日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

県立柏原病院の小児科を守る会

2008-04-15 15:06:25 | Weblog
 来年で還暦を迎える小児科医です。医師になって30年以上、(新生児を含む)小児救急をしてきていますし、今もしています。ベッドを持って独りでしたことが、8年半の開業生活を含めて18年間あります。働き過ぎて、体を壊し、今は、田舎の総合病院で、も1人の小児科医と一緒に、勤務医をしています。産婦人科があるので、新生児も、看護学校があるので、講義も、周りに開業医が少ないので、院外の予防接種や健診も、積極的にしています。来年からは、もう、余り頑張らないと言うよりも頑張れないので、長続きが出来る様に、セーブして働くつもりでいます。

 小児科医の忙しさは、今に始まったことではありません。何故、今頃になって世間がこれまでに騒ぎ出したのか、思うに、小児科の病院常勤勤務医が絶対的に不足してきたのが、大きな要因だと思います。昔も、もちろん、足りませんでした。で、朝から晩まで、ハードスケジュールを多くの小児科の勤務医がこなしていました。そんな異常状態を止める様にと、アチコチの小児科医から改善する様にと声が上がっていたのですが、無視され続けてきました。で、真面目な小児科医が燃えついて病院を辞め、後の後任が見つからないままま、小児の救急医療だけでなく、科自体が病院から消えつつあります。数名の小児科医で救急をしていても、数が少なくなって行くと、残った小児科医にとっては加速度的に忙しくなり、その結果、やむなく集約化が行われています。しかし、例えば、集約化されて5人の小児科医で診て行くとしても、単純計算で、5日に1日としても、大変な労働です。それを多くの箇所で現実に今もなされているのです。しかし、そんなに頑張っている小児科医に対して、感謝の言葉も少なく、医療訴訟でハラハラしているのが現実です。私も訴訟を抱えて、難儀したことがあります。私の知る限り、他の科から小児科に変わったケース、極めて少ないですが、逆は、沢山見てきていますが。

 救急病院では、小児救急を積極的にすればするほど、小児の時間外患者数が多くなっていきます。しかし、忙しい割には、病院にとっては、採算が合わないのです。小児科は、忙しくて報われないとよく言われるますが、全くその通りだと思います。検査が少なくて、点数が少なくて、多くの病院で、医師1人当たりの小児科での売り上げは、(他の科では、年間1億円近く行くのに)1億円の3分の1も行かない所が多いと思います。下手をすると、赤字です。それなのに、時間外は多いし、親の訴えは深刻で、大変です。その為に、採算の合わなくて手を取る小児科の入院の7割は、公的な病院が受け持っており、残りの3割は、個人の医療機関ですが、その多くで、経営上、大変な思いをしていると思います(私も、19床の小児救急中心の開業生活をしていましたが、採算が合わずに、9年足らずでやむなく閉院しています)。

 福田首相が今頃になって子どもを扱っている施設を視察をして、大変だなんて言っていますが、これが現実の姿です。

 しかし、私は子どもが好きですし、子どもから強烈ないいパワーをもらえますし、子どもを診ることも好きです。小児の救急医療も好きだからこそ、続けられてきたと思っていますし、来年から(期間を限定して)セーブして働いても、それなりに時間外も頑張ろうと思っています。

 そんな中で、「県立柏原病院の小児科を守る会」の動きをとても期待して見守っています。全国的な動きになれば、幸いです。蔭ながら応援しています。

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医師の品格

2008-04-15 08:38:23 | Weblog
 今朝、テレビを見ていたら、親の品格の本出版のことを言っていた。女性の品格、男性の品格、国家の品格、そして、親の品格って感じで、ただ出来ればいいって言うモノでなく、それなりに品格が大切との内容。(ナットク)
 で、医師の品格を自分なりに10程考えてみた。

