こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

ありがとう 条東保育所

2022-03-27 13:17:53 | つぶやき

1983年4月、長女が2歳で入園し、1992年3月、末娘が卒園するまで、足かけ10年、3人の娘達がお世話になった条東保育所が50年の歴史に幕をおろすことになりました。

今日は、日曜日の午前中、施設と園庭を開放して、「お別れ会」というお知らせを頂き、久しぶりでこの扉の前に立ちました。

なつかしい。

朝夕、子どもと手をつないで、この廊下を歩いたあの頃。

いろんなことが甦ります。

 

なつかしい先生や、初めてお会いする卒園生の皆さん、在園生とその保護者の皆さん。

廊下に貼って頂いた写真や、リズム室で上映された「50年の歩み」のDVDを見ながら、たくさんの方と言葉を交わしました。

ここで過ごした時間は、重なっていなくても、思いがつながっている気がします。

「ありがとう 条東保育所」の気持ちです。

 

この保育所があって、3人の娘たちを育てることができました。

保育所全体で60人定員の集団は、クラス担任の先生だけでなく、全部の先生が全部の子どもたちを見てくださっている安心感があったなあと思います。

だから、親も子も、大好きな保育所でした。

 

保護者会の活動も、悩みも多かったけれど、楽しい思い出もいっぱいです。

大きな桜の木は、2018年の19号台風で痛手を受けたそうです。

それでも、今年も花を咲かせてくれています。

この桜の下で、日曜日の園庭を使わせていただいて保護者会のお花見会をしたこともありました。

 

 

「子どもたちが生まれて初めて、『せんせい!』と呼んだ、その先生が大好きだったということは、子どもたちの生涯にわたって、暖かい記憶として残ることでしょう」

・・・保護者会を代表して卒園式で挨拶をしたときに、確か、こんなことを言ったと思います。その通りになりました。

 

あの時、送りだしていただいた末の娘が、小学生になって書いた作文が手元にあります。漢字の使い方からすると3年生くらいだったか・・・。

「・・・私のかよっていたほいくしょの給食の先生は今でも私とあったら『●●ちゃん』と声をかけてくれます。

ほかの先生達も私のことをちゃんとおぼえていてくれます。

私もちゃんと先生のことをおぼえています。」

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男女の賃金格差について考えるときに

2022-03-26 15:11:02 | 市政&議会報告

コロナで浮き彫りになったことの一つ。

「生理の貧困」に象徴される女性の貧困。

貧困を生み出す背景に男女の賃金格差。

「賃金格差」解消についての自治体でできること。しなければならないこと。

 それは「一自治体だけで解決できる問題ではない」ことは、その通りだが

 「一自治体」として当事者責任が問われる事がある。

  幹部職員への女性の登用。

  本来、正規職員を配置すべきところを非正規の会計年度任用職員で充てていること。

  会計年度任用職員の9割が女性であること。

  「同一価値労働同一賃金」は保障されているだろうか?

「女性の貧困」の中でも深刻なシングルマザーへの支援。

それは、そこに生きる子どもたちへの欠くことの許されない支援でもある。

「10年間の遺棄」という言葉が平気で使えるとしたら・・・あまりも悲しい。

悲しすぎる。

変えなければならないものは変えなければならない。

「国の制度」を変えるために、基礎自治体の窓口からの提言を。

 

こんな流れの質問でした。

よかったら聞いてきください。コチラから。

そして一緒に考えてください。

それぞれの幸せを求めて生きていことに寄り添う自治体の役割ということについて。

 

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「ルーミーとオリーブの特別な10ヶ月」

2022-03-25 20:47:56 | 読書

ルーミーは、盲導犬候補の子犬。

オリーブは、2歳の時に母親が亡くなり、12歳で父親も病気で亡くなったばかりの少女。

将来、盲導犬として働く前の子犬時代のルーミーと過ごす10ヵ月は、オリーブにとっても「特別な10ヵ月」

物語の流れの中に、リアルな存在感をもって配管工だったオリーブのパパの面影が感じられます。

 

とても爽やかで素敵な1冊の本に出会いました。

 

作; ジョーンバウアー(アメリカ・イリノイ州生まれ。新聞社、雑誌社で働いた後、アダルト小説を次々に発表)
訳; 杉田七重(小学校の教師を経て翻訳の世界に。英米の児童文学、ヤングアダルト小説を中心に幅広い分野の作品を訳す。

