貨物駅でしたが、1926~1975年の間では旅客営業も行っていました。現在はカーツァ駅博物館として活用されています。ちなみに移築されています。
旅客営業が開始された頃にはE&N鉄道はカナダ太平洋鉄道に売却されていたはずですので、駅舎はそのような意匠になっています。



カウチン湖も見れます。ほんの末端だけですが。



Plymouth Locomotive
駅舎の横にも保存車。1929年製ガソリン機関車。メリル&リング林業8号機として新造されました。オブリエン林業、ケリー林業などを経て1955年にウェスタン・フォレスト・インダストリーに売却されました。その間に機関はガソリンエンジンからカミンズの150馬力ディーゼルエンジンに換装されました。
WFIでは入換機として使われましたが、丸太輸送がトラックに切り替えられたことで1977年に用途廃止、翌年にビクトリアのオグデン・ポイントのドックの入換機としてウェストキャン・ターミナルに売却され1987年にそこで引退しました。
なんて経歴の多いスイッチャー・・・。ごくごく一般的なスタイルのスイッチャーですが、カウチン湖近辺で使われた機関車では唯一の現存機ということで保存されています。ロードナンバーは7号機です。



Speeder Trailer (Crummy)
得体の知れない客車っぽく見える何か。文字通りスピーダーの付随車です。スピーダーとは労働者輸送、救急車両、配達、保線車両用として製造された小型の自走車両です。各林業会社のキャンプに最低1両は配備されていました。シェイ式蒸気機関車が6~9mphの速度で貨物列車を牽引するのに対して、スピーダーは45mphで走行できるので、移動時間の短縮に貢献しました。
この付随車BCFP(British Columbia Forest Products)#145は1948~1949年製で、ニティナト・キャンプおよびケイキューズビーチ・キャンプで使われていました。40人を収容可能で、労働者とその家族や学生を輸送していました。
鉄道輸送廃止後は、車輪のフランジを取り去ることで移動可能なオフィス、食堂、倉庫として使用されていました。

手作り感満載。こういう当時の林業労働者の暮らしが垣間見える資料があるというのはいいですな。


他にもスチームドンキーや丸太掴み機などがありました。博物館の本館(駅舎内)は閉まっていたので、これはまた今度。また来ます。


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保存車両マップ更新しました。

【ギャラリー】 ZGMF-1017M2 ジン・ハイマニューバ2型 【1/144HG】

2015-07-24 20:45:56 | 模型ギャラリー


ジンハイマニューバ2型は、ザフト軍のモビルスーツ「ジン」の高機動仕様。
ハイマニューバには、M2型よりも先に開発されたZGMF-1017Mジンハイマニューバ(M型)が存在している。M型が加速・航続性能を強化したのに対し、M2型は格闘戦での機動力を伸ばしており、斬機刀やビームカービンといった近接用武装を装備している点からもそれが伺える。
新型機ゲイツまでの繋ぎであったが、操縦性が良いことからパイロットには好評だった。しかし、生産数は少なく特殊部隊など一部への配備に留まった。

1/144HG「ジンハイマニューバ2型」を製作しました。カナダ渡来後初めての本格的プラモ製作でしたが、肩慣らしでさくっと作りました。
改造したところは、モノアイをHアイズでクリアパーツ化、日本刀をコトブキヤの市販パーツに置き換えたくらいであとは素組です。
塗装は機体がニンジャを彷彿させ、そこからニンジャスレイヤーを連想したことから、赤でまとめました。



フロント。



サイド。



リア。



MMI-M636Kビームカービン。









MA-M92斬機刀。



以上、ジンハイマニューバ2型でした。

北米project ~Advance to U.S. その20 【2014/12/19~24】

2015-07-23 20:48:19 | 海外旅行記

滑走路や駐機場の見えるフロアへ。早期警戒機や給油機がいますねえ。



滑走路には見慣れない旅客機が。B727-200です。まだまだいるもんですね。
機体に書かれているFirst Class Equine Air Travelは飛行機のチャーター会社のようです。



今アメリカを飛行している旅客機のレーダー図。flightradar24みたいなやつです。食べ物に群がる羽虫かよってくらいうじゃうじゃ飛んでいます。西海岸なんてすごいぜこれ。さすがアメリカ・・・。



