黒鉄重工

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ぶらり帝都散歩 その1【2018/9/1~2】

2023-01-29 19:46:00 | 鉄道撮影記
2018年9月1日。
9月2日にアメリカ型Nゲージ鉄道模型の運転会に参加させて頂くこととなり、せっかくなので前乗りして東京の街でもうろついてみようかと思った次第。その様子を軽く書いておこうと思います。
東京への移動は、急いでいないこともあるので高速バスを使いました。いつものように足柄SAで休憩です。


富士急シティバスのいすゞ・ガーラ(E4804)「みしまコロッケ号」です。


富士急静岡バスの日野・セレガR(W2401)です。富士か富士宮からの便だと思います。


ジェイアール東海バスの日野・セレガHD(#747-05955)「渋谷新宿ライナー」です。これは増車です。


京王バス東のふそう・エアロエース(#51311)「渋谷新宿ライナー」です。これは私の乗っていた1号車です。


10時30分にバスタ新宿へ到着。出口へ向けて歩いていると、小田急箱根高速バスのふそう・エアロエース(#1501)が乗り場に停車中でした。
注目すべきは車体塗装で、小田急から分離前に塗られていた小田急時代の赤い旧塗装を纏っています。正面と側面の小田急の文字は金属板の切り抜き文字になっているのが素晴らしいです。1台だけの存在のはずなので、珍しいものを見られました。

今日は都電荒川線を回ってみようと考えているので、新宿駅から山手線に乗って大塚駅まで行きます。


荒川線との乗換以外に必要性を感じない大塚駅に着きました。
荒川線の電車の顔ぶれも前回来たときから変わってきていますから、ちょっと撮影していきましょうか。


これは今回初めて見ることになる8900形(#8908)です。7000形を置き換えるために投入した新造車です。8800形とくらべて直線基調の車体となっていて、方針を変えたのか、製造費用の節約のためか、そこはよく分かりません。
8台が製造されていて、2台ずつ車体の色が異なっているという昨今ローカル線を中心に流行っている多色電車です。これは黄色ですな。
ちなみに8900形は淘汰するべき7000形の台数の半分しか製造しないまま投入を打ち切りました。


目当てにしていたヤツが来ました、7700形(#7706)です!
8900形が置き換えるはずだった7000形に大掛かりな改造をして延命を果たした路面電車です。
7000形が製造以来60年間備えていた吊り掛け駆動装置と台車は8900形と同様のVVVFインバータ制御へ一新しています。言及されていませんが、モーターも交流に交換しているはずです。こうなると最早新造時以来から残っている部品は1個も無い、テセウスの電車状態ではないでしょうか?
40年間使われている車体は、レトロ調に変更された塗装が目を引きますが、それ以外にも乗降扉を幅100cmに拡大(+10cm)、全面向かって右側に安全確認窓を追加、など切り刻む工事もやっています。社内も最新型に合わせて更新されています。この車体にレトロ調塗装は意外と似合っていて、登場時は軽快な趣もあった車体は40年を経て古めかしいデザインに熟成されていったのかもしれません。


反対からも7700形(#7702)。7700形も複数の塗色が用意されていて、緑、臙脂、青の3色が8台に振り分けられています。8900形と比べると暗く落ち着いた色味で、レトロっぽさを出しています。


8900形(#8807)。広告の無い電車です。意外と白の面積が多いんですね。


8800形(#8809)も来ました。凝った形状をしていて好みです。


そろそろ移動するために大塚駅前電停へ。電車を待っている間に反対から7700形(#7704)が来ました。
駅に貼ってある荒川線のポスターを見ると、荒川線の顔として7700形が使われているものが多かったです。まあ一応、最新型ですからね。でも8900形の立場は・・・。


7700形(#7708)に乗ります。


荒川車庫前電停で降りました。7500形の引退イベントで行ったとき以来かな?8900形と7700形が寝ていました。


架線柱がとても太いというか頑丈そうに見えませんか?自動車衝突対策でしょうかね。


ここでも軽く電車撮影です。8800形(#8803)。


8800形(#8810)。これで切り上げ。


では車庫の隣りにある都電おもいで広場へ寄ってみます。実はまだ行ったことなかったんです。

というところで今日はここまで。



北米project 5 ~How do you like Canada? その24【2016/6/15~22】

2023-01-27 22:09:54 | 海外旅行記
2016年6月17日(金)10時25分
アメリカ合衆国ニューヨーク州ナイアガラフォールズ 霧の乙女号桟橋
アメリカ側のナイアガラフォールズ市(カナダ側と同じ自治体名なのだ)から、ナイアガラの滝へ近づく遊覧船に乗ります。その名も「霧の乙女号」です!英語だとMaid of the Mistだよ。霧の乙女号元々はナイアガラ川の渡し船として始まったのです。後に橋が架かったことで役目を失いましたが、観光船に業態を変えることで生き延びて今に至ります。
あの浮桟橋から船に乗り込むのね。船は甲板が二階建てで立ちスペース多めの詰め込み仕様です。なおこういう遊覧船はカナダ側からも出ていますよ。


出港です。いや、あんな流量のところに行くの?こっからでもよくない?


