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マスキングテープと化した岳南電車に乗る 前編【2016/10/10】

2017-08-07 21:24:42 | 鉄道撮影記

2016年10月10日。
9月28日から10月10日まで、岳南電車が「mt」という商品と連携してイベントをやっていました。
mtというのはマスキングテープの商品でして、テープに柄が印刷されたものです。女性の間で特に人気が高く、雑貨の装飾、部屋の模様替え、芸術作品の制作といった本来のマスキングテープの使用法を超えた使われ方がされています。
マスキングテープを飾りに使うのか・・・と、プラモデル塗装の塗り分けという元来の使い方をしている私からすると最初は唖然としたものですが、それは固定観念というものでしょう。何がどう売れるようになるのか分からないものです。
これを製造している会社は全国あちこちでイベントを起こしているようで、今回の岳南電車もそれのひとつのようです。

mt自体はそれほどでも・・・でしたが、開催期間限定で電車にラッピングがされるようですし、こういう時でもないと岳南電車に乗りに行かないと思ったので行ってみることにしました。
いつも通り東海道線で吉原駅まで乗ります。



岳南電車のホームにはちょうどmtラッピングされた7000形7002号が停まっていて、到着直後にあっさりと第1目標撃破です。
ラッピングの柄は今回のイベント用に新たに起こした3種類のマスキングテープの柄で、赤と緑が岳南電車の電車の色(7000形と8000形だ)、青は富士山を基にした色なのだそうな。
センスのあるデザインで、2週間足らずのイベントだけで終わらせるには惜しいなと思いました。

車内はmt目当ての乗客(ほとんど女性)でいっぱいで、立ち客もそこそこ出るほどでした。普段はガラガラなんでしょうから、mtの人気と集客性の高さにびっくり。



まずは電車を撮影することにしていたので、神谷駅で下車。なおmtの会場は途中の岳南富士岡駅でして、そこでほとんどの客は降りていきました。



神谷駅から岳南江尾駅方面へ少し歩いたところで折り返し吉原行きのmtトレインを撮影。前パン先頭で撮りたかったので満足。
単行、前パン、スカート無し、湘南顔というのは21世紀ももうすぐ5分の1を消化という現代にしてはさすがに古臭いものでして、そこがまた魅力なわけですが。



次にやってくる7001号の岳南江尾行きも撮影。井の頭線の復刻塗装車でした。第2目標もこれで撃破。



そのまま岳南江尾駅まで乗車。隣のホームでは8000形が昼寝。



たまにはこんなお写真も。



上記の通り7001号は2016年3月から京王井の頭線3000系の復刻塗装に塗られています。これは7000形が3000系からの改造車だからですね。
パッと見は井の頭線そのものなんですが、細かい考証を見ていくとちぐはぐだなという部分もあります。
車体側面の帯は濃淡2色の太帯ですがこの帯に塗られていたのは、車体更新されて前面窓が側面まで拡大されたパノラミックウィンドウの更新車でして、更新前の前面を持つ7000形ならば本来は1色の細帯が正解に近いです。
ただこれは塗り替えられる前に元々塗られていたオレンジ帯の幅に合わせた処理だと思います。そもそもそれほど目くじら立てるほどの事ではないので、こういうのはノリと勢いを愉しめばいいんです。



前面窓下には井の頭線時代に付けられていた行先表示器をステッカーで再現しています。これがあると引き締まります。岳南電車もこの部品付けておけばよかったのになぁと(7000/8000形の前面は既存車の流用ではなく新しく製作したものを使っているのだ
今は水色で走っていますが、今後検査で塗り替える度に違う色に塗ってくれると面白いしまた行かなきゃとなると思います。



岳南江尾駅駅舎。
最近、一部の駅でパークアンドライドを始めていて、駅前に貸駐車場が出来たという駅が増えました。
電車に乗ろうにも家から駅までは車でいかんとキツイというのは結構あると思うんで、いい施策だと思います。この日も満車までは行きませんが利用者も少しいましたかね。



日本一市民のキモチが盛り上がっている駅・・・だそうな。お、おう・・・。
この駅は終点だったはずなのにいつの間にか沼津どころか銀河系方面へ延伸してるし、銀河鉄道もついに無煙化したんだなぁとシミジミ。

この後は折り返しの電車に乗って、mt会場の岳南富士岡駅へ。



着きました。そういえば貨物輸送が廃止されてなんやかんやした後に降りるのは初めてだったかしら。



ホーム。広告看板は全部mt。



第3目標のマスキングテープを貼られたED40形3号機。



他にもここには岳南鉄道時代の貨物輸送に使われていた電気機関車が置かれています。これはED40形2号機。



その隣には古豪ED50形1号機。あとはED29形もいるんですがイベントのテントに隠れてろくに撮影できず。
どれもずっと野ざらしで置かれているので相応にくたびれています。現状のままだと遅かれ早かれ解体というのは十分あり得ます。なんとかできることがあればなぁ・・・とは思うんですけどもね。



構内にある車庫では7000形が昼寝。ここの車庫はこじんまりと可愛くて好きです。



駅舎も看板がmt仕様に。普通におしゃれだし、ずっとこのままでも良いくらいです。

こんなところで今日はここまで。


後編へ→

四季島の甲種輸送を見に行く【2016/09/07】

2017-05-24 21:34:32 | 鉄道撮影記

2016年9月7日。
四季島の電車が甲種輸送されるんだ、ふーん、暇だし行くかと早起きして行ってきました。場所は確か草薙駅のあたり。
執筆時点では既に総合車輌製の車輌を組み込み、試運転も終えて、営業運転も始まっているので、今更感がいつにも増してすごいです。



あ、来ましたね。



牽引機はEF66形115号機。



前頭部。窓ガラスがやたら大きいのを除けば割りと素直な形状だと思います。251系みたいだなぁとなんとなく思いました。前照灯のケースはなんだかミニバンのテールランプみたいだなと思いましたが。