ギャラリーに戻ります。半周してきましたね。ここまで来ると見たことのある機体もちらほら。



Grumman F9F-8 "Cougar"
グラマン初のジェット艦上戦闘機F9Fパンサーの改良型です。パンサーは垂直翼を装備した戦闘機でしたが、朝鮮戦争時に登場したソ連の後退翼を持ったMiG-15に対抗できなかったことから、急場しのぎとしてパンサーに後退翼を持たせてクーガーとしました。
写真の機体は1955年に海軍に納入され、海軍と海兵隊で活躍しました。

F9FとF-86を並べると、お前ら同世代のジェット機か?と思うくらい結構スタイルが違う感じです。



Douglas A-4F "Skyhawk II"
26年以上に渡り2960機が生産されたダグラスの艦上攻撃機です。
デルタ翼を折り畳まずに空母のエレベーターに載せられるほどの小型機でそれでいて馬力もあります。他にも機体は軽く整備も簡単と優秀な機体でした。
写真の機体は1966年製でアメリカ海軍機として東南アジア方面に配備されました。1980年に海軍の曲芸飛行チーム「ブルーエンジェルス」の所属となり、部隊内では4番機として13年間飛行していました。

機体サイズは隣のA-4の10年前の設計であるF9Fと同程度ですが主翼はスカイホークのほうがずっと短いです。攻撃機なのに兵装搭載量少なさそう(素人並みの感想
ブルーエンジェルスもいつかはお目にかかりたいものです。



Lockheed F-104C "Starfighter"
短い主翼に強力なエンジンを積んだ、おなじみ鉛筆戦闘機。
写真の機体は、アメリカ空軍で使用されたもの。NASAのマーキングがされていますが、この機体がエドワーズ基地の飛行試験センター(AFFTC)に配備されていた時に塗られたものなのかな?



Bell UH-1H "Iroquois (Huery)"
1955年から1976年の間に1万6000機以上が製造されたヘリコプターのベストセラー。多くは兵員・物資輸送や攻撃用にベトナム戦争に投入されました。今も軍民問わず現役やってます。
ここらへんからベトナム戦争エリアへ。



ベトナム戦争でも東西の名機が並べて展示されています。アメリカのF-4とソ連のMiG-21です。ミグの国籍マークはどこのだと思って調べたらチェコスロバキアでした。
F-4でかいなあ。意外と今まであまり目にしたことのないF-4。入間で偵察型のRF-4を見た時以来かな?



McDonell F-4C "Phantom II"
ファントム爺さん。ずんぐりむっくりで醜いとか水平尾翼が下向いててキモいとか言われてた戦闘機です。でも自分は割と好き。
元々はアメリカ海軍の艦隊防空用迎撃機として開発されましたが、後に空軍でも採用。このF-4Cも空軍向けのモデルです。
空軍機としてベトナム戦争に投入され、3機のMiG-21を撃墜したとのこと。



大型で推力が高いので兵装をたくさん積めます。ミサイル万能論(笑)です。C型も機関砲は装備してなかったはず。



Mikoyan & Gurevich MiG-21PFM
バラライカなどと呼ばれているミグ戦闘機の中でも特に有名な機種。ミグ設計局だけでも1万機以上が生産された、超音速戦闘機で最多の生産数を持ちます。
見た目はアレ(ノーズのショックコーンとかダサ・・・)ですが性能は高く、特にベトナム戦争ではミサイルをろくに使えず遠距離戦に持ち込めないアメリカ軍機に対して果敢に格闘戦を挑んでいって敵機をバッタバッタ落としていったとか何とか。構造も単純なので中小国ではMiG-21より新しい機体を退かせてまで現役張っているらしいぞ。
PFM型は垂直尾翼の拡大、レーダーの更新、機関砲の復活などの改良を施した前期生産型の決定版です。



Northrop YF-5A(N-156F) "Freedom Fighter"
ソ連のMiG-28。ノースロップが単純な構造、経済的、多用途、簡単な整備を満たした戦闘機として開発したもの。原型機はN-156Fという名前でした。
安価で単純な構造が受け、中小国など30ヶ国以上で運用され、米軍でも使用されました。

中小国でも運用できるような廉価な戦闘機(なにせレーダーが装備されていない)が、思いの外好評だったっていうやつ。今でも現役やってる国があるらしいぞ。
後にF-16でも同じようなことが起こりますね。



F/A-18のコックピット・モックアップ。乗れます。乗らなかったけど。



SR-71Aのノーズ。あんなデカいのにコックピットはこれだけ?