まずはアメリカ滝から。滝の基本スペックですが、落差34m、幅260m流量は川全体の1割です(残り9割はカナダ滝に流れている)。落差は大したことがないのと、これで1割の流量しかない、という驚きでいっぱいです。


上から見ていた時は水煙で気付かなかったんですが瀑布の下には大きい岩石が大量にあるんですな。滝の侵食で崩れたんでしょうかね。


水煙が凄まじく、カメラのレンズはあっという間にびしょびしょです。こりゃたまらん。拭いても拭いても濡れ濡れです。


岩石が積もっているので水流は意外となだらかな着地(着水?)をしているように見えます。


なんじゃありゃあ。
アメリカ滝とカナダ滝の間にあるゴート島に足場が作られていて、黄色い合羽を着た人間がうろついています。アホかと思いますが面白そうなので後で行ってみようと思います。


水煙が邪魔で近くで見ると意外とはっきり見えない、というのが実情です。


ゴート島に遮られている流域は静かです。つかの間の平和を楽しもう。


ゴート島の侵食や崩落で堆積したと思うガレ場。安息角のお手本みたいな角度ですね。40度くらいかな?
大きさがわかりにくいんですけど、ガレ場に無数にある白い点々はみんなカモメです。コロニーでもあるんか?というくらい大量のカモメが生息しているようです。君たち、なにも海辺に居なければならないわけではないんですね。


いよいよ最奥のカナダ滝へ近づきますが、み、見えない~!水煙ですっかり霧に包まれてしまいました。カメラもびしょびしょ。本当故障が心配・・・。


アメリカ滝と違ってカナダ滝は岩石の緩衝地帯がないみたいで、落ちてきた水流が直で下流に叩き込まれます。よって水流もそれなりに複雑です。


水煙が晴れたところが!なんつー大瀑布だ。
カナダ滝の基本スペックは、落差53m、幅671m、流量の9割がここを流れます。特徴的なU字形状から馬蹄滝と呼ばれることもあります。やっぱり落差は大したことないです。華厳の滝の半分ちょっとか。
昔の流量は5800㎥/sで、滝は毎年1mずつという超高速で侵食されていました。この調子だと近い将来滝の形状が変わったり位置が上流へ後退したりと色々アレなので、流量を調整して侵食を極小に防ぐ開発が1950年代に行われました。
滝の上流には可動堰が建設されて昼間と夜間、観光シーズンの夏とそうでない冬で流量が調整されています。夏場は約2800㎥/s、冬場は約1400㎥/sだそうな。
ただし観光ピーク時はほぼフルスペックの5700㎥/s流しているみたいです。たぶん今見ている滝は時期的にそれに近い流量だと思います。なので、迫力あるナイアガラの滝を見たい場合は訪れる時期をよく考えたほうが良いのです。
あとは、流量の一部を水力発電用の導水管に回して滝に流す水量を減らしています。これで発電した電力は夜間の滝のライトアップにも使われています。
このような流量調整によって侵食は年間3cmまで減らせているそうです。

以上のような開発行為や自然現象の現状変更などもあって、実はナイアガラの滝は世界遺産に登録されていません。日本でしか通じないベスト3のひとつこと、世界三大瀑布の残り2つは世界遺産に登録されているので勘違いされやすいところです。今日はこれだけ覚えて帰ってください。


カナダ滝の近くには数分止まっていましたが、水煙凄まじくカメラを向けることが出来ないのでカット数はあんまり無いのですよ。


滝壺から離脱して桟橋へ帰ります。
左岸(カナダ側)の河岸にある謎の構造物。別にネイティブアメリカンの古代遺跡などではなく、これが先述の水力発電所の建物です。この建物は本体ではありませぬが何の建物かは分かりませんでした。発電所は地上にあるみたいです。
正式にはランキン水力発電所といって、1905年に建設されました。ナイアガラの滝の流量と落差ならそれなりに発電が期待できそうです。発電機の数は建設時5基、最盛期11基を持ち、最大76.4MW(交流25Hz)を出力できました。
しかし時代が進むと北米の標準周波数は60Hzが浸透していったため次第に需要が減少、2003年に常時運転を止め、2005年に廃止されました。なので、この発電所現役ではないのです。
廃止後も内部は良好な保存状態だったみたいで、2021年に観光地として再出発したみたいです。行ってみたいなあ。


下船しました。30mの崖を登って地上へ帰還します。


下から見上げる水煙。


豪快とか雄大とか、そういう言葉が自然と出てくる滝でした。船に乗ってみる価値ありました!

