黒鉄重工

プラモ製作、旅行記執筆をやっています
同人誌通販始めましたhttps://603kurogane.booth.pm/

【2019年】今年一年を振り返る【旅行編】

2019-12-31 20:56:34 | 日常記
2019年も今日でおしまい。

今年も今年の旅行について振り返りたいと思います。


1月
気温-20度を体験しに北海道へ。万全を期すため日本一寒い町陸別町へ行ったものの-6度と拍子抜け。やる気あんのかと街の声(主語がデカい)も批判気味に。
1月はこれだけでした。


2月
弘南鉄道のけの汁列車に乗りに青森へ。けの汁は美味しかったです。お酒のお友達にもピッタリ。
他に近場の静岡県内で色々電車を撮っていました。


3月
関西の私鉄電車を撮影しに行こうと思い、18きっぷで神戸へ。ついでに神戸牛も食べてくるのが隠れ目標でした。ランチの肉でもうまかったぞー。
他には大鉄SLフェスタとか大雄山線とか。


4月
18きっぷで伊那のED19を見に行きつつ中央本線のホリデー快速ビューやまなしに乗りつつ特別塗装のD51-498を撮りつつ碓氷峠鉄道文化むらを堪能するという得意の一筆書き旅行に行ってました。静岡から電車で伊那地方に行こうとするのは大変だと痛感しました。
他には静岡空港とか井川線とか。


5月
今年の海外遠征はアメリカ合衆国でした。カリフォルニアとユタに行って大陸横断鉄道の何たるやを見てきました。それの同人誌も出しました。行ってよかったです。
他には海老名でロマンスカーを見てきました。


6月
上田電鉄5200系の撮影会へ。前から行きたいと思ってたので念願でした。
他には線路を敷いたりしていました。


7月
ゆるキャン△のスタンプラリーでスタンプを集めに山梨県南巨摩郡へ。良いドライブでした。
7月は夏コミ原稿で忙しかったんでこれだけ。


8月
遅めの夏休みを取って九州、四国、本州を渡り歩く一筆書き旅行をば。おおむね落ち穂拾いのような旅行でしたね。
他にはコミケとか、房総半島ドライブとか。


9月
静岡空港にロシアのヤクーツク航空のチャーター便が飛来してくると聞いて出撃。機材がスホーイのSSJ100なのも魅力。大変収穫になりました。
他には大江戸線の甲種輸送とか。



10月
ゆるキャンのスタンプラリーの締めくくりとして長野県へ。初日は赤沢自然休養林の森林鉄道を堪能しました。すばらしい。2日目はスタンプラリーをこなしました。全37~38箇所くらいあったと思いましたが、ほとんどを埋めることが出来ました。なお景品は当選倍率高すぎてカスリもしなかった模様。
他には即位礼正殿の儀に伴う各国要人来日に使うチャーター機や専用機の撮影をば。


11月
伊豆急行の8000系1本が帯を剥がして東急時代に復刻した撮影会へ。抽選制でしたが見事当選です。やはり8000系はいい車ですなぁ。


12月
冬コミ原稿がヤバくて出かけるどころじゃなかった。よって何もしない1ヶ月になりました。これは珍しい。


恒例の経県値マップですが、87点(前年比+1点)でした。
黙ってても動く移動範囲が関東~関西の間で、ほかはその年の旅行によって変わるなぁという感じ。
九州は2年連続の上陸となりましたが、飛行機で行けるのが大きいですね。あれのおかげでだいぶ近くなった印象です。
一方、東北には今年もほとんど行きませんでした。東北は新幹線でしか行けないですからね。静岡~東北の飛行機がほしいなー。(青森には羽田から飛行機)

今年は東北地方と山陽地方(特に広島)に行くのが目標でしたが、前者は一応達成、後者は十分に達成できたでしょう。そうなると来年は東北重点ですかねー。


相変わらず筆が遅いです。なんと、今年はたった3ヶ月分しか進んでいないっていう恐ろしいデータが出てきました。なんだそれ。そりゃ溜まるわ。自分でもドン引きしています。
博物館ものが入るとどうしても時間を掛けてしまうのは悪いクセですね。手間を取らないように簡略化はしているんですけども。