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ロシアの軍事侵略に抗議の宣伝

2022-03-24 23:03:02 | 憲法・平和

ロシアによるウクライナへの本格的な侵略が始まって1ヵ月。

JCPサポーター阪南の皆さんと一緒に、侵略戦争に抗議、ウクライナ支援の募金も訴えました。

お昼前の松之浜駅前。人通りもまばら。

駅前のスーパーのお客さんも駅の乗降も少なく、それでも、何人かの方がウクライナ支援の募金箱に駆け寄ってきてくださいました。

「もうこれ以上、戦争で命をなくす人がないように。どうか一日も早い停戦を」の想いは同じだなあと思います。

 

2017年に122ヵ国の賛成で採択された核兵器禁止条約。

昨年1月に正式に発効した条約。

「長崎を最後の被爆地に」と、どれほどの人たちが声をあげ、行動し、条約の採択と発効に至ったことか。

その運動の先頭にたった日本の被爆者の方々のこと。

そして広島、長崎の市長の呼びかけに応えて、ほとんどの市長村長が参加している平和首長会議。

一歩、一歩、「核のない平和な世界」に向かって歩みを進めているのが今だということ。

だから「核共有」などと、時代逆行は論外だということ。

平和を創る。そのために小さな力でも、今、できることをしたいと思っています。

 

 

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PCR検査センターの無料検査の延長

2022-03-23 18:26:45 | 季節・花

まんえん防止措置は解除されましたが、まだまだ安心はできません。

市役所敷地内のPCR検査センターの事業延長、「大阪府の無料検査の延長で4月24日までの、月・水・金の午前10時~午後2時まで」は、無料検査が受けられます。

 

 

ちょっと隙間の時間で、和泉市リサイクル公園へ。

菜の花がいっぱいでした。

ミモザの花の大きな木。

気持ちが良すぎて、うっかり約束の時間を忘れそうでした。

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図書館協議会を傍聴

2022-03-22 23:22:16 | 図書館問題

朝、市役所に行って、今日の午後、第1回の図書館協議会の会議が開かれることを知りました。

市役所のロビー、受付の横に公開で開催される審議会などの開催予定を知らせる掲示があります。

そういえば、予算委員会で今年度中の開催の予定を聞いた記憶があります。日時までは覚えていませんでしたが。

 

急遽、他の予定を変更して傍聴することにしました。

場所は図書館内の多目的室。

 

「傍聴は先着5名」ということですが、この会議の開催はどこで告知されたのでしょうか?

市のHPには見当たらないようでした。

 

委員は7人。学識経験者、社会教育関係者、学校教育関係者、そして市民公募の委員が一人。

2時間の会議時間の中で、最初に館長さんの案内で館内をぐるっと一回り、傍聴者も一緒に見学。

そして「子どもの読書活動推進計画の策定について」「所蔵資料のデジタルアーカイブ化について」「まちぐるみ図書館の推進について」のテーマで、審議。それぞれの見識のある委員の皆さん発言が続き、傍聴してよかったと思う一方で、全てが「時間切れ」で終わったように感じました。

協議会の開催は年に2回とのこと。次回はいつになるのでしょうか?

 

図書館協議会の設置を、議会でもパブリックコメントでも求め、期待していましたが、「ちょっと違うな」という感じが残りました。

予算委員会で「図書館運営への市民参加の窓口として図書館協議会の開催に期待する」と言いました。「図書館構想」をつくる検討委員会の中での、次のような委員長の発言を思い起こします。検討委員会の会議録から引用しておきます。

2019年 3月28日 第4回 図書館整備検討委員会 

中川委員長: パブコメの意見でも触れられているが、図書館協議会については、図書館法では、図書館長の諮問機関になっていて、必置機関ではないが、これがないと住民参加の図書館ではないと思っている。

もう一つの観点からいうと、図書館は純粋な社会教育機関なので教育施設である。小中学校の校長先生の代表は、必ず協議会に入ってないといけない。幼稚園、認定こども園などの代表も入ってもらうべき。学識経験者が全てカバーできればよいが、そういうわけにもいかない。構成メンバーについては行政でしっかりと検討していただきたい。豊中市であれば、大阪府子ども文庫連絡会が必ず入っている。読み聞かせのボランティアは、ブックスタート事業に関するかけがえのない人的資源である。協力がなければブックスタートなどできないため、市民が作っているボランティア組織に入ってもらうことを条件にするのもよい。他は、子育て期のお母さんの代表がほしい。高齢者の代表を入れるのもよい。勤労階級、働き盛りの忙しい人、社会教育では一番意見を聞けていない。勤労サラリーマンにとって公立図書館は来るなと言われているようなものであり、休館日などについても例えば近隣市とずらすなど、意見をもらうとよい。議論する場として、図書館協議会がいると思う。