今回はここまで。
グレートギャラリーは次回でおしまいかな?


その21へ→

バンクーバー島の保存車両を探せ! その1 【2015/02/07~08】

2015-07-22 21:05:26 | 旅行・イベント記

鉄道の通っていないバンクーバー島ですが昔はありました、その時の車両も残っています、というのはいつかも話しましたね。
バンクーバー島にある保存車両はあれだけではなく、まだ眠っているのです。それを見に行くのと、ちょうどこの日保存鉄道が走る日でしたのでそれも合わせて見に行こうと思います。

というわけで、レンタカーを借りてバンクーバー島を北へ向かいます。借りたのはジープ・コンパス。グリルを見なければ全然ジープっぽくないですな。アメ車を運転したかったのでこれにしたんですが、燃費がよろしくなくてやや後悔しました。次からは燃費のいいやつにしよう・・・。



走行中、ふと思いついて去年サケの遡上を見た川に寄ってその後の経過を見に行ったのですが、跡形もなかったですね。みんな流されたのか食われたのか・・・。
ちなみにこの日雨だったんで水位が上がってます。



今回はトランスカナダハイウェイを出来るだけ避けて旧道沿いを走っていったんですが、スクールバスが止まっていたんで寄っていきます。
Girardin Minibus。小型バスですね。



これも小型。トレーラーっぽいボンネットの割に寸詰まりなボディ・・・。



かまぼこ。Saf-T-Liner HDX。



さらに車を走らせると今度はE&N鉄道の廃駅が出てきました。コブルヒル駅Cobble Hillです。この屋根付きベンチみたいなのがこの駅の施設の全てです。駅というよりも仮乗降場かバス停みたいな印象で、日本の鉄道に慣れているとこれが駅とは最初思えないです。
実際、これより前にも同様のベンチを何回か見ているのですが、当時は見逃していました。今回のこれとこの後見るもう一つの駅のを見つけてようやく確信を得たと言う感じです。



線路なう。廃線だからね。



構内は単線の本線と列車交換の出来る副本線が1本。分岐器は普通かなと思いましたが、どうも副本線へは分岐できないような作りになっています。ノーズ可動とか大層なものでも無さそうですし。
末期には副本線は使われていなかったようですし(線路に草が生えている)副本線への誤進入防止を狙っていたのかもしれません。



さらに副本線には脱線器derailもありました。



駅前にバス停があったので覗いてみましたが、田舎らしい本数ですね。日曜日なんて1本だけだよ。でも平日は終バスが22時台にあるというのは意外ですね。というかカナダの路線バスは概して終バスが遅いです。平日は0時台とか当たり前。



今度は少しばかり長く走って、ダンカンを越えてシュメイナスChemainusまで行きます。そこに蒸気機関車と運材車が保存されています。



機関車はMacMillan Bloedelの1044号機です。軸配置は2-6-2T。石炭庫っぽいのが見当たらないので重油専燃かな?
状態は良好と言えます。塗装も塗り直されているようで綺麗です。昔はタンクに文字が書かれていたようですが今は真っ黒。シリンダーなど駆動部も黒いです。柵も低いので撮影や観察もしやすいです。



サイド。動輪が小さい。



運材車。丸太を載せます。実際に丸太が載ってるとわかりやすい展示になっていいですけどね。



運材車は2両繋いであります。台枠(?)は鉄製です。



小さい公園の一角にあります。



道路の向かいはE&N鉄道の本線があります。
ちょうど機関車のあるところはシュメイナスの町なので、もしかしたら駅が見つかるかもしれないと思って車を走らせていたら本当に見つかりました。



E&N鉄道シュメイナス駅。Chemainus Rd.沿いにあります。サブウェイの向かいにあります。
例によって簡素な無人駅です。というか踏切上に駅があるね。



駅舎(?)。屋根は他の無人駅よりも大きいですが、ベンチが無いので座れないですね。撤去されたのかもしれません。
黒い屋根瓦に赤い板の壁というのはナナイモ駅やポートアルバーニ駅でも見られたカナダ太平洋鉄道共通のカラースキームで、簡素な駅ながらもこだわりを感じさせます。



