(今から11年前の)2008年9月16日に、「認知症」と題して記載した内容です(少し、変えていますが)。
昨日のNHKの「ためしてガッテン」で、「認知症!介護の新技で症状が劇的に改善する」との内容でした。自分の母のこともある関係で、真剣に見ました。
今や、認知症患者さんは、「200万人以上もいる」と言われています。その介護が大変なのは、もの忘れ、家事ができない、判断力の低下などの症状よりも、むしろ、妄想、徘徊、夜中に騒ぐ、興奮、暴言、幻覚などの問題行動と思われます。これ等の問題行動が、家族を追い詰めているケースが多いと思われます。
で、最新の研究で、“新技”を使うと、症状が劇的に改善するとのことですが・・・?!
アルツハイマー病の予防法として有効なのは、「定期的に有酸素運動をする。(3倍の効果あり)」「生活習慣病にならない食生活をする。(6倍の効果あり)」「話し相手を持つ。(8倍の効果あり)」とあります。
しかし、必死の介護の結果が、激しい興奮や暴言や介護拒否や下着を隠す行動に出ているとしたら・・・?!
大脳生理学的に、感情を伴った記憶は、よく記憶されます。これは、多くの人が経験していることです。その理由は、喜怒哀楽の「扁桃体」と一次記憶の「海馬」が隣り合っているからです。
注目すべきことは、この扁桃体の機能が、今までは、アルツハイマー病の人ほど低下していると思われていたのに、実際は、高まっていることが報告されたからです。(エッエッエッ!)
認知症の人が、何処何処に行きたい、何何をしたいと言った時、それを否定することは、普通の人以上に、傷付くのです。認知症の人には、「否定」「説得」は、よくないし、むしろ、タブーなのです。
相手の気持ちになることが大切です。気持ちを察して、出来るだけ感情の赴くままにさせてあげることが大切です。(それは無理と言う介護者が多いでしょうが・・・)
認知症では、モザイクに脳が壊れている感じに思っている人が多いと思います。壊れた所は、見つけやすいのですが、まだ、壊れてなくて、保たれている所もある訳で、それをしっかり見つけてあげることが大切です。
「センター方式」と言うのがあります。患者さんの絵を描いて、患者さんの口癖を書き出します。それから気が付くことを書き出します。そうすることで、患者さんの気持ちをよく理解していく方法です。
かっては、暴言や徘徊などの症状に対して薬で抑える治療が先行していました。しかし、今は、感情を大事にして介護することで、症状を減らせることが分かってきました。
そして、更に大切なこと・・・→それは、介護する人の「笑顔」です。
介護する人が疲れて笑顔を失うと、患者さんも不安になります。介護する上で、他のサービスを充分に利用して、余裕を持って、笑顔で介護する人が患者さんに接することが大切です。
「バリデーション」と言う言葉がある。価値を認めることで・・・→具体的には、「アイコンタクトをする」「同じ言葉を繰り返す」「思い出話をする」「優しく触れる」・・・などです。
患者さんの言った言葉を繰り返して、同調することが大切です。
「暑いねえ・・・」
「そうですねえ、暑いですねえ・・・」
「どうしてここにいるの?」
「どうしてでしょうか?私も考えてみます・・・」
って感じかな。
で、私の家内と私の母との会話で、
「恵子(家内の名前)さん、今、何歳になったんかなあ?」
「57歳ぐらいです。」(思わず、そう言ってしまったのですが)
「ぐらい?!」、と母は言って、自分の年齢もはっきり言えない家内の言い方に、大笑いしました。
今、思い出して読んでも、頷くこと、多いです。私の母は、永いこと認知症でしたが、もう他界して、この世には、いません。
多くの人が認知症で苦しんでいます。80歳過ぎると、5人に1人(強)が、認知症で、その割合は、年々、確実に増加しています。このままで行くと、将来的には、65以上の8割もが、認知症になるとのことですが・・・?!
