日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

続・へき地医療

2019-09-23 10:05:23 | Weblog
「連休3日目」
 9年前の平成22年9月20日(月)に記載した内容です。

 既に消灯して、寝ていたのだが・・・。
 昨日の22:20に、当直医からコールあり(深夜連続の呼び出しだなあ・・・)。
 3歳の女児で、喘息発作。初診の患者さんで、里帰りの県外の人。今まで、2回、喘息で入院をしているとのこと。で、その時に、1回は、5泊したと言う。
 点滴と吸入と酸素を救急外来で既に当直医がしていたが、SpO2が88%で(来院時、84%)、顔面蒼白で、肩呼吸、陥没呼吸をしている。鼻ぴくぴくで、正に、大発作(危ない!)。
 既に、写真を撮っていて、検査もしていた(白血球多くなく、CRPも上がっていない)。胸部写真は、典型的な気管支喘息像。右にシルエットサインがあるが、肺炎と言うより、右の下肺の無気肺を思わせる所見で、聴診上も、その部位に、左右差少しあり。喘鳴は、2日前からだが、強い咳は、その日の夕方からとのこと。咳とともに嘔吐もあり。
 ICUに入院させて、モニターを付けた(心電図、心拍数、呼吸数、SpO2の値が、常に表示され、専属のナースが、絶えず観察している)。外来でメプチンをしていたが、入院後に、アスプールの吸入をすると、少し落ち着いた感じになって、眠ってしまった。ICUでずっと診ていて、家に帰ったのが、0:20だった。
 で、今日の6:00、様子を見に行くと、眠っていた。肺の音は明らかに改善(経験的に、熱が上がると改善することが多い感じだが・・・?!)。だが、尿がまだ出てないと言う。エッ!それに、来院時、熱が37度ちょっとしかなかったのに、38度と熱発。起きたら採血して、検査との指示を出す。
 ICU・・・→部屋が子どもにとっては監獄みたいなので、ひどくなって行かなければ、昼頃、小児科病棟に移すとナースに言う。検査の所見で、抗生物質を使用するかも知れませんと、親に説明する。(10時間経過の推移:白血球数9420→7980、CRP0.11→0.63で、細菌感染は、否定的だし、肺への空気の入りに、左右差がなくなっているので、抗生物質を使わずに、様子を見ることにした。来院時、気管支に痰が詰まって、無気肺になっていて、それが、取れたのかな?)
 そのまま、4階の病棟に行くと、42週のベビーが4:00に生まれていたが、少し、落陽現象があると言う。診ると、肩がひっかかって、なかなか出て来れなかった様だ。が、診察しても、特に問題なく、落陽現象も、正常範囲。
 その後、家で朝食を摂り(今日は、パン食にしたが、食欲があまりなかった・・・)、8:00過ぎに、ICUに再び行くと、目をパッチり開けていて、苦しくないと言う。尿も出ていた。
 そのまま、再び4階の病棟に行って回診して、クループ(その後、気管支炎になっていたので、退院時に清肺湯を処方)と蕁麻疹(中毒疹?十味敗毒湯が効いた?)の子どもを退院させた(二人とも、4泊5日)。
 連休3日目。今日は、忙しいのかな・・・?!

 この時、非常勤医師でしたが、常勤医並みに仕事をしていました。まとめて長い休みをもらっていましたが、それ以外は、殆ど毎日、診療していました。
 将来的には、小児科と産婦人科に関しては、科の特殊性で、集約化とならざるを得ないのではないでしょうか・・・。 