駅名標。下には末期に旅客運営をしていたVIA鉄道のシールが未だ貼られています。



プラットホームらしき構造物は無く、地面からそのまま乗り降りするスタイルだったようです。

続きます。



今回周った保存車両と駅の位置はこの通り。需要あるか知りませんが貼っておきます。記事が進むごとにポイントが開放されていくよ。


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北米project ~Advance to U.S. その19 【2014/12/19~24】

2015-07-21 21:06:30 | 海外旅行記

やってきたのは航空博物館Museum of Flight。シアトルの観光名所のひとつです。
航空機の黎明期から未来の宇宙開発に至るまで、アメリカ西海岸では最大級の収蔵量を誇る巨大な航空機の博物館です。ここをじっくりと見学していきます。



ロビーには航空機の黎明期の機体が展示されています。
これはChanute-Herring 1896 Biplane Glider(レプリカ)。かの有名なライト兄弟が設計したグライダーにも影響を与えた、ライト兄弟登場以前のグライダーで最も成功したものです。
初期は三葉機でしたがこれでは揚力が過剰で却って安定性を欠く結果になってしまい、下部の主翼を取り外し複葉機としたところ性能が格段に良くなりました。
この、腕だけを支えに宙ぶらりんで飛行するというのはなかなか怖そうですね。



Wright 1902 Glider(レプリカ)
ライト兄弟が開発した世界初の有人動力飛行機ライトフライヤーのプロトタイプとも言えるグライダーです。両者のシルエットはかなり似ています。



Rumpler Taube(レプリカ)
オーストリアの飛行機で、第一世界大戦前のオーストリアおよびドイツで最も普及した機種でした。
戦前はスポーツ用でしたが、戦争が始まると偵察機として使われ始めました。しかし、新型機が投入されると運動性の悪さが露呈し、後方の訓練機へと転換されました。

これが兵器・・・?と疑うくらい華奢ですね。タウベとは「鳩」の意味だそうです。確かに第一印象は鳥です。



ロビーの奥にあるグレート・ギャラリーへ入ります。一番大きな展示室で、あらゆる箇所にあらゆる年代の飛行機が展示されています。やることが派手だねえ。・・・さすが、アメリカのやることはスゲーなあ、やっぱ。
写真は全機撮影出来ていると思うんですが、全部紹介していたらすごく長引いてしまうので(鉄道博物館で全車掲載したらかなり延ばしてしまったのを反省している...)気になったものだけかいつまんでいきます。といっても、ここと第一次世界大戦の展示室以外はスキップできる機体がほとんど無さそうなんだよなあ。



Boeing B&W(レプリカ)
ボーイング社が設計・製造した最初の飛行機(水上機)。ボーイングのお膝元ということでボーイング初の機体は外せないということですな。
アメリカ海軍にセールスするもつっぱねられ、最終的にニュージーランド政府が購入しました。最初から順調というわけにはいかないんですねえ。



Swallow Commercial
1925年、ウォルター・T・バーニィはアメリカの郵政省からCAM5 (Contract Air Mail route No.5)というワシントン州パスコからネバダ州エルコまでのエアメール経路を取得し、その郵便輸送用に購入した郵便輸送機です。この機体はバーニィの所有していたものとは無関係ですが、そう見えるように改造してあるそうです。
ちなみにその後バーニィが設立したバーニィ航空は後のユナイテッド航空の前身です。

航空機が最初に運んだのは人ではなく郵便物なんですねえ。これはここに来るまで知らなかったことなので少々意外でした。確かにこの頃の機体では人を載せて採算を取るのは難しそうです。郵便なら軽くてたくさん積めるのでイケそうですね。連邦政府もエアメールを政策として進めていたようですし。




Ford Model AA Truck 1931
航空博物館にフォードのAAトラックが。要は郵便配達車で、集荷した郵便を空港に運ぶだとかその逆だとか、そんな役割のトラックですね。これ一台で飛行機1機分の荷物を積めそうですね。