1、自分の机の上をちゃんと片付けているだけでなく、外来の診療が終わったら、次のドクターのことを考えて、診療の机の上もきれいにしておく。
2、挨拶を誰にも、分け隔てなくする。
3、笑顔を絶やさない。(難しい顔で患者さんに接すると、患者さんが不安になって、免疫力が低下し、治りが遅くなるかも?!)
4、MRを私的なことで利用しない。
5、清潔な身なりを常に整えている。
6、患者さんへの説明に、専門用語を出来るだけ用いない。
7、患者さんへの説明では、相手の目を見て話す。
8、カルテの字は、誰が見ても、分かり易く書く。
9、忙しくても、忙しい、忙しいと言わない。
10、倫理を忘れず、患者さんの立場で医療をする。

更に、4つ追加。
11、時間を守る。
12、不平不満があっても、顔や態度にモロに出さない。
13、患者さんの言葉には、謙虚に耳を傾ける。
14、感謝して仕事をする。


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イスラームに対する大きな誤解

2008-04-14 13:58:46 | Weblog
 イスラームの信徒は、ムスリムと言われる。ムスリムは、豚肉や酒は、御法度となっている。しかし、もしも食べるモノがなくて飢え死にしてしまう時に、豚肉があれば生き延びられる時は、豚肉を食べることを神から許されることになっている。
 あるムスリムが、日本での正月の時に、この御法度の酒を飲んでいた。話を聞くと、日本に初めて来て、日本の正月は特別な意味があると言うことを知り、自分の周りの日本人の立場も考えて、1年に1回だけなら神様も多めに見てくれるだろうと思って、勧められたお酒をちょとだけ飲んだとのこと。
 ムスリムは、4人女性と結婚できると思っている。しかし、実際にインドネシアやバングラデシュに行った時、そんな人に会ったこと、一度もなかった。昔、戦争で未亡人になって女性を救済する意味が大きかったと思われる。コーラン(正確には、クルアーン)には、平等に愛さなければいけないと書かれている。そんな事、まともな男であれば、疲れてしまうはず。
 インシャーアッラーと言って、先々のことは、神のみぞ知るって感じで、約束通り行かなくても仕方ないって感じである。ムスリムは、今その瞬間を大切にし(正に、一期一会の精神で)、現在の幸せを味わっている。先々のことを考えて、実にきめ細かく計画して、毎日をパンクチュアルに生きている人は、イスラムの世界から見ると、間違いなく異常な生き方となるだろう。
 ムスリムは、他の宗教を認めないと思っている人は多い。しかし、それは大きな間違いだ。いろんな宗教から迫害されつつも、ムスリム達は、自分たちが信ずる宗教を認めて欲しいと言う願いを強く持つ様になった。それは、決して他の宗教を否定することではない。唯、自分たちの宗教を迫害されると、それに対して強く抵抗しているだけなのだ。
 私には、ムスリムの友達が沢山いる。時々、周りの日本人から、「大丈夫?」何て言われる。「何が?」と言い返すと、イスラームのことを怖いって感じで言われてしまう。
 シリアやヨルダンやイランやイスラエルなど、中近東の国々を沢山回っていた韓国の大学生と、ダッカで出会ったことがあった。そこで、貴重な実体験を聞くことが出来た。ガーナに1年間いた人ともじっくりと話したことがある。現在、よく知る人が定年直前に、JICAのシニア海外ボランティアに入ってドミニカ共和国に行って、活躍している。現在、よく知る人の息子さんが、青年海外協力隊に入って、アフリカのザンビアで働いている。身近に、海外で生の体験を積んできている人が多くなっている。 
 多くの国が現在、時代と共に変化していて、書物に書かれた時点では、もう既に過去の出来事になっているかも知れないのである。今からの時代は、自分の目で確かめること、全く逆の立場から一度は見てみること、これが大切な気もする。
 今、世界の動きとして、イスラームの人口はどんどん増加していて、他の宗教からイスラームになる人も増えている。
 草の根外交、全てを解決する道は、これに限ると思っている。政治のレベルであれやこれやしても、本当の平和的理解は進まない様に思う。

