こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

予算委員会3日目

2012-03-07 19:34:08 | 市政&議会報告
一般会計歳出の質疑、今日は民生、衛生、農林水産、商工。そして土木の途中で終わり。明日も10時から、森下議員の土木費の質疑の続きから始まります。次は消防、教育費。ほとんど全員発言です。

衛生費の款で森下議員が取り上げた質問のひとつ、「15歳から39歳の基本健康診査」は、実は私の娘からの問い合わせで気が付いたことです。
今、海外にいる娘も母親になったら自分の健康のことが気になるようで(いいことです!)、年末に帰省する前に「日本に帰ってきているあいだに健康診断を受けたい」と言ってきました。ところは、この年代で受けられる健康診断は、保健センターなどで年に8回実施する集団検診だけ。学校や職場で健康診断が受けられる人は毎年、健康チェックができますが、専業主婦など、その機会がない人もたくさんいます。

「年に8回だけ」では、その日に受けられないこともあります。自営業の方、職業を持たない人などを含めて、全ての年代で「年に1度の健康診断」が受けられるよう、「医療機関での個別健診にも助成を」と、森下議員は要望しました。
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瓦礫と9条

2012-03-07 11:56:07 | 東北被災地支援・がれき処理問題
橋下大阪市長のTwittr、震災瓦礫の受け入れと憲法9条についての投稿が話題になっている。

瓦礫と9条?
その組み合わせが唐突で初めて聞いたときは驚いた。そしてその場所にいた人達と一緒に笑った。
しかし、笑い事ではないと思うようになった。

橋下氏は3日、記者団に対して「憲法9条とは突き詰めると平和には何も労力がいらない、自らは汗をかかない、そういう趣旨だ」という発言をしたとのこと。「9条がなかったときは、他人のために汗をかこう、場合によっては命の危険もあるかもしれないけど、そういう負担もせざるを得ないとやっていた」とも述べたという。

9条がなかった時代、戦争によって多くの命が犠牲になった時代
その痛苦の教訓の上に戦争放棄の憲法が今、生きる私達の宝物になっていることを忘れてはならない。

9条を世界に広げ、9条を次世代にバトンタッチすること。そのために「汗をかくこと」が私達の責任だと、いつも思っている。

橋下氏という 今、(いつまで続くかは別として)国民にとってかなりの影響力のある政治家による暴言を許してはならない。

この発言の発端になった震災瓦礫の受け入れについて。
私も陸前高田を訪問し、おびただしい瓦礫の山を見た。その光景は目を閉じれば今も浮かぶ。
「ガレキ処理の遅れが復興の妨げになっている」というマスコミ報道、「受け入れ拒否は地域エゴ」との声もある。「現地処理のできるように県・国の助成を。そうすれば現地に新たな雇用も生まれる」という被災地の市長の発言は、ほとんど報道されない。
しかも広域処理以外の方法が真剣に検討されたとは思えない。膨大な量の瓦礫を長距離輸送することは、たとえそれが「安全」なものであっても、環境に負荷をもたらす。まして「安全」であると、誰が検証できるのか。大阪での「18万トン受け入れ」に国は50億円近い予算措置をするという。大阪市長や知事が汗をかくわけではない。そうした財源は集中して被災地に投入し、環境汚染は拡散しないこと。瓦礫処理も含めた被災地復興に国が責任を持つべきではないか。
汚染されたガレキの受け入れはもちろん、「汚染のおそれのあるガレキ」の広域処理はおこなうべきではない。このブログにいただいたコメントの情報提供にも学び、私が到達した考えです。環境問題をテーマにした一般質問の冒頭にも、そのことを表明しました。

以上のようなことからも、「ガレキを受け入れないのは住民エゴ」、「そういう自分勝手な人たちが、9条を守れといっている」という橋下氏の主張は、黙って聞きのがせない。橋下氏は「ガレキと9条」を、「自分のことしか考えない身勝手な思想」という共通項で結ぶようだ。

「ちょっと待って」と言いたい。
自分や家族も含めて、しかしそれだけでなくもっとたくさんの人々が生きる環境を守りたい、未来に生きる人たちにもよりよい環境を残したいと思うから「ガレキ問題」について考えてきた。
私の大切な娘たち、その子どもたち、さらにつながる命のリレー、「平和」の宝を残したいと思うから「9条の会」の活動も続けてきた。
「ガレキと9条」を私は「ともに生きる」という言葉で結びたい。


心から被災地の復興を願う。特に子どもたちの命を守ることを痛切に願う。
だからこそ、放射能汚染を拡散するどんな小さな可能性にも目をつぶることはできない。したがってガレキの広域処理に同意できない。
心から平和を願う。9条のある国に生まれ、ただのひとりも戦争によって命をおとしたことのない時代、ただのひとりも、戦争の名によって殺人者となることのない時代を生きた。だからこそ、「9条守れ」と言い続ける。
コメント (2)
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