というところで今日はここまで。


その25へ→



 
 
 

北米project 5 ~How do you like Canada? その23【2016/6/15~22】

2023-01-24 23:20:40 | 海外旅行記
カナダ旅行の2日目を始めます。昨日の初日はトロントの空港からハミルトンを経由してナイアガラフォールズにたどり着いたところで終えました。
2日目の今日はナイアガラの滝を満喫します。純粋な観光回となるのです。

この日回ることになる箇所を地図上にまとめてみました。ナイアガラフォールズの観光名所は当たり前ですがナイアガラの滝付近に集中しています。ただ、カナダにしては名所が程よく小さくまとまっているので見物しやすいでしょう。
ナイアガラフォールズは古くから超有名観光地として開発が行われ、特にカナダ側ではカジノや高層ホテルなどが乱立している娯楽の街です。私には縁遠いところなのでそういうところは今回出てきません。
ちなみに私が今回前線基地とした黒鉄重工ヘッドクォーター(地図上黄色い点)は市街地中心部から北へ約2km離れた位置にあります。ナイアガラフォールズの市街地自体はそれほど広いものではないので、2kmも離れると街の外れです。この距離を徒歩で行くにはちとしんどいものがあり、路線バスを活用することになるのです。
予習はこれくらいにして本編へ入りましょう。また適宜補足を入れます。


2016年6月17日(金)9時30分
オンタリオ州ナイアガラフォールズ カナダ国境検問所
市内のホステルで朝を迎えたら、少し硬めのベッドから起き上がって朝ごはんを食べに行きます。ホステルなので無料の朝食は無いし、昨日は食料を買ってきていないし、近くにコンビニもマックも無いです。
ところがホステルには前に寝泊まりしていた人たちが自炊した時に発生した余り食料を置いていく習慣があります。たしかフリーフードなどと呼んでいたと思います。今回それをありがたく使わせてもらって、シリアルか何かをお腹に放り込んで朝食にしました。

支度をしてホステルを出発したら、歩いてすぐ近くにあるナイアガラフォールズ・トランジット市営交通のバス停から路線バスに乗ります。104系統だったと思います。今日はこのバスに何度か乗る予定なので、1日乗車券を買っておきます。
Victoria Av & Bender St停留所で下車して川の方へ歩いていくとたどり着くのが写真の場所です。この先にあるのはカナダの国境検問所です。

前回も書きましたけど、ナイアガラフォールズはナイアガラ川を境に左岸がカナダ領、右岸がアメリカ領となっている米加国境地帯なのです。ナイアガラ川に架かっている端の両岸には両国の国境検問所が構えているんですねー。
というわけでせっかくですから、アメリカに行ってみようと思います!


あの建物からアメリカへ行けることは地球の歩き方を読んで分かっているんですが、国境を渡る人たちの移動手段は主に自動車なので、歩いて渡るにはどう行けばいいのか分かりません。なので迷ってうろついているわけですねー。
どんどん逸れていってオークズ・ガーデンシアターという庭まで来てしまいました。そしてそこでついにアレと、ナイアガラの滝と邂逅してそのすがたを目にすることになったのです!まだ遠く離れているのにクソでかいです。そして轟音も聴こえてくるのです。今日はこれから嫌というほどあの滝が出てきますからね。


国境検問所にたどり着くまでに見かけたバス。これはバダー・バス(Badder Bus)のMCI J4500 (#1316)です。カナダの貸切バス会社です。
badderというのは素晴らしいという意味があるみたいっすよ。badの比較級はworseですからね。ややこしいなあオイ。


こっちはレプラコーン・ラインズ (Leprechaun Lines)のプレボスト・H3-45 (#861)です。これも貸切バス会社です。
ちなみにレプラコーンというのはアイルランドの伝承に出てくる緑の服を着た妖精さんのこと。妖精さんと言ってもおっさんのすがたのことが多いみたい。車体側面に絵が描かれてますね。