Boeing Model 40B(レプリカ)
ボーイングが初めて開発した陸上用の複葉機。アメリカ郵政省の郵便輸送機として開発されたものの、競合相手のダグラスの機体が採用されたためこれはおじゃん。ところがこれを乗員4名の旅客機として再設計し40Aとしたのが成功しました。博物館の40Bはエンジンをプラット&ホイットニーのホーネットエンジンに換装したものです。



フライトシュミレーター。なんだかすんごいぐるぐる回転してたけど、中はどういう状況なんだろうな、墜落しそうだったんじゃないかな。



Boeing 80A-1
1928年8月に初飛行したボーイングの当時はまだ少数派だった旅客機。モデル80が12人乗り、モデル80Aが18人乗りです。
モデル80A-1はプラット&ホイットニーの525馬力ホーネットエンジンを3発搭載し、ユナイテッド航空とアラスカの建設会社で使用されました。モデル80唯一の現存機です。



カウルがないので部品や配管がよく見えるホーネットエンジン。



搭乗口はこんな感じ。ボーイング・エアトランスポートの文字も見えますが、ユナイテッド航空の塗装ってことでいいのかな?



内装も扉からちらっと覗けます。金持ち相手の商売なのでまあまあ凝った造りに見えますね。



Boeing Model 100
戦間期にボーイングで最も成功した戦闘機で、アメリカ陸軍にP-12として、アメリカ海軍にF4Bとして採用されています。
プラット&ホイットニーのエンジンのテストベッド機になったり映画俳優として映画に出演したりといった経歴を持っています。現在の塗装は陸軍のP-12仕様です。



Granville Brothers Gee Bee Model Z "City of Springfield"
見るからに危なかっしい。これはエアレース用の機体です。速さを求めた結果、大きいエンジンに出来る限り小型化した胴体と主翼を組み合わせた寸詰まりのアンバランスな機体に仕上がりました。後に開発されるソ連のI-16戦闘機と似ていますね。
実際速く、当時の陸上機の世界最速記録267.342mph(430.153km/h)を記録しましたが、操縦は相当ピーキーだったようです。本当、ステータスをすばやさだけに振った機体です。そして最後には右主翼が脱落し墜落してしまいました。スピード狂らしい最期といえばそうなるか?
これはレプリカですが、安全性を高めるために胴体と主翼をわずかに延ばして、エンジンも馬力の低いものを搭載して操縦性を高めています。



Stinson SR Reliant
2~6人乗りの小型旅客機です。写真は水上機ですが車輪やスキーを履くことも出来ます。いわゆる未開地用の機体、ブッシュプレーンですね。水上機はやはり目を引きます。



そして時代は一気に第二次世界大戦後へ。第二次世界大戦の機体は別フロアにたくさん収蔵されています。これらは後々。
目に飛び込んでくるのはF-86とMiG-15。朝鮮戦争時の西側と東側の主力戦闘機ですね。この2機の並びが見れるなんて感動です。特に東側の機体なんて日本じゃ見られないのでね、いやあすごい。



Mikoyan & Gurevich MiG-15bis
ソビエト連邦のミグ設計局が開発したジェット戦闘機です。1950年6月朝鮮戦争に投入され、アメリカ軍の昼間爆撃を停止させ、敵戦闘機に対して優位に立つなどの活躍を見せました。アメリカがF-86を投入してくるまでは。MiG-15bisはMiG-15の改良型で、MiG-15シリーズ中で最も多く生産されたタイプです。
博物館の機体は中国から持ち込まれたもので、そういう経緯もあるのか人民解放軍のマーキングがされています。



まさかの中国でしたね。ソ連やないんかい。
ミグの亜音速ジェット機は吸気口が豚の鼻に見えるからなんだかなあ・・・という。



Canadair CL-13B Sabre Mk.6
MiG-15と同様の亜音速ジェット機。CL-13BはF-86をカナダのカナディアがライセンス生産した機体です。他にもイタリア、オーストラリア、そして日本でもライセンス生産されました。
博物館の保存機は、カナダ空軍を退役後にボーイングのチェイサー機として飛行試験に携わっていました。そのせいか、機関銃の銃口が埋められていました。

今回はここまで。つづきます。


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北米project ~Advance to U.S. その18 【2014/12/19~24】