(NHK教育テレビ:平成20年4月13日の”Japan forum in UAE 2008”より)ところで、イスラムの(お金持ちの国の)アブダビ首長国では、平成19年12月に、そこの皇太子が日本を訪問して、日本との交流を強くする動きが出来ている。特に、日本の教育を学べって感じになっている。以下は、アブダビ国内で放映された日本のある小学校低学年での内容。
 学校の玄関を入ると、生徒は、不潔な靴を脱いで、きれいなスリッパに替える。極めて清潔である。生徒は礼儀正しく、集団生活に統制が取れており、校長と生徒と教師の関係は、信頼厚くいい関係に保たれている。そんな中で、アブダビでは遊びとして演奏している笛を、ここでは、正課としてして全員が学んでいる。又、書道など、日本の文化を通して、心の在り方も大切にしている。是非、日本の教育を通じて、日本の倫理をアブダビは、学ぶべきだ。(って感じの内容で)

 日本人の中には、自分の身内のことだけでなく、日本のことをもよく言わない人が何故か多い感じがする。謙虚が美徳との考えが根底にあると思われるが、それだと、外国の人とのトラブルの元となると思う。アメリカ人の素晴らしい点は、他人の成功を皆で大いに祝ってあげる所だと思う。そこでは、アメリカ人以外でも、賞賛してもらえる。やはり、日本人も、日本のいい所は、しっかりと認めることも大切かなとも思うのですが・・・。
 日本のいい所ですか、沢山ありますね、・・・長い歴史と素晴らしい文化、戦後戦争をしていない、経済技術大国なのに平和主義、水が飲めて美味しい、夜でも歩ける安全な所が大部分、何やかや言っても安いお金で専門医に直ぐに診てもらえる、新生児死亡率や乳児死亡率が世界一いい、長寿国、ゴミが少ない、四季の変化がはっきりしていて自然の美しさに恵まれている、食べ物が安全、賄賂が通じにくい、字が読めない人がまずいない、顔に出して争うことを嫌がる・・・・。

(フリー百科事典より)アブダビ首長国はアラブ首長国連邦を構成する首長国の中でも最大の面積、人口、収入をもつ。特に面積6.7万Km2は連邦全体の8.3万m2の大半(約80%)に及び、広大な国土に埋蔵された豊富な石油資源によって連邦の政治、経済を支える事実上のリーダー国である。アラブ首長国連邦の大統領は1.971年の連邦結成以来、アブダビ首長のザーイド、ハリーファの父子が一貫して務めており、今後もアブダビ首長国が大統領を輩出すると予測される。人口は190万人ほどで、その8割が南アジアなど国外からの出稼ぎ労働者である。