なんとかカナダの国境検問所を見つけ出して入りました。ちょっとアメリカ行ってくるわみたいなノリで出国できました。なお出国料50セントを支払わされます。なんでや。


あれが米加をつなぐ夢の架け橋「レインボーブリッジ」です。東京のアレや静岡のアレよりも遥かに歴史の長い、1941年竣工です。世界は広いんだよ。あの橋を歩いて渡ってアメリカへ行くのです。


渡る分には普通の橋っすね。歩いて国境移動する人なんて観光客くらいでしょうからなにか演出入っていればいいかも。


橋の中央部からナイアガラの滝を眺めます。滝の上流と下流で侵食具合がまるで違っているので、どうしてこうなったんだと。
あとはカナダ側はホテルやカジノのビルがにょきにょき生えていて高度に娯楽観光地化されています。一方アメリカ側はカナダに比べると田舎町っぽい雰囲気です。


アメリカ側の国境検問所へ着きました。ワーホリでバイトしてる日本人ですー、今日は遊びに来ましたー、日帰りですー、みたいな問答をして無事アメリカ合衆国ニューヨーク州へ入国!
これでアメリカへ入国するのは3ヶ月ぶり4度目となります。ちなみに入国時の移動手段はそれぞれ鉄道、船、飛行機、今回の徒歩と全て異なります。これはプチ自慢にしてもいいでしょう!


入国したらまずはナイアガラ川へご挨拶。ちーっす。
ていうかこの流量はもう洪水でしょう。みんな平気なの?


途中で川の流れが途切れていますけどあの先がナイアガラの滝ですよー。落ちたら死ぬ。滝のすぐ上流を見るのも珍しいような。


もうちょいわかりやすい角度から。この絵はいいなー。


虹も架かっています!水煙が大量に漂っているのも大瀑布ならではです。後でこれに苦労させられます。
さっきの橋はだからレインボーブリッジなんでしょうね。


ちょっと高いところから。アメリカ側から見る滝もオツなものですな。
ちなみに手前側の滝がアメリカ滝、奥の方はカナダ滝と呼ばれとります。覚えておくように。


Nice boat.
川床が深いのか、チンダル現象で水がエメラルドに見えます。


ナイアガラの滝は超有名観光地なので数々のアトラクションやアクティビティが充実しています。それではそのひとつに乗り込んでいきましょう。


あのナイスボートに乗って滝に間近に迫るというわけです。乗客全員真っ赤なのはお揃いの合羽を着ているからです。つまり全員漏れなく濡れるということです。漏れがないけど濡れます。


そして私も青い合羽を装着して桟橋へ。合羽の色が違うのは運営会社ごとに区別するため?

というところで今日はここまで。


その24へ→


 
 
 

【1/24】ヒュンダイ・サンタフェ 2018年式【ギャラリー】

2023-01-22 21:25:00 | 模型ギャラリー
キット:ヒュンダイ・サンタフェ (2018)(アカデミー)
仕様:シャンパンゴールド+ブラック(架空塗装)

韓国のプラモデルメーカーによる韓国車のプラモデル、しかも現行型のSUVという商品構成に興味があり、作ってみました。形状や組立てやすさは良好です。ある程度は成形色で色分けされていますが、色分けの足りない箇所も多く、またシールなどによる補完が無いので、できれば色の足りないところだけでも塗れば見栄えがぐっと良くなると思います。


サンタフェは中型SUVという立ち位置で、トヨタだとハリアーあたりと競合する車種なんだろうと思います。たぶん。


横。
細かい部分の塗分けは頑張りましたよ。


後ろ。
ボディのシャンパンゴールドは公式には無いカラーリングです。でも高級感が出て良い組み合わせだと思います。


前。
製作記でも書きましたけど、三菱のアウトランダーみたいな顔つきなんですよね。流行ってるのか、それともパクってるのか・・・。











シャーシ。
FF駆動なのでさっぱりしたものです。





内装のベージュ部分も頑張って塗りました。それなりに外からも見えるので大変な作業が報われました。


以上、ヒュンダイ・サンタフェでした。


【アカデミー】1/24 ヒュンダイ・サンタフェ【プラモデル製作】

2023-01-21 19:40:36 | スケール模型製作記
今回は韓国・アカデミーの新鋭カーモデル、ヒュンダイ・サンタフェのプラモデルを作ります。
ここのところ新作カーモデルと言ったら旧車が幅を利かせる中で現用のしかもSUVを世に出してくるとはやるじゃないですか。近年のアカデミーの新作プラモデルは出来が良い物が多いので、カーモデルも気になって買ってきました。
なおヒュンダイ・サンタフェというのは中型SUVで、今回キット化されたのは2018年から販売されている現行の4代目です。名前からして主に北米市場を狙った車種なのかな~と思っています。フロントの灯具の配置は三菱っぽい気がしますが・・・。