形式写真は一応全部撮りましたが今更ここで並べることもないのでこれだけ。窓がすごい(コナミ
電車はE001系と呼ぶそうですね。



後追い。
結局執筆に至るまで再会していないですが、いつまた見かけるかしら。

今日はこれでおしまい。

バンクーバーの近郊列車に乗る 最終回【2015/08/11】

2017-03-12 19:18:01 | 鉄道撮影記

ウェストコースト・エクスプレス(WCE)の次の列車を待っていると、ミッションシティ側からカナディアンパシフィックの貨物列車が入ってきました!
こんなに編成がスッキリと入る構図で撮ったことは今まで無かったので、ここぞとばかりにシャッターを切りまくります。



機関車はGE AC4400CW形重連(CP9761号機+CP8648号機)。他に中間補機が1機見えました。
クソかっこいいな!この力強さがやはりいいですよ。



貨車は(たぶん)全てゴンドラ車。日本語だと無蓋車です。日本では想像もつかないくらい背の高い無蓋車ですね。
積み荷は恐らく石炭で、この列車はコールポーターという石炭輸送列車なんだと思います。カナダは石炭産出国なのでこの列車はそこら中で見られるらしい。



うねうねうね。ちなみに途中で停車してしまったので全長を知ることはありませんでした。



コールポーターを眺めていると、WCEの2番目の列車(16:54発)が到着しました(列車番号は分からなかった)。



それっぽく撮ろうとするもイマイチ・・・。
ところでホームが一段高くなっている部分がありますが、あれは車椅子用の乗降口です。



縦で撮ってみますがうーん・・・。
初めてその姿を見ることになる機関車はEMD F59PHI形WCE902号機。通勤列車ではおなじみの機関車です。



やはり先頭の機関車ははみ出る模様。ついでに次位の客車も先頭寄りの扉がはみ出ていて、締切になっています。そこら辺は柔軟に対応できるらしい。ていうかホームの長さ延ばせばいいんじゃ・・・。



発車。コールポーターが邪魔になって後追いできませんでした。最初の列車でちゃんと撮っておいてよかった・・・。
コールポーターのバイレベルコーチに匹敵する高さにも注目です。軽く平屋客車の高さは超えていますねこれ。1両でどんだけ容積あるんだこいつ。ところで、これの中身ってどうやって降ろすんですかね?ウワサじゃ貨車を固定してそれさら回転させて石炭を落とすらしいですがホンマかいな。



次の列車が来るまでまた駅前をぶらぶら。バスロータリーにはNFI XN40 (P14004) がいました。天然ガス車です。



NFI C40LFR (P3349)。これも天然ガス車。



連結面とか。
連結器の他に繋がっているのはブレーキ管だけですかね。連結器もよく千切れませんよね。



17:24発の第3列車も到着しました。牽引機はF59PHI形WCE904号機。
特に変わった構図も思いつかなかったので、さっきと同じような写真に。



乗客はまあまあ降りていきます。
この次の列車のウォーターフロント始発が17:30なので、その列車が時間的に一番混むのではないでしょうか?
ちなみに終電は17:30の次のウォーターフロント18:20発でして、日本の感覚からするとかなり早いです。17:30から50分も間が空くのも不思議に感じますし。みんなこの列車が発つまでには仕事上がれるんだなぁ・・・。

扉横にはトランスリンクのロゴの他にカナダ政府、ブリティッシュコロンビア州、それとWCEのロゴも貼られています。WCEはともかくカナダとBC州のロゴはすなわちそこから補助を受けているよということです。日本だとこういう主張は見かけないですが、あってもいいと思います。



後追いも撮ります。制御客車はWCE101号。たぶんトップナンバー。



まだ陽は明るいので撮影自体は出来るのですが(夏の時期は20時くらいまでは普通に明るく、21時を過ぎてようやく薄暗くなり始める)、ここで切り上げないとビクトリアのお家に帰れなくなってしまうので、これで撮影終了にします。
なんとなくGMC 5500 + ElDorado National Aero Elite (S351)のC38系統を撮影。系統番号の冠にCが付くバスはコミュニティバスなのですが、車両が小型バスを使う以外は他の系統と乗る分には変わったところはありませんかね。比較的短距離だったり住宅街の中を走ったりするのが特徴かな。



で、前回書いたとおり160系統のバスでバンクーバーのダウンタウンまで直行しました(2017年現在は系統分断されて不可能;前回参照)。
途中渋滞にハマって遅延が発生して帰りに間に合わなくならないか心配になりましたが、元々バンクーバーで夕飯を食べていく時間を取っていたのでそれが緩衝材になって帰りのスカイトレインのデッドラインにはギリギリ間に合いました。
スカイトレイン・カナダ線でブリッジポート駅まで乗って620系統ツワッセン行きのバスに乗り換えて、無事最終のフェリーに乗り込むことが出来ました。お預けにされた夕食はフェリーの食堂で食べることが出来ましたとさ。

WCEは運行日と運行時間帯、列車の運行そのものが使いづらい部分がありますが、現地の日常的な通勤列車、LRTではない本格的なカナダの鉄道を味わうことが出来るので鉄道が好きな方にはおすすめできます。
そんな感じの日帰りバンクーバーでした。

バンクーバーの近郊列車に乗る その5【2015/08/11】

2017-02-24 23:39:49 | 鉄道撮影記

ウェストコーストエクスプレス(WCE)のウォーターフロント駅を15時50分に出発して、下車駅のポート・コキットラム駅に着いたのは16時24分。
距離は目測でおよそ27kmであり(正確なキロ程は調べても出てこなかった)、東京駅から東海道線に乗ると東神奈川駅か横浜駅くらいの距離です。列車通勤するには十分な距離だと思います。ちなみに終点のミッションシティ駅まで行くと約67kmあり、これは東海道線だと大磯駅まで行きます。こんなに遠いと自動車通勤だときついですかね。
プラットホームは1面だけ。朝夕にそれぞれ片道しか運行しないのでこれで十分間に合うんですね。見た目は綺麗でして、客車の塗装に合わせた街灯がおしゃれです。