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ホントにモノにするのは。

2008-04-13 11:20:40 | Weblog
 特殊な人を除いて、多くの場合、ホントにモノにするには、それなりの努力と仕方があると思っている。
 医師が国家試験に合格して、いざ臨床をする段階になると、それがなかなか上手くいかない。今までの知識は何処へって感じになる。で、実際にモノにして行く方法は、迷っていろいろ悩みながらも、本で調べたり、先輩に尋ねたりして、実際に主治医になっていろんなケースを沢山経験していくことにある。
 不思議に、主治医になっていないと、しっかりと経験したことが頭に入っていない。初診で来院した場合、次から次へと状態が変化していく場合、次にどうするべきか何て、ホントのことを言うと誰にも分からないのだ。何故なら、患者さんは皆、それぞれの体質があり、体力と精神力と免疫力などが違っていて、同じ治療をしても経過が違うし、説明の理解力にもかなりの差があるからだ。
 一例一例、自分のモノにしようと心掛け、「入院のまとめ」もずっと保管して行き、その時に解決しなかったこと、反省点なども書いて行き、絶えず自分の仕方を謙虚に反省してみることが大切だと思う。
 で、数年経つと、どうしても(自分がそうであった様に)自信過剰気味になって、(それなりに忙しくなると)ちゃんと問診を取ることを省略したり、患者さんの訴えをあまり聴かない傾向になってしまう。その結果、トラブルが現実に起きて、落ち込むことになる(医師に成り立ての頃は、慎重し過ぎる程慎重になっていて、いつも本で調べたり、周りに尋ねることが多くて、却ってトラブルが少なかった感じもしているが?)。
 現実は、医療なんて、結果論で、その時に最良の方法なんて、多くの場合は、専門家でも意見が分かれるはず。しかも、今の医療は日進月歩と細分化の医療、いつまで経っても一人前になることは不可能で、出来るだけ早くから自分の限界を知り、周りのスタッフ(や勤務する病院)の能力も知り、患者さんが一番いい方法を如何にして選ぶことが出来るかと言うことをいつも念頭に置いて医療をすべきだと思う。
 外国語を覚えるにしても、短期間外国に行って、高いお金を払っているケースをしばしば目にするが、殆どモノになっていない。短期間の留学で、やる気を起こす為や、どんなものかちょっと知るだけの為ならそれなりに意味があるだろうが、そんな短期間でモノになれるはずは、まずないと思った方がいい。実際にモノになっている人は、そこに1年以上住み、周りに日本人の助っ人がなく、覚えようとしても通じなくて困ることを沢山経験して這い上がってきた人達だ。
 不思議に、NHKのテレビやラジオで勉強しても、さほどモノにはならない。大脳生理学的に、記憶は、脳の多くの部分を使って可能になることが証明されている。で、小学校入る前の小さな子に、どんなに優れたビデオを見せて学ばせても、外国語をモノにすることは出来ない。が、実際に現地に行って同じ年齢の人に囲まれて生活させると、不思議なことに、数ヶ月後にちゃんと会話が出来る様になるのである。
 つまり、ホントにモノにするには、それなりに体ごと体験することがどうしても必要なのだ。本屋さんに並べられたいい本を沢山読んだ人が皆それなりにちゃんとした立派な人間になれるはずがないとの同じ原理だ。
 ヒトは、いろんな体験を通して、学び、ホントにモノにすることが出来る。小さい時ほど、影響が強いと思う。3歳の1年間は、60歳の1年間の20倍の重さがあると思う。となると、賢い国は、初等教育にもっともっとお金を掛けるべきだと思うのだが・・・?!

 以下は、ある小児科医(盛岡市)が学会で発表したものらしい。作者はある校長先生らしい。

・雨ニモアテズ 風ニモアテズ
・雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ
・ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ
・意欲モナク 体力モナク
・イツモブツブツ 不満ヲイッテイル
・毎日塾ニ追ワレ 
・テレビニ吸イツイテ 遊バズ
・朝カラ アクビヲシ
・集会ガアレバ 貧血ヲオコシ
・アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ
・作業ハグズグズ 
・注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ
・リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ
・東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ
・西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ
・南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ
・北ニケンカヤ訴訟(裁判)ガアレバ ナガメテカカワラズ
・日照リノトキハ 冷房ヲツケ
・ミンナニ 勉強勉強トイワレ
・叱ラレモセズ コワイモノモシラズ
・コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ



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見えないモノが見える・・・?!

2008-04-12 11:44:22 | Weblog
  夜、近くの山でイヌがしきりに吠えていた。で、家内が翌朝、昨晩イヌが悲しそうに泣いていたねえと言う。エッと思い、そう言われれば、イヌの泣き声、悲しそうだったなあと思う。何度も何度も吠えていて、次第に遠ざかっていった。家内に言わせれば、道に迷って帰れなくなったのでは、可哀相にと言う。
 バスに乗るのに、体が上手く動かない人が、ゆっくりゆっくり体を左右に大きく動かしてバス停まで歩いていた。普通の人だと、10分も掛からないのに、1時間近くも要して、平日はいつもそんな感じで。一般の人は、それを大変だなと思って同情している。ところが、当の本人は、道に咲いている(多くは雑草だが)草花と話が出来、いろんな景色もゆっくりと見れ、運動にもなって、大層喜んでいたのだ。
 道路財源がなくなると言って騒いでいる。これも、もっと根本から考え直した方がいいのかも知れない。
 土台、政治家の多くは、その地方をよくしようとする人しか選ばれない。国会議員に選ばれるとなると、尚更、そんな感じだ。しかし、今や世界の動きを見てどう判断するかが極めて大切な時代。そこの地方だけをよくする政治家が、客観的に見ていい政治家とは言い難い。政治家を選ぶのは、我々国民なのだ。政治家は、代弁者に過ぎない。
 どうしても必要な道路は、早急に作られるべきだ。しかし、優先順位からして、早急でなくてもいいケースも多いはず。実際、私のいる田舎の山の道、私が来てもう3年近くになるが、まだ、未完成。それもそうだろう、どんどん過疎化していて、人が余り通っていないから(周りの住民もなんとなく納得)。
 四国と中国の間に橋を通すのに、1本でいいのに、3カ所からの要望で終始がつかなくなって、3本通している。これが、日本での現実の姿なのだ。正に、無駄なお金が使われているのだ。その無駄なチェックのシステムがしっかりしてない限り、いつまで経っても、こんな私利私欲の関係では、問題が続いて行くだろう。
 