未だ終わらぬカナダ方面は先日ようやく北米P4をやっつけて一歩前進といったところですが、まだまだ続くぞぅといったところです。少なくとも後数年掛かるじゃろ(白目)。こんなに長引くとは思わなんだ。いやまじで。

あと、今使っているGooブログの画像容量がそろそろ満杯になりそうです。初めた頃は、この溜まり具合なら10年は持つなと思っていたんですが、気がついたら10年経ってまして。
別のブログに移行するか、Gooブログの有料版に契約して容量を増やすか、そろそろ決断しないといけないです。


最後に、本年も弊ブログをご愛読いただきありがとうございました。
それでは来年も黒鉄重工をどうぞよろしくお願いいたします。

【告知】コミックマーケット97(4日目西2お15b)頒布内容と次イベント参加のお知らせ

2019-12-29 22:40:01 | 日常記
(2019/12/29 再上げしました)

先日お知らせした通り、弊サークル「黒鉄重工」はコミックマーケット97にサークル参加(5回連続5度目)することになりました。


配置場所は12月31日(火)西2地区お15bです。今回はまた鉄道島に戻ってきました。


そいでは、頒布内容のお知らせです。


新刊「荒野の大陸横断鉄道~アメリカ大陸横断鉄道開通150周年~」頒布価格1,000円
新刊はアメリカの大陸横断鉄道に関する内容です。
B5サイズ、モノクロ印刷、52頁(表紙含む)です。
ちょうど150年前の1869年5月10日にオマハ~サクラメント間にアメリカで最初の大陸横断鉄道が開通しました。アメリカ史の中でも大きな転換点となっているこの大陸横断鉄道開通の鉄道建設の構想や計画から開通までの流れについて概説しています。


さらに、鉄道の開通式が行われたユタ州プロモントリー峠は現在は国定史跡に登録されている歴史的重要性の高い場所なのですが、そうなるまでには紆余曲折がありました。開通から現在までのプロモントリー峠の移り変わりにも突っ込んでいます。ここがこの薄い本のウリですかね。
最後は、2019年5月10日に行われた記念すべき150周年祭に我々が実際に現地に赴いて見てきた様子を書いてあります。
計画構想時から遡れば、実に180年分の歴史をこの一冊にまとめてあります。表紙にもそういう意味を込めています(上が1869年、下が2019年)。

鉄道分野以外にもアメリカ史等にも少し明るくないとキツい部分もありまして(主に南北戦争)、調べるのはしんどかったです。いま出せるだけの力は発揮できたと思います。どうぞ現地でお手にとって見てください。



既刊「北アメリカの路線バス車両 2014年~2016年」頒布価格2,000円
C96新刊です。北米のバス車両に焦点を当てました。大別して路線バス、高速/観光バス、スクールバスに分けることが出来ますが、今回は路線バスについてまとめました。例によって、カナダ在住時に撮りためたバスの写真を体系的にまとめたものです。
内容は、B5判、68頁(表紙含)、フルカラー印刷です。




既刊「VIA鉄道のステンレス車両」頒布価格1,300円
C95新刊です。カナダの国営旅客鉄道「VIA鉄道」で活躍している1950年代製の初期のステンレス製車両に焦点を当てました。
製造から60年以上経過しながら未だに第一線で活躍する化石のような客車の各車種の解説、列車ごとの編成例や経歴などを収録しています。
内容はB5判、40頁(表紙含)、フルカラー印刷です。


新刊+既刊コンボ 頒布価格2,500円
新刊「荒野の大陸横断鉄道~アメリカ大陸横断鉄道開通150周年~」と既刊「北アメリカの路線バス車両 2014年~2016年」を同時に購入すると値引き価格で頒布します。
よければこちらもご検討くださいまし。


次に次回のイベント参加ですが、
2020年1月19日(日)開催のこみっく★トレジャー35に参加します。
配置場所は4号館エ27bです。関西初進出になります。よろしくお願いします。
こっちの詳細はまた年が明けたらお知らせします。



頒布内容は以上です。
新刊執筆とそのための調査でまたブログの更新が停止してしまいましたが、しばらくキーボードは打ちたくないです。
でも、北米P4を完結させずに年を越すのもイヤなんで、これだけはやっときます。

それでは、コミケに参加する方々は大晦日にお会いしましょう!