乗客の降車が済んだら車掌が扉を締めて発車。次第に速度を上げながら巨大な客車はホームを去っていきました。
列車はミッションシティ側(郊外側)にディーゼル機関車、ウォーターフロント側(都心側)に制御客車を連結しています。
このバイレベルコーチの制御客車の顔は始めて見た時はずいぶんとお粗末なデザインだなと思ったのですが、他の制御客車を知るに連れてこれはこれで頑張ったほうなんだなと思うようになりました。今でもひどいと思うのはアムトラックやメトラの制御客車ですね。
WCEの制御客車の塗装は、前照灯やナンバープレートがある部分の黒い塗り分けが京王6000系のおでこに似ていて、窓や貫通扉の配置も相まって6000系に見えるような気がします。



列車の編成は機関車+客車9両の堂々とした長編成。八角形の車体がこれだけ連なっていると楽しいですね。
こんなに長いとビシっと写真を決めたいところなんですが、この駅からだと後追いしか出来ませんでした。まあ、バンクーバーの近場だとろくな撮影地が無いらしくネットにもそのような写真は見当たりませんでしたので、全体が収まっただけでも上々です。



直線でも撮影します。立地上側面逆光になるのも仕方なし・・・。



前回も書いたとおり、この駅の目の前はカナディアンパシフィック鉄道(CP)の広大な貨物ヤードが広がっています。
地上の目線から見ても全体が把握できないのですが、ヤード線は30線以上(幅350m以上)、長さは線路によって2~3kmまであるのでその広さは凄まじいものがあります。
たぶんこれだけで日本最大の操車場だった武蔵野操車場に匹敵するのではないかなと。これと同等かそれ以上のものがカナダには無数にあるんでしょうねぇ。



スー・ライン鉄道(SOO)の3ベイ・ホッパー車SOO75432。積み荷は穀物と思われ。
SOOはアメリカの五大湖西側あたりにある鉄道ですが、CPの子会社になっていて実質的にはCPのアメリカ内での路線です。CPは他にも何社かのアメリカの鉄道会社を買収しています。CNもそうですがアメリカ進出に積極的なんですよね。アメリカとしてはカナダ資本の鉄道に路線網を奪われて大丈夫なのかしらとも思いますが。


動きのない写真なんでアレですが、ホッパー車の貨物列車は入換をしているのかジリジリと右から左へ向けて動いていました。



こっちの貨物列車特有の組成が編成の中間に機関車を挟み込む中間補機です。あんまり長いと前と後ろだけでは足りないんでしょうかね。ちなみに機関車は遠隔操作されているので中に誰もいませんよ、とのこと。



4ベイ・グレインホッパー車CP603297。
麦の穂とカナダ政府の文字が特徴の穀物用ホッパー車です。種類が幾つかあって、特にCanadaの文字が大きく書かれた種類は好きでして、模型でも持っているほどです。
このグレインホッパーは、1970年代にカナダ政府が鉄道による穀物輸送のために20年に渡り13,500両を製造しました。所有権は政府にあるようですが、車番からして車籍はCNとCPの両者になっているようです(政府の私有貨車という体にも出来そうなものだが)。
古いものは車齢40年以上なので2007年以降廃車が進んでいるようで、まともに運用できるのは2027年まで、完全に廃車されるのは2036年までという試算だそうな。ちなみに2017年時点で約8400両が現役です。



SOO124097。比較的おとなしめの落書きですね。なんか書いてありますが弊ブログでは取り上げないでおきます。



ホッパー車の列車が抜けていきました。まあその後すぐに戻ってくるんですが。



暴力的な輸送力を提供するダブルスタックカー。基本的に40ft海上コンテナを運びますが、それより短かったり長かったりするコンテナも運びます。
写真のコンテナはヒュンダイのものですね。結構見かけます。トヨタのコンテナとかは見ないですかね。



駅を探検します。
駅の外に出て駅舎を見てみます。無人駅でして、改札口はありません。まあ簡単な構造ですかね。



駅舎の中には券売機があります。これで切符を買って乗ります。普通の使い切り切符の他に定期券もあったはず。この時は準備工事だけでしたが、執筆時時点ではICEBERGカード「コンパス」も供用されていて、タッチするだけで列車に乗れるはずです。



改めてホームを見ます。ヤードの途中に建ててあるので曲がりくねっています。



駅にはバスターミナルとパークアンドライド駐車場があります。列車からバスに乗り換えるという人もそこそこいるので、ちゃんと機能している模様。列車とバスでうまく乗り継ぎできる時刻表というのもポイントですね。
日本と比べて発達が後発になった交通機関ゆえに各交通機関との連携は考えられたものになっていると思います。
バスはコミュニティバス系統に就くIC Bus AC Series (S460)。日本だと日野ポンチョくらいの大きさ。



NFI D60LF (P8101)。青塗装の面積が多いB-Line塗装です。B-Lineは急行バス系統に付けられる名前で、主にそれに使われるためのバスですな。
これは確か#160系統だったはず。
WCEの列車は郊外行きの列車しか走りませんから(千と千尋に出てくる列車みたいだ)、翌朝にならないと列車でバンクーバーに戻ることは出来ません。なので帰りはバスに乗ります。
私が乗ったのが#160系統で、バンクーバーのダウンタウンまで直通するバスです。バンクーバーまで1本のバスで帰れるのはポート・コキットラム駅が最遠だったはず。
ただし執筆時現在は途中のコートニー・ループで終点となってしまい、バンクーバーへ直通しなくなっています。バンクーバーへ向かうにはそこから別の系統に乗り換える必要があります。また現在はポート・コキットラム駅からほど近くにあるコキットラム・セントラル駅からスカイトレイン・エバーグリーン線が乗り入れているので、それに乗り換えてダウンタウンへ向かったほうが確実のはずです(訪問時はエバーグリーン線はまだ未開業だった)。



