山上俊夫・日本と世界あちこち

大阪・日本・世界をきままに横断、食べもの・教育・文化・政治・歴史をふらふら渡りあるく・・・

深部からのうごき、脱原発

2012年07月01日 11時21分50秒 | Weblog
 原発再稼働反対の集会が首相官邸を包んでいる。警察は1万数千人、主催者は20万人と発表した。歩道だけでなく、官邸周辺の道路をうめつくしてしまった。実際は、20万とまではいかなくても相当の数だ。
 マスメディアは無視していたが、ようやく載せ始めた。今日のサンデーモーニングで毎日新聞の岸井さんが、デモや集会はイデオロギーがからむので慎重になっていたが、それも少し度が過ぎたようで、ここにきて目が覚めたということをいっていた。あらゆる政治現象はイデオロギーがからむ。あたりまえだ。日本のマスメディアは、イデオロギーがからむというのを理由にして、反体制の政治運動を報道しない。しかし外国の政治報道ではデモや集会を詳細に報道する。なぜか。そこに政治動向が象徴的に表現されているからだ。だが日本の問題ではカタツムリのように殻にとじこもる。また、一方、デモや集会は報じないが、権力政党の動向は個々の政治家の些細な動きまで、あるいは後援会の内部の動向などを詳報する。権力の対極にある動きには、イデオロギーを理由に報道をシャットアウトし、権力政党・権力者はそのイデオロギーが問題にされず、癒着していると思わざるを得ないような報道をくりかえす。これが権力安定化装置としての機能だ。二大政党制推進、民主党持ち上げ、つぎは維新の会持ち上げで財界・アメリカ奉仕の政治体制は安泰だ。
 だが、いま深部からの動きが社会を動かそうとしている。そのシンボルが脱原発・再稼働反対の運動だ。メディア関係者は官邸前の集会では労働組合などの旗がないことをことさら言い立てるが、これは運動の枠がけた外れに広がりつつあることを示しているに過ぎない。いい発展方向だ。旗がある集会とない集会とはなんら対立するものではない。どちらもどんどん大きくなればいい。これが社会を動かす。
 ちょうど1960年安保の国会周辺の動きと似てきた。70年安保の運動もあったが、今の動きは、60年安保の再来を暗示しているようだ。
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1 コメント

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Unknown (yama)
2012-07-02 16:42:20
原発再稼働・消費税増税・TPP参加・社会保障改悪・オスプレイ配備強行など、日本社会の現在と未来にかかわる大問題に対して、列島のあちこちからたたかいの火の手が上がってきましたね。
いつの時代でも、社会を変えるのは大衆の力。がんばりましょう!
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