【2019年】今年一年を振り返る【模型編】

2019-12-28 23:40:45 | 模型記
2019年もあと僅かなので、恒例の今年作ったプラモデルの数々を振り返ってみましょう。今年はいくつ作れたかな?
なお、プラモデルの掲載もじわじわ遅れていて、今年作った分ひとつも載せてないっていうアレな事態になってました。すんません。来年は気をつけます。


1作目:1/200 ボーイング767-300ER DHL(ハセガワ)
767キットに海外製デカールを貼り付けて、ハセガワ純正では作れない会社の機体を作りました。DHLは航空貨物の会社です。仕事で世話になっているので。


2作目:1/72 愛知B5N2九七式三号艦上攻撃機(エアフィックス)
数年前に発売されたエアフィックスの新金型のキットです。
人形が付いていたのと飛行形態で作れることもあって、スタンドに機体を刺して飾ることにしました。


3作目:1/16 フォードT型1910年式(リンドバーグ)
リンドバーグの古典キットです。おおざっぱですがよく表現されていると思います。縮尺も大きいので迫力もあります。


4作目:1/48 中島キ43一式戦闘機隼一型キリエ機(ハセガワ)
「荒野のコトブキ飛行隊」というアニメとスマホゲームから。最近流行りの兵器と女の子を合わせたものです。ガルパンほどのブームは起きてませんが、はいふりみたいに細く長く続いてくれるといいなーと。
ウェザリングを頑張りました。色々試行しましたがいい結果が得られたかと。


5作目:1/72 ノースアメリカンFJ-3フューリー アメリカ海兵隊(ソード)
いろいろな海外製キットに手を出してみようというのが今年の目標だったはずなので、その一環でチェコのソードモデルからFJを。
全体的には発売までに十分な試作をやったのか?と思えるもので、嵌合の悪さと部品の取り付けの悪さが目立ったキットでした。うーん、これが東欧キットなのか、みたいな洗礼を浴びました。
どうにか完成させてみると見てくれは悪くないのな、といいところもあるんですけどね。

6作目:1/144 ガンダムナラティブCパック(バンダイHGUC)
映画館で「機動戦士ガンダムNT」を観たら作りたくなったので。
赤いサイコフレームはパール塗装にする工夫もしてみました。


7作目:1/72 ロッキード・マーティンF-35AライトニングII アメリカ空軍(アカデミー)
F-35の各型式を一通り作ってみようという企画の一環です。A型は色々なメーカーから出ていますが、アカデミー製を選択。実機と同じ色で成形されているキットなのでそれに乗っかって部分塗装が必要なところ以外は無塗装にしました。
機体各所のギザギザのパネルラインの塗り分けのマスキングが地獄でした。もうやりたくねぇ。


8作目:SDガンダム シスクード(バンダイSDCS)
GジェネSEEDでは一軍でよく使っていたシスクードが立体化されましたね。SDガンダム初出の機体なのでSD形態での立体化が正統と言えましょうぞ。
部分塗装だけのお手軽仕様です。


9作目:1/700 ドイツ海軍 戦艦ビスマルク(アオシマ)
船を作りたい気分でしたので昔にもらったキットをこの機会に消化。タブー化されているナチの鉤十字マークをどうやってキットに入れようかという悩みをデカールの中に垣間見ました。
消化目的だったんで作り込みはいたってふつー。


10作目:1/24 三菱デリカスペースギア(アオシマ)
昔におじいさんが乗っていたデリカを作ってみようと思ったものの、モチベが続かずに中途半端な仕様になってしまいました。本当はジャスパー仕様だったんですけどね。
なおここらあたりでアクリジョンとエアブラシと私の相性は壊滅的に悪いと判断したので(ノズルがとてもよく詰まる)、アクリジョンとの付き合いはこれまでとしました。水性カラーのリニューアルも発表されましたしね。グッバイアクリジョン、フォーエバーアクリジョン。