ひと通り駅を見たのでホームに戻ると・・・あ、なんか来た!
というところで今日はここまで。


最終回へ→

バンクーバーの近郊列車に乗る その4【2015/08/11】

2017-02-17 23:35:40 | 鉄道撮影記

グランビルアイランドへ向かうバスが到着したのでバス撮影は終わり。バンクーバーの目抜き通り、グランビル通りから50系統のバスに乗ります。
グランビルアイランドは生鮮食品の市場やレストラン、土産物屋などがある買い物が楽しい観光地ですね。バンクーバーでは超有名な観光地なので観光客だらけです。
元々は造船地区だったんですが、すっかり造船が衰退したのを再開発して観光地化したやつです。ギャスタウンと同じパターンだな。
まあグランビルアイランドに関してはググればいくらでも出てくるんでそっちを調べてみてください(丸投げ


最寄りのバス停から歩いてすぐの所に入り口があります。99号線の橋の下に入口があるので暗ぼったいです。中は全然そんなことないのですが。



昔の漁港みたいにひしめき合うボート。みんな金持ちだなぁ。



地面には線路が敷かれていました。敷地内には市場や工場があるのでかつて貨物を鉄道輸送していてもなんら不思議ではないので、その時の名残なのでしょう。
車は空いている所に駐めていいみたいな感じでしたが(駐禁の場所もあるが)、早めに行かないとあっという間に埋まってしまいますね。



やはり鉄道車両を利用した店がありました。カブースを改装してできたペット用品店ですね。店内に見るべきところはないだろうと外観を見るだけにしました。



建物の中に延びる線路。中を調べても特に何も見つかりませんでした。
線路はこんな感じであまり収穫はなく。



生コン工場っぽい建物。コンクリートタワーがアートになっていました。



グランビルアイランド一番の名所、パブリックマーケットに来ました。



売っている品物も陳列の仕方も値札の書き方も日本とは異なるので見ていて楽しいですね。海外の市場はやはり面白いです。



鮮魚売り場。売り場の半分は鮭でした。さすがですね。でもこんな時期から鮭が揚がるんですね。



さていい感じに列車の次官になってきたし帰りは船で戻ろうと思ったんですが、思ったよりもこれは時間がかかりそうだ・・・。



列に並んでここまで来たんですが、行きたい方向と逆の船だったのと次の船がいつ来るか分からなかったので、踵を返してここへ来る時に使ったバス停へ走って戻る。ところでこの船、どっちかっていうと筏だなぁ。
どうにか乗降中のバスを捕まえることに成功して、時間までにダウンタウンへ戻ることが出来ました。考え無しで動くとたいてい上手く運ばないんですよね、私の場合。



バスを降りたらすぐ乗り換え!
今まで何度もウォーターフロント駅を歩いたことはありますが、運行時間外だったため唯一開かずの扉で入ることのできなかった空間、西海岸急行ことウェストコーストエクスプレス West Coast Express; WCEのホームへと降り立ちます。
ホームは1面2線。長さは十分ありますが、先頭ははみ出ていますのでこの駅で列車の編成を撮影するのは不可能です(ホーム端から入線する列車を撮影することは出来るかもしれないが確証なし)。それ以前に、改札員と自動改札機が入口を固めているので乗客以外がホームに入るのは難しいかと思います。
なお運賃は路線バスやスカイトレインとは別体系で、WCE独自の運賃を支払います。乗り継ぎ運賃制度も確か無かったはずです。WCEの運賃も並行するバスよりも割高です。(おそらくほぼ確実に)着席できて、乗車時間もバスより短いのでその快適料でしょうか。あとはまあ単純に運行経費が高いでしょうしね。



駅名標と客車。客車はボンバルディア製の2階建てバイレベル客車。
WCE客車の塗装は上越新幹線のE4系みたいで親しみが湧きやすいです。



台車は約半分がカバーに覆われています。この客車は横から見ると八角形に見えるので美観の意味でのカバーですかね。
台車は東急のパイオニアIII台車のような即梁の外側に車輪が、車輪の外側にディスクブレーキが付いているタイプ。弱々しく見えて不安ですが、割りと高速走行するんで大丈夫なんでしょうね。



すぐ発車時刻だったのであまり観察できないまま列車に乗車。別に次の便に乗ってもいいんですけど、帰りの時間も考えるとあまり猶予時間もないのです。
まずは1階に陣取りましたがすぐに2階へ移動しました。さすがデカい客車だけあって天井高さがたっぷりありまして、東海道線のグリーン車みたいに頭を下げながら歩くという必要は全くありませんでした。
客室の構造としては、プラットホームと同じ高さにある1階、その上にある2階、1階と2回を結ぶ階段の間にある中2階の3つに分けられます。東海道線のそれのように中2階にも座席があって隣の客車への貫通路もそこにあります。
座席は写真の通り2+2列のボックスシート。215系に近い座席形状・座席配置ですよね、これ。座り心地はまあそれなり。一部の座席には電源プラグもあるのでスマホいじり放題。トイレのある車両もあります。
車掌室はどうやら無いらしく、車掌は編成の真ん中あたりのドア近くに立って各種放送やドア扱いを行います。

列車は15:50にウォーターフロント駅を発車するとあまり速度を出さずに東へと走ります。線路が海沿いなので景色がよく、途中では機関区や工場の専用線の横も通るので車窓は飽きないと思います。
ちなみに車内の写真はこれ1枚だけです。さすがに人のいる車内であまりカメラを向けるのもはばかられたのです。何言われるかわかんないですし・・・。
乗車時間30分ちょっとでポート・コキットラム駅 Port Coquitlam stn.に着くのでそこで下車します。バンクーバーダウンタウンへの帰りのバスを考えた場合ここより先に行くと帰還が困難になる恐れがあったのと、駅の目の前が貨物ヤードなので何か起こるだろうと考えたのが理由ですね。

今日はここまで。


その5へ→

バンクーバーの近郊列車に乗る その3【2015/08/11】

2017-02-13 21:56:48 | 鉄道撮影記

水上機を見た後はラーメン屋に入ってラーメンを食べてきました。無性に日本のラーメンが食べたくなったのだ。
その後は鉄道模型屋に行くためにスカイトレインのスタジアム・チャイナタウン駅まで歩いていたんですが、途中でこんな建物がありました。
ビーティストリート・ドリルホール Beatty Street Drill Hall というカナダ軍の建物です。ドリルホールというのは訓練所という意味ですな。
1901年築のバンクーバー最古の訓練所とのこと。街路樹が生い茂っていて全体が把握しづらかったですが、立派な建物でした。一応現役の軍事施設なのかな?



