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こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

決算委員会2日目

2013-09-17 23:58:27 | 市政&議会報告
先週末13日から始まった決算委員会2日目。

途中市民の方からのご相談があったり、電話が入ったりで抜けましたが基本的に隣の部屋で一日傍聴。

きょうは衛生費、商工費、農林水産費、土木費、消防費の質疑。

例年より進み方がやや早いようです。

会議の冒頭、市長より台風18号に対する市の対応等について報告があったそうです。
その部分も、朝から電話連絡等で聞けませんでした。
休日の間も多くの職員さんが待機して、被害発生に備える体制をとってくださっていたことでしょう。
市民の安全、命を守る皆さんに感謝です。

明日は教育費から。

きょうの衛生費の質疑でゴミ減量と有料ゴミ袋の売り上げを原資にした環境基金の使い方が論議になっていました。

2010年12月から家庭ごみ収集有料化は指定袋制で始まり、その直後から「有料化による減量効果」が何度か議論されてきました。
そのたびに「2008年に比べて2割~3割減った」等々、有料化による減量効果が大変大きいかのような答弁が繰り返されていました。

家庭から出る可燃ごみの推移を年度で見ると
2008年度 16,321トン
2009年度  14,374トン(-12.0%)
2010年度 13,203トン(-8.2%)
2011年度 12,134トン(-8.1%)
2012年度 11,918トン(-1.7%)

(  )内は前年度比

有料化したのは2010年12月です。

有料化の条例案が提案され、審議されていたときに府下の自治体のゴミ排出量推移を調査しました。
議会事務局を通じて、すでに先行して有料化していた府下全自治体の有料化実施前後の排出量推移と有料化にかかる経費の資料を収集しました。

総じて「有料化直後は減り、数年後にはリバウンド」という状況でした。
「有料化による効果は持続しない」ということが明らかでした。
私が有料化に反対した論拠のひとつです。

泉大津の場合で見ると、大きく減ったのは「有料化以前」。
「紙ごみなどの分別」など、出前講座や市の広報紙での啓発が効果をあげたものと思えます。
「新聞、ダンボールなど以外の雑紙の分別」について「初めて知った」という声をよくお聞きしたものです。
それ以降減量のスピードが落ちて2年目で微減、ほとんど横ばいです。

「有料化による減量効果が大きい」とは到底いえません。
きょうはさすがに「減量効果は?」という委員の質問に対して以前にはイライラするほど繰り返された「H20年度に比べて27%の減量・・・」という答弁はありませんでした。

行政が(行政だけではありませんが・・・)「次に打つ手」を考えるときに「事実をありのままに見る」ことは当然で基本的なことです。
たったこれだけのことに、大変エネルギーを費やして質問を繰り返してきたことを振り返りながら傍聴していました。

「一袋目からの有料化」は泉州地域の多くの自治体に広がりましたが、泉大津から北にはなく、2010年の泉大津の有料化が最後。
今年の4月から高石市で「一定量以上の有料化」が実施されています。
残念ながら泉大津のとった道は、先行事例に学ばず「時代遅れ」の政策だったといえそうです。

「減量推進は行政と市民の共同の力で」と主張してきましたが、「それ以外に道はない」と思います。




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