 

 

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「少人数学級」を前へ

2022-03-21 21:17:40 | 市政&議会報告

1クラスの人数を、段階的に35人にする国の制度改正が今年度からスタートしています。

国の制度では法律としては、ずっと1年生だけが35人学級の状態で足踏み、2年生については予算措置で大阪でも35人の学級編成が続いてきたので、実施的には今年度は改善なし。来年度から、ようやく1年から3年生までが35人学級になります。

これまで、2年生から3年生にあがるときに、「クラス数が減って、1クラスの人数が激増する」ことがどこかの学校でおきていましたが、やっとそれは解消に。

泉大津では「小学校3年生・4年生で1学級あたりの人数の多い学年に対して非常勤講師を配置し、きめ細かな支援を行っている」「来年度は、その対象学年を4年生・5年生に引き上げる」ということです。

1昨年の市長選挙の時の市長の公約は「市独自の35人学級の推進」でした。

「市独自」ではなく、「毎年1学年ずつ引き上げる」という国の制度の水準にとどまっていることは残念です。「学習と生活の単位、1クラスの人数を少なくして、ゆとりのある教育環境を」と、予算委員会でも要望しました。コロナで学校・学級閉鎖もありました。自ら感染、あるいは家族の感染で休んだ子ども多くあるなかで、一人一人の状況に合わせた対応が必要なときだからこそ、少人数学級を前へ進めたいと思います。

市議会定例会最終日、日本共産党が提案した「教職員定数の改善及び義務教育費国庫負担制度拡充を求める意見書」が全会一致で採択されました。意見書の全文は、森下議員のブログに掲載されています。

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予算案への評価の基軸

2022-03-20 16:29:38 | 市政&議会報告

予算審査に臨み、評価、判断をすることの責任は重い。

一つ一つの施策の意義についても、単純ではなく、見方によって評価が異なる。

それでも、今の市民=私たちにとってのメリット、デメリットだけでなく、次世代の市民にバトンを渡すことを同時に考えながらの私たちなりの精いっぱいの評価、判断をした。

その結果、一般会計、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療制度、そして病院事業会計に「反対」、土地取得会計、水道、下水道会計には「賛成」した。

一般会計、病院会計には、私たちの会派以外にも反対があったが、他は全てに賛成で、全会計予算案が原案どうり可決成立した。

3月17日、本会議での意見表明を以下に掲載しておきます。良かったら読んでください。

 

日本共産党市会議員団を代表して、2022年度予算案に対する意見を申し上げます。

【一般会計】

一般会計につきましては、反対の立場で討論を行います。

先ほどの委員長報告に反映をしていただきました、本予算案に賛成できない「市制運営上の基本的問題」とは何か、以下、あらためて申し上げます。

第一に、住民にとって最も身近な基礎自治体として、市民生活の実態を把握し、市民の痛みに寄り添う施策においては不十分といわざるをないということです。

コロナ禍が、うきぼりにしたのは日本社会の根深い「貧困と格差」でした。もとより劣悪な条件で働く非正規雇用の女性がその仕事さえ失って自殺に追い込まれている現実。フードバンクで命をつなぐ学生が学ぶことをあきらめなければならない現実。地域経済を支える中小零細業者にとって国・府の支援策が届いていたのかどうか?一般論で済ませるのではなく、女性の貧困、若者の貧困、高齢者の貧困、市内事業者の苦境、それらが本市の中でどのような形であらわれているのか、市の責任で実態把握をしてください。貴重な国の財源措置、新型コロナ対応の地方創生臨時交付金の多くを投入したキャッシュレスポイント還元事業は、恩恵を受ける人とそうではない人の不公平感を増幅させました。そのことを直視し、多くの市民に届く支援策、一番苦しんでいるところに手厚い支援の手を差し伸べることを求めます。

 