で、建物の前には戦車が2台保存されていました!
M4シャーマン?いやちょっと違うな・・・パチもん?と思って車体に貼ってある銘板を見たらラムMk II巡航戦車でした。
アメリカのM3リー中戦車を基にカナダが開発した戦車です。元になったM3は主砲が車体に固定されているので射角に制限があったことと車体がリベット止めなので強度に難ありなどの問題があり、カナダ軍ひいては戦車生産を委託しているイギリス軍からM3では性能に不満があったというのが背景にありました。
なので、ラムでは主砲を旋回砲塔に配置して車体も鋳造品を新たに造りました。よって、M3の面影はほとんど残っていません。どちらかというとM4に近くなっています。転輪を見るとアメリカ系の戦車なのかな?とも思いますが。
製造はモントリオール・ロコモーティブ・ワークス(MLW)、鉄道車両メーカーですね。ところが今まで戦車開発なんてしたことない連中でしたので、エンジン、トランスミッション、車体、砲塔など主要部品はアメリカから調達するという有様でした。
開発は1941年6月に完了して同年11月から量産が始まりました・・・が、翌年からM4シャーマンがレンドリースでドカドカとヨーロッパに送り込まれるようになると、連合国の兵装はアメリカのもので共通化させたほうがいいんじゃね?という考えが広まった結果ラムはいらない子になってしまい、連合国の戦車としては少なめの約1900台で生産中止。実戦配備はされず、訓練のみに使われました。だからこの訓練所に保存されているのかもしれませんね。
なお、ラムの生産中止以降はM4A1シャーマンのマイナーチェンジ版グリズリー巡航戦車を製造したんですが、兵装共通化の波に抗えずこちらもたった188台で生産中止。哀れ。
ただし、MLWはラムおよびグリズリーのシャーシを流用したセクストン自走砲を製造するようになり、こちらは大成功と言える評価を得ています。よかったな。



後ろ。機銃は撤去されてハッチも溶接されて閉じられていますが、状態は良好です。ラムMk IIは6ポンド砲搭載型で、ちなみにMk Iは2ポンド砲搭載型。Mk IはMk IIまでの繋ぎだったので50台しか生産されませんでした。Mk Iは現存車いないんじゃないかな?
この鋳造車体はM4A1のものに近い形状をしています。が、派生型の常として細かい所が所々異なっています。分かりやすいのは操縦手の覗き窓のある部分の車体が一段低くなっている点ですかね。
実戦にも出て無くて派生型も期待できない戦車なので立体化に恵まれておらず・・・。今後展開されるガルパン最終章にもし出てきてもプラモデルがないという状況です(カナダがモチーフと思しきメイプル高校なる学園艦がいる)。この際だからどっかから立体化されないかな~?



もう1台の保存戦車がこちら、M4A3E8シャーマン・イージーエイト
ここを拠点にしていた第28カナダ機甲連隊指揮官D.G.ワージントン中佐が第二次世界大戦中に乗車していた「ボス号」の塗装を再現した車両だと思います。解説によればフランス ファレーズ市の140高地での戦闘で損害を受けたとのことなのでその時の乗機ではないでしょう、たぶん。
イージーエイトについてはおなじみなので端折ります(手抜き



後ろ側も。



戦車ではないですが、カナダ海軍が使っていた64ポンド砲もありました。
艦載砲ではなくて、バンクーバー島のエスクイモルト海軍基地を防御するための陸上砲でした。こんな大砲じゃ射程なんてたかが知れてるようなもんですが、大丈夫だったんですかね?
1878年に敵の艦隊がやって来た時に慌てて配備した、と書かれていましたが、これってビクトリア周辺にかつて点在していた砲台陣地のことですか。今も数カ所の跡地が残っているんですが、その時使われていた大砲と確かに似ています。なるほど・・・と一人納得していますが、陣地の跡地に行った時の記事もいずれ書くんで待っていてください。みんなすぐに忘れるだろうけど。
その後大砲はバンクーバー初の民間軍事部隊第5ブリティッシュコロンビア砲兵旅団に渡ったそうな。



思わぬ収穫を得た後は、スタジアム・チャイナタウン駅へ無事に到着。
この駅はただの途中駅ながら3番線があって(スタジアムで試合開催時の多客対応?)、たまたま保線車両が留置されていました。ディーゼルのスイッチャーでした。



スカイトレインに乗ってレンフルー駅へ向かいます。
ここから歩いて鉄道模型屋の「セントラルホビーズ」へ行って物色。飛行機のプラモデルと貨車のNゲージを買いましたとさ。



再びダウンタウンへ。時刻はまだ14時半で、列車の発車まではまだ時間があります。
そこでバンクーバーの観光地のひとつ、グランビルアイランドで時間を潰すことにしました。そこまで走るバスが来るまでバス撮影です。
トランスリンク(コーストマウンテンバス)のNFI E40LFRの14系統。トロリーバスです。架線に対して左側を走っていて、路面電車と比較して多少の障害物なら避けられるのが強みですよね。いやもうだったら普通のバスでいいじゃん・・・とも思いますが。



トランスリンク(ウェストバンクーバー市営交通;通称ブルーバス)のNova LFS 257系統。
前にも説明しましたがトランスリンクのバスはコーストマウンテンとウェストバンクーバーによる共同運営です。
バスの車体にも違いがあり、ウェストバンクーバー交通の方はフロントにブルーバスの文字があり(自転車ラックが邪魔で見えにくいが)、フロントの屋根にはウェストバンクーバー市章が張り出されています。