11作目:1/72 愛知彗星 エリート興行機(プラッツ)
これも「荒野のコトブキ飛行隊」から。紅白のストライプがかっこいい機体でしたので作りました。
成形品はエフトイズのもので、動翼や主脚が可動するやつです。


12作目:1/100 ダグラスDC-9 ハワイアン航空(童友社)
みんな大好きDC-9。本当はもっと違う航空会社のデカールがほしかったですが、1/100のDC-9のデカールは流通していないのでキットに入っているハワイアン航空に。


13作目:1/72 ロッキード・マーティンF-35BライトニングII アメリカ海兵隊(ハセガワ)
F-35の各型式を一通り作ってみようという企画。B型はハセガワ製を選択。
A型のパネルのマスキングで辛酸を嘗めたので、とにかく楽をするためパネルは付属のデカールを使用しました。寸法は正確なので全然問題ないですよ。
残るはC型ですが、今年中には完成しなかったね・・・。

14作目:1/700 大日本帝国海軍 戦艦武蔵(アオシマ)
夏休みに大和ミュージアムに行ったら作りたくなったので。でも大和は売ってなかったので仕方なし武蔵に。
最後は艦体を白く塗られたという逸話をもとに白く塗りました。中々似合っていていいかな。


15作目:メカゴジラ3式機龍(アオシマ)
原作は知らんけど頼まれて作りました。銀色をどうするか悩みましたが、うまくギラギラさせられたと思います。


16作目:1/100 エンブラエルE175 エアカナダ・エクスプレス旧塗装(タミヤ)
17作目:1/100 エンブラエルE175 エアカナダ・エクスプレス新塗装(タミヤ)
タミヤのキットに海外製デカールを組み合わせてエアカナダ仕様に。新旧塗装を一度に作りました。珍しくきれいに完成できました。


18作目:1/32 マツダ・T2000(アリイ)
19作目:1/32 トヨタ・RSクラウン(アリイ)
夏休みに福山自動車時計博物館に行ったら作りたくなったので。
冬コミの原稿の息抜きに少しずつ作っていました。キットの設計が古いので息抜きのつもりが結構手がかかってしまいましたが、この年代の車のキットはこのシリーズくらいなものですから基調です。この年代の車も魅力的に見えてきましたし。


20作目:1/144 ガザC(バンダイ)
これも原稿の息抜きに。それと、使わずに持て余している調合した塗料を消化してしまおうという意図もあります。なのでキット選定も余っている紫にあいそうなやつという理由でガザCに。おかげで1色は使い切れました。



今年は以上です。
完成できたものは20作(前年比±0)でした。やっぱり今の生活だとこのあたりの数字が上限なのかしらね。
作る数以上に買う数が多くて部屋の中が箱だらけになっているので来年は買い控えしようと思います。前も書きましたが、アメリカとカナダの航空博物館に行った影響でストライクゾーンがガバガバに広くなってしまい、アメリカ機なら大抵のものは欲しくなってしまうのが悪いです。

題材とメーカーごとに分類するとこうです。

飛行機:10作(前年比-1)
自動車:4作(同+2)
キャラ物:4作(同±0)
艦船:2作(同+1)
鉄道:0作(同-2)
AFV:0作(同±0)

アオシマ:4作
ハセガワ:3作
バンダイ:3作
タミヤ:2作
アリイ:2作
エアフィックス、リンドバーグ、ソード、アカデミー、プラッツ、童友社:各1作

航空機が微減ですが半分を占めました。予想通り。
自動車が増えているのが意外でした。年々私の関心を向けられているジャンルですね。
今年は鉄道模型を作ってなかったですね。しまったと思いました。先日、ワールド工芸の160形が出たので、来年はそれを作ってみますかね、というところ。

メーカー別で見ると、海外メーカーキットを作ろうという目標は果たして微妙な結果だったなと。来年は5作以上は作りたいところ。特に東欧メーカーのやつ。
アオシマのキットを一番作っていたのか、というのは意外な結果でした。