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へき地医療

2019-09-23 09:45:48 | Weblog
「そうはく」
 9年前、平成22年9月19日(日)に記載した内容です。

 早剥(胎盤早期剥離)で、自分が蒼白って感じだった。
 (土曜日の)夜、22時40分、もう、電気消してウトウト眠りかけていた時、突如、電話が鳴った。直接、若い産婦人科のドクターから、少しうわずった声で(いつも、冷静なのだが、これは、おかしいぞ・・・?!)・・・→「早剥みたいで、カイザー(帝王切開)になりそうですので、・・・その時は、お願いします・・・」とあり。「用意しときます・・・」と言って電話を切った。
 助産師さんの話だと、隣の島の人で、39週のお産前で、陣痛がないのに、この日の20時30分に突然出血したとのこと。で、船で直ぐに来てもらって、ドクターが診て、早剥だろうと言うことになった。
 しかし、条件は最悪。この日、いつも帝王切開の時に使う広い手術場が3日前から1週間使えない(無菌室にするための工事中で)。やむなく、他の科がする狭い部屋ですることになった(その準備も大変)。しかも、も一人の(20年近くいる)当院の産婦人科部長が、あいにく、遠方にいて、間に合わない・・・。
 卒後9年目の当院常勤医のこの先生(女性)、部長と相談して、手術に踏み切ったのだ。
 (急げ急げって感じで)0:00過ぎには、執刀。0:40にベビーが出て来た。
 泣かない!私が鼻から吸引しても、助産師さんが刺激しても泣かない!全身チアノーゼのまま。早剥のため、貧血もあるのかな?早剥で、こちらも蒼白って感じだったかな?!
 聴診すると、徐脈だが、心臓は、しっかりと動いている。吸引と刺激を繰り返すと、突如、泣いた!心拍数が急に多くなった。酸素を上げると、いつもの様に、ピンクになって行った。肺のラ音が、次第に、少なくなり、いつもの帝切後の赤ちゃんの姿になった。5分後アプガール9点(末梢チアノーゼややあり)。良かった、良かった、母子共に助かって、ホントに良かった!
 1時に帰り、2時まで、眠れなかったが、何故か、充実感に満ち溢れていた。
 今日は、日曜日、少し眠くて疲れている感じだが、9時までに回診を終えた。
 この赤ちゃんの朝の回診時の元気そうな姿が、眠気と疲れを取ってくれたかな・・・!

 令和元年の今、思い出しても、その時の状況が鮮明に思い出されます。
 上天草総合病院では、60歳直前に、常勤医でなく、非常勤医となりました(前々からの私の希望で)。それからは、仕事は、毎日の時間外が中心となりました。小児科の常勤医(部長)が金曜の午後から月曜の朝まで不在となるので、その時には、代わりに、入院の児を診ていました。又、新生児は、私が担当していました。看護学校の講義も。
 実際、へき地の小児科・産科は、大変です。大きな病院に送るにしても、遠いので、何とか頑張ろうと思うので、それなりに神経を使います。
 小児科医も産婦人科医も、3人ドクターが確保出来ればいいのでしょうが、それでは、採算が合いませんね。二人体制でも、独りだけに任されること、多いです。が、患者さんは、常に、います。台風の時は、島の妊婦さん、船が利用出来ないので、移動しています。


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語学番組後期

2019-09-22 09:52:28 | Weblog
 NHKのテレビの語学番組、今年(令和元年)の4月から、ドイツ語とフランス語とスペイン語は、前期の再放送だったので、(同じ内容を見るのは面白くないので)休んで、ロシア語(3ヵ月、サンクトペテルブルク)、ハングル(6ヵ月でなく1年)、中国語(6ヵ月でなく1年)の3つを録画して、欠かさず、(充分理解しているかどうかは、別にして)ずっと見てました。
 で、令和元年10月の後期から、ドイツ語とフランス語とスペイン語が、又、新作になったので、再開することにしました。(今の私、時間タップリあるので)。
 問題は、楽しみしていたアラビア語で、6ヵ月が3ヵ月になって、それも、フスハー(標準語)でなく、モロッコ弁中心になって、更には、アラビア文字で書かれることなく、アルファベット書かれていて、ちょっとでなく、かなり落ち込みました。
 初心者には、アラビア語の学習は、NHKの事情もあるでしょうが、やはり、初めからフスハーの方がいいと思うし、アラビア文字と一緒に覚えた方がいいと思うのですが・・・。
 アラビア語の場合、今まで、何度も、(アラブ首長国連邦での物語にしている)内容が繰り返されていました。まあ、それを又、時々見て、モロッコ弁と一緒に、フスハーをより真剣に勉強しようと思っています。
 ロシア語とアラビア語、放送時間が、早朝の5:30~5:55と、深夜の0:25~50となっています。他の言語と比較すると、この2つの言語、追いやられている感じです(ロシア語に関しては、6ヵ月でなく、3ヵ月で、再放送が多いです!)。人気がないのでしょうか?
 私は、それでも、独・仏・西・韓・中・アラビアと(それと、露は、ロシアに1年以内に行く予定にしているので)露の7カ国語、等しく、勉強するつもりでいます。(伊は、西と混同するので、今は、中止しています。)
 以前は、タイ語やインドネシア語やベトナム語やヒンディーなどの多言語が、5分間だけでしたが、順々に3ヵ月でありましたが、今からは、それは、望み薄なのでしょうか。
 NHKの語学番組作成者の再考を願います。