サードウェーブのIC Bus CE。スクールバスです。



TMC MC-9 Special。キャピラノ吊り橋の無料シャトルに使われていました。あんだけ高い入園料取るんだから無料で妥当だろうと貧乏人丸出しなことを思いました。



ウェストバンクーバー市営交通 NFI D40LFの257系統。
ブルーバスの旧塗装、BCトランジットの旧塗装の色を替えただけとも見えます。

今日はここまで。


その4へ→

バンクーバーの近郊列車に乗る その2【2015/08/11】

2017-02-10 22:28:22 | 鉄道撮影記

前回に続き、バンクーバーの水上飛行場を観察します。
桟橋に4機連なって係留されているDHC-2ですが、すごくいい眺めですねこれ。いい・・・。



バンクーバー港水上空港は多くの路線が集中する空港なので、割りと引っ切り無しに水上機が飛来します。飽きませんね。



着水。DHC-2ですが見たことのない塗装です。



シーエアのCessna 208と離合。



機材はソルトスプリング航空のもの(C-FZZJ)でした。
ビクトリアとバンクーバーの間に広がるガルフ諸島最大の島であるソルトスプリング島とバンクーバーなどを結ぶ航空会社です。ビクトリアには飛来しないので初見です。



ハーバーエアのDHC-2 (C-FOCY) 旧塗装。



離水へ向けタキシングするDHC-2 (C-FWAC) 新塗装。
航空機にあるまじき四角四面とした胴体が変わっています。与圧されない低空用の機体だということです。
水上機には必須のゲタ(フロート)も胴体に対して前に張り出していますが、重量バランス的には重いエンジンと釣り合いを保つためにこれで正解なんですねぇ。



DHC-2のいる光景。くどいけど、良すぎでしょ。
ちなみに奥に浮かんでいるシェブロンのガスステーションは、船舶用のガソリンスタンドです。個人所有のクルーザーなどを相手に商売しています。



DHC-2が離水。



と思ったらDHC-2が到着。
最近はレシプロエンジンの音を聴く機会も減っていますから、そういう意味でも貴重です。
ちなみに、1機だけターボプロップ化されたDHC-2Tがいるんですが、1機だけということもあってお目にかかれませんでした。



ビクトリアでもおなじみDHC-3T(今日見たの初めてだな・・・)ですが、C-GHAGが整備を受けていました。エンジンカウルが外されていますね。



機首のアップ。エンジンはP&WカナダのPT6エンジン。傑作ターボプロップエンジンで、数多くのターボプロップ航空機に採用されています。
そのエンジンの大きさは意外なほど小さかったです。ターボプロップ化された機材を見るとたいてい機首が延長されているのでレシプロエンジンより大型化していると思ったのですが、あんな大きさで済むんですね。機首の殆どは配管で占められています。
ターボプロップはジェットエンジンの親戚のようなもので、まず空気取入口から吸入した空気を圧縮タービンファンで圧縮して高圧にしていきます。その高圧の空気を燃焼室で燃料を噴射してやると爆発的な燃焼が起きます。その燃焼で発生した噴流を丸々後ろに噴出させてその反作用で前進するのが戦闘機なんかに搭載されているジェットエンジンです。ただし圧縮タービンを回すために燃焼室の後ろに排気タービンを設けて噴流の推力を少し拝借して圧縮タービンを回す動力にしています。
で、ターボプロップはというと、上記のようなジェットエンジンだと低速域だと効率悪いよね、だからジェット噴流のエネルギーをプロペラに変えたらよくね?というふうに、排気タービン軸の先にプロペラを付けて回したもの、みたいなやつです。ジェット噴流の推力はプロペラに取られてしまってほとんど残っていないです。
レシプロエンジンと較べてみると、写真のように小型でその上高出力となっています。ただしレシプロエンジンよりも燃費が悪いのが欠点です。なので高出力化の必要が薄いセスナのような軽飛行機では燃費の面から今もレシプロエンジンが主流です。



DHC-3T (C-FHAA)。
ちなみに離着水は海岸から少し遠目の位置で東西(左右)方向に行われます。ビクトリアと比べるとその動きは単調でして、撮影するならビクトリアに軍配が上がります。
まあ運用する側からすれば着水直前に機体を急旋回させながら着水するなんてできればやりたくないでしょうしね。
なおビクトリアと比べると雲泥の差ほどあるバンクーバーの海上の面積ですが、離着水する場所(滑走路)はきちんと決められています。湾内は船の出入りも多いですから、好き勝手離着水していいもんでもないのです。



C-FHAJと離合。
キリがないので、いい加減離脱します。大満足でした。


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バンクーバーの近郊列車に乗る その1【2015/08/11】

2017-02-05 20:07:25 | 鉄道撮影記

2015年8月11日。
バンクーバーの公共交通機関には路線バスやスカイトレインというLRTなんかがあります。それとは別にもうひとつ、ウェストコースト・エクスプレスという通勤用の列車があります。
通勤列車なので平日の通勤時間帯にしか運行されません。さらに列車の運行も朝は郊外からダウンタウンへ向かう列車だけで反対方向への列車は無し、夕方はその逆だけとバンクーバーを拠点や始点にするとどうにも不便な列車です。ホームライナーみたいなものでして、観光客はまず乗らないし乗る用もない。
しかし、うっかり北米の鉄道にドハマリしてしまった私はこれに乗らないわけにはいかずその機会を狙っていたのですが、中々行く決心がつかないまま夏になってしまいこのままだと秋になって明るい時間が減ってしまうので、その前に片付けようとようやく腰を上げて乗りに行くことにしました・・・今日はそういうお話です。

バンクーバーへはいつも通りフェリーを使って海路で。スワーツ港7時発のツワッセン港行きに乗ります。昼前にはバンクーバーに着いちゃうので夕方の列車に乗るには早いんですが、列車乗るためだけに行くのはもったいないのでその時間まで他のところを回ります。



フェリー内の食堂で朝飯を食べている時、そういえばフェリーの車両甲板って降りたこと無いなぁと思ったので、食後に行ってみたらカナダ陸軍のトラックが運ばれていました。フェリー使うんだ・・・。
アニマルガードがなんともアメリカンですが、あんな高さでぶつかる動物とかいるんかな?