というところでした。
製作記と完成写真の掲載は頻度上げるように努めます。弊ブログ、旅行記よりもプラモデルの記事の方が閲覧ランキング上位に入ることが多いんですよ。今は旅行記に比重を置いているんでこの現状は少し悲しくなることもありますが、プラモにも需要あるならそっちもちゃんと考えてやらにゃ。

プラモデルの振り返りは以上です。来年もまたお願いします。

北米project 4 ~Is the order a warbird? 最終回【2016/03/04~10】

2019-12-26 22:11:41 | 海外旅行記
2016年3月10日(木)11時15分
カリフォルニア州ロサンゼルス国際空港
北米Pも最終日です。この日は本当に帰るだけ。
というのも、日本から来たZBSを強制送還する飛行機に合わせて予定を決めていたので、そうするともう当日は何かすることもないねということでもう帰るだけにしたのです。まあ、結局彼来なかったんで意味なくなっちゃったんですけど。


アメリカは入国審査が世界一遅い国として世界中の旅行客(主語がデカい)から顰蹙を買っているんですが(ただしカナダ→アメリカでは、カナダに居る間に入国を済ませてしまうので割と早い)、出国はクソ早いです。なにせ出国審査がないので(飛行機のチェックイン時に簡単に済ますそうで)。
アメリカを飛行機で出国するのはこれが初めてでしたので(今までは船)、拍子抜けと言うかなんというか。入るの厳しく出るの簡単とは日本の大学みたいだ。

つーわけで、そうと知らずに早めに空港にやって来た私は突如暇になってしまいましたとさ。


じゃあもう、出発ロビーから飛行機撮るしかないじゃん、ということで、ガラスに張り付いて横を飛んでいく旅客機を撮影することに。世界一忙しいと言われるLAXなので、機材は内際関わらずひっきりなしにやってくるぞ。
最初に来たのは中国国際航空のボーイングB777-300ER (B-2039)。


元祖LCCのサウスウェスト航空のボーイングB737-700 (N561WN)。これは新塗装。


大韓航空のエアバスA380-800 (HL7622)。そういえばサンパチ持ってましたっけね。


アシアナ航空のA380-800 (HL7634)。


あ、アレは757!757じゃないか!
デルタ航空のボーイングB757-200 (N717TW)です。初めて見ました。日本ではもう見れなくなってしまったので嬉しかったです。これは収穫ですわ。
757、日本ではレアな機材ってことで日本で妙に人気があるんですが、かく言う自分も細長い胴体と大きめの機首風防が好きです。
たまたまこの機材はスカイチーム特別塗装機だったのも運が良かったです。
それとレジ番号からみて、元トランスワールド航空・・・を買収したアメリカン航空・・・の中古機っぽいですね。757は大陸横断路線や大西洋路線にちょうどよい大きさと航続距離を持つんで、デルタでは他社の中古機をかき集めてくるほど重用しています。757を最後まで運用する会社になりそう。


ゲゲっ、アレはDC-9か、MD-80か、いや717だ~~!
デルタ航空のボーイングB717-200 (N938AT)です。これも見られるとは・・・。
マクドネル・ダグラスを買収したボーイングはマクドネル・ダグラス製旅客機の生産中止を発表しましたが、小型機のMD-80の改良型MD-95だけは航空会社の反対もあって717に名前を変えて生産された、という変わった出自の機材なのです。
レジ番N938ATは、エアトラン航空・・・を買収したサウスウェスト航空・・・がデルタにリースしている機材です。
717も短距離路線にちょうどよい機材だそうなので、デルタも重用しています。デルタは中古機好きなのよね。MD-80/717系列を最後まで運用する会社になりそう。


サウスウェストの737-300 (N650SW)。あ、クラシックなんですねこれ。
2019年の今はもう使ってないでしょう。


シンガポール航空のA380-800 (9V-SKT)。サンパチ、めちゃくちゃやってくるじゃん。


ヴァージン・アメリカのエアバスA320-200 (N285VA)。
イギリスやオーストラリアではよく知られたヴァージングループの会社でした(過去形)
2018年にアラスカ航空に買収されてしまい今このブランドは消滅してしまいました。過去の記録になってしまいましたね・・・。
ちなみに、アラスカ航空はボーイング737を主力に据えているのでエアバス機で統一されたヴァージン・アメリカの機材を混ぜて大丈夫なんかいなと思いましたが、その後の737MAXのあれやこれやを見ると、結果オーライだったのかもしれませぬ。知らんけど。