*75歳以上の高齢者の場合、少ない年金から、確実にお金が今月から差し引かれる。取るのは、確実に取り、年金に入っていないと、しつこく催促してくる。で、払う段階になると、年齢を引き延ばしたり、台帳が不明となる。それも、催促しないともらえない。これって、普通の会社だと確実に潰れていますね(今までにどれだけ払って、何歳からどれだけもらえるかを時々通知するなんて、誰が考えたって、普通にすることですよね)。それが堂々とまかり通ることに違和感がないと言うのは、どうしても異常としか言いようがありません。高貴な理念の元、頭が良くて、経歴も確かで、経験も豊かでされているはずなのですが、実際の姿はお粗末ですね。

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正に命懸け

2008-04-11 12:26:42 | Weblog
 4月10日の23時過ぎに、民放テレビで、不発弾処理で、起爆装置(信管)をはずすシーンがあった。
 若い自衛隊員二人がしていた。上手く出来たイメージを抱いて、皆の為に頑張っていると行っていた。頼もしい。しかし、ホントに命懸けって感じだった。多くの住民を避難させ、多くのスタッフをバックに抱えて、淡々と仕事をこなしていた。
 戦争後の後遺症で、今でも、こんな感じで処理がまだ終えていないのだ。大国が、作り過ぎた核の処理も大変みたいで、地球の奥深くで、放射能が漏れない様にして、時間の経つのを待つことで処理をしているとか。
 ちょっと間違えば、大惨事になる。そんな状況でも、負けずに頑張っている青年の姿を見ると、人間も強いモノだなあと思う。
 人間って、気持ちの持ち方でかなりの事が出来る気がする。ナポレオン・ヒルの成功哲学にもあるが、出来るという強い信念、自分に対しての自信、他への愛、そんなものがあると、ヒトは強くなって成就出来るのだろう。
 自分に自信がなかったり、強い信念がなかったり、守るべきものがなかったりすると、不成功に終わりがちになる。
 やはり、本の上でや見聞ではなく、実の体を使ってのいろんな体験が必要ではないかと思う。それも、直ぐに上手く行かずに、何度も失敗してやっと達成した体験が一番いいのではないかと思う。
 しかし、ヒトって、戦争中の特攻隊の様に、自爆をおかしいと思わない様にもなる。そう思うと、小さい時から、社会から変な価値観を植え付けられて大きくなっている子ども達は、ホントに悲惨だなあと思う。
 今の日本人、自分の為に競争競争に慣れてしまっていると、そうでない世界には、もう適応できないかも知れないなあ。


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何が一番大切か?