バンクーバー側のツワッセン港に着いたらトランスリンクのバス620系統に乗り換え。車両はいつものNFI XDE60。



終点のブリッジポート駅でスカイトレイン・カナダ線に乗り換え。一駅先のマリーンドライブ駅で降りて電車の撮影を行います。



カナダ線の100形(仮称)。ヒュンダイロテム製の電車です。発射時の走行音はE233系にそっくりと俺の中で知られています。



後追いだと足回りまで撮影できます。高架線の脇に衝立がないけど、大丈夫なんかなこれ。



バンクーバーのダウンタウンまではスカイトレインが早くて便利なのですが、バスでもダウンタウンへ向かえます。
せっかくなので今回はバスでのんびり行きます。ダウンタウンへはいくつかの系統があって、私は3系統に乗りました。
乗車車両はNFI E60LFR。空中の架線から電気供給を受けてモーターでバスを駆動させる「トロリーバス」です。マリーンドライブ駅がトロリーバス区間の南端っぽいです。距離はダウンタウンから10km弱ほどですかね。
出発後はメイン・ストリートという通りをひたすら北上していきます。ず~~~っと住宅街が続いて途中で飽きてきてしまいました・・・。時間も思っていたよりかかったし、電車のほうが良かったと少し後悔。



ダウンタウンに着いたのは10時半頃。ウェストコーストエクスプレスの出発まではだいぶ時間があります。なので暇つぶしにまずは水上機の飛行場を見に行くことにしました。
その途中にバスがいたのでこれも撮影。インターナショナル・ステージラインズのMCI J4500。



バンクーバー・トロリー社のトロリーバス。ただしこちらは昔の路面電車風のボディを装荷したレトロ調バス。動力源もディーゼルエンジンです。
トロリーバスというと各地の観光都市でよく走っていることも手伝って現地でもこちらを指す場合が間々あって、本物のトロリーバスとの言葉の使い分けも無いです。なので「トロリーバスに乗ったよ」という話を聞いても、乗ったのは実はこのレトロバスの方だったという事もあり。



グレイハウンドのMCI 102-DL3。グレイハウンドは都市間高速バスなんですが、このバスは観光バスのアルバイト運用に就いているような感じでした。



やっとこさ飛行場に着きました。
桟橋に水上機が10機ほど駐機されています。これだけの水上機を一堂に見られるのはかなりそそる光景です。眺めも抜群!



ハーバーエアのDHC-2 (C-GMKP)。
バンクーバー港水上空港 Vancouver Harbour Water Airport (CXH)は、ビクトリアでの水上機撮影でおなじみハーバーエアを始め数社が就航する水上機のハブ空港です。バンクーバー島とその周辺の諸島を結ぶ便が多いです。
年間の発着回数は5万回。1日あたり約135回。日本の下手な空港よりもよっぽど多い回数です。ただし旅客数で勝負されると・・・(水上機は1機あたりの定員が僅かなのだ)。



これもハーバーエアのDHC-2 (C-FAXI)ですが、こっちは旧塗装。
ハーバーエアのDHC-2は幹線であるバンクーバー~ビクトリア線では小型機故にまず見かけない機種ですが、他の路線では主力です。



桟橋を眺めていると、右手から水上機が着水体勢に入ってくるのが見えました。



着水。ビクトリアと違って海面が広いですから着水は比較的楽そうです。



機材はシーエア Seair SeaplanesのCessna 208 "Caravan" (C-FLAC)。キャリアと機体ともに初見です。
シーエアは1980年創設の水上機を使用した地域航空会社でバンクーバー水上空港やバンクーバー国際空港を拠点にしている会社。定期便の他にチャーター便や遊覧飛行もしますよ。
セスナ208は1982年初飛行のブッシュプレーン。機体規模はおなじみデ・ハビランド・カナダDHC-3「オッター」と同じです。生産数は2000機以上と大ヒットと言えるでしょう。シーエアではセスナ208が保有機材の主力です。

こんなところで今日はここまで。次回も水上機。


その2へ→

今年もソドー島の鉄道を撮る 後編【2016/7/24】

2016-11-10 22:48:47 | 鉄道撮影記

狭い道を通り抜けてどうにかこうにかで奥大井湖上駅に繋がる遊歩道の入口まで来ました。此処から先は歩いていきます。駅へ直接乗り込むには歩いていくしか無いのです・・・。



遊歩道というか山道を少々歩いて(尾根を歩くのは気持ちよかった)接岨湖の上に架かるレインボーブリッジの端っこまで来ました。ここのレインボーブリッジの方がお台場のアレよりも先に建設されたんだぞ、と起源を主張しているのは有名な話。



背中を振り向けば22号隧道が。
このトンネルを抜けた先で旧線と合流するはずです。



ちょうどいい頃合いに列車が来ました。せっかくなので撮影していくことに。
団体客が降車していたのか、やけに停車が長かったです。



こんな感じで。よく見るとさっき千頭駅の踏切で見た編成でした。
それにしてもよくこんな立派な橋を架けたよなと月並みな言葉が出ました。走ってる列車に対して不釣り合い。今こんな工事するよ!って言っても出来なさそう。



駅に着きました。実はここに降り立つのは初めてです。
これだけ見るとごく普通の無人駅って感じもしますね。遠くから見ないとここの迫力は中々伝わらないのかもしれないです。



風が呼んでいるの姉妹サイトみたいな名前の風の忘れものという鐘。何十年も忘れられっぱなし。はよ取りに来い。



カップル向けのアトラクションもありました。こんなところ誰が来るんや・・・って思いましたけど、そこそこ鍵が掛けられていました。



ポケモンジム。
本当はロッジか何かだったかな?