第2には、「参画と協働の推進条例」の求める市の説明責任の放棄、政策決定の過程への市民参加を尊重する姿勢の欠如です。

2千万円余の費用と2年余の時間をかけて策定し2017年6月に成案とした「公共施設適正配置基本計画」は、第1期事業期間の当初から「計画」を無視した事業、すなわち「南公民館との複合化」とされていた図書館の駅前移転整備を推進してきました。「計画」と違う方向に進むなら、「参画と協働の条例」に則って、市民参加の手続きをとり「計画」の見直しを行うことを求めてまいりましたが、それは今に至ってなされていません。この街で暮らし、この街の歴史を創ってきた先輩たちが私たちに残してくれた市民共有の財産が、公共施設です。それらの全てを大切に使いながら、そこで新たな文化を創造しつつ、限られた財源の活用によって必要な再編整備を行って、次世代へとバトンを渡していくための道筋を見出すために、99の公共施設のすべてについてハード、ソフトの両面からの検討を行ったのが「公共施設適正配置基本計画」です。園児減少で廃園とした幼稚園を、将来、活用するのかしないのかも明らかにしないまま丸4年も放置する。そんな無駄遣いをしないために公共施設の計画的な整備のために作った「計画」ではなかったのでしょうか。

「計画」はすでに市民会館が廃止された時点、公共施設の総面積では約4%のマイナスからのスタートでした。2022年度「第2期事業期間」に入ろうとする時点で「総面積の2.7%削減の目標を達成している」ことをもって「計画は順調に推移している」という評価は、いかがなものでしょうか。今年から来年度に続く事業として、「教育施設配置計画」の策定がされていますが、今度こそ、市としての誠実な説明責任を果たし、市民・利用者を置き去りにしないことを強く求めます。

 

この際に、予算審査を振り返って以下の点について意見を申し上げます。

契約における透明性の確保、特にプロポーザル審査のあり方について。競争入札を原則とする公共事業の契約において随意契約という例外的な手法を選択するにも関わらず、所管の判断、裁量にだけに委ねるのは、公契約の信頼性を損なうものと言わなければなりません。大阪府の実施基準に準拠するなどの見直しを求めます。

図書館運営について。今年度、来年度と続けて3300万円の図書購入費が計上されています。旧来の図書館の図書購入費の7年分以上です。職員配置も、館長を含め正職員ゼロ、窓口は委託であった旧図書館と比較になりません。「図書館にもっと予算と人を」と求め続けてきた立場から、この潤沢な予算計上、人の配置は喜びたいと思います。図書館協議会の設置が年度末になりました。専門家のご意見も大切ですが、市民参加の窓口として図書館運営協議会が機能することを期待します。残念なのは、工事費に6億円2千万円余をかけて改修した施設はバリアフリー、ユニバーサルデザインとは、ほど遠い。もっと残念なのは、20年間の総額で9億3千万円の賃貸料負担の予定ですが、賃貸借契約の満了は18年後の2040年8月31日。20年後、市政施行100周年を祝う将来の市民にとって図書館はどこにあるのか、ないのか?わかりません。

教育について。市長の公約である「市独自の35人学級」実施は、来年度も見送られました。一方、イマ―ジョン教育(英語以外の教科で英語による授業を行う)導入されるということです。真に教育的な効果が期待され、必要なものなら全ての子どもに、公平に教育機会が保障されなければなりません。子どもたちにとっては、やりなおしのできない今。モデル校での実施で、いわば子どもを実験台にすることは、公教育の在り方を逸脱するもではないかと懸念を抱きます。学校現場でのより慎重な検討を求めます。

予算案には、認知症の早期発見のための検診事業、訪問理美容サービス、新生児の聴覚検査助成、子ども医療費助成の18歳までの引き上げ、学校図書費の増額、学校給食食材費の一部公費負担など前進した施策もありますが、先に述べた問題の重さ、大きさから、一般会計予算案に反対します。

 

【国民健康保険】

保険料・減免基準の大阪府による統一化で、本当に市民のためになるのかどうか?今、立ち止まって真剣に考えるときです。加入者には、生存権を脅かす過酷な保険料負担を強いながら、国保財政は黒字で基金を積み上げていくことは、到底市民の理解を得られるものではありません。国・府言いなりではなく、保険者としての主体的な判断と対応を期待して、予算案に反対します。

 