2008-04-10 12:00:45 | Weblog
 生きる上で何が一番大切にされるべきか?
 多くの日本人は、忙しい忙しいと言う。小学生までが、スケジュールを見て返事をする時代だ。そんな生き方が本当にいいのだろうか?
 そんな世界とは全く別の世界がある。それがイスラムの世界だ。
 その世界では、時間が3つに分けられる。
 まず、仕事の時間だ。これを大切にしているのが欧米だし、日本も同じ感じだ。そんな世界では、仕事の為に家族と一緒に食事が出来ない。朝は早くから、夜は、遅く仕事の為に帰るので、子どもの起きた顔を見ないで毎日が終わることもある。それって、イスラムの世界では正に異常。クレイジーなのだ。イスラムの世界では、仕事は、生活する為に仕方のないモノ、そんな感じに思っているのだ。
 次に、遊びの時間。これも、あまり大切にしていない。遊びは、子どもがするもの。日本では、遊ぶ為に仕事をする人もいるし、遊んでいるから仕事が出来ると言う人もいるが、イスラムの世界では、家族をおっぽり出して遊びに興じている大人は、正に、クレイジーなのだ。
 では、最後の時間の使い方は、何?一番価値観を置いているのは何?
 それは、日本語では、適当な訳がないのだが、アラビア語では、「ラーハ」と言い、休息、安息、幸せを感じる、憩いって感じのモノだ。
 具体的には、家族と共に過ごすこと、人を訪問すること、友人とおしゃべりをすること、神に祈りを捧げること、眠ること、旅をすること、勉強すること、知識を得ること、詞を歌いあげること、瞑想すること、ぼんやりすること、寝っ転がることなどである。
 エッと思うかも知れない。どこかの国では、20歳の男性が、家で何もしなくてゴロンとしていたら、周りが大いに心配するだろう。しかし、イスラムの世界では、それが高く評価されているのだ。ラーハとして、ちゃんとした市民権を持っているのだ。
 現実に、(そこに行った韓国の若者の話だと)ナイル河やチグリス・ユーフラテス河のみならず、ペルシャ湾のほとりなどを歩くと、何をするでもなく、ぼんやりたたずんでいる人の姿が実に多い。終始、瞑想する、もの思いにふけるだけで仕事をしない様な人も、イスラムの社会では、その散在がしっかりと肯定されているのである。
 
*イスラムの言葉には、教は既に入っている。それで、イスラム教と言うべきでなく、イスラムで事足れり。又、メッカは、正確にはマッカと言い、イスラムは、もっと正確には、冠詞を付けて、アル・イスラーム(al-Islam)と言うべきである。マホメットは、ムハンマドのことで、イスラームと言う言葉の代わりに、回教(回徒の人達だけの宗教でなく、万人の宗教だから)やマホメット教(偶像崇拝を認めないので、マホメットが偉大でもこの名前を用いるべきでない)を用いない方がいい。
(参考図書:イスラームの世界、片倉ともこ著、岩波新書)

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私のヘルペス感染症雑感

2008-04-09 10:09:40 | Weblog
 7日(日)の夜、ある家族と会食した。4日前から、その奥さん、左の鼻と眼の間に水泡が出来て、抗生物質を飲み、リンデロンVG軟こうを付けているが、全く効かず、むしろどんどんひどくなって腫れ上がっているとのこと。で、もらった薬の医者からは、化膿しているみたいだと言われている。つい最近もあった。○科の先生が脇腹に発疹が出来て、リンデロンVGを付けていてひどくなり、これはおかしいということで皮膚科に行くと、帯状疱疹だった。時にヘルペスは、典型的な姿を見せない。
 ヘルペスはいろんな顔を持っている。子どもでも、顔にいっぱい出来ていて、皮膚科で湿疹の薬をもらい、それで1ヶ月以上経つのにどうしても治らなくて、ヘルペスの治療をしたら、嘘の様に治った例が1つや2つでない。子どもと一緒に来た大人で、頭に頑固なはっきりなしない感じの発疹があって、頭痛もあり、化膿止めやかぶれの薬を付けても治らず、ヘルペスの治療をしたらスパッと治癒した例が。
 麻疹の時に、歯肉にアフタが出来ていたので、一見ヘルペスのアフタに見えたが、これは麻疹によるものだった。大家族でなくなった為か、小さい時にヘルペス感染になることが少なくなって、大きくなってヘルペスの初感染になると、歯肉が真っ赤になって歯肉から出血して熱も1週間近く続くヘルペス性歯肉口内炎の例をしばしば経験している。ヘルペス脳炎の為にけいれんで来院して、不幸にして亡くなった例も経験している。
 私の治療は、ヘルペスで水泡が著明な時は、迷わず五苓散を処方している。よく効くことが多く、これで入院の例が少なくなった気がしている。もちろん、ヘルペスの特効薬も一緒に処方する。小さな子どもの場合は1日で変化が出る。迷った時は1日分あげて経過を見ている(大人の場合は、3日経たないと、効いたかどうかはっきりしない?)。
 帯状疱疹だと7日、そうでないと5日しか保険が効かないので、保険の問題と再発の問題との闘いとなる。再発したらカルテに再発と書いて、2~3日間だけ1日4回であげて、後は1日に1回で長期に行く。それでも再発したら、難治性と書いて、再び同じことを続ける。免疫力を高め再発を防ぐ為に、その後に、柴胡桂枝湯を必ず与えている。柴胡桂枝湯は、調子がよくなれば2週間おきに、朝夕3日連続で数ヶ月間与える。これで上手く行くことが多い気がしている。

