日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

団塊は、世界をめざす。

2008-04-08 19:21:03 | Weblog
 まだ、豪華クルーズなどは早いと思う、定年は待ちに待った自由を手に入れる時、体はまだまだ元気だ、若い時の夢を実現したい、地域デビューなどまだ早い、好奇心はまだまだ旺盛だ、家を留守にしても大丈夫、こんな方は是非御読み下さい!って感じで、「定年バックパッカー読本」(団塊は、世界をめざす!)なる本が集英社から昨年8月に出版されていた。
 その心得たるや次の11で、・一人で旅に出る、・両手ブラブラでスーツケースを持たない、・荷物はひたすら小さく、・移動は時にはパッと飛びあとはゆるゆる、・旅は1ヶ月サイクルとする、・宿は勘を磨いて自分で見つける、・現地の日常食を食とする、・ちょっとした贅沢と質素を使い分ける、・滞在しつつもきっぱりと旅立つ、・誰とでも喋る、・帰らないかも知れない、とある。(最後の内容が少し気になるが)
 団塊世代は、物心つく頃より周りにやたらと近い年齢の子どもが多かった。それはもちろん団塊世代の責任ではない。戦後で、どん底にあった日本の中で、きっと世間はこの数に迷惑だったに違いない。どこも教室は満杯だった。当然、入試も競争競争で、逃げ場のない感じの中で、大学紛争にも多くの人が走って行った。
 世間はいろんなことを言った。直ぐ喧嘩っぽいだの、理屈っぽいだの、やたらと世間に立て付くだの、年上の人を馬鹿にするだの、その割に根性がないだの、やたらと目立ちたがり屋だの、謙虚さがないなどと。
 その後、好景気になり、それ以後、団塊の世代は、黙々と働き続けた。世間は、そんな団塊の世代を、なんだ、学生運動をしてきた割には口ほどにもない連中だと言い、理屈の割には仕事の出来ない連中と言い、ニートが増えたのは団塊の世代がちゃんと子どもの躾をしていなかったからだといい、そんな苦情を言われながらも、次第に忘れ去られるかに思えた。
 しかし、2.007年から一斉に団塊の世代が退職する段階になって、突如、大量の数でお金を持って行かれると騒ぎ立てられ、迷惑千万的に又言われ出し、年金需給年齢も、繰り上げられてしまった。
 そんな中で、団塊の世代のオヤジ達は、密かに数度の海外旅行を経験してる人が意外にも多くて、少なくとも海外旅行の基本は押さえている。インターネットは自由自在に使えるし、パソコンの扱いにもある程度慣れている。団塊の世代は、前後の世代と違って、群れない。過剰に多い世代内の競争相手との生存競争を続けてきた結果、俺は俺、お前はお前と言う感じの個人主義的な性向の人が多いのだ。
 そして、定年後の暮らしの中で、何故か海外旅行へ強い関心を抱いている連中も多いのだ。
 思い切って、群れずに、自由自在に、行きたい所にのんびりと行って、エネルギーを再び充電してみては如何でしょうか?それから又、団塊世代らしく新しい生き方を再発見してみてはどうでしょうか。
 何、数年後には、団塊の世代が中心になって、行き場のなくなった日本を立て直そうと躍起になっているって、ホント?!


(参考図書:定年バックパッカー 団塊は、世界をめざす! 大嶋まさひろ著 集英社 1680円)


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« リースマンション・・・ | トップ | 団塊は、世界をめざす。 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事