【介護保険】

コロナ禍のもと、高齢者の外出自粛、人との交流機会の減少などによって体も心も認知機能も衰えていることが問題となっています。介護サービスの基盤を支える事業者が、長引くコロナ禍で、大変な苦労を強いられています。次期「計画」の策定を待たずに、実態の把握と分析に努めることを求めました。主には国の制度の問題に起因するとはいえ、「保険あって介護なし」の状況が改善されない本事業の予算案には賛成できません。

 

【後期高齢者医療制度】

制度発足当初の保険料軽減措置の廃止によって、75歳以上高齢者の多くの保険料が大幅に、引き上げられています。この年度の後半からは2割近い方々の医療費窓口負担が2倍に引きあげられようといます。これらは国による制度改悪でありますが、本市の市民である高齢者の尊厳と安らぎを支える市の役割を果たす立場で、国にも大阪府広域連合にも制度改悪に声をあげていただくことを求め、本事業の予算案にも反対します。

 

【市立病院事業会計】

南出市政1期目の3年間、一般会計から病院会計への繰り出しは毎年度9億円に抑制してきました。市長が市民に向けて発したメッセージで「建っているだけで13億から15億かかる病院」と言いながら、必要な時に必要な財政支援を行わず、病院を疲弊させ、経営悪化の末に2019年12月末、社会医療法人生長会・府中病院を連携のパートナーとして病院再編・新病院建設に向けた「合意書」を結び、それを市民に知らせたのは翌2020年の「広報いずみおおつ2月号」でした。公立病院経営に民間の手法を取り入れる場合には、それぞれのメリット、デメリットをオープンな議論によって比較検討し、仮に指定管理者制度を導入するという選択をするなら、まずその是非について議会の議決を行う。その上で、指定管理者の指名についての議決を行うのという、自治体病院の経営形態の変更にとって最低必要なプロセスを経ることなく、地域医療連携推進法人の設立と言う形で、既成事実が作られています。

本市の病院が単独では担うのが困難な医療を他の医療機関との連携によって補い、地域医療に貢献する道を目指すことに異論はありません。しかし、そうであるなら、大阪府下ですでに設立された北河内の地域医療連携推進法人を含む全国の多くの先行事例と同様に、圏域において事業を展開する多くの事業者との連携、「泉州北部メディカルネットワーク」の名にふさわしい医療・介護の連携を創ることを真剣にめざすべきではないでしょうか。そうであってこそ、高度救急医療にも、安心安全の出産と子育てにも、疾病の早期発見早期治療の保障である健診事業にも、また新型コロナなど感染症にも対応し、市民の命と健康を守ることができるはずです。

病院再編計画が示されてから、それに伴う中長期の収支計画(案)は当初から大きく姿を変えていますが、2020年6月の第1回市立病院整備対策特別委員会で「起債許可を受けるためには地方財政法上の資金不足を10年間で解消する必要がある」と説明のあった「収支計画」案は未だ、示されていません。これまでの「計画」案には、現病院の改修費用は見込まれておらず、昨年8月の特別委員会では、現病院の改修整備にあたっては「基礎調査」の段階とのことでした。「基礎調査」の進捗の報告も、(仮称)小児周産期センターの「基本方針」さえ示されず、1億5千万円余の実施設計まで踏み込む予算が計上されました。

コロナ禍の医業収益の減少や診療報酬の動向等により、「従来提供してきた医療を、将来にわたって存続させることはますます困難」との説明がされていますが、その一方で、今、市と病院当局が進めようとしている病院再編計画によって、「従来、提供してきた医療を保障する」確かな道筋は示されていない。それどころか、新病院にしても産科・小児科に特化する現病院しても「どんな医療を提供しようとしているのか」さえ、明らかにされていません。羅針盤なき航海に、現在と将来の市民を道連れにするに等しいということを申し上げ、引き続くコロナ禍で、大阪の医療が全国のどこよりも危機的な状況に陥っているもとで、検査、ワクチン接種、患者の受け入れ、地域の医療機関との連携のもとに自宅療養者への支援など、公立病院としての使命を果たすことを求め、病院事業会計の予算案に反対いたします。

 

特別会計の土地取得事業会計、公営企業会会計の水道、下水道会計については、賛成といたします。

 

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ロシアの侵略に抗議のスタンディング

2022-03-19 17:47:08 | つぶやき

戦争法に反対する阪南連絡会の「国道26号線沿いで11時から」の呼びかけに応えて、府営要池住宅前でスタンディング。

 

 