で、本来の目的の廃線跡観察。まずはホームから見えるところから。
これは廃橋。駅からよく見える上に目立つ構造物なので、割りと井川線旧線の中でも有名。



駅ホームの千頭側の端っこまで来ました。ココらへんがウワサの水位が下がっていつもは見えないものが見えるところです。
右手から橋を渡って蛇行しながら旧22号隧道へと向かう路盤が分かります。



そういえばZeBonくんは前にもここに来たことがあると言っていたのを思い出して、なんか写真でもありそうと家探ししてみたらドンピシャでありましたね。これは今年の1月に撮られた写真です。
実は水位が下がっていると言ってもたいしたことないやろ~と思っていたんですが、これ見たらガッツリ下がっていましたね。この写真よりも水位が上がる日もあるんだそうで。



奥の旧22号隧道。
坑口や路盤がはっきりと視認できます。隧道は中にも入れそうです。よく見ると軌道もまるまる残っています。なんで剥がさなかったんや?



比較用のZBSデータベースの写真。ほとんど水没してますね・・・。



ダム湖の萌えポイントは、湖面へ沈んでいく道路だと思うんですけど、どうでしょうか?
これはちょうどヘアピンカーブになっているところで沈んでいるのでポイント高めです。

と、こんな感じです。いいものが見られました。
この後は新金谷駅まで戻ります。



新金谷に着きました。最近置かれたというSLポスト。なかなかいい雰囲気で。
ここで、実はトーマスに乗っていたいぶき君とぞーなさんを回収。



最後にウワサの14系客車を見ていたところでカメラのバッテリーが切れて終戦。
島田のさわやかでハンバーグ食べて帰りました。おしまい。

今年もソドー島の鉄道を撮る 中編【2016/7/24】

2016-11-08 21:16:51 | 鉄道撮影記

千頭駅に着きました。ちなみに途中で下泉駅でぼけっとベンチに座っていたいぶき君を拉致任意同行しています。
このエアロスター乗って寸又峡温泉行ってみたいですね。あの狭い道をどう攻めるのか・・・。



千頭駅にバーティが停まっていたので撮影。
中古の小型バス日野ポンチョを赤く塗ってお面を取り付けた簡単工作。
元ネタはフロントエンジン配置なのでボンネットが見えているんですが(運転席がめりこんでいるので箱型に見えるけども)、そこに目を瞑れば丸っこいポンチョということもあってまあ似てないってことはない、と言う感じです。
来年はハロルドを飛ばしてトーマスを追いながら遊覧飛行とかいいと思うんですけど、どうでしょう?



ドンドコ太鼓を叩いている横にある井川線のスハフ7。休憩所として使われています。
元オープンカーの「かわかぜ号」という観光用車両でした。塗装は水色に塗られていましたが、原型に復元されました。窓は改造されたままです。
車内の内張りは所々新品に置き換えられているような気もしましたが本当のところは分からないです。



cト100g・・・もといいたずら貨車。機関車たちにいたずらするかと思ったらよく自爆もしてるよく分からん貨車です。
元ネタは黒塗りの2軸無蓋車なので、大鉄のトーマス軍団の中でも一二を争う再現度です。
他にいじわる貨車もいますがこちらは有蓋車なので微妙に異なるキャラです。井川線には有蓋車もいるし、出そうと思えば出せますね。

ラスティの遊覧列車の演出として横に置かれているだけで、乗ることはできなかった模様。乗ったらいたずらされるからね、仕方ないね。



千頭駅構内に入場して、トーマス大集合を撮影。トーマスとジェームスはもちろん、ヒロとパーシーも並んでいます。
これは壮観、ここ本当はイギリスなんじゃないか?と思うほどの力の入れようです。
そしてこれだけの事やっても激パでないのもいいですね。人はたくさんいるんですけどね、平和なんですな。



遠くからも撮影。強い並びだ。



黒SLこと普通のSL急行も到着しました。C11形190号機です。実家のような安心感。



車を停めた駐車場に戻るべく再び駅の外へ。
大鉄バスの三菱ふそうエアロバス。見れる時には見れるバス。



踏切を渡る時にちょうど井川線の列車がやって来ました。
ラック式鉄道に切り換えてから25周年のヘッドマークが掲げられていました。



機関車は復刻塗装のDD20形3号機でした。赤ってすぐに退色するから手入れが大変そうね・・・。
車に戻った後は、奥大井湖上駅にある接岨湖へ向かいます。降水量不足でダム湖の水位が下がっていたため、水没した井川線の旧線が出現したとのウワサが出ていたので、それを見に行くことにしました。



が、この道である。またこれか。
道に迷ったよ、これ。轍はまだ残っているけど半分死んでる道だよ。寸又峡~接阻峡を移動する地元民くらいしか使わないんだろうな。



こんな経路やで。
県道388号線を通って行くのが定石なんですが、間違えて県道77号線に乗ってしまったんですね。
引き返そうと思ったんですが、そういえば途中に横道があったよね、あそこから抜けられるんじゃないの?と地図を見てみたら抜けられるんですね。行くわけですね。
で、この道だったんですな・・・。狭い道で車のすれ違いはムリです。たぶん元々は千頭から接阻峡へ向かう道路の旧道だった道だと思います。



ただしこの道路のいいところは、時々絶景が拝めるところ。このように井川線のラックレール区間が一望できます。これは素直にすごい。
わざわざお立ち台が整備されている箇所が3つあり、にわかに信じがたいですが昔は観光客も通行していた道だったようです。勘弁してくれよな。



はい絶景。
長島ダムを上から見られます。いやはやこんなところがあるとは・・・。



ほい絶景。
長島ダムを横から眺めます。



運命の分かれ道、みたいな。右が正解です。
面白かったですがまた行こうとは思いませんね。

今日はここまで。


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