フィジー航空のエアバスA330-200 (DQ-FJV)。オセアニアのフィジー共和国のフラッグキャリアですな。初めて見た。


デルタのB717-200 (N928AT)。
ちなみに中古機大好きなデルタですが、運行前には必要な延命工事をちゃんとやっているところも補足しときます。


アメリカン・イーグル(コンパス航空)のエンブラエルE175LR (N213NN)。
ブラジルのエンブラエル社のリージョナルジェット機です。日本だとFDAが主力としている機材。小型機ながら室内高が高いので好きです。
アメリカン・イーグルは、アメリカン航空のブランドの下で地方路線を運行する会社です。アメリカン航空は別の会社に運行を委託していて、これの場合はコンパス航空という会社が運航しているのです。


エアカナダ・ルージュのボーイングB767-300ER (C-FMWY)。帰りに乗る機材が到着しましたね。
エアカナダ・ルージュはエアカナダ子会社の観光路線向けのブランド。枠組みではLCCですが、接客サービスはFSC未満LCC以上というところです。
FSCブランドの名前を引っさげたLCCブランドって成功しないイメージあるんですけど、今の所大丈夫そうなかんじです。
機材はエアカナダ本体の中古なので、新興LCCがこの大きさの機材を調達しようとしたら新造の787を保有するところ、一世代前の767で運航します。


ユナイテッド航空のB757-300 (N57855)。
757-200の胴体延長型ですが、なっが・・・。ナローボディ機では最長だったかな。エンジンも767と共通のやや大きめのものなんで、見た目色々バランス悪いな、と。


ユナイテッドのB737-800 (N14237)。


中国東方航空のB777-300ER (B-2003)。
すっげー手抜きに見える塗装として私に有名な東航。これどうにかしてくれねえのかな。


アレジアント航空のA319-100 (N302NV)。Allegiantは信仰心に忠実な、という意味ですが、ちょっとどういうことか分からなかったです。
アメリカ西部を地盤にするLCCの更に上を行くULCC(超格安航空会社)です。季節により運行頻度を変動させているのが運行上の特徴です。これすなわち閑散期は駐機場警備員をやっている機材が発生することになるんですが、アレジアントの機材構成は安価な高機齢の中古機なので機材の稼働率にさほど注意を向けなくても済むのだ、という戦略を採っているのです。


C-FMWYがスポットへ着きました。これで視界の右半分は機体の影に隠れて見えなくなってしまいました。


ユナイテッドのB757-200 (N12109)。


ジェットブルーのA321-200 (N923JB)。
ジェットブルーはアメリカ東部を地盤にするLCCです。LCCとしてはサービス品質が良いんだとかで。
垂直尾翼の絵柄が1機ずつ異なるのと機材全てに名前が付けられているのが特徴です。なお機材数は250機くらいありにけり・・・。
これはIt's Mint to be号だそうな。なんやねん思ったら上級クラス座席「Mint」を装備している機材です。LCCで2クラス座席付けるんやね。


垂直尾翼のおっさんが強烈で「おっさん航空」の名前で私に親しまれるアラスカ航空のB737-800 (N553AS)。ちなみに「おばはん航空」で私に知られるのはハワイアン航空です。


アエロメヒコのボーイングB787-8 (N961AM)。メキシコのフラッグキャリアですね。


我らがエアカナダのB777-300ER (C-FIVR)。アメリカ~カナダ路線に777入れるなんて珍しいね。


スピリット航空のA319-100 (N524NK)。これもLCCですが、搭乗記を読んでみると評判悪いのでそっ閉じ。


ボラリス航空のA320-200 (XA-VON)。これはメキシコのLCC。


そんなこんなで搭乗時刻になりましたんで、撮影を切り上げて搭乗ゲートへ。
さっきの767の12:55発AC1881便に乗ってロサンゼルスからバンクーバーまで3時間の飛行です。さらば合衆国よ。また3ヶ月後に会おう。