新治療にも、期待したいところですが、取り敢えず、食事・運動・睡眠以外に、多方面に関心を持って、それを防いでおきたいものです。
*佐伯に帰った時、いつも、母の前で、篠笛演奏をしていました。葬儀の時は、母の好きな「青葉の笛」を献奏しました。
昨日のNHKの「ためしてガッテン」で、「認知症!介護の新技で症状が劇的に改善する」との内容でした。自分の母のこともある関係で、真剣に見ました。
今や、認知症患者さんは、「200万人以上もいる」と言われています。その介護が大変なのは、もの忘れ、家事ができない、判断力の低下などの症状よりも、むしろ、妄想、徘徊、夜中に騒ぐ、興奮、暴言、幻覚などの問題行動と思われます。これ等の問題行動が、家族を追い詰めているケースが多いと思われます。
で、最新の研究で、“新技”を使うと、症状が劇的に改善するとのことですが・・・?!
アルツハイマー病の予防法として有効なのは、「定期的に有酸素運動をする。(3倍の効果あり)」「生活習慣病にならない食生活をする。(6倍の効果あり)」「話し相手を持つ。(8倍の効果あり)」とあります。
しかし、必死の介護の結果が、激しい興奮や暴言や介護拒否や下着を隠す行動に出ているとしたら・・・?!
大脳生理学的に、感情を伴った記憶は、よく記憶されます。これは、多くの人が経験していることです。その理由は、喜怒哀楽の「扁桃体」と一次記憶の「海馬」が隣り合っているからです。
注目すべきことは、この扁桃体の機能が、今までは、アルツハイマー病の人ほど低下していると思われていたのに、実際は、高まっていることが報告されたからです。(エッエッエッ!)
認知症の人が、何処何処に行きたい、何何をしたいと言った時、それを否定することは、普通の人以上に、傷付くのです。認知症の人には、「否定」「説得」は、よくないし、むしろ、タブーなのです。
相手の気持ちになることが大切です。気持ちを察して、出来るだけ感情の赴くままにさせてあげることが大切です。(それは無理と言う介護者が多いでしょうが・・・)
認知症では、モザイクに脳が壊れている感じに思っている人が多いと思います。壊れた所は、見つけやすいのですが、まだ、壊れてなくて、保たれている所もある訳で、それをしっかり見つけてあげることが大切です。
「センター方式」と言うのがあります。患者さんの絵を描いて、患者さんの口癖を書き出します。それから気が付くことを書き出します。そうすることで、患者さんの気持ちをよく理解していく方法です。
かっては、暴言や徘徊などの症状に対して薬で抑える治療が先行していました。しかし、今は、感情を大事にして介護することで、症状を減らせることが分かってきました。
そして、更に大切なこと・・・→それは、介護する人の「笑顔」です。
介護する人が疲れて笑顔を失うと、患者さんも不安になります。介護する上で、他のサービスを充分に利用して、余裕を持って、笑顔で介護する人が患者さんに接することが大切です。
「バリデーション」と言う言葉がある。価値を認めることで・・・→具体的には、「アイコンタクトをする」「同じ言葉を繰り返す」「思い出話をする」「優しく触れる」・・・などです。
患者さんの言った言葉を繰り返して、同調することが大切です。
「暑いねえ・・・」
「そうですねえ、暑いですねえ・・・」
「どうしてここにいるの?」
「どうしてでしょうか?私も考えてみます・・・」
って感じかな。
で、私の家内と私の母との会話で、
「恵子(家内の名前)さん、今、何歳になったんかなあ?」
「57歳ぐらいです。」(思わず、そう言ってしまったのですが)
「ぐらい?!」、と母は言って、自分の年齢もはっきり言えない家内の言い方に、大笑いしました。
今、思い出して読んでも、頷くこと、多いです。私の母は、永いこと認知症でしたが、もう他界して、この世には、いません。
多くの人が認知症で苦しんでいます。80歳過ぎると、5人に1人(強)が、認知症で、その割合は、年々、確実に増加しています。このままで行くと、将来的には、65以上の8割もが、認知症になるとのことですが・・・?!
新治療にも、期待したいところですが、取り敢えず、食事・運動・睡眠以外に、多方面に関心を持って、それを防いでおきたいものです。
*佐伯に帰った時、いつも、母の前で、篠笛演奏をしていました。葬儀の時は、母の好きな「青葉の笛」を献奏しました。