日本の心・さいき

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子どもは未来

2006-09-15 06:46:40 | Weblog
子どもは、未来 !(12月9日の講演内容)
 上天草市立上天草総合病院 小児科部長  田原 正英

はじめに:子どもにとって、今の社会は、どう見えるのか?生まれてきて、幸せを感じているのか?今の大人とは、子どもにとって、どんな存在か?現実に、子どもは、大人を、どう見ているのか?我々大人は、そんな子どもに、どう接して行けばいいのか?子どもとは、本来、どうあるべきなのか?今、大人は、子どもに何をしてあげたらいいのか?それ等のいろんな問題に対して、一緒に考えてみましょう。

いろんな見方:黒柳徹子さんの言葉、「子どもで一番大切なこと、それは、好奇心」。イスラム教では、子どもが一番神に近い。アフリカでは、世の中で一番大切なもの、それは、子ども。日本では、子は、鎹(かすがい)。子どもが親を見る目は、冷蔵庫の氷よりも冷たいとの言葉もある。3歳の子どもの1年間は、30歳の大人の1年間の10倍の重みがある。大人の縮図が、子どもの姿である。アメリカでは、生後5日目までに、決められた所に置き去りしても、罪にならない。アメリカインディアンの教え:「お母さんは、あなたの子どもをしっかりと胸に抱きなさい。そしてその子に、この世界は平和であり、人間は信ずるに足るものであることを教えなさい。お父さんは高い山に登り、あなたの子をかかげ、世界は広く、やることがいっぱいあるということを、見せなさい。」

現実の姿:少子化。モノとカネの弊害(若者の新車)。高学歴。核家族。地域社会の解体。三つの間がない(時間と空間と仲間)。離婚の増加。リストラ。幸せ度が低い。被虐待児症候群の増加。小学校での、校内暴力事件の増加。小学校では、3割の子どもが、学業に付いて行けない。中学校では、半分。高校では、7割。大学では、?。日本では、義務教育では、落第しない。小さい時から、知識偏重教育。塾やお稽古事の負担。自然体験が少ない。睡眠不足。朝食抜き。肥満児。やせ。常習便秘。親が、仕事人間。ニートの増加。格差社会。

解決する方法は?(以下の1~10を参考に)
1、 五感を使って学習することの大切さ。
    テレビの弊害、ファミコンの弊害。
2、 自然体験学習の大切さ。
幼児期の感性教育。右脳教育。知情意の内、知は、最後にあるべし。年齢に応じた教育の仕方、個性に応じた教育の仕方。価値観の多様化。
3、 幼児教育の大切さ(家庭教育、学校教育、社会教育)。
    知育・徳育・体育 それに、食育
4、 こどもは、物真似の天才。
それに、子どもは、天才である。記憶力、順応力、適応力は、抜群。しかし、経験が乏しいから、判断力に欠ける。
5、 一番近い同姓の目上の人に、影響を受ける。
    幼稚園生の女の子の一番なりたいものは、保母さん。幼稚園生の男の子の一番なりたいものは、運転手さん。母親が、息子に、父親に付いて悪く言うことは、最悪。母親が、父親をけなすと、息子は、モデルをなくす。親が担任教師の悪口を言うべきでない。
6、 自然体が大切。
自然に逆らわないで生きると、病気にならない。自然の生き方とは、調和(共生)と必要最小限度の要求。他人と競争することは、自然の生き方に反する。ヒトも、自然の一部。知足の精神を教える(ライオンは、お腹が一杯の時は、襲わない)。
7、 大切な反抗期(一番言い易い人に、反抗して、言う)。
    親子の会話が大切。子どもは、まず、親に相談したい。夫婦も、会話が必要。女性は、順番は、妻・母親・仕事であるべきか?!
8、 小学校低学年でのいい先生とは、一緒に楽しく遊んでくれる先生、しかし、高学年になると、生徒に出来ないことが出来る先生、心底から尊敬出来る先生でないと、生徒は、付いて行けない。子どもが親が尊敬出来ないと、教育は、難しい。(しかし、現実は、親の喫煙、親の賭け事、親戚との亀裂、夫婦の亀裂、近所との亀裂など)
9、 10歳~12歳の教育の大切さ(この時に描いた夢が、何かが大切)。生きる上で、尊敬する人が身近にいること、夢を持つことは、大切である。
10、 大人がいい価値観、いい生き方をする。大人一人一人が、実践する。
 カは「感謝」、キは「緊張」、クは「くつろぎ」、ケは「継続」、コは「好奇心」

おわりに:60歳で、±20歳の差が(精神的にも肉体的にも)。個性と調和の時代。自立することの大切さ。「思いやりと実践」人生20年×4の生き方。
日本の素晴らしさ:乳児死亡率、新生児死亡率、早期新生児死亡率、周産期死亡率で、世界一。日本では、多くの人が、新聞が読めるし、計算が得意。水道水が飲める。蔭膳。相撲。道を極める精神。武士道。祭り。日本(人)には、和を尊ぶ、謙遜、上品さ、奥深さ、さび・わび、独特の美しさがある。四季(更に二つ)の変化。日本民族はどこから来たのか(戦争がいやで集まって来た民族?)、今は、世界と関わる時代、日本人は、アメリカ人を恨んでいない。

コメント (1)
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