https://www.youtube.com/watch?v=dGwyyDQWrz0


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循環器内科受診

2019-09-21 09:43:42 | Weblog
 令和元年9月20日(金)午後4時に、〇本循環器内科に行きました。2年振りで、〇崎眼科の紹介状を持って(白内障の手術をするので)、それと、循環器の健診を。その間、調子よかったので、お薬だけ(胸部レントゲンと心電図は、毎年、検査していましたが)、職場のドクターに処方してもらって、他の循環器内科に掛かることは、全く、ありませんでした。
 私が仕事を全くしてないことに、驚いていました。その理由を〇本先生から尋ねられたので、自分の身体のメインテナンスで難儀していることを説明しました。
 心電図を取り、胸部レントゲン写真を撮って、2年前と比較して、幸いに、悪化はありませんでした。「心臓も、大きくなっていないし、下行大動脈の動脈硬化、はっきりとないので、いいですね。」と言われました。
 2年前に〇本先生から処方して頂いた薬(ACE阻害剤とCa拮抗剤とβブロッカー)をそのまま続けていました(〇本先生に掛かる前の上天草総合病院での処方を続ける感じで)。で、採血をし、来週の水曜日の15:00から、心エコーの検査をすることになりました。(私の場合、胸部に出ない、軽い心不全があるみたいですので)
 驚いたのは、〇本循環器内科でも、別の専門医・指導医を持った消化器の先生が来て、検査が出来るとのことで、後日、上部消化器の内視鏡検査をお願いすることにしました。
 何故、下部消化器の内視鏡検査、宮崎までと聞かれて、「手術のことを考えてそうしました。」と言うと、〇本先生は、頷いていました。
 2年振りに見る〇本先生、前よりも髪が薄くなり、白髪も多くなった感じでしたが、口調は、ソフトで、頭は、まだ、冴え渡っていました。今度からは、ここで、しっかりとお薬をもらいますので、宜しくと、頭を何度も下げて、お願いしました。
 で、血圧の値の変化に付いて、〇山先生に質問しました。「私の場合、測り初めが一番高くて、次第に下がってくるのは、どうしてですか?」と。
 すると、〇本先生は、「逆に、次第に上がって来る人もいますよ。女性に多いですね。どんどん上がって、そのまま、救急車を呼んだケースもありますが・・・。次第に下がる方が多いですね。その場合、最後のが、本当なんでしょうね・・・」と言われました。
 血圧の値、奥が深いですね。

