ＦＰ講座★ライフプランと資金計画「年金」

老齢基礎年金を受給するためには・・・

保険料納付済期間　＋　保険料免除期間　＋　合算対象期間　が２５年以上あることが要件となる。


で・・・６５歳から支給となる年金。

これを「繰上げ支給する場合」繰上げ１ケ月あたり０．５％ずつ下がり。


逆に「繰り下げ支給する場合」は、繰上げ率　１ケ月あたり、０．７％ずつ上がる計算となる。


一度・・繰上げ支給を選択すると、下がった年金額は一生続くことなる。


では・・・どの年齢で受給するのが得なのか？

こんな検証がありました。

65歳から受け取る老齢厚生年金が100万円（年額）と仮定。

（物価スライドなどは考慮せず）



こんな計算だと・・・

70歳の時点では当然通常受給（繰下げず65歳から受け取る）のが総額で最も多くなっています。


では・・・

それでは、男性の平均寿命である78歳の時点ではどうなるのかを見てみると。



合計は、受け取り開始からの総合計

この時点では66歳（12ヶ月繰下げ）受け取りが総受取額が通常受給を抑え最も多くなっています。

85歳まで受け取れるなら70歳から受け取りが得。


女性の平均寿命である85歳まで受け取った場合では・・・

合計は、受け取り開始からの総合計

ご覧のとおり、70歳から受け取るのが一番多くなります。



ただ、本来受給と比べても総受取額で100万程度しか変わりません。

これを多いと思うか、少ないと思うか・・・？

とにかく長く生きれば生きるほど70歳受給が総受取額では得であることは間違いないようです。



今、いろいろな年金論議がありますが・・・今後、年金問題もどうなるのでしょうか？

あまり夢のないお話ですよね。



ＦＰ試験を受験される方・・・「繰り下げ支給の0.5％」「繰上げ支給の0.7％」という数字。

ここはしっかり覚えておきましょう。


繰上げ支給した場合のデメリットなども一緒に覚えててくださいね。


繰上げ支給すると一生涯、年金額が減額される。

寡婦年金の受給権が消滅する。

障害基礎年金の支給も受けられない。

いったん、繰上げ支給を選択すると取り消せない。



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