黒鉄重工

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バンクーバーの近郊列車に乗る その2【2015/08/11】

2017-02-10 22:28:22 | 鉄道撮影記

前回に続き、バンクーバーの水上飛行場を観察します。
桟橋に4機連なって係留されているDHC-2ですが、すごくいい眺めですねこれ。いい・・・。



バンクーバー港水上空港は多くの路線が集中する空港なので、割りと引っ切り無しに水上機が飛来します。飽きませんね。



着水。DHC-2ですが見たことのない塗装です。



シーエアのCessna 208と離合。



機材はソルトスプリング航空のもの(C-FZZJ)でした。
ビクトリアとバンクーバーの間に広がるガルフ諸島最大の島であるソルトスプリング島とバンクーバーなどを結ぶ航空会社です。ビクトリアには飛来しないので初見です。



ハーバーエアのDHC-2 (C-FOCY) 旧塗装。



離水へ向けタキシングするDHC-2 (C-FWAC) 新塗装。
航空機にあるまじき四角四面とした胴体が変わっています。与圧されない低空用の機体だということです。
水上機には必須のゲタ(フロート)も胴体に対して前に張り出していますが、重量バランス的には重いエンジンと釣り合いを保つためにこれで正解なんですねぇ。



DHC-2のいる光景。くどいけど、良すぎでしょ。
ちなみに奥に浮かんでいるシェブロンのガスステーションは、船舶用のガソリンスタンドです。個人所有のクルーザーなどを相手に商売しています。



DHC-2が離水。



と思ったらDHC-2が到着。
最近はレシプロエンジンの音を聴く機会も減っていますから、そういう意味でも貴重です。
ちなみに、1機だけターボプロップ化されたDHC-2Tがいるんですが、1機だけということもあってお目にかかれませんでした。



ビクトリアでもおなじみDHC-3T(今日見たの初めてだな・・・)ですが、C-GHAGが整備を受けていました。エンジンカウルが外されていますね。



機首のアップ。エンジンはP&WカナダのPT6エンジン。傑作ターボプロップエンジンで、数多くのターボプロップ航空機に採用されています。
そのエンジンの大きさは意外なほど小さかったです。ターボプロップ化された機材を見るとたいてい機首が延長されているのでレシプロエンジンより大型化していると思ったのですが、あんな大きさで済むんですね。機首の殆どは配管で占められています。
ターボプロップはジェットエンジンの親戚のようなもので、まず空気取入口から吸入した空気を圧縮タービンファンで圧縮して高圧にしていきます。その高圧の空気を燃焼室で燃料を噴射してやると爆発的な燃焼が起きます。その燃焼で発生した噴流を丸々後ろに噴出させてその反作用で前進するのが戦闘機なんかに搭載されているジェットエンジンです。ただし圧縮タービンを回すために燃焼室の後ろに排気タービンを設けて噴流の推力を少し拝借して圧縮タービンを回す動力にしています。
で、ターボプロップはというと、上記のようなジェットエンジンだと低速域だと効率悪いよね、だからジェット噴流のエネルギーをプロペラに変えたらよくね?というふうに、排気タービン軸の先にプロペラを付けて回したもの、みたいなやつです。ジェット噴流の推力はプロペラに取られてしまってほとんど残っていないです。
レシプロエンジンと較べてみると、写真のように小型でその上高出力となっています。ただしレシプロエンジンよりも燃費が悪いのが欠点です。なので高出力化の必要が薄いセスナのような軽飛行機では燃費の面から今もレシプロエンジンが主流です。



DHC-3T (C-FHAA)。
ちなみに離着水は海岸から少し遠目の位置で東西(左右)方向に行われます。ビクトリアと比べるとその動きは単調でして、撮影するならビクトリアに軍配が上がります。
まあ運用する側からすれば着水直前に機体を急旋回させながら着水するなんてできればやりたくないでしょうしね。
なおビクトリアと比べると雲泥の差ほどあるバンクーバーの海上の面積ですが、離着水する場所(滑走路)はきちんと決められています。湾内は船の出入りも多いですから、好き勝手離着水していいもんでもないのです。



C-FHAJと離合。
キリがないので、いい加減離脱します。大満足でした。


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