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確率の話

2019-09-20 09:04:21 | Weblog
 ジャンボ宝くじで、1億円が当たる確率、どのくらいあるのでしょうか?それをしっかりと考えて、買っている人、どの位、いるのでしょうか?
 東京の人口が約1000万人とすると、その人達が、皆、1枚ずつ、1億円の宝くじの券を買って、その1000万人の内の一人が当たる確率でしかないとのことですが・・・?!
 と言うことは、まず、当たらないと言うことですね。金額が高ければ高いほど、夢が膨らんで、買いたくなるかも知れませんが、冷静に考えると、当たる確率が低くて、まず、当たらないんですね。
 ある人が言っていましたが・・・→1億円稼ぐのには、自分で事業を起こして、1億円稼ぐことの方が、遙かに、確率が高いと。(と言って、私は、宝くじ制度を否定してはいません、そのお金が、いろんな有益なことに使われいますから)
 ある職場に、競馬に凝っているドクターがいて、彼は、私に、当たることが多いと言われていました。で、その理由を聞くと、競争する前に、馬の行動をじっと見ておいて、その動きで分かるとのこと。本当かなあとも思いましたが、やはり、自分の分析力も、少なからず必要なことも、確かでしょう。
 短い時間で勝負が付くのと、長い時間を掛けて勝負するのとでは、分析力にも、それなりの知恵が必要ですね。
 株は、(30~)40年前後の大きなサイクルで上下していると言う人がいます。日本人が、持っているお金を、もっと株に投資すれば、日本経済も、かなり良くなるはずと言い切る人もいます。(私は、株をしたことありませんが、私の周りには、それで、大損をした人など、いろんな話、耳にしていますが・・・)
 やはり、正確な情報とそれに対しての客観的な分析力が求められますね。自己責任で、絶対は、ないですね。
 結婚も、はっきり言って、一種の、確率論が言えるかも知れません。
 女性が相手の男性を分析する時、男性の親をまず見なさい(男性が相手の女性を分析する時は、女性の母親を)、歳を取れば、その同性の親に、似てくるから、何て、よく、私自身も、親からしばしば言われていましたが。
 交通事故も、毎年、だいたい、不思議な様に、同じ確率で発生しています。いろんな病気の発生率も、大体、同じ。日本人の死亡数も、だいたい、毎年、同じですね。
 私の同級生も、既に、この世にいない人、います。私にしても、いつ、そんな運命になるのか、分かりません。まあ、いつかは、必ず、この世からいなくなるのですが・・・。
 今を大事にして、生きたいものです。



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宇宙の話

2019-09-19 09:40:34 | Weblog
 眠れなくなるほど面白い「宇宙の話」渡部潤一監修(2018年発行)の本を買って読みました。
 宇宙の本当の姿なんて、小さい時からずっと疑問に思って来たことですから(今も)。でも、正直、誰にも分からないですね。恐らく、後、100年経っても。何せ、この世は、見えているモノは、ちょっとだけで、宇宙の構成要素の96%は、正体不明ですから。
 宇宙の果てに行けば行くほど、スピードが増しているなんて、そのエネルギー、どこから来ているのかなあ?大学で、エントロピーなんて教わったけど、よく分からなかったなあ。
 宇宙なんて、我々の住んでいるだけでなく、沢山あると言う考え方もあるみたいだし(多重宇宙理論)・・・?何もないとこから、反宇宙的なモノが出来るのかな?一緒になると、消えるのかな?で、凄い量が一緒になっても、少し残るので、それで宇宙が出来ているとも言われているみたいだし?!
 太陽も、誕生して50億年経ち、後、50億年でなくなってしまう。その前に、我々銀河と隣のアンドロメダ銀河が、40億年後に、ぶつかって、20億年後に合体することになっていますが。
 我々(天の川)銀河は、大きさが10万光年だけど、アンドロメダ銀河は、その倍の20万光年もあります。恒星の数にしても、我々(天の川)銀河が、1000億(以上)あるのに、アンドロメダ銀河は、その倍ほどあります。
 地球から肉眼でしっかりと見れる銀河には、3つあって、それは、「アンドロメダ銀河」(←私も、何度も見ていますが)と、南半球でしか見れない「大マゼラン銀河」と「小マゼラン銀河」(オーストラリアとニュージーランドに行った時、南十字星、毎晩、楽しく見ていたのですが、この2つの銀河、見落としてしまいました・・・)。
 銀河は、数10個集まって、銀河群を作り、100個~1000個集まって、銀河団を作り、この銀河団が集まって、超銀河団を作っています。しかし、これも、全宇宙の中のほんの一部なんですね。
 宇宙は、石鹸を泡立てた時に出来る重なった泡の様な構造で、泡の表面に銀河が集中しているんだそうですね。
 人間の100年何て、宇宙の歴史から言えば、0.00000・・・1の存在しかないのかな(・・・がいつまで続くのか?)?