2015-07-20 22:21:41 | 海外旅行記

12月22日(月)
昨夜、アメリカ合衆国ワシントン州シアトルへの進出を果たした自分。一夜明けて、本格的に活動を始めます。
ホテルを出てまずは観光案内所に向かい情報収集、その後朝飯を食べます。どこかのカフェにしました。



朝飯の後はバスの撮影をします。シアトルの路線バスは何社か乗り入れていますが、ダウンタウンやその周辺で乗るバスはだいたいこのキング郡メトロバスKing Country Metro Busになると思います。私がこの後乗ることになるバスもこれです。
シアトルにもバンクーバーと同じくトロリーバス網が発達しています。その規模はアメリカ最大級だとか。
写真のバスはギリング社GillingのファントムPhantomの青緑塗装。運転士側の窓が窪んだ変なバスです。



ニューフライヤーNew FlyerのDE60LF。大都市なので連接バスももちろんあります。
上のファントムと色が違いますが、これもキング郡メトロのバスです。緑とか青とか赤とか色が数種類ありますが、裾の色は黄色で統一されているので同一だと認識できると思います。
まあシアトルの場合だと会社間で運賃の垣根がないので、どのバスに乗っても運賃は同じですし、乗り継ぎで別の会社のバスに乗り継いでも乗継前の運賃のまま乗れる(初乗り運賃を2回取られることがない)など、利用者にとってはわかりやすくなおかつ安く乗れるのでいいですね。
日本はこういうのがなかなか導入されないですね。東京の公共交通の路線網や運賃体系の複雑さは外国人にはかなり辛いと思いますが(日本人でも分かりづらいですが)、オリンピックとか大丈夫かしら。



ファントムの青塗装。
バリアフリー先進国なのにツーステップ車がかなり走っているのに驚かされましたね。ですが、車椅子用のリフトが標準装備されているのでその点は心配ないようです。というかリフトがある故に無理してノンステップ車を導入することもないということかな?



D40LF。
キング郡メトロのバスは大半がトロリーバスかハイブリッドバスという環境にやさしいバスで構成されていますが、一応ディーゼル車もいます。



ブレーダBredaのDuoBus350。ブレーダはイタリアのメーカーらしいです。フロントがキュービックに見えるのはそのせいかな。
2015年からニューフライヤーのXT60への置換えが始まるようですので、記録したい場合はお早めに。



ファントムの緑塗装。この色の違い、何か意味があるんでしょうけど赤以外は分かりませんでした。



DE60LFの緑。



オリオンOrionのOrion VIIです。細かいところまで記すとNext Generation 07.501 EPA10 HEV。
流線型ですが割と堅実っぽいデザインをしているように見えます。



DE60LFRの青緑塗装。全周に流線型の屋根カバーが張られたバスです。カバーが付くとパッと見でバスの動力方式が判別できなくなりますが、屋根カバーはかっこよくていいですな。



DE60LFRの赤塗装。
赤塗装車はラピッドライドRapidRideという中距離急行バスのような系統の専用車です。系統はAラインからFラインまでの6つ。バス停は一般的な系統よりも設備が充実していて車内ではフリーWi-Fiもあるとか。すごいなあ。
まあ普通に市内を観光するくらいではあまりお世話にはならないかも。どんなバスなのか乗ってみたい興味はありますが。



第19走者:King Country Metro #124 Tukwila Link Station (D60) 3rd Ave and Pike St → East Marginal Way and 94th Pl
乗るバスが来たので撮影はこれでやめ。124系統のバスに乗ってシアトルから南下します。乗車時間はだいたい30分くらい。
ちなみに支払は「オルカORCA」というSuicaと同様のICカードでしました。予め運賃をチャージしたカードで支払機にタッチするだけで最適な額で運賃が差し引かれるので、ゾーン運賃とか小銭を揃えなきゃという考えや心配が不要で便利なのでお勧めです。ライトレールの駅で買えます。



貨物ヤードを跨ぎます。広い・・・。



線路の踏切とその奥に見えるボーイングの看板。そろそろですね。



旅客機が見えてきました。これが見えてきたら次のバス停で降ります。



というわけで来ました、航空機の聖地ミュージアム・オブ・フライトへ!


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