部品はMCP(多色成形部品)なので、未塗装でもおおよそは実車のような仕上がりになります。ただし色の足りない部分は多いので、そういう箇所だけでも塗装してあげたほうが見栄えはうんと高まるでしょう。
ボディの成形色は白です。白いボディカラーを再現ということでしょうが、塗装派にも配慮したというところでしょう。フロントバンパーは別部品となっています。


シャーシもちゃんと彫刻が彫られています。最近のSUVのアイコンになっている黒い樹脂のフェンダーモールや前後バンパーのスキッドプレートもこのシャーシに彫られていて、ボディとシャーシを合わせるだけでアイコニックなSUVの形状が現れてきます。
ちなみにこのキットは塗装も不要な上に接着剤も不要ないわゆるスナップフィットモデルです。ただしガッチリと嵌まるような精度ではなく、私は接着剤で固定しました。


ボディ各所のメッキパーツは窓枠など細い部分を除いて別部品化されています。
実車のホイールは最近の物に多い、一部が黒く塗装されたものです。キットの部品だと黒塗装は無いので、これを再現します。
ホイールの上にエナメル塗料のつや消し黒を塗ります。塗料が乾いた後に拭き取るので大雑把な塗りで大丈夫です。メッキの上に直塗りしましたが、今思うとメタルプライマーで下処理したほうが良いですね。


黒塗装はホイールの凹みにだけ塗られているので、エナメル溶剤を含めた綿棒でホイール表面を優しくなでながら塗料を拭き取ると、凹みの部分だけ塗料が残ります。こうすれば完成です。


風防の黒セラは塗装されていませんし、カット済マスキングテープも付いていないです。仕方ないので細いマスキングテープを使って力ずくでマスクします。角のR部はサークルカッターを使い円状にテープを切り出すことで無理なく覆います。

なんとかやっつけました。めんどくせー。
天井の彫刻もあるので、黒セラのついでに一緒に塗ってしまいましょう。


塗りました。天井とピラーはベージュです。


スキッドプレートもMr.メタルカラーのアルミで塗装します。
このキットは色の足りないところをシールで補完するという考えが無いようです。


ルームミラーはハセガワのメッキシールを貼ります。


ネット検索で内装の様子を調べました。座席などが明るいベージュの仕様があるみたいです。完成後内装を覗いたときに目立ちそうなので、これにしましょう。
フロアなど黒い部分は、黒の成形色を生かして無塗装です。


前部座の席の後ろは地味に塗り分けを頑張っています。


ダッシュボードも塗り分けました。


ドアトリムもです。


内装は実車に近い配色にしましたが、ボディカラーは架空にしました。なんでやねん。
サンタフェは、トヨタ・ハリアーのような高級SUVのように感じ取ったので、ボディをシャンパンゴールドで塗りました。屋根は黒で塗って引き締めています。結構いい感じじゃないでしょうか?


シャンパンゴールドを塗ったらクリア塗料を厚塗りします。塗装する時は原則エアブラシを使いますが、トップコートの時は缶スプレーを使います。缶スプレーだと吐出量が多いので自動車ボディの厚塗りトップコートに便利なのです。
ただし、メタリック塗料の時は一度に厚塗してはいけません。クリア塗料がメタリック塗装の塗膜を若干犯してしまい、パール粒子が流れたり浮いたりしてしまうのです。サンタフェではこれをやってしまい、表面が汚くなってしまいました。失敗です・・・。
思い返せば今まで作ったメタリック系の自動車も同じような表面になった気が・・・。ここにきてようやく気付きました。
こういう場合は最初にパール粒子が流れない程度に薄くクリア塗料を吹いて、乾燥後に再度クリア塗料を今度は厚塗するとパール粒子の流出を防げるみたいです。


トップコートの乾燥後はいつものように2000番の紙やすりとコンパウンド(粗目と細目)で研ぎ出しします。
ボディの塗装が完了後はグリルや灯具類をはめていきます。グリルは細くて複雑な形状ですが、網の穴は抜けていてお見事!