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認知症

2019-09-18 10:13:46 | Weblog
 (今から11年前の)2008年9月16日に、「認知症」と題して記載した内容です(少し、変えていますが)。

 昨日のNHKの「ためしてガッテン」で、「認知症!介護の新技で症状が劇的に改善する」との内容でした。自分の母のこともある関係で、真剣に見ました。
 今や、認知症患者さんは、「200万人以上もいる」と言われています。その介護が大変なのは、もの忘れ、家事ができない、判断力の低下などの症状よりも、むしろ、妄想、徘徊、夜中に騒ぐ、興奮、暴言、幻覚などの問題行動と思われます。これ等の問題行動が、家族を追い詰めているケースが多いと思われます。
 で、最新の研究で、“新技”を使うと、症状が劇的に改善するとのことですが・・・?!
 アルツハイマー病の予防法として有効なのは、「定期的に有酸素運動をする。(3倍の効果あり)」「生活習慣病にならない食生活をする。(6倍の効果あり)」「話し相手を持つ。(8倍の効果あり)」とあります。
 しかし、必死の介護の結果が、激しい興奮や暴言や介護拒否や下着を隠す行動に出ているとしたら・・・?!
 大脳生理学的に、感情を伴った記憶は、よく記憶されます。これは、多くの人が経験していることです。その理由は、喜怒哀楽の「扁桃体」と一次記憶の「海馬」が隣り合っているからです。
 注目すべきことは、この扁桃体の機能が、今までは、アルツハイマー病の人ほど低下していると思われていたのに、実際は、高まっていることが報告されたからです。(エッエッエッ!)
 認知症の人が、何処何処に行きたい、何何をしたいと言った時、それを否定することは、普通の人以上に、傷付くのです。認知症の人には、「否定」「説得」は、よくないし、むしろ、タブーなのです。
 相手の気持ちになることが大切です。気持ちを察して、出来るだけ感情の赴くままにさせてあげることが大切です。(それは無理と言う介護者が多いでしょうが・・・)
 認知症では、モザイクに脳が壊れている感じに思っている人が多いと思います。壊れた所は、見つけやすいのですが、まだ、壊れてなくて、保たれている所もある訳で、それをしっかり見つけてあげることが大切です。
 「センター方式」と言うのがあります。患者さんの絵を描いて、患者さんの口癖を書き出します。それから気が付くことを書き出します。そうすることで、患者さんの気持ちをよく理解していく方法です。
 かっては、暴言や徘徊などの症状に対して薬で抑える治療が先行していました。しかし、今は、感情を大事にして介護することで、症状を減らせることが分かってきました。
 そして、更に大切なこと・・・→それは、介護する人の「笑顔」です。
 介護する人が疲れて笑顔を失うと、患者さんも不安になります。介護する上で、他のサービスを充分に利用して、余裕を持って、笑顔で介護する人が患者さんに接することが大切です。
 「バリデーション」と言う言葉がある。価値を認めることで・・・→具体的には、「アイコンタクトをする」「同じ言葉を繰り返す」「思い出話をする」「優しく触れる」・・・などです。
 患者さんの言った言葉を繰り返して、同調することが大切です。

 「暑いねえ・・・」
 「そうですねえ、暑いですねえ・・・」
 「どうしてここにいるの?」
 「どうしてでしょうか?私も考えてみます・・・」
 って感じかな。

 で、私の家内と私の母との会話で、
 「恵子(家内の名前)さん、今、何歳になったんかなあ?」
 「57歳ぐらいです。」(思わず、そう言ってしまったのですが)
 「ぐらい?!」、と母は言って、自分の年齢もはっきり言えない家内の言い方に、大笑いしました。

 今、思い出して読んでも、頷くこと、多いです。私の母は、永いこと認知症でしたが、もう他界して、この世には、いません。
 多くの人が認知症で苦しんでいます。80歳過ぎると、5人に1人(強)が、認知症で、その割合は、年々、確実に増加しています。このままで行くと、将来的には、65以上の8割もが、認知症になるとのことですが・・・?!
 新治療にも、期待したいところですが、取り敢えず、食事・運動・睡眠以外に、多方面に関心を持って、それを防いでおきたいものです。