*トビヒ(多くは、ブドウ状球菌)とよく似ている。抗生剤を2~3日投与して効果なければ、ヘルペスかも知れない。ヘルペスが原因の水痘や、ウイルスが原因のインフルエンザでは、その特効薬は、48時間以内に始めることが原則になっている(それ以後だと既にウイルスが増え切ってしまっているので、あまり効かなくなる)。早期診断早期治療がいいことは言うまでもないこと。又、疲れていたり、風邪気味だったりして、免疫力が低下している時に、ヘルペス感染を繰り返すことが多い。


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団塊は、世界をめざす。

2008-04-08 19:21:09 | Weblog
 まだ、豪華クルーズなどは早いと思う、定年は待ちに待った自由を手に入れる時、体はまだまだ元気だ、若い時の夢を実現したい、地域デビューなどまだ早い、好奇心はまだまだ旺盛だ、家を留守にしても大丈夫、こんな方は是非御読み下さい!って感じで、「定年バックパッカー読本」(団塊は、世界をめざす!)なる本が集英社から昨年8月に出版されていた。
 その心得たるや次の11で、・一人で旅に出る、・両手ブラブラでスーツケースを持たない、・荷物はひたすら小さく、・移動は時にはパッと飛びあとはゆるゆる、・旅は1ヶ月サイクルとする、・宿は勘を磨いて自分で見つける、・現地の日常食を食とする、・ちょっとした贅沢と質素を使い分ける、・滞在しつつもきっぱりと旅立つ、・誰とでも喋る、・帰らないかも知れない、とある。(最後の内容が少し気になるが)
 団塊世代は、物心つく頃より周りにやたらと近い年齢の子どもが多かった。それはもちろん団塊世代の責任ではない。戦後で、どん底にあった日本の中で、きっと世間はこの数に迷惑だったに違いない。どこも教室は満杯だった。当然、入試も競争競争で、逃げ場のない感じの中で、大学紛争にも多くの人が走って行った。
 世間はいろんなことを言った。直ぐ喧嘩っぽいだの、理屈っぽいだの、やたらと世間に立て付くだの、年上の人を馬鹿にするだの、その割に根性がないだの、やたらと目立ちたがり屋だの、謙虚さがないなどと。
 その後、好景気になり、それ以後、団塊の世代は、黙々と働き続けた。世間は、そんな団塊の世代を、なんだ、学生運動をしてきた割には口ほどにもない連中だと言い、理屈の割には仕事の出来ない連中と言い、ニートが増えたのは団塊の世代がちゃんと子どもの躾をしていなかったからだといい、そんな苦情を言われながらも、次第に忘れ去られるかに思えた。
 しかし、2.007年から一斉に団塊の世代が退職する段階になって、突如、大量の数でお金を持って行かれると騒ぎ立てられ、迷惑千万的に又言われ出し、年金需給年齢も、繰り上げられてしまった。
 そんな中で、団塊の世代のオヤジ達は、密かに数度の海外旅行を経験してる人が意外にも多くて、少なくとも海外旅行の基本は押さえている。インターネットは自由自在に使えるし、パソコンの扱いにもある程度慣れている。団塊の世代は、前後の世代と違って、群れない。過剰に多い世代内の競争相手との生存競争を続けてきた結果、俺は俺、お前はお前と言う感じの個人主義的な性向の人が多いのだ。
 そして、定年後の暮らしの中で、何故か海外旅行へ強い関心を抱いている連中も多いのだ。
 思い切って、群れずに、自由自在に、行きたい所にのんびりと行って、エネルギーを再び充電してみては如何でしょうか?それから又、団塊世代らしく新しい生き方を再発見してみてはどうでしょうか。
 何、数年後には、団塊の世代が中心になって、行き場のなくなった日本を立て直そうと躍起になっているって、ホント?!