窓枠のメッキモールは、ハセガワのメッキシールを貼りました。


最後にボディとシャーシを合体させて完成です。力強い形状と高級そうなカラーがかっこよく決められたと思います。
アカデミーは軍用兵器のプラモデルを得意とするメーカーだと思っていましたが、自動車のプラモデルでも十分通用する商品を開発できることも分かりました。総合プラモメーカーへまたひとつ脱皮できたのかもしれません。今後のラインナップにも期待です。


完成品はギャラリーにて。

<使用塗料>
ボディ:LP71シャンパンゴールド
ルーフ:C2ブラック
スキッド:MC218メタルカラーアルミ
風防黒セラ:GX2ウィノーブラック
内装:FG06プラチナブロンドベース
ホイール:XF1フラットブラック(エナメル塗料)



 
 
 

砕氷船しらせに乗船する 後編【2018/8/25】

2023-01-19 06:21:35 | 日常記
砕氷船「しらせ」の船室を見たら、船内見学はおしまいで下船します。
雲の上から上半分だけ姿を見せる夏富士と清水港が美しかったです。


来た時は行列に並んでいて見れなかった船体を観察します。船首は尖っているものですが「しらせ」のそれはかなり潰れた形状をしています。砕氷船だから?だと思います。


ベージュと朱色の船体は「宗谷」以来の伝統的な塗装です。この色を見るとやはり南極観測船という認識です。


なおさっきから写り込んでいるonちゃんみたいな着ぐるみは、自衛隊静岡地本のキャラクター「しずぽん」です。胴体はみかん、手足は茶っ葉でできています。
こっちに目線くれたりポーズ取ってくれるので「しらせ」と一緒に写す被写体としてはむしろアリです。





とはいえしずぽん抜きの「しらせ」も抑えておきたいところ。代わりに富士山を入れてみます。


駿河湾フェリー「富士」が出港するところにも出くわしました。


「しらせ」と「富士」です。


南極海の分厚い氷を砕きながら進むのでやたら頑丈にできている船首です。ここが砕氷船のキモです。
船首に丸い穴がいくつも開いていますが、あの穴からは海水が放出されます。海水を使って氷を溶かすのです。


艦橋構造物は大きくて、貨物船のような雰囲気もあります。


日本から遠く離れた南極へ隊員たちを送り届けてまた無事戻ってくる、頼もしいすがたです。


最後に客船ターミナルビルの展望台から。


「富士」が出港していきました。


入れ違いで東海大学の実習船「望星丸」も入港してきました。

これで今日はおしまいです。



 
 
 

砕氷船しらせに乗船する 前編【2018/8/25】

2023-01-15 21:35:34 | 日常記
2018年8月25日。
先日海上自衛隊の護衛艦「いずも」の一般公開を見に行ったばかりですが、今度はこれまた海上自衛隊の所有する砕氷船「しらせ」が清水港の日の出埠頭に寄港し一般公開されました。
しらせといえば南極海の分厚い氷を砕きながら進路を拓いていき南極大陸へ到達する勇姿がとても頼もしく見える船です。しらせにもいまだ乗船したことがなかったので、見学に行ってきたのです。


待機列の流れは良くて、並び始めから20分で乗船できました。


航海中の物資を保管しておくコンテナです。上に何段も積み重ねることができます。コンテナの大きさは貨物列車で用いられる12ftみたいで、意外でした。


南極の氷ならぬ南極の石。地表にあった砂、泥、石灰岩が地中深くで再結晶化して石になって再び現代の我々の前に現れたものです。この間だいたい5~6億年。


台湾アドリー製ATV50RS四輪バギーです。現地での移動に使います。今は犬ぞり禁止でしたっけ?


「しらせ」の運用は海上自衛隊が担当しているからか、船尾には旭日旗が掲げられています。でも「しらせ」は軍艦ではないのです。


船尾ヘリコプター甲板です。幅がある分護衛艦よりも広いですな。


格納庫内に南極の氷もありましたー。


お茶「整列休め」が格納庫内の自販機にありました。やっぱり自衛隊の船なんですねえ。


格納庫内はこのような具合です。


格納庫内から船内に入っていく順路です。


上の階へ出ました。最初に見たコンテナの出し入れに使うクレーンです。


どんどん上の階へ登りますよ~。


艦橋へ来ました。


艦橋からの眺めです。船首側にもクレーンが2基装備されているんですな。砕氷船のキモはこの船首を使って南極海の分厚い氷を砕きながら前進するラミングなのです。


船内神社です。富士山本宮浅間大社を祀っています。地元の神社を祀っているのは嬉しいですが関連が薄いと思いました。しかしこれは、先々代の砕氷船「ふじ」から代々引き継がれているものなのです。「ふじ」の船名にふさわしい神社は浅間大社で相違ないでしょう。