*佐伯に帰った時、いつも、母の前で、篠笛演奏をしていました。葬儀の時は、母の好きな「青葉の笛」を献奏しました。


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敬老の日

2019-09-17 09:02:54 | Weblog
 令和元年9月16日(月)は、「敬老の日」でした。
 昔、ALTのアメリカ人(私の英会話の先生)と一緒に話していた時、二人とも、「70歳まで生きればいい!」とはっきりとお互いに言ったのを覚えています(分刻みで動いていましたから)。その時には、本当に、そう思っていました。もう、その歳になってしまったんですね。
 今の日本、65歳以上の「高齢者」の人口に占める割合が、28.4%で、過去最高を更新しています。
 総務省統計局によれば、9月15日現在の高齢者人口は、3588万人で、人口に占める割合は去年より0.3ポイント増えて、28.4%となっています。1950年以降、過去最高を更新しています!また、高齢者の占める割合も世界で最も高く、2位のイタリアより5ポイント以上、上回っています。
 高齢者の就業率も年々、上がっていて、60代後半では半数近くが、70代前半では3割の人が、また、75歳以上で約1割の人が働いています。
 健康年齢を超えても、お金の為に、病気を抱えながら、無理して仕事をしている姿が目に浮かびます。
 どこの国も経験しないことを(短期間に、世界一超高齢化社会になっている)日本がどの様にして乗り切るのか、世界が注目しています。
 経済的にゆとりがあれば、体を壊してまで、仕事をしようと思わない人、多いと思います(医師で、病気で苦しんでいるのに、倒れる寸前まで、地域医療で頑張られているケース、しばしばありますが)。
 今後、ここから、日本の独特な生き方が試される気がしてなりません。
 欧米では、高齢になれば、遊んで楽しく暮らすことが当たり前って感じですが、日本人の場合、歳を取っても、他人の為に生きたいと思っている、周りを見ても、多いですね(特に、男性は)。これが、日本の強さですね。
 別に、仕事でなくても、世の中の人の為に頑張りたいと思っている人、(70歳になった私も含めて)多いと思います。退職後、地域の世話役で忙しい人、ボランティア活動に精を出す人、専門職を生かして、週1~2回、要請に応じて、仕事をしている人、多いです。
 この日本人の生き方が、今からの世界をリードして行くといいなあと願っているのですが・・・。
 日本の周りには、自分の国のことしか考えない国、多いですから・・・。


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マイペンライ

2019-09-16 10:59:10 | Weblog
 日本人、心配性の人、多いですね。
 少子化の時代、子どものことを心配する親御さん、とても多いのですが、も少し、ゆとりを持って接したらいいのにと思うこと、しばしばです。
 熱が下がらないと、慌てて、時間外に来院・・・→元気いいので、も少し、様子を見ましょうかと言っても、いろんな検査を依頼するケースもあります。
 「(その日からの)熱、大丈夫でしょうか?」
 「喉、少し赤いので、ウイルスでしょう・・・」
 「点滴しなくてもいいのでしょうか?」
 など、いろいろです。
 で、そんなに心配している感じなのに、翌朝になって熱が下がっていると、もう園に行かせているケース、少なからずあります。
 タイのチェンマイに1カ月半余(2004年9月5日~10月22日まで)いた時に、タイ人が、日本人と対照的な生き方をしていることに、驚きました。全てが、「マイペンライ」って感じなんです。先々のことをあまり考えてない感じです。
 例えば、給料に見合わない金額のバイクを買い、それを売る方も売る方で、ちゃんと払えるかどうか、あやふやなのに、気にしなくて、売っている感じで・・・日本では、とても考えられないことなんですが・・・。
 ハエが食べるものの周りで、飛んでいます。それが止まった食事を、気にせず、食べています。気にすると、食べるもの、なくなりますから。水道の水、コップに汲んでしばらく見ていると、底に、溜まります。そんな水で洗った野菜を、高級なレストランでも、食べます。
 蚊が私の体に止まったのに、バチッと打ったら、周りの人がビックリしていました。ここの人、手で払うだけで、打たないんですね。仏の精神で、蚊も、命あるのでって感じで。
 タイの人から直に言われました、「他人に迷惑を掛けなければいい、人生、楽しいのが一番!」と。タイ人って、ニコニコしていて、心底から、人生、楽しくてしょうがないって感じなんです。
 衣食住に関して言えば・・・→温かいので、衣住に困らないし、食は、暑いので、直ぐに食物が育ち、それを恵んでくれる人は、多い。飢え死にすることは、まず、ありません。極めつけは、医療で、タイでは、低所得者、とても恵まれています。医療制度、とても進んでいるのです。(今は、どうか、詳しく知りませんが)と言う訳で、深刻に悩む必要がないのです。
 日本人の心配性(不安症候群)の原因、これ、遺伝とのことですが・・・?!
 つまり、日本人の場合、日本人のセロトニントランスポーター遺伝子により、「セロトニントランスポーター」が少なくなって、セロトニン不足となり、それで、不安になるとのことですが・・・。