道路の向かい側には、和泉市の連絡会の皆さんのプラカード、横断幕が、ずらっと並んでいました。

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生活保護の申請は国民の権利

2022-03-18 21:36:29 | 社会保障

生活保護は、憲法25条に基づく国民の権利。

その制度の活用は、困っている本人の申請から始まる。

だから、「申請する」ことは、誰にでも保障されている権利です。

 

一生懸命働いてきた。

会社勤めはしたことがなく、ずっと夫婦で商売をしてきたので、年金は国民年金。

「それだけは暮らしていけないけれど生活保護だけは受けたくない」と、そんな呟きを、数日前にも聞いた。

 

市のホームページの「生活保護」のページが変わった。

生活保護の申請は国民の権利です。

目に飛び込む一行。そして・・・

・新型コロナで収入が減った、無くなった

・給料が少なくて生活ができない

・仕事を探しているが見つからない

・ケガ、持病の悪化で働けない

・私たちの年金では生活ができない

・親の介護が必要で働けない

・小さな子どもがいるので働く時間に制限がある

・身内からの援助が無くなった

 

様々な事情によって生活に困る場合があります。

生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談ください。

難しい言葉で、制度の説明をするより先に、「困っているあなた」に寄り添う言葉。

 

生きる希望を失っている人がいたら、どうかこのページにたどりついて欲しい。

 

このページを印刷して、「生活保護だけは・・・」と言った人に届けたい。

安心して病院に行ってもらえるように。

 

 

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「ロシア軍の即時撤退を求める」決議

2022-03-17 23:45:15 | 市政&議会報告

今日、3月17日、市議会最終日。

最後の議案は、議会提出の「決議」の採択。

議会運営委員会のメンバー全員の連名で本会議に上程され、全会一致で採択した。

「決議の力が、どれほどのものか」という意見もあるかもしれない。

けれど、今、全国の自治体で開かれている議会で、次々とロシアの蛮行に抗議し、平和の回復を願う「決議」が採択されている。

その一つ一つの力は微々たるものであったとしても、合わさって大きな波となって歴史を動かすことを信じる。

「決議」の採択に参加したものとして、私は私の言葉で、発信を続けていこう。

その想いをこめて、「決議」の全文を以下に掲載しておきます。

 

ロシアによるウクライナへの侵略を非難する決議

 去る2月24日、ロシアが本格的なウクライナへの侵略を開始した。ロシアによるウクライナへの軍事侵略は、ウクライナの主権を侵害し、国際法に違反する行為であり、断じて容認できるものではない。

 ロシアの軍事侵攻は、欧州だけでなく、アジアを含む国際社会の秩序の根幹を揺るがす重大な事態であり、プーチン大統領は、ロシアが核兵器大国であることを誇示していることは、非核平和都市宣言を掲げる泉大津市としても看過できるものではない。厳重に抗議し強く非難するとともに、ロシア軍が即時に完全かつ無条件で撤退するよう強く求める。また、政府においては、あらゆる外交資源を駆使し、ウクライナをはじめとする国際社会の速やかな平和の実現に全力を尽くされるよう強く求める。

以上、決議する。

令和4年3月17日   

                                泉大津市議会

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認知症の早期発見のために

2022-03-16 17:15:56 | 市政&議会報告

新年度の新しい事業のひとつです。

 

予算委員会で、その詳しい内容について聞きました。

10月実施の予定。

対象者は65歳以上の市民で、認知症の治療や診断を受けていない人。

市内の認知症サポート医がおられる医療機関5ヵ所のうち、希望するところに、電話予約。自己負担はなく無料で受けられます。

「認知症の疑いなし」の場合は、「年に一度の受診」をお勧め。

「あり」の場合は、専門医療機関の精密検査の受診を勧めるとともに、対象者の状況にあわせて、介護サービスなどの支援につなげる。

 

誰もがかかる可能性のある脳の病気です。

他の多くの病気と同様、早期発見・早期治療が、進行を遅らせます。

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「ブラックウェルに憧れて」

2022-03-15 18:00:37 | 読書

予算書と会議録と、資料の山に、どっぷりと浸かって、6日間の予算委員会が終わって。

外に出たら、春の陽がまぶしい。

季節が変わっていた。

 

まだ最終日が残っているが、とりあえず、「予算書」と離れたくて手にとった1冊。

 

南 杏子さんの本は映画にもなった「命の停車場」から始まって、これで5冊目。

 