バンクーバー空港ではビクトリア行きの飛行機に乗り継ぎます。
バンクーバー~ビクトリア間は1時間に1本間隔でピストン輸送しているので、わりとすぐに乗り継げるんですが、すぐに接続する便よりも数本後のものにすると航空券が安くなったので、それにしました。別に急いでないしね。


乗り継ぎに3時間くらい待って、バンクーバーからはエアカナダ・エクスプレス(ジャズ航空運航)の19:00発AC8079便に搭乗。機材は御存知おなじみのボンバルディアDHC-8-300 (C-GUON)です。
これに30分間揺られてビクトリア空港へ。



ビクトリアに着きました。

2019年になってみれば、ボンバルディアはDHC-8の製造権を手放してしまい、それを引き継いだ会社がまさかのデ・ハビラント・カナダの名前で再製造するとかしないとかの状況だそうです。
いまのところこの大きさのプロペラ機はATRのほぼ独壇場になってますが、DHC-8が盛り返せるのかどうか。個人的にはそうなってほしい。


ビクトリア空港からは路線バスのBCトランジットを乗り継いでお家まで帰りました。



はい、これにて北米project 4、ようやくようやく完結です。
今回はひたすら飛行機を見てみよう、ということを主題に据えて旅行したわけですが、あまりの物量と情報量でした。執筆期間は丸々三年間と、1週間程度の旅行なのに過去最長の時間を費してしまいました。いやほんとスマン。
これを超えるとなるとアメリカ空軍博物館かスミソニアン博物館に行った時になると思いますが、さてはて・・・。

アリゾナ州のピマ航空宇宙博物館は中でも印象深い場所で、砂漠の中にあれだけの航空機をかき集めている博物館は世界広しといえどそうそうないでしょう。
中々行きにくい地域にあるので、3年半経った今振り返ってみると行っておいてよかったと思います。
しかしながらあっという間に時間切れになる物量で、まともにその情報を読み取ることはほぼ出来ていませんでした。生きている内にあと一度は訪れておきたいなと思います。この3年で展示物がまたいくつも増えてるみたいだし。今度は2日間券を買いましょう。

いくつもの飛行機を見てきました。本物の機体を見るのはいいことです。対象について色々知りたくもなってきます。それのプラモデルを作りたくもなってきます。私の場合これのせいでプラモデル購入の選定基準がガバガバのガバになってしまい、色々買い集めて積んでいってしまうようになりました。「あ、これ博物館で見たやつだな、ポチー」な具合です。
惜しむらくはアメリカの町並みを見ている余裕がなかったことです。町歩きしませんでしたからね。これは3年後の北米P6で多少それを楽しめました。

そういうわけで、また次の北米Pで会いましょう。





(2019年12月28日追記)
あ、書き忘れありました。
あんだけこまめにコツコツと書いてきていた今回見た飛行機の数の計測のことをすっかり忘れていました。

今回見た航空機は全部で510機でした!!いや、多いなこれ。よくもまあと思います。旅客機とか飛行機の墓場の機体とか、意図的に外したやつも含めると・・・ふふふ。
さすがに一度の旅行でこの数を見ることは今後はないと思います。


次、今回一番多く見た機種はどれか。調べてみました!

5機
A-7コルセアII、F-14トムキャット、C-47スカイトレイン、MiG-17

6機
T-6テキサン、F-86セイバー、T-33シューティングスター、UH-1ヒューイ、MiG-15

7機
A-4スカイホーク

8機
F-4ファントムII

と、なっていました。ここに挙がっている機体は順当だと思います。
博物館の常連のT-6とT-33はやはり上位に食い込んでいますし、人気の高いF-14もあちこちで保存されているということですね。東側機もMiG-15とMiG-17は多くアメリカに放出されているんでしょう。
A-4が第2位に入ったのは少々意外でした。特に説明できそうな理由が見つからない。
第1位はF-4でした。海軍と空軍で使われていたのと派生型の多さから1箇所に複数機置いてあったのが効いたのでしょう。

という感じでした。いかがでしたか?