http://thaisbaby.com/?p=4590(←マイペンライ)


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地方でも

2019-09-15 09:53:28 | Weblog
 インドネシアのバリ島に1ヵ月いた時に(2005年3月1日~3月31日まで)、ウブドに2泊3日、しました。バリ舞踊を見ようと、沢山の人が世界中から来ていました。ケチャックダンスなど、見応えのあるものでしたが、帰る時、暗い中、踏み外すと、溝に落ちてしまう感じの道を歩いて帰りました。インフラ整備が充分でなかったですね。しかし、凄い人気ですね。
 地方が、インフラを整備しても、観光客に来てもらえません。どうするばいいのか、難儀しているケース、わんさとあると思います。
 大分県佐伯市は、全国的にも、魚や寿司で有名ですが、令和元年8月22日(木)、夕方、ある寿司屋さんに家内と一緒に行きました。美味しいという噂を聞いて。グーグルで、場所を探しました。入口がとても狭くて、店の前が目立たない感じで、こじんまりとしていて、意外でした。
 「なるみ」でなく、「NARUMI」の店に。「NARUMI」の名前は、マスターの名前、鳴海から来ているとのことでした。行くと、私のことをよく知っている人で、「たはら小児科」で、私の家内の顔も覚えていて、「事務員さんと思っていましたが、奥さんでしたか・・・」と、家内が、マスターの母親に言われました。
 熟成寿司で、一品一品、とても心が籠もっていて、これぞ、日本の寿司って感じでした。全て、予約制で、客は、多くは、市外から。
 佐伯市でも、頑張れば、ちゃんと仕事が出来ますね、別に、大分や別府に行かなくも、どこにも負けない様な内容にすれば、お客さんは、車で来ます。そうマスターは、考えている様でした。
 「さいき海の市場〇」にも、市外からよくお客さんが来ています。7月まで働いていた井上病院の職員も、時々、延岡からわざわざそこに買いに行ってました。
 そう言われれば、上天草市龍ヶ岳町の大道にある寿司屋さん、熊本市から来ているお客さんが多かったです(毎回、しばらく、店の外で待って、中に入っていましたが)。福岡県大川市にも、豚足で有名なお店さんがあって、市外から沢山来ていて、いつも、お客さんで一杯でした。
 私にしても、眼科の手術を、日向まで行ってしようとしているし、痔核の手術も、宮崎市まで行ってしようとしていますから。
 「NARUMI」に行った前日(8月21日)、ニューヨークでカイロプラクターとして開業している義理の息子(長女の配偶者)から、カイロプラクティックをしてもらいました(アトランタで、一度してもらって、調子よく、これで、2回目でしたが)。今は、いつも撮っていたレントゲン撮らないと言われていました。又、カイロプラクティックの手技だけでなく、食事・運動・睡眠・気の持ち方・姿勢・(自律神経の調節など)など、免疫力を高める話も、充分にしていると言われていました。日本では、まだ、カイロプラクティックは、整形外科に押されていますが、アメリカでは、違いますね。
 流行れば、地方でも、人が集まって、やって行けそうだなあ?!!
 今は、そんな時代ですね。有益な情報が大切ですね。



http://sadaominarumi.com/(←NARUMIのサイト)
https://uminoichiba.jp/(←海の市場〇)
https://www.youtube.com/watch?v=x_

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