タイトルになったエリザベス・ブラックウェルは、「世界で初めて医師として認められた女性」だそうです。

「性の違いを超えて、全ての人が、その能力を発揮して伸び伸びと生きる」

そんな社会は、まだまだ・・・遠いと思う。

けれど、そんな社会に向かう道筋の途上に、今、私たちがいることもまた確かだと思う。

 

 

著者;南 杏子

発行所;光文社

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予算委員会最終日

2022-03-14 17:26:12 | 市政&議会報告

先週は月曜日から金曜日まで、連日の予算委員会で各款毎の質疑。

今日は、そのうえで、各会派の全会計予算案に対する総括的な意見、賛否の態度表明でした。

一般会計に対する評価は、いずれにしても限られた予算の配分で、何もかもができるというわけではないのは当然のこととして、「市政運営に、本当の意味での市民参加が貫かれているかどうか」を最も重要な基準として考えます。

「反対」したのは、一般会計、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療、そして病院です。

土地取得会計、水道、下水道の会計には賛成しました。

 

他の会派は、一般会計と病院事業会計には、私以外に一会派が反対、他の会派は全て賛成で、結果は全ての会計予算案が、原案通り可決となりました。

以下に、意見表明のうち、【一般会計】【国民健康保険】【病院事業会計】の部分を掲載しておきます。

【一般会計】

予算審査の過程を振り返り、賛否の態度表明を行うにあたり、2つの点で問題を指摘致します。

第1に、2年間余に及ぶコロナ禍の市民生活へ様々な深刻な影響を実態に即して調査・分析し、次年度の予算に活かすという点での不十分さが否めません。地域経済を支える市内業者、市民と子どもたちへの実態を把握したうえでの暖かい支援策を求めます。

第2には、真の市民参加による現在と将来の市民に責任を負う行財政運営の問題です。

2017年6月に策定した「公共施設適正配置計画」は、来年度から「第2期事業計画期間」に入ります。「第1期」の進捗状況を、公共施設総面積の縮小が計画上の目標に合致していることをもって「順調」と評価されていますが、この計画の「当初から」というより、「計画」成案化以前から、「計画」とは違う方向での事業展開がされてきたのが、駅前図書館整備でした。浜幼稚園にしても旧図書館にしても、まだ使える施設を活用方針も明らかにせずに放置し、市民の目からみれば、どこへ向かおうとしているのかわからない市政運営と言わざるをえません。

子ども医療費の助成年齢、18歳までの引き上げは、永年待ち望んでいたものでありますが、実施が来年1月というのは残念です。

認知症の早期発見のための市独自の健診事業や訪問理美容サービスの開始、新生児聴覚検査への助成など、前進した施策もありますが、市政運営上の基本的問題を指摘し、一般会計予算案に反対いたします。

【国民健康保険】

今でも高い保険料をさらにひきあげる予算案となっています。加入者には生存権さえ脅かすほどの保険料負担を求めながら、国保財政は黒字で使うあてのない基金を積み上げていくことは、到底市民の理解を得ることはできません。大阪府による保険料と減免基準の統一化に向かう今、府下の少なくない自治体から異論の声があがっている状況です。国、大阪府言いなりではなく、社会保障制度としての医療保険制度の構築に向けた役割を保険者として果たすことを期待し、予算案に反対します。

【市立病院事業会計】

議会基本条例に基づく「予算政策説明資料」には「新病院整備事業」、「(仮称)小児・周産期センター整備業」の双方のページに、現下の医療環境を取り巻く状況等を述べ、「従来提供してきた医療を将来にわたってそのまま存続させることはますます困難な状況となりつつある。」としています。その一方、今、市が進めようとしている病院再編計画によって、「従来提供してきた医療を将来にわたって保障できる」という確かな道筋はいまだ、まったく、示されていません。資金不足解消の中長期の収支計画も示されず、現病院を小児・周産期に特化した施設整備を行うにあたっての「施設整備の基本的考え方」「基本方針」さえも示されないもとで、1億5千万円余の基本設計・実施設計費用が計上されています。2元代表制の一翼を担う議会として、これを丸呑みすることは到底できません。以上、申し上げ、病院事業会計予算案に反対いします。

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ウクライナ侵略に抗議!

2022-03-12 23:02:17 | つぶやき

たつみコータロー前参議院議員とともに。
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