船室です。自衛官でない南極観測隊の観測員も乗船して過ごすので、普通の軍艦と比べたらゆったりとした作りです。国内長距離フェリーと比べると調度品が質素ですけど、広さは十分じゃないかしら。デスクがあるのがいいじゃないですか。


これも観測員の部屋。
ちなみに部屋番号とは別に船全体の区画割を示した番号が振られていて、この部屋だと「1-27-0-AELQV」です。これはアメリカ海軍でいうところのブルズアイなんだと思います。


第1観測副隊長の船室です。管理職となると個室が割り当てられます。覗いた感じ、東横インのシングルよりも広いですな。

というところで今日はここまで。


後編へ→


 
 


護衛艦いずもに乗船する 後編【2018/8/4】

2023-01-05 21:38:54 | 日常記
護衛艦いずもの一般公開に乗艦した時の話の続きです。
飛行甲板の艦首側まで歩いたので、今度は艦尾側に行ってみます。その時にアイランドの横を通ります。
直射日光による光線の具合の影響もあるんでしょうけど、意外と灰色が明るいですね。あとはすっきりした外形になっているのは現代の軍艦らしいところでしょう。


後ろ端にある艦橋みたいなものは飛行甲板の航空管制室でしょうね。あの中にエアボスという管制官の長がいて、飛行甲板を取り仕切るのです。


遠目にはそんなに大きくないようにも見えるし、近くで人間も入れてみると意外と大きいようにも見えるし(認識が定まらない)
アイランドは上に行くほどすぼまっていくステルスを考慮した形状ですけど、アンテナや柵はそんなことお構いなしの形状なのであんまり意味ないんじゃないかなと思います。


これは右舷にあるエレベーターです。帰りはこれで下ろしてくれると楽しいですけどね。


艦尾まで辿り着きました。暑さで溶けそうです・・・。


艦載機の1機でも無いものかと思ってましたが、ありました。対戦哨戒ヘリコプターのSH-60K (21-8403) ですな。護衛艦の航空機展示ではおなじみです。
艦載機は過酷な海上で運用されるので痛みや汚れが目立ちます。


牽引トラクターでしょうかね。
この後飛行甲板から退散しました。帰りのエレベーターは動画撮影したので省略。


飛行甲板で見た右舷エレベーターの格納庫階はこんなかんじ。今は扉が開いていますけど普段は閉じている・・・はず。


よくみえまっせ。陸自と空自も展示と自衛官の勧誘をしています。


格納庫にもSH-60Kがいました。これもいずれはF-35Bが展示されるような時代が来るんでしょうな。
これにていずもからは下船しました。海自最大でかつ空母型の護衛艦に乗船できて良い機会を得ました。


せっかくなので空自と陸自の装備品も見ましょうね。これは空自のPAC3です。トラクターは三菱ふそう・スーパーグレートです。
飛行機を運び込めない場所での装備品展示ではよく登場します。


これが発射機です。


こっちは陸自の軽装甲機動車と高機動車です。


いずものもうちょい細かいところを外から観察します。右舷エレベーターを下から覗いてます。


内火艇も船体に埋めこまれるように置かれています。


後ろから。コンテナ船にみえなくもない?


客船ターミナルビルの展望台からいずもを眺めます。豪華客船に負けない威容を持ちます。


アイランドはこんなかんじですな。


PAC3を見下ろすなんてのもあんま見ないと思います。


暑くて蒸発してしまうのでこれで退散しました。
おしまい。


 
 
 

護衛艦いずもに乗船する 前編【2018/8/4】

2023-01-03 21:30:09 | 日常記
2018年8月4日。
毎年8月に静岡市清水区で「清水みなと祭」というお祭りが開催されます。このお祭りは昔から自衛隊の広報展示が行われていて、何年かに一度は目玉となるような展示がされます。
2018(令和元)年はまさにそういう年で、海上自衛隊の新鋭護衛艦「いずも」が清水港の日の出ふ頭で一般公開されるのです。いずもの就役以来、大都市のイベントでのみ一般公開されていた艦ですがようやく地方にも出向ける余裕が出てきたのかもしれません。よくぞ清水港へ呼んでくることができたもんだと。
当時は注目の護衛艦で一般公開には混雑が予想されたことから、朝から日の出埠頭へ行って待機をしました。


春海曳船の曳船「やまと」です。


大手サークル「いずも」の待機列です。思っていたほど並んでいないな?
いや、大きいですね、これ。全高が高いのが印象的です。さすが空母です。いずもは、帝国海軍の蒼龍よりも大きくて赤城よりは小さいくらいの大きさだそうなので、帝国海軍の空母の大きさもだいたい想像できるものです。