(参考図書:定年バックパッカー 団塊は、世界をめざす! 大嶋まさひろ著 集英社 1680円)


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団塊は、世界をめざす。

2008-04-08 19:21:03 | Weblog
 まだ、豪華クルーズなどは早いと思う、定年は待ちに待った自由を手に入れる時、体はまだまだ元気だ、若い時の夢を実現したい、地域デビューなどまだ早い、好奇心はまだまだ旺盛だ、家を留守にしても大丈夫、こんな方は是非御読み下さい!って感じで、「定年バックパッカー読本」(団塊は、世界をめざす!)なる本が集英社から昨年8月に出版されていた。
 その心得たるや次の11で、・一人で旅に出る、・両手ブラブラでスーツケースを持たない、・荷物はひたすら小さく、・移動は時にはパッと飛びあとはゆるゆる、・旅は1ヶ月サイクルとする、・宿は勘を磨いて自分で見つける、・現地の日常食を食とする、・ちょっとした贅沢と質素を使い分ける、・滞在しつつもきっぱりと旅立つ、・誰とでも喋る、・帰らないかも知れない、とある。(最後の内容が少し気になるが)
 団塊世代は、物心つく頃より周りにやたらと近い年齢の子どもが多かった。それはもちろん団塊世代の責任ではない。戦後で、どん底にあった日本の中で、きっと世間はこの数に迷惑だったに違いない。どこも教室は満杯だった。当然、入試も競争競争で、逃げ場のない感じの中で、大学紛争にも多くの人が走って行った。
 世間はいろんなことを言った。直ぐ喧嘩っぽいだの、理屈っぽいだの、やたらと世間に立て付くだの、年上の人を馬鹿にするだの、その割に根性がないだの、やたらと目立ちたがり屋だの、謙虚さがないなどと。
 その後、好景気になり、それ以後、団塊の世代は、黙々と働き続けた。世間は、そんな団塊の世代を、なんだ、学生運動をしてきた割には口ほどにもない連中だと言い、理屈の割には仕事の出来ない連中と言い、ニートが増えたのは団塊の世代がちゃんと子どもの躾をしていなかったからだといい、そんな苦情を言われながらも、次第に忘れ去られるかに思えた。
 しかし、2.007年から一斉に団塊の世代が退職する段階になって、突如、大量の数でお金を持って行かれると騒ぎ立てられ、迷惑千万的に又言われ出し、年金需給年齢も、繰り上げられてしまった。
 そんな中で、団塊の世代のオヤジ達は、密かに数度の海外旅行を経験してる人が意外にも多くて、少なくとも海外旅行の基本は押さえている。インターネットは自由自在に使えるし、パソコンの扱いにもある程度慣れている。団塊の世代は、前後の世代と違って、群れない。過剰に多い世代内の競争相手との生存競争を続けてきた結果、俺は俺、お前はお前と言う感じの個人主義的な性向の人が多いのだ。
 そして、定年後の暮らしの中で、何故か海外旅行へ強い関心を抱いている連中も多いのだ。
 思い切って、群れずに、自由自在に、行きたい所にのんびりと行って、エネルギーを再び充電してみては如何でしょうか?それから又、団塊世代らしく新しい生き方を再発見してみてはどうでしょうか。
 何、数年後には、団塊の世代が中心になって、行き場のなくなった日本を立て直そうと躍起になっているって、ホント?!


(参考図書:定年バックパッカー 団塊は、世界をめざす! 大嶋まさひろ著 集英社 1680円)


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