ふふふ、しかしアメリカで見てきたクソデカ空母には及ばないのだ。実際に見てきたからな。
飛行甲板はあんなに幅があるのに艦首の喫水線ではきゅっと絞られた形状をしているので、よく浮いていられるものだと思います。


背が高いのう。


あの階段から乗艦するみたいです。地上からいきなり飛行甲板までは登らないか。


アイランドです。意外と小さいんですの。


順番が来て乗艦すると、そこは艦内格納庫でした。なんだかやや狭い感じがしました。これは艦載機をいくつ格納することができるんでしょうか。
奥には飛行甲板へ続くエレベーターがあります。


格納庫の後ろ側です。今は一般人を乗せるために扉が開いていますが、通常は格納庫は密閉されています。


一般公開では格納庫だけでなく飛行甲板も見せてくれます。飛行甲板への移動手段は、艦載機を運ぶエレベーターです。これなら大量の見物客を移動できて効率的ですし、あたかも自分がヘリコプターにでもなった気分です。その代わり居住区や艦橋などは公開されませんでした。


エレベーターの脇には小屋がありました。飛行甲板の航空管制室みたいなもの?たぶん格納庫内の管制室でしょうか?


自分がエレベーターに乗る番が来ました。これはいい気分ですねえ。


エレベーターの床は綱で上げたり下ろしたりするようですね。
以前どこか別の場所での一般公開では、このあたりにいずもの妖精さん(馬のお面を被ったすがた)がいたのをネットで見てバカウケしましたが、今日は非番だったみたいです。残念。


飛行甲板に上がりました。広いのと、人が多い!


艦載機の牽引車が止められていました。


艦首です。眺めは最高です。


日の出埠頭は対岸(三保半島側)から撮影することができないので艦全体の撮影にはやや不満が残る場所です。いわば電車を駅ホームで撮影する時に電車の止まっているホーム側からのみ撮影できて、反対側のホームから床下や台車を含めた全体の編成が撮影できなくてヤキモキする感じ。
だからというわけではないと思いますが、個人所有のモーターボートや漁船がいずもの周りを遊弋しながら見物しているのを複数目撃しました。いろいろな角度から撮影できるので羨ましいのう。


いずものプラモデルを作った時にも感じましたが、広い広い。バーベキュー大会とかしたら楽しいんじゃないですか?


駿河湾フェリーの「富士」が清水港へ到着してきました。いずもが接岸しているので、今日はいつもとは違う場所に接岸していきます。



あれは東海大学の「望星丸」ですね。学生っぽい姿が見えたので今から航海実習かな?いずもの一般公開を見たかった学生もいただろうに。
並走しているモーターボートは静岡県警の「するが」です。


帰りもエレベーターに乗って格納庫へ下がるんですが、帰りは任意のタイミングでいいみたいです。もう少し飛行甲板を歩いてみましょう。それにしても直射日光と飛行甲板の照り返しのダブルパンチでクソ暑い・・・。

というところで今日はここまで。

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【2023年】年始のご挨拶

2023-01-01 22:57:06 | 日常記
明けましておめでとうございます!
本年も黒鉄重工をよろしくお願いいたします。

昨日は、コミックマーケット101へサークルの売り子として参加してきました。自分の同人誌も委託販売させてもらいました。まずまずの売れ行きでした。
コミケへ参加したのは3年ぶりとなります。やはり創作への熱量を感じられる場所です。次回の102回目ではサークル参加を目論んでいます。もし当選した際にはよろしくお願いいたします。

慢性化の収まらないブログ記事の遅延について、もう何ヶ月遅れてるとかどうでもいいくらいですが、一応毎年書いているので今年も数えてみましょうか。
カナダ編は78ヶ月遅れ(前年比+12ヶ月)、国内編は54ヶ月遅れ(前年比+11ヶ月)でした。もう一生減らないんじゃないか。

以上を鑑みての今年の目標です。

  • カナダ編は3日目(オタワ到着)まで書き上げる
  • 国内編は2018年までのことを書き上げる
  • プラモデルは20作程度製作する
  • 1/32飛行機模型を1作以上製作する
  • 1/48飛行機模型を4作以上製作する
  • 秋田、栃木、奈良、香川、大分のうち2県以上に宿泊する
  • 鳥取県、島根県、宮崎県、和歌山県、高知県のどこか1つを再訪する
  • 中小規模イベントの同人誌即売会に参加する
  • 次回参加するコミケで新刊を出す
こんな具合でいこうと思います。今年は目標を忘れないようにしておきます。
それでは本年もよろしくお願いいたします!